2010年09月03日

最終章『SAW 3D』(SAW VII) 完全大予想9 放火の裏側-1

さるおです。
ネタばれ記事です。ネタばれコメントも大歓迎です。これからご覧になる方は気をつけてねー。

なぞなぞの答えを先に見てしまう。だいじょうぶ、どーせその後も考えたいことはたくさんあるから。
こちらは『SAW 7』に関する、脚本のパトリック・メルトン(Patrick Melton)のインタビューです。答えすぎじゃねーかと少し心配になる内容なので、お気をつけくださいな。

まずは、インタビューの内容を。長いので訳しませんが、要点だけです。
ちなみにこのインタビューは2010年2月8日付けです。

・ブリットとマリックが登場する。
・『SAW II』の家と、『SAW V』でストラームが最後に入って行った家は、同じ家。『SAW V』の5人のひとりであるマリックが放火した建物は、この家。この家の地下に"バスルーム"がある。この家は発見されていない。当然、"バスルーム"も、ストラームの遺体も、発見されていない。ホフマンが隠している限りは、発見されない。
・『SAW』でタップが聞き分けた火災報知器の音は、『SAW V』の5人のひとりであるマリックの放火によるもの。
・(カットされたが)、エリクソンが瀕死のブリットを見つけたとき、ブリットはエリクソンにこう言った。「あなたを知ってる。あなたと、もうひとりは捜査官で、あの火事を調査して私たち全員を逮捕しようとした」。そしてエリクソンは、ストラームが5人全員とつながっていると知った。
・ゴードンせんせの家族(アリソンとダイアナ)について語られる。

えー、最後のは放火に関係なさそうですが、大事だし、"すべて"つながっているかもしれないわけで、書いときました。

放火はいつ起きたのか。放火により、何がおきて何がおきなかったのか。誰がからんでいるのか。

まずはこれです。ブリットはエリクソンを知っていたということ。
彼女が言う"もうひとり(the other guy)"はストラームさんですね。
マリックが言った"連邦政府の役人(the feds)というのもエリクソンとストラームのはずです。
ブリットによれば、火事を調査したFBIはブリットたち全員をタイーホしようとした。ところが、マリックがこう言ってます、何も起きなかった(タイーホされなかった)と。その間に、ドラッグディーラーが消えたわけです。
唯一の証人が消えた。だからタイーホできなかった。そーゆーことでしょうか。

いやいや、そーではない。もっと裏があるはずっす。
アマンダ宛てのビデオを見ていてタップは火災報知器の音に気づいています。で、火災警報の報告はケーサツ内に記録を保管してありました。火事そのものについては、消防も、ケーサツも、そしてFBIまでも、みんなが知っている。
なのに、現場は発見されていない。
そんな話あるかー(笑)。

消防は、放火ではなく事故による火災だと嘘の報告書を作りました。犯罪でないのなら、ケーサツは無関係に思える。でも、少なくとも火事の現場はそこにあるわけです。
例えば東京都で起きた火災なら、火災現場というのは"刑事事件の現場"であり、消防だけでなくケーサツも駆けつけ、ケーサツ官はその場で直ちに焼死体を"不自然死である"と扱う決まりだそうな。そして、検視官が必ずその不自然死体の検視をして解剖が必要かどうか判断する。で、23区内であれば例外なく、この後に行政解剖して、厳密に死因が断定される、という手順らしい。焼死体は必ず解剖されるわけっすね。ここで言う死因というのは、やけどだとか、窒息だとか、一酸化炭素中毒だとか、どれだかわかんないから焼死と呼ぼうとか、そーゆー意味です。

この手順がSAWの舞台でも同じかどうかはわからない。
けどまさか、ケーサツがぜんぜん無関係ってことはないだろ。

ここで、『SAW II』の家に何体の死体があったかを考える。
『SAW II』のゲームプレイヤーは8人。そのうち、アマンダとダニエルは生き延びた。でも、地下にはゼップと、例のミイラがある。計8名。
マリックは放火で8人を焼き殺したと思っていたけれど、その8人はすでに死んでいた、ということになりそうなわけです。
解剖屋のヘフナーさんが俄然輝いてくる気がしますよNE(笑)!ヘフナーさんは、8人の焼死体を解剖した、少なくとも検死はしただろうと思うのです。
こーなると、"放火の5人とケーサツ(というか検死官)はグル"だという気がしてきます。ケーサツが放火事件を揉み消し、FBIは犯人逮捕に至らなかった。

こりゃたくさんの疑問がわいてきます。
そもそも、なぜ火災にFBIが首を突っ込んだのか。
FBIのターゲットが放火犯だったとは思えない。追っていたのは"ジグソウケース"という連続殺人事件だっただろうと思います。ジョンはFBIが捜査に乗り出したことを知っていたでしょーか。いや、知らないはずはないし、予想できないことでもない。けれどジョンは、FBIをゲームにかけてはいません。FBIの3人を葬ったのはホフマンであり、ゲームではなく殺人だった。
ジョンとFBIはつながっていたでしょーか。
ストラームが5人全員とつながっているというのは、火災を調査したというだけの意味なのか。

ケーサツ内部も複雑なことになっているかもしれんな。FBIに協力した者(ケリー)と放火を揉み消した者(ヘフナーとか)、両方が混在してたり。
すると、ドラッグ・ディーラーはザビエルとかオビとかではなくて別人で、消した(売人としてタイーホしたとか)のはケーサツだったりして?

