※ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これから映画をご覧になる方はコメント欄にも気をつけてねー。
● 『SAW II』が残した謎の答え
【第1のゲームに勝つ方法はあったか】
「そういえばジグソウー、ヒントくれたわよねっ!」かなんか気づいて首の後ろを仲良く見合いっこして、虹の色の順に数字を並べ、金庫を開ける。右に2、左にいくつか(←ザビエルなのでわかりませんが)、右に16、左に11、右に9、左に8、右に7、カチン!
で、最初っからヨボヨボのローラに注射。次に(っちゅーか順番はどーでもいいな)ボイラー室に行って、オーブンからシリンジを2本ゲットして、オビと、ドロシー(ヨボヨボしつつあるアディソン)に注射。ほんでザビエルもいいとこ見せて自ら注射器の山に飛び込み、「ザビエルー、がんばってー!」なんて黄色い声援を浴びながら時間内に鍵ゲット、これは自分に注射。アディソンもまず鍵を取ってから箱を開けてシリンジゲット、ジョナスにあげたりなんかして。などなど、みんなの注射が終わったら、ゲーム開始から3時間の時点まで、和気あいあいと輪になって座ってしゃべって待つのもよし、「あ、床にドアがあるぅ〜!」ということで地下に降り、迷子になったり、バスルームに寄り道して驚いたりしながら、ついには『SAW』でゼップやおまわりたちが使った"はしご"を見つけて、『SAW』の逆の道順で自力で外に出るもよし。
ところが、あのゲームは、みんなにケンカさせて、結果としてずるずるとタイムリミットが迫ってしまう展開にならないと意味がない以上、さるおはダニエルの首の後ろに数字は無いはずだと思う。そーすれば、なんでこいつだけ数字無いんだよ! → こいつ怪しいぞ、犯人か? → おらのとうちゃんおまわりだ → やっちまえ、ということになる。
仮にダニエルが殺されてしまえば、ダニエルを守れなかったアマンダの負け。ほんで、ジョンも、「こんじゃエリック連れてきて見せてもしょーがねーな、弟子が帰ってきたら逃げっぺ」ということになる。
もしも全員がものすごい寛大な人たちで、ダニエルの正体がバレても「まぁ、コドモに罪はないよね」なんつってケンカにならず、みんな解毒剤を手に入れて、「んじゃ、待ってる間、遊ぶ?」って輪になって王様ゲームをはじめたら、これもアマンダの負け。"Look closer, Detective Matthews."なんて挑発しといてみっともねーずら。
ということは、もちろん王様ゲームまで行ければ勝てるけど、んまー、心理的には、みなさん負け試合だな。アマンダは勝てる勝負で、本戦(師匠に参戦してもらう"対エリック"戦)の準備をしたことになると思いますね。
【第2のゲームに勝つ方法はあったか】
「この人としゃべってるのもけっこう楽しいな」ということで、エリックが暴れずにジョンとおしゃべりをしていたとする。そーすると、金庫が開いて、「ぼうず!そこにいたんじゃーん!」とまぁ感動的な親子の対面っす。
が、元気で帰ってくるかと思いきや、ぐわぁー、うちの子ヨボヨボ。これはやっぱりどうしてもこの時点でキレる。で、ジョンを殺して殺人者になるか、あるいは同僚に止められてジグソウ生け捕りか。生け捕ったら、裁判を待たずにジョンは死んで、おとうちゃんは息子の介護に人生を費やすだけっすね。で、ジョンは死んでもジグソウ(アマンダ)は野放しなので次々とゲームが開催され、おとうちゃんは、かつてタップ刑事がそうだったように、取り憑かれていくわけだYO!
これでは勝ったとは言えない。勝つというのは、生き延びて、与えられた自分の命を大切に生きて、自分以外の人生を尊重して、丁寧に生きていくということである。それがジョンの、"命に値する生き方"の定義だからね。
ダニエルが元気に生還するためには解毒剤を打つ必要があるわけで、この可否は"アマンダが勝てるように準備した"第1のゲームの展開に依存する。つまり、王様ゲームまで行ければダニエルは元気っちゅーことで、それじゃ第2のゲームがはじまらない。第1戦にアマンダが勝利したからこそ発生した2戦目。ふたつ合わせて、ひとつのドでかいゲームになっている。パラドキシカルに補完しあうわけですよ。
ジグソウ秘密基地の"X marks the spot"の額縁とアマンダが拾ってきたスコップ(櫂かな)。もし、モニターを見ているケリー捜査官あたりが、「あー、ここにあるぅーっ!」って気づけば(モニターに映れば、画像がもちっとキレイならの話だけど)、時間差のトリックには気づけたかもしれません。ということは、ここでもまた"協力"が必要だったわけだよねー。
2戦目が開催された時点で、エリックの勝ちは、ほぼないです。
【オビは何人拉致ったか】
わかっているのはローラだけ。
アマンダは自分の起床時間を調整できていたように見える。ということは、オビはアマンダは拉致っていない。で、オビが拉致ってないのが1人だけだったら疑惑の元なので、オビも数人、アマンダも数人拉致って来て、オビはアマンダに拉致られた。んなもんかな。
【アマンダはなぜ元気だったのか】
アマンダは、中毒予防薬を飲んでいたはずでござるね。
ダニエルは、少ない量の予防薬と、あとから解毒剤(PAMかな)のダブル処方!
