2011年01月28日

映画鑑賞感想文『シャーロック・ホームズ』

さるおです。
『SHERLOCK HOLMES/シャーロック・ホームズ』を観たよ。
監督はガイ・リッチー(Guy Ritchie)。
出演は、シャーロック・ホームズ役に『IRON MAN/アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)、ジョン・H・ワトスン役にジュード・ロウ(Jude Law)、アイリーン・アドラーはレイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)、わるものブラックウッド卿はマーク・ストロング(Mark Strong)、レストレード警部はエディ・マーサン(Eddie Marsan)。

えー、製作にスーザン・ダウニー(Susan Downey)が入っているからなのですか、主役のシャーロックをだんながやることになったのは。えー、いいけど、んまー、いいけど、シャーロックが想像以上に"俗っぽく"なっていて、少し残念でしたよ。
さるおはね、シャーロック・ホームズさんの大ファンなのです。ファン歴は35年くらいか。ホームジアンとかシャーロキアンとか言うほどではないですが、とにかく、自分で本を読めるようになるまで、せがんでママさんに読んでもらっていたくらいに、好き。わたくしは将来、めいたんていになろう、と本気で考えていましたよ、いや、まだあきらめたわけではないのでこれからなるかも、めいたんていに。
さるおを"知恵比べ"好きにしたのは、もちろん明らかにサー・アーサー・コナン・ドイルさんでございます。
特に好きだったのは『シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes )』の『まだらの紐(The Adventure of the Speckled Band)』『赤毛連盟(The Red-Headed League)』、『シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)』に入っている『踊る人形(The Adventure of the Dancing Men)』。長編はどれも好きです、『緋色の研究(A Study in Scarlet)』はもちろん、『バスカヴィル家の犬(The hound of the Baskervilles)』もおもしろいし『恐怖の谷(The Vally of Fear )』もいい。

ホームズさんといえば、冷静沈着で行動力に富み、現場では這ってでも手がかりを逃すまいとする、血気盛んなお人。これはまぁ、ロバート・ダウニー・ホームズさんもそうでした。観察眼も、毒舌も、女子に対する苦手感も、いい感じ。ボクシングの腕前はプロ級で、バイオリンを弾き、趣味は化学実験で毒薬に詳しく、ヘビースモーカーで薬物依存。退屈すると壁に女王のイニシャルの弾痕を打ち抜いて遊んでしまう。これもまぁ、あってるでしょう、ロバート・ダウニー・ホームズさん、ファイトクラブで楽しそうだったし。
ところが、ボクシングやフェンシングとともに得意だったはずの"ステッキ術"が、まさかの三節棍に変わっておりましたよっ!出ました、少林寺三十六房。ほぼ完璧なはずのシャーロック・ホームズが、少林寺により、コナン・ドイルの描いた人物像と大きくかけ離れた気がするのはなぜなのか。すさまじい武闘派になられて、まことにワイルド、ワールドワイド。
ホームズも実は頼りにしている実直な常識人ワトスン君、彼の最大の魅力は、すごく適度な(ホームズと比較した場合の)"頼り無さ"のように思っていたのですが、このワトスンさんはなんだかやたらと力強い。

そうそう、宿敵といえばモリアーティ教授(James Moriarty)。前述の『恐怖の谷(The Vally of Fear )』にも登場するワルモノっす。で、映画の最後に、実は背後に教授がいたのだぁーっ!ということになるので、続編はホームズの弱み(大泥棒アイリーン・アドラーにとっても同じこと)を握っている教授がさらにアイリーンを巻き込んで大騒動、という感じになるんだろう、と思えば思うほどに、ブラックウッドさんがわからない。話の流れからすれば教授より小者のブラックウッドさん、はたして手強かったのかどうかもなんだかよくわからない。一話完結のための保険という雰囲気が拭えないのです。でもそーなると、最後のあの、教授なのだぁーっ!というのも成功していないように感じてしまい、えー、おもしろいんだけれども、とてもびみょー。
さらに、この作品を残念にしているのが、盗作かな?というこの思い。吊るされた豚ちゃんがラインを流れてきてノコギリがぶおーんと回ってて大ピンチ、最後にあのみゅーじっく。音楽はハンス・ジマー(Hans Zimmer)さんですな。
おもしろいんだけれども、本当に、心より残念です。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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