2006年05月09日

DDは生きている!証拠1

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、死ぬな!という祈りを込めて、第6巻『HBP』の"あの事件"について検証してみたいと思います。ということはこのエントリーはおもっきりネタばれてますけど、とにかく、『HBP』の解釈から『HP7』の大予想へとつながる、大事なとこっす。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。記事は反転色にしてあります。
訳本は読まないので日本語訳がたまにヘンだと思いますが、それは許してください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

I shall have only truly left Hogwarts when none here are loyal to me.
(私を信じる者がいるかぎり、私はけっしてホグワーツを去らない)
この言葉を読んだ以上、アルバス・ダンブルドアには死んでほしくないです。
なのでまずは、あの事件を振り返りながら、一連のできごとが"事件なのか計画なのか"ということと、魔法の本質を考えてみます。ハリーと校長が塔にたどり着いたところからです。

まず最初に、校長がハリーに言います。"Go and wake Severus."
ここですでにネタばれた感じがしませんか?
起こして連れてくるのはマクゴナガル先生でもいいような気がします。だって彼女は、ヴォルディとの最初のバトルで不死鳥の騎士団の司令官(commander-in-chief)をつとめた勇敢な戦士だもん。
わけのわからん毒物を飲まされて、きっついのはわかります。薬学エキスパートのスネイプ先生を必要としているのはわかってます。が、ダークマークは、可愛い生徒たちが寝ている城にDEが侵入した証拠だもん、たとえ自分がきっつくても、生徒たちを守らねば〜!っちゅーことで、この瞬間に必要なのは医者より兵士なはずではないのか?

The door burst open and somebody erupted through it and shouted, "Expelliarmus!" Harry's body became instantly rigid and immobile, and he felt himself fall back against the tower wall, propped like an unsteady statue, unable to move or speak.

ドアが開いて、声が聞こえる。「エクスペリアムス!」(これはドラコちゃん)
同時にハリーにはフリージング・チャーム(Freezing Charm)がかかる。

He could not understand how it happened - Expelliarmus was not a Freezing Charm -
Then, by the light of the Mark, he saw Dumbledore's wand flying in an arc over the edge of the ramparts and understood... Dumbledore had wordlessly immobilzed Harry, and the second he had taken to perform this spell had cost him the chance of defending himself.

で次の瞬間にハリーは気づきます。校長は杖を取り上げられるのと同時に、声を出さずにハリーにFreezing Charmをかけて動けないようにしたんだということに。

なぜこれほど素早く?考えてる時間なんてねーずら。この2つの魔法はまったく同時に起きている。
「年とっちゃって動作がのろいんだよぅ」とスネイプ先生も校長自身も言っている。自他共に認めるのろさのじーさんが、なんでこんなに素早いんだ。
Freezing Charmをかけたのはじつは違う人で・・・という可能性はないよね。ダンブルドアが塔から落下した後、Freezing Charmがとけてるから。
ということは、ダンブルドア校長はあらかじめ、これらのことが起きるのを知っていた、むしろ、計画していたのではないか。準備ができていたのなら、のろいじーさんがやけに素早いのも納得できます。
で、ハリーのことは巻き込みたくなかった。なぜなら、ハリーにはもっと大事な役割があるから。つまり、一部始終を目撃するという役割です。すべてを見せて、何が起こったか後でしゃべらせるためであり、「キミをたすけてくれる人はもういない。ひとりで戦わなきゃならないんだぞ」とちゃんと理解させるためです。

そして、もしこれが計画どおりであるならば、校長を殺害したスネイプ先生は、じつは校長の台本どおりに行動しただけということになる。つまり、スネイプ先生の忠誠のありかはアルバス・ダンブルドアだったということになります。
もしそうなら、スネイプ先生は、一部始終をハリーが見ていることすら知っていたかもしれない。そしてハリーが自分のことをどれほど憎むかも、知っていたのかもしれません。

『HBP』は全編に渡り、ぜんぜんさりげなくないほどに"nonverbal spell"(呪文を言わないでかける魔法)が強調されている(笑)。
これは記事にも書きましたが、魔法というものは、意志でかけるものであって、杖や呪文はただの道具にすぎない。やるぞ!できるぞ!と強く信じることが大事なんだ。そういうことっす。で、本の中に登場するすべてのことが、じつは伏線として後々活きてくる、というのは、ロンのWingardium Leviosa!を筆頭に、もう何十回となく繰り返されたハリポタの真骨頂っすからね、"nonverbal spell"は絶対に重要なわけです。
この、魔法の本質=意志だということは、もうひとつ別の結論を生み出します。
"校長を殺害したスネイプ先生は、じつは校長の台本どおりに行動しただけ"だとするならば、つまりスネイプ先生が善であるなら、スネイプ先生に校長を殺す"意志"はないはずです。言葉では、Avada Kedavra!と言ったけれど、殺す"意志"がないなら、AKが効かないことになる。

これにはちゃんと前例があります。

『GoF』の中で偽マッドアイ(Mad-Eye Moody)がDADAの授業で生徒たちに言った言葉を思い出してください。
"Avada Kedavra's a curse that needs a powerful bit of magic behind it -- you could all get your wands out now and point them at me and say the words, and I doubt I'd get so much as a nosebleed."
(AKをやってみてもいいけどね、どうせみんなにはできないよ、そーねー、鼻血が出るくらい?)

