完全大予想4の続きです。
※ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。
God the Father of mercies, through the death and resurrection of his Son, has reconciled the world to Himself and sent the Holy Spirit among us for the forgiveness of sins; through the ministry of the Church may God give you pardon and peace, and I absolve you from your sins in the name of the Father, and of the Son, and of the Holy Spirit.
これはカトリックにおける"神からの赦しと和解"というやつです。
意味はこうです。
「イエスさんが死んだり復活したりみんなの分まで大変な思いをして罪をかぶったから、まぁよかろうってことになって、罪の赦しのために神様は聖霊を地上に送ってくれました。なので教会としては、父と子と精霊の御名によりてあなたの罪を赦してあげる、ということになりましたよ」
懺悔(告解)をするとこーゆーありがたいことになるわけですね。神様に謝りたいことを思い切って話すと、父と子と聖霊との御名によって赦してもらえる。
そんな都合のいい話あるか(笑)、と少し思います。
でもまぁ、ほんとはそーゆー短絡的なことでもないんだろうし、罪が罪であればあるほど言葉にするのは難しいもんだろう。
もちろんこれはカトリックに限ったことではありません。というか、キリスト教だけじゃなく、たとえば仏教にだってこの考え方はある。
さるおはクリスチャンでも仏教徒でもなく、こんなことは勉強したこともないので詳しく知らないわけですが。
さて、ジョン・クレイマーは"神からの赦し"をどう思うか。
They had to save themselves.(彼らが彼ら自身を救わなければ)、You have to save yourself.(あなたがあなたを救わなければ)、そーでなければ救われない。他人にも神様にもたよれない。自分でなんとかしなくちゃいけないんです。でなければ救いなどというものはない。それがジョンの理論です、というより真実ですね。
"父と子と精霊の名のもとにあなたの罪は赦される"なーんて発想の対極にいる男、それがジョンです。ジョンの理論には、他者による救済も、そして神様が入り込む余地もないのです。
ここで"完全大予想4"の3.について考えてみます。
3. "グル"ということは、ボビーは知る人ぞ知るセレブ。自己救済の方法を指導しているし、指導される側の"生徒"がいるはず。
"self-help"って何でしょう。これは、被害者の会とか、遺族の会とか、アルコール依存症患者の会とか、そーゆーやつのことですね。本人による本人のための自助活動のことです。ある特定の問題や困難を抱えている人たちが、自分の力でその困難を改善しようという気持ちで集まって自助活動をするわけです。体験を共有して、勇気出して痛いところを直視する、で、対等な関係でたすけ合いながら、あくまでも自発的に活動する。
ボビーさんは、そこのせんせ。
ボビーさんの立ち位置はどこでしょう。神による救済か、それともジョンの理論か。
後者っすよね。
ジョンの方法はきびしい。血を流して自分を救うか、それとも死か。
それと比べてボビーさんのはソフトだったはずです。"SAVE AS I SAVE"というほど厳しくない。けれど、自分の問題と向き合わねばならず、自分の力でそれを越えていかねばならない、という救済の"過程"は似ています。
そう、ボビーさんは、考え方としてはジョン側にいる。少なくとも、現在は。
もしボビーさんが以前から、ソフトかハードかはともかく"SAVE AS I SAVE"を実践していたなら、ゲームなどプレーしていなかったかもしれない。つまり、ボビーさんは、ゲームの勝者になったことで、セルフヘルプというものを理解したのかもしれないということです。
ジョンは周囲の人々をゲームに放り込んできました。医者、ケーサツ、弁護士、学校の先生・・・ジョンは、"人を救い導く"はずの人たちをゲームにかけてきた。医者、ケーサツ、弁護士、学校の先生・・・あとはもう、聖職者しかいませんよ。
何教かは問題じゃありません、宗派も問題じゃありません。『SAW』は宗教的な問題を言及する趣旨で作られていない。だからただ、聖職者です。
「あなたの罪を赦しましょう」と言う聖職者に、「神による救済を」と言う聖職者に、ジョンはノーと言ったのではないか。
"神の恵み"を与える"人"に、それは違うと言ったのではないか。
神ではない、おまえがおまえを救ってみろと。
ボビーは告解を聞き入れる側の人間だった(カウンセラーでもいいし、精神科医のようなものでもいいんだけど)。そしてゲームを生き延びて、本当の意味の救済に目覚めたのではないか。
さて、この大予想にはまだまだ続きがありますよ。
心ゆくまでさるお、もんち!
sawについて調べていたら、偶然たどり着きました
いや〜もっと早く出会いたかったですね;;
そういえば、海外サイトにてゴードンはジグソウとしてではなく生存者の一員としての登場との記述がありましたよ。
あと今回の重要人物の一人であろう人物、ボビーはTeaser Trailerの32秒辺りにでてくる人物ですね。
がっつりゲームさせられちゃってますが 笑
今週末、saw1作目からがっつり観直そうと
おもいます。
疑問点があったら質問しますので、そのときはお願いしまーす^^
お気に入り登録しましたよー^^
では./
はじめましてー。来てくださってどうもありがとーう。
> いや〜もっと早く出会いたかったですね;;
でも、手遅れじゃないっすよね(汗)。7作目が楽しみなので、どんな映画か、一緒に考えて遊べるし。
> そういえば、海外サイトにてゴードンはジグソウとしてではなく生存者の一員としての登場との記述がありましたよ。
おっしゃるとーりっす。サバイバーのうちのひとりです。
さるおのエントリーにも書きましたよ。
http://kooks.seesaa.net/article/155095357.html
> ボビーはTeaser Trailerの32秒辺りにでてくる人物
円筒状の檻に入れられて吊るされてますね、で、下にはトゲトゲが。檻の底が開いちゃって、大変そう。
> がっつりゲームさせられちゃってますが 笑
そりゃそーだよね、生存者なんだから、ゲームやってないと(笑)。
> 今週末、saw1作目からがっつり観直そうと
おー、すごい。見終わりましたか?
さるおも観たくなってきたー。
> お気に入り登録しましたよー^^
ありがとうです。また来てください。遊ぼう。