あとのみなさんは解毒剤にすがるのみっす(泣)。
【アマンダはどうやって金庫を開けたか】
アマンダは、金庫の開け方を知っていた。
ザビエルの死後、金庫の部屋まで戻ってくるころにダニエルがもう瀕死だったら、自分の首の後ろを見て数字を読み上げてもらえなくなっちゃう。そしたら困るからなー、ザビエルのあの"技"を使わなきゃならなくなっちゃうし(笑)、そんなことやってたら間に合わんかもしれんです。だから、必殺仕掛人は知ってたはず。
ほんでも、ダニエルがまだ目を開いてモノを見ている状態ならば(たぶんそれくらいにはまだ元気だったと思う)、まずはバスルームにいるうちにザビエルの皮膚を確認して、自分にも数字があるならダニエルに読んでもらって、戻ってきたらガスとジョナスの首を確認して、少なくともいったん部屋から出ていき見てきたフリくらいはしてから、やっと金庫を開ける。
でないと、命がたすかって元気になったときタレ込まれちゃう(笑)。
もし、しゃべれるほどに回復しないとしたら、シゴトはとっとと片づけたと思いますが。
【ローレンス・ゴードンは今どこに?】
足しかなかったローレンス。どこでどーしているんでしょう。
つまり、生きているのか、死んだのか。
《死んでるだろー》
彼はバスルームを這って出て行きました。で、スピードがたまらなく遅いっす。ジョンが追いついて、「こんにちはー」とか言って追い越してるYO(笑)!
さて、本当にジョンは追い越しただろうか?助けただろうか?とどめを刺しただろうか?
とどめは刺してないよね、『SAW II』で誰も殺してないって言ってたもん。
では助けたか?これもおかしい。ローレンスのタイムリミットは6時。それまでにアダムを殺すと妻子がたすかり(これにはアクシデントがあったけど)、足を切れば"Congratulations."ということになる。けど時間過ぎちゃいましたから、負けだYO!助ける理由がねーずら。ただ、あの時点で"Game over!"という挨拶はしていないので、やっぱり話しかけたとは思いますね(笑)。
で、置き去りにされても自力でハシゴは上れない。わかっている範囲で残る出口は『SAW II』の階段だけど、ここには血痕がないので、通っていないことになる。つまり、まだバスルームの階の通路のどこかにいます。映画に出てこなかったのは、例えば、バスルームからの通路が二手に分かれていて、はしごルートの方に転がっているから、なのかもしれません。
《いや、死んでねーだろー》
とにかく、少なくともちゃんとたすかってはいない。それはアダム(とゼップ)のミイラでもわかる。そこにミイラがあるということは、警察が突き止めていないっちゅーことです。
でも釈然としないなー。足のミイラまで映しといて、あとの2人まで映しといて、ローレンスの本体だけが抜けているのには作為を感じる。
1作目で主役をはったローレンスだけを、意図的に避けている。
1作目でもジョンは病院内に協力者が必要で(麻酔薬とか毒物とか、いろいろ必要だったんだよね)ゼップを利用してました。ちらっとしか出てこない麻酔薬や毒物や、アマンダのセリフ"He helped me."、そーゆー細かいところまで説明してきた『SAW』の続編だ、秘密基地の整いすぎた医療設備やら麻酔薬やら毒物やらを説明していないわけがない。今回もまた医療現場に協力者がどうしても必要だよなー。
!!!
アマンダの癖を思い出したYO!拾い癖!
