スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、The Sorting Hat(組み分け帽子)を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
組み分け帽子(The Sorting Hat)
ピカピカの1年生を、4つの寮(Gryffindor, Hufflepuff, Ravenclaw, Slytherin)に組み分けするのは毎年9月1日の恒例行事。マクゴナガル先生が生徒の名前を読み上げて、その子の頭に組み分け帽子を乗っけると、帽子がその子にあった寮の名前を叫びます。レジリメンシーのエキスパート中のエキスパートです!
基本的には、各生徒の資質により組み分ける。でもその子が強い希望を持っているときは希望通りの寮に入れてあげます。
1000年以上も前、組み分け帽子はホグワーツ創設者のひとりゴドリック・グリフィンドール(Godric Gryffindor)の所有物でした。
毎年生徒を各寮に割り当てる前、帽子は歌を歌います。毎年新曲リリース(笑)。ということは、始業式以外の時間、帽子が何をしているかというと、1年かかって新曲の作詞・作曲ですね(汗)。
これらの歌は、通常ならばホグワーツの歴史を説明する内容だったり、教訓のようなものを扱っています。が、ここ数年は違いますね。迫り来る危険を警告しています。
続きにこれまでに登場した歌の歌詞とさるお訳の勝手な日本語訳を載せます。
● ハリーが1年生のときの歌
Oh, you may not think I'm pretty,
But don't judge on what you see,
I'll eat myself if you can find
A smarter hat than me.
You can keep your bowlers black,
Your top hats sleek and tall,
For I'm the Hogwarts Sorting Hat
And I can cap them all
There's nothing hidden in your head
The Sorting Hat can't see,
So try me on and I will tell you
Where you ought to be.
You might belong in Gryffindor,
Where dwell the brave at heart,
Their daring, nerve and chivalry
Set Gryffindor's apart;
You might belong in Hufflepuff,
Where they are just and loyal,
Those patient Hufflepuffs are true
And unafraid of toil;
Or yet in wise old Ravenclaw
If you've a ready mind,
Where those of wit and learning,
Will always find their kind;
Or perhaps in Slytherin
You'll make your real friends,
Those cunning folk use any means
To achieve their ends.
So put me on! Don't be afraid!
And don't get in a flap!
You're in safe hands (though I have none)
For I'm a Thinking Cap!
きれいじゃないけど、見かけで判断しないで。私はホグワーツの組分け帽子。私より賢い帽子なんてない、山高帽とかシルクハットよりすごいんだ。キミの頭ん中はお見通し。私に見えないものなんてないんだよ。
グリフィンドールは、勇気ある者が住まう寮。勇猛果敢な騎士道こそが、グリフィンドールと他との違い。
ハッフルパフは、正しく忠実で、忍耐強く真実で、苦労を苦労と思わない、そーゆー人が入る寮。
レイヴンクロウに入るのは、意欲があって頭いい人。機智と学びをね共有する、そーゆー友達ができます。
スリザリンでも、友達できます。手段を問わず目的を遂げようとする野心、そーゆー資質を持った人が行くとこね。
かぶってごらん。怖がらないで。私の手にゆだねよう(手なんかねーずら)、私は考える帽子!
● ハリーが4年生のときの歌
A thousand years or more ago,
When I was newly sewn,
There lived four wizards of renown,
Whose names are still well known:
Bold Gryffindor, from wild moor,
Fair Ravenclaw, from glen,
Sweet Hufflepuff, from valley broad,
Shrewd Slytherin from fen.
They shared a wish, a hope, a dream,
They hatched a daring plan
To educate young sorcerors
Thus Hogwarts school began.
Now each of these four founders
Formed their own house, for each
Did value different virtues
In the one's they had to teach.
By Gryffindor, the bravest were
Prized far beyond the rest;
For Ravenclaw, the cleverest
Would always be the best;
For Hufflepuff, hard workers were
Most worthy of admission;
And power-hungry Slytherin
Loved those of great ambition.
While still alive they did divide
Their favourites from the throng,
Yet how to pick the worthy ones
When they were dead and gone?
'Twas Gryffindor who found the way,
He whipped me off his head
The founders put some brains in me
So I could choose instead!
Now slip me snug about your ears,
I've never yet been wrong,
I'll have a look inside your mind
And tell you where you belong!
