スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
【人物紹介】
死んだはずが生きていた!
1冊の中に伏線とそれに呼応する答えがまとまっている好例です。
おとうちゃんの名前もバーティ・クラウチさんなので、読者は"息子の方は死んだはず"って思ったり、おとうちゃんが怪しく思えたり、騙されちゃう。
バーティ・クラウチ・Jr(Bartemius "Barty" Crouch Jr.)は、超まじめなおとうちゃんの失敗子育てによりDeath Eaters(死喰い人)になってしまったかわいそうなクラウチ家の最後のひとり。
【名前の意味】
クラウチング・スタートのクラウチ。Crouchは"屈む"という意味で、攻撃のために身を低くするのも、恐怖のため縮こまるのも、クラウチです。
【特徴】
くしゃくしゃのブロンドにそばかすのある青白い顔の痩せた青年。アズカバンにいたときの憔悴が癒えないままです。
【杖】
不明
【パトロナス(守護)】
不明
【好きなもの/趣味】
不明
【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
不明
【持ち物】
Invisibility Cloak(透明マント)
※アブカバンに収容されていた以上、これはマッドアイ(Mad-Eye Moody)の持ち物だろうと思われます。
【功績】
人生の最期に、生きたままのハリーをヴォルディのところに連れてきて、ヴォルディの完全復活を実現!ヴォルディに"my faithful servant at Hogwarts"と讚えられる筋金入り。
【特殊技能】
不明
【家族/血筋】
1963年生まれ。純血(Pure Blood)。由緒ある家柄だけど、道を踏み外してDEになってしまいました。以来熱狂的なヴォルサポ。
【経歴/これまでの人生】
家の名を汚すのは絶対に許せーん!と名誉だけを重んじる厳しすぎるおとうちゃんに育てられて屈折してしまったかわいそうなジュニア。とんでもなく極悪非道な不良少年になってしまいました。
ネビル(Neville Longbottom)の両親(Frank Longbottom, Alice Longbottom)を拷問したDeath Eaters(死喰い人)として逮捕されたのが18歳のとき。実の父親からアズカバン刑務所での無期懲役を言い渡され収容された後々、病気の母親の最後の望みとして、母親を身代わりにして刑務所から救出される。
いったんはおとうちゃんのImperius Curseの支配下におかれるが、ヴォルディのたすけで支配を逃れると、クィディッチ・ワールドカップ直後の会場にどっかーんとダーク・マーク(Dark Mark)を打ち上げ(呪文はMorsmordre)、マッドアイを拉致ってマッドアイになりすましホグワーツに潜入。まんまとDADAの職を手に入れます。
その年のThe Triwizard Tournamentでハリーを優勝に導き、ヴォルディの完全復活を実現する。大活躍っすね。
ヴォルディ再生後に捕まり、直後にDementor's kissによって魂を吸い取られてしまう。が、この時点で彼は死んでいません。その後どうなったか本には書いてないけど、死んだか、アズカバンに送り返されたか、どっちかだね。1995年のできごと、さようならジュニア、32歳。
【その他】
映画『GoF』ではこのジュニア役を『GO!GO!LA』のデイヴィッド・テナント(David Tennant)が演じています。

大好きだなー、この人。本当はかわいい顔ですが、ダークな役どころも案外ワイルドでかっこええですよ。
心ゆくまでさるお、もんち!
でも映画が来ないようだから、そのうち借りてみるか、買うかのどちらかになると思う。
それにしても、西洋のほうって、親と同じ名前にすることって多くないですか?
別に問題ないのかな。わかりにくいでしょうにね。
ジュニアみたいに、もともとダークヴィザードではないけど、そのようになってしまう者もいるんですね。
魂が吸い取られ、その後の行方については、作者しか知らないってことでしょーか。
それにしても、どうも、純血によからぬ者が多くないですか?
> 映画が来ないようだから、
もうすぐDVD出るよ。
> 西洋のほうって、親と同じ名前にすることって多くないですか?
多いね。さるおの友達でもひとり、"なんちゃら・サード"さんがいます。3世って、ルパンかよ。
> 純血によからぬ者が多くないですか?
そこがハリポタの大きなテーマだね。純血の優位にこだわりすぎて、"穢れた血"が嫌で嫌で、殺してしまう。民族にこだわって排他主義を貫こうとしたヒトラーの独裁と、ヴォルディの凶行はそっくりだ。実際の歴史にはもっと複雑な利害がからむけど、基本的には、ここを描いた物語だなぁ。
やっぱ校長は正しいっす。生まれとかじゃなくで、何を選びどう生きるかで人の価値が決まるんだと、いつもいつもおっしゃっている。ハリポタって深いな(笑)。
>民族にこだわって排他主義を貫こうとしたヒトラーの独裁と、ヴォルディの凶行はそっくりだ。
mayもそう思います。
小学生のころ手塚治虫の「アドルフに告ぐ」が家にあったんで読んだことあるんですが、それだと「ヒトラーは実はユダヤ人だった」という設定なんです。(有名な本なので多分さるおさんもご存じかと
それ読んでから数年後、ハリポタ読んで、ちょっと、というかかなり、怖かったのを覚えてます。
ほんと深いですよね、ハリポタ。
こんにちはー♪
『アドルフに告ぐ』ね、タイトルだけは知ってます。読んだことないんだけど。
> それ読んでから数年後、ハリポタ読んで、ちょっと、というかかなり、怖かったのを覚えてます。
『アドルフに告ぐ』とハリポタに共通点とかあるのかな?
おもしろそうっす。よかったらもう少しおしえてください。
「アドルフに告ぐ」だと、ヒトラーは自分と同じ「ユダヤ人」そして「ユダヤ教徒」を「劣等な民族」つまりユダヤ人の血を否定し、自分もユダヤ人であるにも関わらず、ユダヤ人を虐殺します。
「ハリポタ」だと、ヴォルディは自分と同じ「混血」そして「マグル生まれ」「マグル」を「穢れた血」として、自分もマグルの血が入っているのに、マグルの血が入っている人達を虐殺しています。
つまりこーゆーことです(汗
あ、あと一番ヒトラーとヴォルディの共通点を感じたのは、二人とも「近親婚」の血が入っている(なんか日本語へン…)ことですねー。
アドルフ・ヒトラーさんのお父ちゃんのアロイス・ヒトラーさんと、その奥さんのクララ・ヒトラーさんは、「おじ」と「姪」の関係なんです。
やっぱり近親婚は1代でもかなり影響あるのかなあ、と。
ありがとーう!
ヴォルディは自分にもマグルの血が入っているのに、マグルの血が入っている人達を虐殺している。
そして近親婚。
あと、民主主義ではなく"支配"を目指す"政治家"だというのも似てますね。
ストーリーでの共通点は・・・さすがにないか(笑)。