うわぁー。アマンダがローレンスを拾ったかもしれんですよ!だって、彼女はそのときすでに"ジグソウ見習い生"だったんだもん。うーん、生きているローレンスを拾った(これは間接的にジョンがたすけたことになりますが)かもしれんね!秘密基地の医療設備も、マイケルの目に鍵を埋め込んだ人物も、これで説明がつく。
手術している人物についてコメンタリーでは「この人物はローレンスじゃない」って言ってますが、"雰囲気を出すため"に足をひきずるのには多少の作為を感じます。
"Game over!"という挨拶、そうだよ、聞いてないもん。
《ジグソウ教に入信》
ただし、ローレンスはバスルームのゲームで爽快感は味わっていない。"I was reborn."とは感じていないはず。アマンダのようにジグソウ教に入信しないだろうな。そうなると、嫌々ジョンを援助しているのかもしれん。嫌々っちゅーのはどーゆーことかというと、"まだゲームが続いてる"っちゅーことっす。ローレンスにとっての第2のゲームが(涙)。
ところが、ある条件のもとに、入信するかもしれないなー。それはアリソンとダイアナちゃんとの再開。アマンダの証言"He helped me."を聞いている唯一の生存者、ローレンス・ゴードン。入信するという伏線が他にもあったのかどうか、『SAW III』までに考えてみたいですね。
● 『SAW III』の可能性
1作目を観たら、"He helped me."って言うんだもん、2作目がどんな話なのかわかってしまった。だから"こわい映画"としてはまったくの凡作で、予想外のことが起きないのが不満でした。謎がぜんぜん無い(笑)。
ということは、『SAW III』もまた誰が犯人かわかっているので、話を延長してまたジグソウが誰かを懲らしめたところで、まるでつまんないぞ。いちばん大事なドラマな部分はジョンが語り尽くしちゃったしな。
なので、『SAW III』ではジグソウの対抗馬が必要です。互角か、あるいはジグソウ以上のサイコパスが、ジグソウと直接対決。ガチンコ勝負になると思う(願望)、そうじゃないと迫力がない。誰にしようかな(笑)。
《ローレンス生存説》
前作のバスルームが出てきたときね「かあさん、ただいま!」と思いました。これで次ローレンス・ゴードンが出てきたら「おかえり、とうさん!」と思いますね。感涙っす。
今作でのローレンス回避は作為的な『SAW III』の準備だと思うので、さるおはローレンス生存説です。『SAW III』がはじまってすぐにジョンが死んじゃえば(たぶんそうなる)、ローレンスとしてはもう点滴やらクスリやら、面倒みてやらなくていいわけですよ。お役ごめん。相手は2代目だけど、とにかく"ジグソウ"と名のつくヤツに復讐だ!
《タップ生存説(爆)!》
もうひとり死体が出てこなかった人、タップ君。彼まで生きてたら軽くニヤニヤが止まらなくなるとは思いますが(笑)、彼の狂気はちょっと魅力だYO!それにほら、ノド切られても死ななかったじゃんか。同じことが繰り返されるのも気持ちいいぞ。
《第3のジグソウ?》
さて、アマンダ全盛期となる『SAW III』に生存者ダニエルは登場するかな?
マイケルを含めても、被害者8人中(アマンダは除く)生き残ったのは彼1人、これがパターン化するとしたら第3のジグソウです。でもね、もともと罪深くないただの万引き常習者のコドモ、懲らしめる必要がないから、被害者なだけで被験者ではないよね。ジグソウを襲名するためのパターン化する条件は"I was reborn."と感じるかどうかです。おとうちゃんとケンカしたからって、命がけじゃないしな。
《ジグソウへの挑戦状》
ならば、登場するときは敵対するかも。師弟に復讐、それならあり得る。回復すればの話だけど。
《ケリー捜査官》
エリックに「おまい、ジグソウに似てんでねーか」って言われていたのがちょっと気になります。《アマンダ色のゲーム》
ところで、今回も、思い出のデスマスク(改良品)やシリンジなど、アマンダらしさを全面に出した素晴らしいゲームでしたが、次回も、のびのびと個性を発揮してほしいと思います。
が、その反面、デスマスクばっかり3つも続いてもなぁーって気もする。毎回誰かが鎖でつながれてミイラ化(笑)すんのもなー。
ここは思い切って新しいことやりましょう。斬新な仕掛けが見たいぞ。1から2へ発展して、また原点に戻るというのもある意味感動間違いなしなので、斬新な仕掛けを、あのバスルームに持ち込む。やっぱバスルームは出てこないと寂しいから。
脚本がリーのオリジナルになるので期待できます。
《で、ジョンはいつ死ぬんだよ》
『SAW III』のキャストにトビン・ベルが入ってるので、素直に考えればまぁだ生きちょる。回想シーンって感じじゃないよねー。
さすがに『SAW IV』まで生きてたら、"immortality"出たぁーーーっ!ってそうとうびっくらこけるので、『SAW III』で早々に天国に召されていただきたい。
● 1作目でアダム家に置き去りにされたはずのBillyちゃん(ジグソウ人形)
置き去りな上に、アダムにボコられたビリーちゃん、修理できていてよかったです。でももっとビリーちゃんが観たかったなー。
おそらくすっかり私物化しているであろうブタマスク姿のアマンダが、アダムを拉致るついでに回収してきたんだな。
えぇーっ、ブタ姿でビリー連れて歩いたのか・・・(衝撃的な妄想)
ぐわぁーっ、おんなのこなのにぃ。
とにかくせっかく修理してあるので、『SAW III』にはもっと出してほしいです。
心ゆくまでさるお、もんち!
