2006年04月15日

さるおのハリポタ辞典[人物] サラザール・スリザリン

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

【人物紹介】
サラザール・スリザリン(Salazar Slytherin)、東の湿原からやってきた偉大な魔法使い。他の何にもまして、自らが野心・工夫に富むこと・決断を持ち、また他者に対しても野心・工夫に富むこと・決断を良しとした、ホグワーツ魔法学校の創設者4人のうちのひとりです。ゴドリック・グリフィンドール(Godric Gryffindor)の親友でした。
純血を重んじ、それゆえにホグワーツ魔法学校を追われることになります。

【名前の意味】
サラザール(Salazar)はポルトガルの準ファシスト独裁者アントニオ・デ・オリヴェイラ・サラザール(Anto´nio de Oliveira Salazar)にちなんだ名前です。
スリザリン(Slytherin)はもちろん"slithering"、(蛇が)滑る・這うという意味ですね。もうひとつ、陰険である(sly therein)という意味もかけていそうだな。
スリザリン家の紋章は緑地に銀色の蛇です。

【特徴】
床に届きそうな長い顎髭の、ちょっと猿みたいな顔の人です。蛇じゃなくていのかよ(笑)。

【杖】
不明

【パトロナス(守護)】
不明

【好きなもの/趣味】
不明

【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
不明

【持ち物】
"S"の文字を蛇でかたどった装飾の銀のロケット。
(スリザリンの末裔ガーント(Gaunt)家から、トム・リドルの母マロープ・ゴーント(Merope Gaunt)によって持ち出され、ノクターン横丁(Knockturn Alley)のBorgin and Burkesにいったん売却された後ヘプジバ・スミス(Hepzibah Smith)の手に渡る。その後ヴォルディが入手してHorcruxにしたが、謎の人物R.A.B.によって盗まれている)

【功績】
ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ(Helga Hufflepuff)ロウェナ・レイヴンクロウ(Rowena Ravenclaw)と共にホグワーツ魔法学校(Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)を創設した。
純血というイデオロギーはサラザール・スリザリンが生み出したもの。
ホグワーツを去る前、自分の後継者がいつか学校から純血以外の生徒を一掃すると信じて、ホグワーツ湖の下に秘密の部屋(the Chamber of Secrets)を造り、サラザール・スリザリンの子孫だけがコントロールできる巨大な蛇(Basilisk)を住まわせた。

【特殊技能】
記録された最古のパーセルマウス(Parselmouths)のひとりで、パーセルタン(Perseltongue/蛇語)がしゃべれる。
かなり優れたレジリメンス(Legilimens)。

【家族/血筋】
純血

【その他】
現代(って言っても2006年じゃなくて1997年(6巻目冒頭が1996年)のことですが)を生きるスリザリン、ヴォルデモート卿(Lord Voldemort)はスリザリン家の子孫です。ヴォルディにはコドモがいないので、スリザリン最後の1人です。
別エントリーにも書きましたが、ここにもヴォルディ誕生秘話を書いてみます。
(『HBP』のネタばれ→)スリザリン家は誇り高く、代々純血を守ってきた。マグル(Muggle)とハーフブラッド(Half-blood)を忌み嫌い、蔑んできた。その結果、ヴォルディママ、メローペ・ゴーント(Merope Gaunt)の世代は特に大変でしたね(泣)。近親婚を繰り返し、いわゆる"血が濃くなりすぎた"というやつで、ゴーント家はこのとき既に限界だったわけです。狂気に満ちていた。おとうちゃん(ヴォルディのグランパ、マーヴォロ・ゴーント(Marvolo Gaunt))は凶暴だし、兄モーフィン・ゴーント(Morfin Gaunt)は言うことをぜんぜん聞かない邪悪に歪みきった子になっちゃったし、プライドのあまり、日常会話がパーセルタン(Parseltongue)で交わされる、ヘンな家族になっちゃった。凶暴なおとうちゃんと邪悪な兄にいじめられ、ストレスのあまりヴォルディママはかなりスクイブ(Squib)に近い状態でした。手入れのされてない暗くて小さな家に住み、周囲のマグルからは"完全にいっちゃってる家族"だと思われ、代々引き継いだ家宝はあるけれどもお金はない。困窮をきわめていた。それでもなお、ゴーント家はスリザリンのプライドにしがみつき、異常なまでに頑なに純血を重んじた。
ところが、あろうことか、何よりも憎み蔑んでいたマグルの血が入ってきてしまう。そのマグルはヴォルディママと恋をしたのではない。魔法によって、無理矢理ママに恋させられた。
そして生まれたのがトム君。スリザリンのプライドに鑑みるなら、トム君こそが"穢れた血(Mudblood)"。抑圧され狂気を内に秘めたママと、愛を強要されたパパの間に生まれた、呪われたコドモ。いや、本当は、血などは既に穢れていたのに。
自然の力に逆らってしまったとき、サラザール(Salazar Slytherin)から1000年以上の時を経て、この世に悪魔が生まれた。自らのプライドが、悪魔を産み落としてしまった。
これがヴォルディ誕生までの経緯です。かわいそうっすねー。