心ゆくまでさるお、もんち!
この記事へのコメント
わぁー
さるをさんすごいっ!
もう「saw3D」を見てる気分になってしまいましたよ!
予想の続編楽しみにしていますm(_ _)m
Posted by taka at 2010年09月04日 09:32
例の火事は、ほんとに怪しい〜
分からないことだらけです。

たとえば、終始、意味深な顔してるブッリト。
彼女は、どこまで計画し、どこまで手配してたのか?
ブリットはマリックを知ってたのか? 知ってて売人を近づけたのか?
ブリットはマリックを生き残らせた、
…ように見えるが、彼は彼女にとって何かの切り札なのか?
ブリットはゲームに放り込まれることを、予期していたのか?

そこは掘っても何も出ねーよ、
という事柄でしたら、すみません。
ブリットが放火させたのが「あの建物」だと思うと、
妄想がとまらないんです。
あと、鉤爪もって血だらけって、
なんかのホラーへのオマージュでしょうか?(笑)
Posted by お茶猿 at 2010年09月05日 21:55
過去のSAWに関するさるをさんが書いた記事をもう一度見直してきました。
ほとんど当たってますね!改めてすごい頭がキレる方だなぁと思いました。
そしてまたsawからsawVIまでレンタルしてきて、さるをさんの解説を読みながら見直してみました。よくあんな矛盾点とか、おかしな点を見つけられたと思います。スゴイ!
そしてついに10月30日、いよいよ最期ですね。新しい本家オフィシャルサイトの予告編も新しいのに変わりましたね☆ジルはどんなことでゲームに参加する羽目になったんですかね??解読楽しみにしていますm(_ _)m
Posted by taka at 2010年09月24日 11:01
お茶猿さん

> 終始、意味深な顔してるブッリト。

うんうん!彼女はとってもアヤシイっすよね。さるおも、彼女がマリック個人を知ってたかどうか、気になります。

> ブリットはマリックを生き残らせた、

これ自体はまちがいないよね。切り札と言える役割があったかどうかわからないですが、少なくとも、ゲーム終了時に自分が生きているためにはマリックが必要だった。他の誰でもいい気もしますが、マリックの、あのタイプが都合がよかったはずです。

> ブリットはゲームに放り込まれることを、予期していたのか?

これも気になるよねぇ。ゲームを主導していたように見えるので、ある意味、『SAW II』のアマンダ的でもありました。
あの鉤爪はどっから拾ってきたんだろ。這うのに便利?んなこともねーよなぁ。

> ブリットが放火させたのが「あの建物」だと思うと、妄想がとまらないんです。

そこが大事な気がします。"あの建物"だというのは、ドラマチックなようでいて、少し辻褄が合わず、まだまだ裏に何か隠れているように思うのですわー。
Posted by さるお at 2010年10月11日 20:00
takaさん
さるおも妄想がふくらみすぎて最終章を観ている気分っす。

> またsawからsawVIまでレンタルしてきて、

ではたすけてください(笑)。
このシリーズは見抜くのが難しいっすね。でも、たくさん考えて楽しまないともったいないほどよくできた作品なので、妄想し続けようと思いまーす。
Posted by さるお at 2010年10月12日 17:04
なんだか前提を否定してしまって恐縮ですが・・・

パトリック・メルトンのインタビュー原文を読みましたが、「II」と「V」の家が同一でありその下にバスルームがあると言っていますが、この家がマリックが放火した建物と同一だとは言っていませんよ。

「II」&「V」の家について"The house that was used in II was never found"とパトリックははっきり述べていますし。

一応、確認すると・・・
・「I」でタップが気付いた火災報知器の音はマリックが放火した建物のもの
・ブリットの発言でエリクソンは5人とストラムの関係を知る
・上記2つで「I」「V」をつなげようというアイディアだったが結果的にあまり観客には伝わらなかった

だからか、5人とスタラムの関係は「VI」ではペレズがわざわざ補足していましたね。
Posted by radis950202 at 2010年10月28日 10:52
radis950202さん
このインタビューは実際の会話を聞いてみるともっとよくわかりそうっすよね。

> この家がマリックが放火した建物と同一だとは言っていませんよ。

たしかにそーゆー文章は出てこないんだけど。
Is the house fire that “The Fatal Five” were involved in the Saw II or the Saw I house?
という質問に"No"と答えている感じします?
Posted by さるお at 2010年10月28日 18:02
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