『OotP』ではベラ(Bellatrix Lestrange)が同じことを言っている。
Hatred rose in Harry such that he had never known before. He flung himself out from behind the fountain and bellowed "Crucio!" Bellatrix screamed. The spell had knocked her off her feet, but she did not writhe or shriek with pain as Neville had -- she was already on her feet again ... "Never used an Unforgivable Curse before, have you, boy?" she yelled. "You need to mean them, Potter! You need to really want to cause pain -- to enjoy it ..."
(許されざる呪文はね、ほんとにやる気がないと効かないのよっ!ほんとの殺意とか、苦しんでるの見て楽しんでやるぅぐらいの気持ちとかがないと効かないわよーぅ!)

さらに、呪文と結果の食い違いはここでも起きている。(こちらにも書きました)

まずは『CoS』の決闘クラブ(Dwelling Club)のシーンから。
Both of them swung their wands above their heads and pointed them at their opponent; Snape cried: "Expelliarmus!" There was a dazzling flash of scarlet light and Lockhart was blasted off his feet: He flew backward off the stage, smashed into the wall, and slid down it to sprawl on the floor.
(スネイプ先生がロックハート先生に叫んでますね「エクスペリアムス!」って。これは武器を取り上げるだけの魔法で、決して攻撃ではない。なのにギルデロイったらふっとばされてひっくり返ったYO!)

次は『PoA』の叫びの屋敷(Shreking Shank)から。
Harry made up his mind in a split second. Before Snape could take even one step toward him, he had raised his wand. "Expelliarmus!" he yelled -- except that his wasn't the only voice that shouted. There was a blast that made the door rattle on its hinges; Snape was lifted off his feet and slammed into the wall, then slid down it to the floor, a trickle of blood oozing from under his hair. He had been knocked out. Harry looked around. Both Ron and Hermione had tried to disarm Snape at exactly the same moment.
(ハリーとロンとハーが使おうとした魔法はやはりここでも「エクスペリアムス!」なのに、セヴルスったらふっとばされてひっくり返って頭から血が出て気絶したYO!)

どういうことかというと、前者ではスネイプ先生が"わざと"、後者では3人のうちの誰かの"意志"が強すぎて、Expelliarmusが武器を取り上げるだけの魔法ではなくなった、ということです。呪文と実際の効果が明らかに食い違う場合があるというわけです。

そして、ダンブルドア死亡後も続くホグワーツ城の大バトル。
ここでハリーは、ジニーを拷問(crucio)しようとしたDEに"Impedimenta"を使用。で、相手はふっ飛ばされて壁に激突、"Impedimenta"はただのfreezing charmなのにです。

これらのことからわかるのは、武器を奪うだけの呪文や動けなくするだけの呪文でも、激しい怒りとか憎しみとかが伴えば、本来の目的以上の破壊力を発揮するし、逆に本当に残酷な気持ちにならないと許されざる呪文(Unforgivable Curses)だって効かない、ということです。

しかも、AKで"吹っ飛んだ"のはダンブルドアだけっすね。
フランク・ブライス(Frank Bryce)も、セド(Cedric Diggory)も、Spinner's End(スネイプ家)にやってくる途中でベラ(Bellatrix Lestrange)が殺したキツネも、吹っ飛んだりしないで、"ただ死んだ"んです。
そして、AKで死んだ人たちはみんな目を見開いて死んでいるのに、ダンブルドアだけが"目を閉じて眠るように"死んでいる。

っちゅーわけで、おかしいんだ、何から何まで、セヴルス・スネイプのAKだけがね。
だんだんと、スネイプ先生のAKが効かなくなってきたぞ(笑)。アルバス・ダンブルドアが生きている(願望)という、さらなる証拠はまた今度書きます。


心ゆくまでさるお、もんち!


posted by さるお at 14:58| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もハリポタ大好きです。 DDの件は私も大ショックでした。 さるおさんの読みが当たってたらうれしい! でも、記事を読んでるとなるほど、と思うことばっかり。 なんだか7巻では劇的な再登場がありえるような気がしてきました^^
Posted by barcelonista at 2006年05月09日 22:22
barcelonistaさん

> 大ショックでした。

ほんとに。さるお泣いたよー。DDの件より、その後のハリーの決意に泣きました。
えらい!あんたが大将!と思いましたね。(←なんか軽いな。いや、ほんとに号泣だったです)
7巻、何かすごくびっくりしたいです。んで、さらに泣きたい。劇的な再登場をするとすれば、やっぱフォークスが重要だよね。
Posted by さるお at 2006年05月13日 21:34
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