>さるお・ますと・だい、うわーほんとだ。よろこんでる場合じゃなかった。どぼちよう。
つか、アレって、マジボケだったんですか?(汗
>「SARUO and the Yukiotokogauma of Legend」も公開中止(涙)。
ああ、それは企画段階で蹴られましたw(ぉ
>なんか知らんが復讐に燃えます。で、相手誰だっけ?
もう目的と手段が入れ替わっているので、カンケーなくなってますねw
>「サルオー〜怒りのエアガン〜」は法廷に乗り込んださるおが勇ましくエアガンをぶっ放して怪我人ゼロという、まさかの復讐物語っすね(泣)。
>かみんぐ☆す〜ん!大ヒットまちがいなしだNE!
当然のことながら、法廷侮辱罪で実刑を食らいました。
というわけで、新アルカトラズ刑務所に直行です。
「ザ・ロックへようこそ!」
そしてさるおさんの脱獄から、逃亡劇が始まる…
せっかく懲役3日間だったのに…(ぅわ
>『SAW2』観たかい?
当然届いてからすぐ観ましたよぉー、二度目に観ても面白いのが良作の証だと思います。
ただ、さるおさんほどチェックしてませんでした…相変わらずのご慧眼に感服いたしましたッ!
あ”あ”−また観たくなったァー!
さるおさん流SAWの解釈って面白いなぁ…(悔しいらしい
脱獄、逃亡。3日が待てずに、まさかの挑戦。すごい映画ができそう(涙)。
> さるおさん流SAWの解釈って面白いなぁ…
世論と大きく違ってたりするんでしょうか?
saw2のスペシャルサイトって何ですか?
> 誰だかは忘れたんですけど、じっくりやっていったら「17 青」って青い背景にどーんとでたんですけど…
???
何をじっくりやったんすか?青い背景にどーん?誰だかは忘れたって、えーっと、何ですか?
17青って、アマンダの首の後ろのことかな?
何ですか?
17青って間違いかもしれないですけど、、、
日本のsaw2サイトでビリーの目をクリックして、アマンダとザビエルとダニエルのモニター見てきたんだけど、17青は出てこないなぁ。
どこですか?
さるおが何か見逃してる?
秘密基地で再生されていたビデオテープはどこまで映すつもりだったんでしょうね?
つまり、どこまで録画されていたんでしょうね?
警察官たちはダニエルとアマンダが地下に逃げるあたりも見てるんでしたよね?
もしずっと録画していたなら、もうちょっとしたらザビエルが殺された後、ダニエルを連れ出すアマンダが映っただろうし、
そこまで録画してなかったらテープが終わって「あれ?」ってなるし。
どっちにしろ忍耐力勝負だったということでしょうかね?
でも息子が危険にさらされているのにエリック刑事がじっと話をしている訳もなく、
その辺まで読んだ上でのジグソウのゲームだったということですかね?
エリックがじっとおとなしくしていれば金庫が開いてダニエルと再会できたわけだよね。ってことは、すべてきっちり逆算してあって、少なくとも"ダニエルを連れ出すアマンダ"の直前までは見ることができたんだろうなぁ。つまりそこまで再生されたら金庫が開くと。
この先見ておまわりたちがとっさに状況を理解しようがしまいが、どっちみち金庫が開く瞬間までおとなしくしてられるかどうか、そこだけに意味があるんだろうしなぁ。
録画自体はその先もきっとしてたよね。あの集団ゲームが正確に何時何分に終わるかはわからなかったはずだから、録画の終了時間まではセットしてなかっただろうし。
ま、エリック大暴れは想定内どころか計画通りなんだろうなぁ。