千年とか、もっと前ね、私が縫われたばかりで新品だったころ、偉大な魔法使いが4人いました。今でも超有名人。
荒野から来た勇猛果敢なグリフィンドール。
峡谷から来た賢明公正なレイヴンクロウ。
広い谷から来た温厚柔和なハッフルパフ。
湿原から来た俊敏狡猾なスリザリン。
共有する夢と希望に向かって大胆な挑戦です、この人ら、学校作りました。4人がそれぞれの寮を創立してね、個性を活かしていろいろ生徒に教えてたわけです。
グリフィンドールは勇気を、レイヴンクロウは賢さを、ハッフルパフは勤勉を、スリザリンは野望を、それぞれ徳として評価した。そーゆー4人の個性に合ったコドモを選んで寮に入れました。
ところが、自分たちが死んだらどーしよーか、ってゆーことになった。後継者問題です。グリフィンドールは自分の帽子を取って、そこに4人がそれぞれの知性と個性を吹き込んだ。それが私。4人の代わりに私が組み分けするわけです。
かぶってごらん、すっぽりと。私の組み分けに間違えなんてありません。キミが入る寮をおしえてあげよう。
● ハリーが5年生のときの歌
In times of old when I was new
And Hogwarts barely started
The founders of our noble school
Thought never to be parted:
United by a common goal,
They had the selfsame yearning,
To make the world's best magic school
And pass along their learning.
'Together we will build and teach!'
The four good friends decided
And never did they dream that they
Might some day be divided,
For were there such friends anywhere
As Slytherin and Griffindor?
Unless it was the second pair
Of Hufflepuff and Ravenclaw?
So how could it have gone so wrong?
How could such friendships fail?
Why, I was there and so can tell
The whole sad, sorry tale.
Said Slytherin, 'We'll teach just those
Whose ancestry is purest.'
Said Ravenclaw, 'We'll teach those whose
Intelligence is surest.'
Said Gryffindor, 'We'll teach all those
With brave deeds to their name,'
Said Hufflepuff, 'I'll teach the lot,
And treat them just the same.'
These differences caused little strife
When first they came to light,
For each of the four founders had
A house in which they might
Take only those they wanted, so,
For instance, Slytherin
Took only pure-blood wizards
Of great cunning, just like him,
And only those of sharpest mind
Were taught by Ravenclaw
While the bravest and the boldest
Went to daring Gryffindor.
Good Hufflepuff, she took the rest,
And taught them all she knew,
Thus the houses and their founders
Retained friendships firm and true.
So Hogwarts worked in harmony
For several happy years,
But then discord crept among us
Feeding on our faults and fears
The houses that, like pillars four,
Had once held up our school,
Now turned upon each other and,
Divided, sought to rule.
And for a while it seemed the school
Must meet an early end,
What with duelling and with fighting
And the clash of friend on friend
And at last there came a morning
When old Slytherin departed
And though the fighting then died out
He left us quite downhearted.
And never since the founders four
Where whittled down to three
Have the houses been united
As they once were meant to be.
And now the Sorting Hat is here
And you all know the score:
A house in which they might
I sort you into houses
Because that is what I'm for
But this year I'll go further,
Listen closely to my song:
Though condemned I am to split you
Still I worry that it's wrong,
Though I must fulfil my duty
And must quarter every year
Still I wonder whether Sorting
May not bring the end I fear.
Oh, know the perils, read the signs,
The warning history shows,
For our Hogwarts is in danger
From external, deadly foes
And we must unite inside her
Or we'll crumble from within
I have told you, I have warned you...
Let the Sorting now begin.
昔々ね、私もホグワーツも新しかったころ、気高い4人の創始者は、仲たがいするなんて思ってなかった。同じ絆で結ばれて、学校をうまいことやろうねって同じ希望に燃えてた。4人の知識を未来に引き継ぐため「一緒に教えよう!」って思ってた。別れの日が来るとは知らずに、一緒に同じ夢を見てたわけです。
スリザリンとグリフィンドール、これほど素晴らしい友達なんていないさ。
ハッフルパフとレイヴンクロウ、これほど素晴らしい友達なんていないさ。
なのに、どうしてうまくいかなかったんだろう?どうして友情に終わりがきたんだろう?
