2006年05月03日

さるおのハリポタ辞典[魔法界の物いろいろ] 賢者の石

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、賢者の石とホグワーツ創設者4人のダイナミクスについて考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

賢者の石(Philosopher's Stone(Sorcerer's Stone))

『Harry Potter and the Philosopher's Stone(Sorcerer's Stone)』
たぶんこれは、同じく1巻目の"love"と並ぶ、最大の、7巻目への布石です。Joは、7巻目に関する最も重要なヒントを、1巻目ですでに提示している。と(もしかしたら勝手に)思っています。
なので、まずは賢者の石とは何かを理解するところから始めます。

賢者の石はいろいろな物語に出てくる。ハリポタだけではありません。
何かというと、8世紀のイスラム錬金術師ジャビル・イブン・ハイヤン(Jabir ibn Hayyan)(またの名をジーベル(Geber))が、4元素(温、冷、乾、湿)を変性させて創造することができると理論化した、人に永遠の命を与えるエリクサー(elixir) を作り出す物質(またはエリクサーそのもの)のことです。同時に卑金属を金に変える触媒でもあった、だから"錬金"です。
ジーベル自身は王水(濃塩酸と濃硝酸とを3:1の体積比で混ぜた液体:あらゆる金属を溶かすことからラテン語で水の王(aqua regia)と名付けられた)の発明者でもあります。

ジーベルが扱った"4元素"というのは、アリストテレスが提唱した4大要素のことです。
温(hotness)・冷(coldness)・乾(dryness)・湿(moistness)
これらは"火"、"空気"、"土"、"水"に対応しています。
アリストテレスは、地上のあらゆるものはこの4つの組み合わせでできていて、第5の元素"アイテール"というものが宇宙にあると考えた。そのアイテールとは、我々に永遠の円軌道をもたらすものだと言っています。

ジーベルも同じように考えました。
火は、熱いと同時に乾いている。
空気は熱いと同時に湿っている。
水は、湿っていると同時に冷たい。
大地は、冷たいと同時に乾いている。
この整然とした法則を利用して、物の性質を変化させることができると思った。ちまり金属なら何でもゴールドに変えることができると考えたわけです。

理解するのが難しいね。
温(火)、冷(空気)、乾(土)、湿(水)を合わせると賢者の石が作れて、賢者の石は永遠をもたらす。そんくらいでいいと思います。

さて、賢者の石の別名は"第5元素"、4大要素のすべてを駆使して作られます。
ここでハリポタ・ワールドに戻るね。

賢者の石は、アルバス・ダンブルドアと錬金術師ニコラス・フラメル(Nicholas Flamel)が4つの要素の結果として作り上げた発明品です。別名("第5元素")どおり、永遠(エリクサー/アイテール)をもたらしました。
では、ハリポタ・ワールドにおける4大要素とは何か?

ホグワーツ魔法学校の創設者、いにしえの偉大な魔法使いが4人だったことを思い出してください。
西の荒野から来たグリフィンドール、紋章は赤地に黄金のライオン。
北の峡谷から来たレイヴンクロウ、紋章は青地にブロンズの鷲。
南の広い谷から来たハッフルパフ、紋章は黄色地に黒いアナグマ。
東の湿原から来たスリザリン、紋章は緑地に銀色の蛇。
いいね、ぴったり符合します。グリフィンドールは火、レイブンクローは風、ハッフルパフは大地、スリザリンは水。
東西南北から集ったこの4人がホグワーツを作った。つまり、ハリポタの世界観においては、ホグワーツこそが中心なわけです。ホグワーツこそが永遠の象徴、第5の元素なわけっすよ!

ここでホグワーツの歴史を振り返ります。
賢者4人が東西南北から集まって友情を育み、未来(つまり永遠)に残そうと学校を作ったが、スリザリンひとりが離反してしまった。そして1000年の時を経て、学校が今まさに内側から崩れようと(組み分け帽子の歌"we'll crumble from within"参照)している。
マクゴナガル先生も「閉鎖に追い込まれるかもしれない」って毎年言ってるし(笑)、実際に『HBP』最後のバトルで一部だけどホグワーツ壊れたぁーっ(笑)。
4大要素からなるホグワーツ城が、4つのうちの1つを失って、存亡の危機だと、そういうことになります。

