2005年02月04日

映画鑑賞感想文『プルガサリ 〜伝説の大怪獣〜』

さるおです。
北朝鮮の映画『PULGASARI/プルガサリ 〜伝説の大怪獣〜』を観たよ。
85年の作品で、監督は韓国のチョン・ゴンジョ。出演はチャン・ソニ、ハム・ギソブ。

プルガサリ

李朝の暴政に苦しむ民衆が、自ら作った大怪獣プルガサリの力を借りて悪を討つ!が、ラストは、助けてくれたプルガサリがもう必要なくなったので殺してしまうという、涙、涙の展開。プルガサリは民話ベースで登場する怪獣で、映画で見ると、ややブースカ的な可愛いらしさあり。強いんだけど。

時代錯誤的B級感バリバリの特撮が最高!巨大化したプルガサリは迫力満点!
一貫して出てくるテーマは飢え。とにかく哀しい話なんだけど、泣けずに笑ってしまう、味のある演技と技術的な懐かしさがあります。
ストーリー中には核兵器らしきものも登場し、また「米帝」とか「南朝鮮」とかいろいろあるんだけど、置いときましょう。ザッツ・エンターテイメントだからね。おもしろい映画なので楽しみましょう。

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悪政に耐えかねた民衆が一揆を企てている。役人たちは農民から農具でもなんでも鉄を集めて、鍛冶屋のタクセに、一揆軍制圧のための武器を作らせようとするが、善人タクセは農具を農民にこっそり返してしまう。
反抗したタクセはつかまって拷問にかけられるが口を割らないので、牢獄で食事を与えられず衰弱していく。娘のアミが窓からご飯を投げ込んで助けようとすると、タクセはそれを食べる代わりに最後の力をふりしぼり、飯粒でプルガサリの像を作って死んでしまった。タクセの強い祈りが届き、プルガサリにはタクセの魂が宿ったのである!偶然、針仕事中にアミの血がプルガサリにかかり命を得た!そのときからプルガサリは主食の鉄をどんどん食い、大きく成長していったのだ!

一方、一揆のリーダー、インデも捕まってしまい、一揆の主謀者としてさらし首になろうとしていたが、そこへ少し大きくなったプルガサリがやってきてインデを助ける。ついに役人はインデの母と弟を拷問にかけ、村にも攻撃を始めようとしていた。インデが先に奇襲をかけるが、母と弟はすでに生き絶えていたのである。

こうなったら戦争だ!鎮圧に向かうファン将軍を、山に立てこもった一揆軍が迎え撃つ!ファン将軍は一揆軍を飢えさせる作戦だが、インデたちは馬や木の皮を食べて耐えた。プルガサリを味方にした一揆軍がついにファンの軍隊を蹴散らす。プルガサリは敵の武器を食べて成長し、一揆軍が優勢かに見えた。
しかし、プルガサリには弱点があった。アミには逆らえないのである。
アミを人質にプルガサリを檻に閉じこめて火あぶりにすると、将軍は勝利を確信するが、プルガサリはただ赤く焼けただけだった。なにしろもう米じゃなくて鉄ですから。無敵の強さだ!
政府軍は次なる作戦を編み出した。プルガサリを落し穴に落とすのだ。鍛冶屋タクセの霊を操られ、プルガザリは落し穴に落ちてしまい生き埋めに!もはやこれまで。インデも絞首刑となってしまった。
ところがまたしてもアミの血によって蘇るプルガサリ!

ちょうどそのころ政府は、「山でさえ一瞬の内に灰になる」という2つの最終兵器"獅子砲"と"将軍砲"を完成させたところだったが、プルガサリには全く効かない。もう充分に巨大になって強くなったプルガサリ、ついに悪の根源、国王を踏み潰したのである!勝利だ!

プルガサリは、食べ続けた。城の鉄を食べ終わって、さらに巨大化しても、まだまだ食べ足りなかった。勝利を手にした今となっては、プルガサリは厄介者。解決できるのは、アミだけである。プルガサリがついに寺の鐘まで食べると、その中にはアミが隠れていたので、アミも食べてしまった。
アミによって生かされた大怪獣は、アミを失い、粉々になって消えてしまったのである。
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北朝鮮に拉致られてた監督のワイフ崔銀姫の決死の脱出劇が元で、諸事情によりしばらくの間公開されなかった幻の怪獣映画。宮殿のシーンは『ゴジラ』シリーズの東宝特撮チームやらゴジラ着ぐるみ俳優・薩摩剣八郎さんやらを招いて撮影するなど、将軍様がパトロンなので豪華ですねぇ。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 21:01| Comment(0) | TrackBack(5) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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