今季終盤の数試合、ちゃんと観てましたが、多忙だったらしく(ミラクル)記事が書けませんでした。なので、1試合ごとに細かく追ってないで、今季のことを思っていろいろ書こうと思います。
まず、今季のリーガはつまらねぇと書いたこと。そーでもあり、そーでもなかった。2強ばかりが飛び抜けてしまってたしかにつまんなかったんだけど、バルセロニスタとしては最後までスリル満点だったし、4位争いとか残留争いとか含めて、やっぱりとてもおもしろかったのでした。
←クリックして拡大
リーガを獲った。
さるおは大満足です。
すべてを、本当にすべてを手に入れた昨シーズンとはまるで違う。悔しい思いをたくさんした今シーズンは、なんだかいちばんたくさんの夢を見ることができたような、そんな気持ちっす。生まれながらの王者ではない、挑戦者でありつづけるバルサは、終わりのない夢を見せてくれる。
ありがとうバルサ、ありがとうペップとティト、ありがとうカンテラーノ、ほんと、すばらしい。
フットボールってね、まだ夢が生きている場所だと思うんすね。バルサは、まだ夢を見ることのできる場所。この時代に、カンテラーノのチームが、夢を飽くことなく実現させ続けている。
イニエスタ、さるおのヒーロー。おまえが泣くとさるおも泣く。優雅で華麗で、でも本当は炎のような、努力の人。世界最高のフットボーラー、おかえりなさい、待ってたよ。
ペドロ、誰もが小さいと思ってたおまえは、正真正銘の怪物で、だにさんの裏まで面倒みちゃう献身そのもののストライカー。地に足つけて努力して、ヘンケのように出るととたんにゴールを決めてしまうぼやんちゃん、おまえのゴールには心を揺さぶられます、ほんとに、おまえは神童。あんたらはホンモノのクラックだ。そしてわたくしは、ジェフレンのガツガツ行くところがたまらなく好きです。バルサはおまえらに任せた、という意味のわからない親心のようなものを感じます。うちのカンテラーノは世界最強。
怪我に屈せず、守備でも底でも力強かったヤヤちん、インテリオールの王様。おまえが攻撃参加してくると、絶対決まる!といつも思ったさるおです。
ブスケ、おまえって子は、だにべすよりデコより(つまりブラジル人より一枚上手の)筋金入りの被ファウル王。おまえは巧すぎる(笑)!
ティティ、ありがとう。あなたは頼もしいみんなのお兄さん。スーパースターなのに、お兄さん。入ったら動きまくってくれた。ズラヒモさんと何かすごいことやれそうだよ、あとほんの少しだった。出て行かないでー。
だにべす、大好きなだにべす。敵にしたら怖いというよりかなわない、一時も休まず、並外れたプロのメンタリティで、走り続ける最強の右ラテラル。でもじつは、踊っているおまえが好き(笑)。
いたずらっ子のピケ。満身創痍のピケ。カタルーニャでもっともセクシーな男、ピケ。まさに大車輪の活躍で、相手のゴール前にまで陣取ってしまうピケンバウアー。
ズラヒモビッチさんは天才。そんなの知ってる、だいじょうぶ。そして28歳の繊細な青年。そんなの知ってる、だいじょうぶ。だいじょうぶだから心配すんな。
サイドの魔法使いマクスウェル、後ろでも中盤でもそしてウィングでも、期待に応えておつりが来ちゃう。コンビネーションもすっかりバルサの子になっちゃう驚きの順応力。あとはゴールだけっす(笑)。本当にバルサを救ってくれました。おまえはすげーよ。
ロケンローなバイカーのちぐりん、だいじょうぶ、出番はもっと増えるから。そのフィード能力で、おまえが組み立てる試合が、必ず来る。
ミリート弟、あんたはすごい、本当にすごい。1年半も闘ってピッチに戻ってきたら、ぜんぜん今までどおりですごかった。1年半も、きつかっただろうと思います。みんなちゃんと待ってたよ。
不動の左ラテラル、男アビダル。相手のチャンスを潰しまくって大胆に攻撃に転じる、強いアビダル。ほんとに強ぇ。
情熱の男バルデス。最近はキャプテンシーも身に付けているバルデス。何度サモラを獲っても代表には呼ばれない、けどそんなのいいや、"うちの"バルデスは"うちの"だもん。無くならないうっかり感も込みで、大好きです。モウに食ってかかったおまえは、バルセロニスタを守ろうとしてくれてるんだよな、と思って涙が出ましたよ。