そこにいて全部を見ていた私が、悲劇の一部始終を語る。
スリザリンは「生徒を選ぼう、純血だけがええよね」って言って、レイヴンクロウは「生徒を選ぼう、頭いい子だけにしない?」って言って、グリフィンドールは「生徒を選ぼう、勇敢な子だけだろー」って言って、ハッフルパフは、「みんなに教えよう、分け隔てなく」って言いました。
最初はね、違いはあるなりに問題なく4人がそれぞれの寮で自分にあった生徒を教えてました。
スリザリンは、自分と同じような野望と狡猾さを持った純血の生徒に教えた。
レイヴンクロウはとにかく頭のいい頭脳明晰な生徒ばかりに教えた。
グリフィンドールは、勇敢で大胆な生徒を選んで教えた。
で、ハッフルパフはね、いい人なんですね。残りのすべての生徒を受け持ち、彼女の知識のすべてを与えた。
ということで、寮と創始者の関わり合いは深い。絆があります。
で、ホグワーツは調和のうちに、うまくいってました。幸せな年月です。
それから徐々に忍び寄る、恐れと疑惑の不和のとき。 それまで支え合ってきた4人の創設者と4つの寮は、互いに反目し合い、分断されてしまった。あーもうだめだ、と思ったなー。4人は思いっきり仲悪くなって、決闘とかするんだもん。
ある朝ついに決闘は終わり、スリザリンはホグワーツを去りました。みんなぐったり、心がね、ぐったりです。4人でがんばってたのに3人になっちゃった。4人でこその結束も、もう無いや、無理だ。そして、すべては私に託さた。
キミらを寮に振り分けるんだけど、いつもと違って今年は気が重いです。組み分けは間違ったことないけど、そもそも組み分けなんてしていいのかな?また昔みたいなことになるのは嫌だなー。
なのでよく聞いて。歴史が指し示す警告を。
ホグワーツに危機が迫っている。敵は外にいる。恐ろしい敵が。ホグワーツの私たちは、ここで結束しなくちゃだめなんだ。じゃないと崩れ落ちる、内側から。みなさん気をつけて。
ということで、始めましょーかね、組み分けを。
心ゆくまでさるお、もんち!
グリフィンドールだったって言うことも。
それにハリーは、黙ってたらスリザリン行きの可能性はあったんですよね。
組み分けの時、どうしてもグリフィンドールを要望したから入れたんですね。
ところで、歌は2年と3年の時のはないの?
3年だったか、映画でコーラスのシーンがあったけど、あの歌はなに?
いかにも魔法使いの歌っていう感じのコーラスでしたが。
5年の時の歌の内容が一番興味深いねー。しかも超長いし。
決闘したっていうけど、どんな風だったんだろう。
仲たがいしたけど、とうとう仲直りはできんかったのかな。
後継者どうして仲良くなればいいんだろうけど。
それも難しい問題のようだよね。
それにしてもハッフルパフは本当にいい人ですね。
そんないい人も、決闘に加わったんでしょうか?
せっかくソーティングハットが一年かけて作曲したものなら、是非この歌全部、曲つきで聴いてみたいよね♪
> それにハリーは、黙ってたらスリザリン行きの可能性はあったんですよね。
たぶんそうだと思うな。校長先生も帽子も後々そう言ってるしねー。「これは嫌だ」とか「こっちがいい」とか、選択する心が(ヴォルディには無かったけど)ハリーにはあったと、そーゆーことっすね。
> ところで、歌は2年と3年の時のはないの?
ないです。っちゅーか、ご本人は歌ってははずだけど、諸事情によりハリーが聞き逃してるので、本には出てきません。
> 3年だったか、映画でコーラスのシーンがあったけど、あの歌はなに?
ほんとは帽子が歌うんだけど、映画の脚本があーなっちゃって、女史も「まぁいいや」みたいなことじゃないかな。
> 5年の時の歌の内容が一番興味深いねー。
うん!帽子自身の葛藤までもが歌詞に滲み出ていて名曲だよね(笑)。
> そんないい人も、決闘に加わったんでしょうか?
いい人(ハッフルパフ)もやるときゃーやると、そういう悲壮な感じだったのかなぁ。
本には歌の訳もあるんすよね。ずいぶん違いますか?
ヘルガさんいい人だなぁ。
5年生の歌が感動しました。有難うございました。
5年生んときの歌は他のとちょっと別格っすよね。歴史の1シーンがありありと眼に浮かぶ感じ。ドラマそのものだもんねぇ。
この4人、誰かとお友達になるとしたらヘルガさんだなー。