1982年の作品『THE ATOMIC CAFE/アトミック・カフェ』を観たよ。
監督は、ケヴィン・ラファティ(Kevin Rafferty)、ピアース・ラファティ(Pierce Rafferty)、ジェーン・ローダーの3人で、ラファティ兄弟はブッシュ大統領のいとこ。

冷戦時代の大衆の狂気を描いた、黙示録的ブラック・ユーモアのアンチ・プロパガンダ・ドキュメンタリー映画。原爆の悲劇と、原爆の喜劇(不謹慎な表現だけれど)を、数々の陽気な原爆ポップソングを背景に、シニカルな視点で編集した、無邪気なコミカル・ホラーの傑作。
泣いて観ればいいのか、笑って観ればいいのか・・・とにかく世界でいちばん深刻なコメディです。
ナレーションは一切なしで、既存のフィルムをつなぎ合わせた異色の作品。
観る価値ありだと思うなー。あらためて、プロパガンダとはこれほどすごいか〜とばかばかしくって感心しちゃう。
「当時『アトミック・カフェ』というすごい映画を撮っていたケヴィン・ラファティに、俺にも映画の撮り方を教えてくれ、と頼んだら、驚いたことに気軽にOKしてくれたんだ。彼なしでは自分の出世作『ROGER & ME/ロジャー&ミー』も世に出なかっただろう。」
ということでマイケル・ムーア(Michael Moore)の映画の師にしてブッシュのいとこ、グリニッヂ・ヴィレッジに住む宿無しタイプの芸術家(笑)ケヴィンは、『ロジャー&ミー』の撮影をお手伝いしてるんだな。そういう目でマイケル・ムーア作品を観ると『アトミック・カフェ』の影響って大きいね。
Duck and Cover!!
心ゆくまでさるお、もんち!
トラバありがとうございます。
泣けばいいのか笑えばいいのかわからないけれど、こういう作品があることは素晴らしいですね。