2006年05月27日

映画鑑賞感想文『判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』

さるおです。
『BEFORE AND AFTER/判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』を観たよ。
監督は『MURDER BY NUMBERS/完全犯罪クラブ』『SINGLE WHITE FEMALE/ルームメイト』のバーベット・シュローダー(Barbet Schroeder)。
原作はロゼリン・ブラウン(Rosellen Brown)。
出演は、母メリル・ストリープ(Meryl Streep)、父リーアム・ニーソン(Liam Neeson)、息子エドワード・ファーロング(Edward Furlong)、娘ジュリア・ウェルドン(Julia Weldon)。

愛の映画っす。世界を敵に回しても、それでもお互いが夢中になって守ろうとする家族愛の映画っす。

息子のガールフレンドが死んじゃってね、おとうちゃんは勢いあまって息子が残した証拠を隠滅しちゃう。
この少年が殺人者なのかどうなのかっちゅー裁判までの、家族の苦悩と愛ゆえの衝突を描いたドラマでござる。親は息子をどう救えばいいのか。有罪になっても真実を貫くのか、どうにかして無罪を勝ち取るのか。

哀しい物語です。なぜなら、すごく身近に起きることだから。
いや、殺人罪に問われるかどうかっちゅーのは身近だと困るんだYO(笑)!
そうじゃなくて、"愛し方"の違いのために人は衝突するからですね。ときに、癒されない傷が残ります、誰も死んでなくても。

おとうちゃんもおかあちゃんも、我が子を愛している。異なる方法で愛しているだけです。
おとうちゃんは自分で証拠隠滅しちゃったくらいだからね、無罪を勝ち取ることが息子を救うことだと信じて疑わない。で、裁判では嘘つこうぜ、と、そーゆーことになっちゃう。おとうちゃんは、法的に、物理的に救おうとしているわけですよ。そしてそれが、"とても愛しているから"だということは、家族はみんなわかってるわけです。
ところが、この愛のせいで、息子は板挟みで苦しいわけです。嘘つかなきゃならないわけだから。ふと気づけば、そこまでして愛してくれる父親を、息子は息子で守ろうとしている。おとうちゃんまでムショ送りにするわけにはいかんと。
おとうちゃんは、夢中だからなかなか気づきません。息子のためだと思っている。強い父親であろうとする自分自身のためにやってることだとは気づきません。

一方で、妹は真実にこだわります。まだ小さいのにね、この子だけが、人の心のあり方をしっかりと見抜いている。
で、おかあちゃんも嘘はまずいよなーってことになる。おかあちゃんが救おうとしているのは魂です。嘘をつき続けて死ぬまで罪を背負うなんてかわいそうだと、気がつく。このケースでは女子2人が正しいっすね。
でまぁ、すでに、近所から憎まれ、石を投げられ、燃やされ、かなりかわいそうなことになってますが、とにかく嘘をつくのはやめて、実刑判決を受けるわけです。

ほんで、人生は一瞬にして変わっちゃうんだなぁと、いつか少しは元気が出て自分たちは幸せになれるのかなぁと、そのとき世間は許してくれるのかなぁと、"できた"妹がしみじみと哀しみを吐露して終わる、静かな映画です。

この映画は、躍動感がないとか人物像が薄っぺらいとか、そういう意見が多そうっすね。
でも、足りない躍動感、大袈裟ではない人物像が、これはあなたの家族の問題だよ、とおしえてくれる気がします。愛し方にはいろいろあるんだけど、これから生きてゆく世代に背負い込ませてはいけないとおしえてくれますよ。

ところで、エドワード・ファーロングは、どの映画で何度観てもずるい美貌っす(笑)。男子の目で見たら線が細すぎると思うけど、女子にはたまらん顔じゃないのか。『TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY/ターミネーター2』(13歳)のころから凄まじい美貌。(さるおは翌年の『PET SEMATARY II/ペット・セメタリー2』が好きです)
ガキのころから繊細さ丸だしの顔で(そーゆー顔なんだからしょーがねぇな)、苦しんで悩んで病気になって崩壊しそうな役ならおまかせ!みたいなね、なんちゅーか、顔色が悪い(爆)。
コドモ時代からヤク中&アル中だけどカムバックを果たそうとしているあたりでそっくりな運命を辿っているマコーレー・カルキン(Macaulay Carson Culkin)君をはるかに凌ぐ美しさです。そろそろ29歳かぁ。がんばってください。いい役者になってほしいです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 06:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TB有難うございました。私よりはるかに
映画に精通し、うがった見方をされているので
感服しました。(文調はC調ですが?)
私のブログは映画の感想のみの駄文を、書き記しております。気が向きましたらまた遊びにきてください。
Posted by 0083jazzyoba at 2006年05月27日 10:31
0083jazzyobaさん
どんなジャンルであれ、心の機微を描いた作品はええですねー。

> (文調はC調ですが?)

さるお真剣。
また遊びに行きます。
Posted by さるお at 2006年05月27日 23:30
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。