さて、この非常事態に対して、校長先生が何をやっているかというと、ハリー・ポッターという少年が死なないようにと守っている(笑)。そして、ハリー・ポッターに教えられるすべてを教え、与えられるすべてを与え、何もかも託そうという勢いです。すべてはハリー・ポッターに決戦の準備をさせるためです。実際、校長先生はかなりの確立で、もう戦うことができません。
ここから先は第7巻『Harry Potter and the ほにゃらら』の大予想へと続きます。で、とにかく、このさるお的推理によると、ホグワーツという第5元素を、ハリー・ポッターだけが修復できる可能性があるということになります。
修復というのはこの場合、失った1つを再びホグワーツの地に取り戻すことではないのか。ひとつ足りないままだけどいいや、ちゅーわけにはいかねーずら。
つまり、ヴォルディを殺っちまえ、というだけではなくて、どういう形かわかりませんが、スリザリンに帰ってきてもらうということになるはず。
もちろん、ヴォルディの様子を見ていると、どうも言うこと聞きそうにない(笑)。彼は自身のエリクサー(immortality)にしか興味ないからな。

では、どうやってハリー・ポッターは"スリザリン"を連れて戻るのか?
答えのヒントは、彼のひたいの稲妻型の傷やら、彼の瞳の色やら、両親の死の真相やら・・・にあるんですかね、きっと。とういわけで、この話は『ハリポタ7 大予想』の一部へとつながっていくわけです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 19:28| Comment(13) | TrackBack(2) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 初めまして、私siと申します。
他の方のブログで、こちらの頁を教えていただき、実は少し前から読ませて頂いております。
 その方がお奨めしてくださっているだけあって、本当に参考になりますし、楽しいです。
いつもありがとうございます。ペコリ。
 取り合えず、ご挨拶まで♪
Posted by si at 2006年05月03日 23:09
elixirと聞いて化粧品の名前を思い出すんですが、そういう意味で使われてるんですね。
化粧品はエリクシールと仏読みかなんかみたいですけど。

賢者の石については、錬金術から来てるのですか、、なるほど。
ある宝石を作っている人が、これこそが賢者の石だと言ってるのを見ましたが、賢者の石にもいろいろあるんですかね。これは単なるこじ付けだと思うけど。

また、4つの要素とくれば、創設者4人に当てはまり、第5元素はホグワーツとなっている。
いやあ、奥が深い!これって、陰陽五行にも相通ずるものがあり、実に興味深いです。

ヴォルディーにスリザリンに帰ってきてもらわねばならないんだとすると、やはり、改心してもらわないと、怖いですよね。

そういえば、いろいろやることがあってね、読むの滞ってました。ぼちぼち読もうと思います。
あと、炎のゴブレッドのDVD、一応予約したんだけどね、まだ買ってないの。
また資格をとるのにお金が要るようになったから、購入してじっくり見るのはもっと後になると思うんだ。だから今度借りてきてみてみます。


Posted by micchy at 2006年05月04日 06:54
siさん
いらっしゃいませです。

> 実は少し前から読ませて頂いております。

どうもありがとうだぞ。ハリポタは楽しいよね。謎の多さと深い謎解きが、すごく楽しい。Joがストーリーにヒントをどんどん盛り込んでくれるので、解き甲斐があります。
これからもよろしくお願いしますね。
Posted by さるお at 2006年05月05日 08:40
micchyさん

> elixirと聞いて化粧品の名前を思い出すんですが、

資生堂さん、ナイスネーミングだよね。

> いやあ、奥が深い!

そうなのだー!ハリポタはちゃんと奥が深いのだー!

> また資格をとるのにお金が要るようになったから、

そうなの?がんばってるねー。えらいっす。
Posted by さるお at 2006年05月05日 08:43
siさんと同じく他のプログから飛んできました。(siさん、おひさしぶり!)
今読ませていただいてびっくりしました。
分らないことは2つあります(とりあえず、ですが・・・)。
一つ目は、予言によればヴォルディとハリーはどちらかが死ななければならない、とありましたが、そうなると例えヴォルディを連れ帰るのに成功したとしてもハリーは死んでしまう、って事でしょうか? 
また、このような無理難題がハリーのような子供だけに負わされるのは彼が「ポッター家の最後の一人」だからでしょうか?
2つ目は、ヴォルディ=スリザリンと考えてよいのでしょうか? スリザリンは、純血を重んじましたが、彼はそうではありませんよね・・・。
混乱しつつもとても楽しんでいる読者のたわごとでした^^
Posted by ニンフ at 2006年05月05日 12:14
ニンフさん

> (siさん、おひさしぶり!)