【最後に・・・】
広い谷(平野)からやってきたハッフルパフの象徴は"大地(earth)"と"金貨(pentacles)"、湿原からやってきたスリザリンの象徴は"水(water)"と"杯(cup)"、ハッフルパフ寮とスリザリン寮は地下にあります。もしかしたら、"地にあるもの"同士で、宝を交換したかもしれません。
スィッチングの詳細はこちらをご覧下さい。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 05:01| Comment(7) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、英語が解らない私は、さるおさんのハリポタ大辞典を読んで、6巻がどうなるのか想像をふくらませながら、5月17日を心待ちにしています。(^▽^)/
Posted by そなむ at 2006年04月15日 17:59
そなむさん

> 6巻がどうなるのか想像をふくらませながら、5月17日を心待ちにしています。

では絶対に『HBP』のネタばれ(白文字)は読まないでください。予備知識なしで読んで、思いっきりびっくらこけて、思いっきり号泣してくれー。
Posted by さるお at 2006年04月17日 06:01
号泣〜?!ネタばれみたいけど…了解しました。
後1ヶ月!読んだら、ご報告させていただきます。
Posted by そなむ at 2006年04月17日 23:54
グリフィンドールとは親友だったのか!へーえ、はじめてしりました。
スリザリンて、顎鬚が床まであるっていうけど、髭ってそんなにのびるもんなんですねー。
毎日櫛でとかしてそうだな(笑)
かわいそうなヴォルディー誕生秘話は読みたいのはやまやまですけど、がまんします。
Posted by micchy at 2006年04月21日 06:50
micchyさん

> グリフィンドールとは親友だったのか!

なんとなくね、これは超重要な気がします。

> ヴォルディー誕生秘話は読みたいのはやまやまですけど、がまんします。

その方がいいねー。micchyさんが読むのと映画とどっちが早いかわかんないけど、映画だと多少端折られそうだかんなー、本で読めたらけっこう同情すると思われるー。
Posted by さるお at 2006年04月22日 08:04
突然失礼します。
Gauntは、確かゴーンと発音しませんか?
シェークスピアの作品でGauntという人物が登場しますが、彼の名前はゴーンと訳されるのが一般的だと・・・。
私も6巻を何度も読みました。
日本語版が発売されるまで松岡さんがどう訳しているのかわかりませんが、とりあえず気になったので書かせていただきました。
今回は謎ばかりが残った6巻ですが、もう7巻が待ちきれませんね。
ではでは。
Posted by エメラルド at 2006年04月30日 17:02
エメラルドさん

> Gauntは、確かゴーンと発音しませんか?

おしえてくれてどうもありがとうです。
ゴーントともガーントとも読みますが、ゴーントの方がやや一般的ですね。迷ったんですが・・・まだ迷ってます(笑)。
日本語版が出たらそれに合わせようと思います。

7巻が待ちきれないねー。楽しみです。
Posted by さるお at 2006年04月30日 20:51
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