『DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD/ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』を観たよ。これぞもうひとつのスタンド・バイ・ミー。
監督は『THELMA & LOUISE/テルマ&ルイーズ』で脚本を書いたカーリー・クーリ(Callie Khouri)。原作はレベッカ・ウェルズ(Rebecca Wells)。
出演は、エレン・バースティン(Ellen Burstyn)、サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)、マギー・スミス(Maggie Smith)、フィオヌラ・フラナガン(Fionnula Flanagan)、シャーリー・ナイト(Shirley Knight)、アシュレイ・ジャッド(Ashley Judd)。
サンドラ・ブロック主演の映画ではない、と思う。
女4人の痛快で爽快な『Stand By Me』的作品。そうだよね、女の子にも『Stand By Me』はある。ガールズ・トークの中から生まれる数々の秘密や冒険、誓いや友情、それらを共有して大人になる。子供の頃に誓った友情は、忘れる人も多そうだけど(笑)、ここに出てくる4人のそれは本物でした。おばぁちゃんになった今でも、明るく勝ち気でやんちゃなガールズトークを繰り広げている。かつての誓い"ヤァヤァの儀式"も友情もまったく色褪せないのだよ。
冷戦状態の母ヴィヴィ(エレン・バースティン)と娘シッダ(サンドラ・ブロック)の間にある確執と誤解を解くために立ち上がる"ヤァヤァ・シスターズ"!娘シッダを誘拐して強引な仲裁作戦を敢行する。
冷戦の裏にあるのは深い心の傷。代々継承されてしまったものは、愛を表現できない母性と、愛への渇望。母と娘は、親子なのか、ライバルなのか。
自尊心の強さゆえに子供を傷つけ、思い通りに生きられなかった母ヴィヴィの「赦しを望んではならない罪もある」という言葉が心にしみて涙が出ちゃうが、それでもコメディ映画なところが好きだ。
女4人の『Stand By Me』は思い出では終わらない。今もこれからも続いていくのだね、5人になって。
心ゆくまでさるお、もんち!
この作品、私大好きです!
一緒に“ヤァヤァ!”って叫んじゃいますから(笑)
あまり知られてないみたいで、残念です。
記事を拝見して嬉しくってTBさせて頂きましたm(__)m
素敵な映画ですよね!こんなふうに可愛らしく元気いっぱい年をとって、老後も"やんちゃ心"を忘れないなんて、憧れますよね。
そうですね。テーマそのものは相当重たいですよね。特に過去の事件は、深い心の傷です。癒されるものでもなく、取り返しがつきません。"赦しを望めない罪"ですね。
ところがこの映画はどこまでも明るい!正面から受け止めているのに、常に希望があります。いい作品ですね。