おぉ〜、お知り合いですか!
さるおんちは掲示板みたいになってもいっこうにかまいませんから(さるおも仲間に入れてください)、いつでも来てねー。

> 一つ目は、予言によればヴォルディとハリーはどちらかが死ななければならない、とありましたが、

これは微妙っすよね。
まず、予言では、"ヴォルディとハリーはどちらかが死ななければならない"のではなく、"一方が生きるなら他方は生きられない"だったよね。ということは、2人が共に生存し続けるというのは予言に反することになる。残された可能性は、どっちかが生きる、あるいは2人とも死ぬ、のどちらかです。
で、ハリーは死ぬだろうと考えている人もたくさんいます。根拠もちゃんとあるので、それはまた近々記事に書いてみるね。
ただ、さるおは、ハリーは死んじゃまずいような気がしてるので(笑)、ヴォルディ死亡説支持です。

> 2つ目は、ヴォルディ=スリザリンと考えてよいのでしょうか? スリザリンは、純血を重んじましたが、彼はそうではありませんよね・・・。

そうそう、そこってけっこう大事っぽいよね。
で、さっきの話に続くんだけど、ヴォルディを生きた状態で連れ戻す必要はないんじゃないかと思うんだ。つまりね、"悪(または悲劇)としての"ヴォルディと、"賢者としてのスリザリン"が分離しないとなーと思ってるわけです。

> このような無理難題がハリーのような子供だけに負わされるのは彼が「ポッター家の最後の一人」だからでしょうか?

いや、これは違うと思います。
ヴォルディが勝手に、予言を現実にしてしまったからだと思います。ハリーは『PS』で自分で言ったように、"ただのハリー(just Harry)"なんだと思うんだ。ヴォルディが、勝手に予言を真に受けて、勝手に怖がって、ただのハリーを"自分を超える敵"にしてしまっただけなんだと思います。まさに校長が言ったこれらの説明が、予言の本質そのものなんじゃないかなぁ。
Posted by さるお at 2006年05月07日 20:52
さるおさん、こんにちは。
こんなに丁寧に答えてくださってとっても嬉しいです。ほんとにありがとう!

ところで、私の心はさらに楽しさと混乱を深めました。Ootpで、ハーマイオニーからチョウの心境について詳細に説明を受けたにもかかわらず、もっとわけが分らなくなっているハリーとロンに似ています(笑)。

「悪としてのヴォルディと、賢者としてのスリザリンが分離しないと」

もうすでに7つの魂に分割されているとか言うヴォルを、またさらに分離とはなんて気の毒な^^でも、とても興味深いです。
Posted by ニンフ at 2006年05月08日 17:17
ニンフさん

> 私の心はさらに楽しさと混乱を深めました。

さるおもね、考えれば考えるほどに大混乱っす。

> もうすでに7つの魂に分割されているとか言うヴォルを、またさらに分離とはなんて気の毒な^^

あー、さらに魂を分割するってゆー邪悪な意味じゃないです。なんて言ったらいいのかなぁ、改心とも違うし、えーっと、悪としてのヴォルディが消滅するってことなんだけど。
なんだかんだでハリポタでは、"赦し"というものが描かれるはずだと思うんだけど、どうかな?
Posted by さるお at 2006年05月09日 13:26
「赦し」 美しいですね。
私にはまるで聖書の一節のように思えます。
でも噂では、7巻ではかなりの登場人物が死んでしまうとか…暗そうですね。

まもなく6巻の訳本も出るので、それを読破したらさるおさんのお話にもう少しついていけるかも(笑)
さるおさんの「7巻大予想」の記事、楽しみに待ってますね。
Posted by ニンフ at 2006年05月09日 22:16
ニンフさん

> 7巻ではかなりの登場人物が死んでしまうとか…暗そうですね。

そうそう、最終章は生き残ったみなさんのその後だそうだし、ってことは大勢死ぬわけだよねー。

> 6巻の訳本も出るので、それを読破したら

あー、ほんとにもうすぐじゃんか。楽しみだね。ものすごい泣くぞ。
Posted by さるお at 2006年05月13日 21:15
さるおさん初めまして。siさん、ニンフさん、お久しぶりです。覚えていらっしゃるでしょうか?
今日、6巻読み終わりました。多少、松岡さんなりの翻訳に驚いたりしました。
これからも、ハリポタとこのブログを楽しみに見させていただきます。
Posted by HR at 2006年05月23日 20:16
HRさん
初めましてー。来てくれてありがとうだぞ。

> 今日、6巻読み終わりました。

速いっすね。翻訳はものすごそうですけど(笑)、おもしろく読めましたか?
これからもよろしくお願いしますね。
Posted by さるお at 2006年05月23日 21:44
賢者の石を守り続けるはりぽたーが戦うなんてとてもよかたな、はりぽたーが勇気を出したのでまた、戦うことをちかたので、僕は、よかったので楽しいかったです。
Posted by 滝沢慎平 at 2009年11月28日 18:31
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