バルセロナをとても愛しているラファ、世界一の美しいFKと、頭でどーん、というのをもっと観たかった。バルデスの大いなるうっかり感とラファのちょっとしたうっかり感でゴールを守っている気がしない、そんなことも込みで、わたくしはあなたが好き。
リーガのピントも観たい。おまえがいたから、みんな精一杯やれたんだ。
マリのサラブレッド、ケイタ。サラブレッドでもバルサに中に入るのに苦労して、笑顔で努力しまくった超攻撃的MF。おまえはすごい人だ。サラゴサ戦のハットトリックには度肝を抜かれましたよ。
バルセロナの象徴プジョル。今季も気合い入りまくりで中央左右と全部をこなし、どんなボールもクリアしまくったスーペルプジョル。もしもおまえがバルサを出るならビッグクラブに行かせてやりたい、そう思ったんでした。でもいてね、ここに、バルサにはおまえが必要だから。パパさんもちゃんとおまえを観ているから。
そして、レオは異次元。
マルク・バルトラ、マルク・ムニエッサ、チアゴ・アルカンタラ、ジョナタン・ドス・サントス、アンドレウ・フォンタス、おまえらは希望の星。カンテラからトップチームへ。プジョルとチャビとバルデスとイニ坊と、レオもぼやんもペドロもブスケもジェフレンも、みんなが歩いてきたその道を、絶やすことなく歩き続けてどんどん道幅を広げて行け。これからバルサを背負って行くんだ。
そして、チャビ。カタルーニャの魂そのもの。"クラブ史上最高のMF"というのは、最強とかメガクラックとか天才とか怪物とか世界最高というのとはまったく別次元の、これ以上の上はもうないという桁外れの称賛。
チャビは"優等生"だった。中盤でデコと共存した時代がいちばん顕著で、ファウル王と被ファウル王に同時に輝いてしまうデコが目立ってた。その対極にいたのがチャビ。ファウルをしないし、ファウルをさせないほどに巧いのはチャビ。パス成功率が笑ってしまうほどに低いデコはそこが魅力だったけど、チャビのパス成功率はそのころから群を抜いて世界一だった。身体に染み込んだお手本そのもののフォームでシンプルなプレーをする、正確無比でミスをしない、巧すぎて非の打ち所がない優等生だったんすねぇ。
でも、チャビは変わったと思います。キャプテンシーもさることながら、最近はピッチでものすごく怒って抗議するし、「フットボールしないんだもん」なんて相手チームを批判したりもする。これはとってもわかるんです。いや、わかるなんて簡単に言ったらだめですけど、わかる気がするんです。チャビだったら、「フットボールしないんだもん」って言っていいんだ。巧さというものこそが、チャビなんだから、これは自然な発言であって、それがチャビなの。彼にとって、フットボールというのは大前提なんだよな。そんくらいの高みに、彼はいるということ。
ペップと比較され、デコと比較されてきたチャビ。溢れる情熱を抱え込んできたフットボーラーとしての年月が、チャビをどんどん熱い男にしていく。さるおはますますチャビに夢中っす。
なぁ、チャビ、知ってるだろ、このチームはおまえのチームだ。
怪我したままで、走り続ける。たとえ代表を棒に振ってもかまわない。
あぁ、おまえって、おまえって。
初めてのギャラ3000円でママさんにトースターを買ってあげた11歳のチャビエル・エルナンデス・クレウスは、三十路を迎えこんなにもすごいことになりましたよ、おかぁさーん。
という気持ちです。
え、三十路なの、もう?
ということで、今年もありがとうバルサ。
これまでのマドリの記録をはるかにブチ破りラ・リーガ史上最高の99ポイントを積み上げ(って96ポイントで2位というのも凄まじいですが)、クラシコは負け知らず、おにぎりちゃんより2試合少なくて34得点というこれまたぶっちぎりのピチーチ・レオは金靴も履いてしまってCL得点王は連覇、そしてサモラ。もう最高。
心ゆくまでさるお、もんち!