スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、Nagini, the Snake(蛇のナギニ)を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
【紹介】
ヴォルディのペット"ナギニちゃん"。
対極の存在はアルバス・ダンブルドアのフェニックス、フォークス君。すべての善を象徴しているフォークスと正反対に、邪悪なナギニちゃんですが、ヘビ語がしゃべれる飼い主の言うことだけは聞くよい子です。ヴォルディとはソウルメイト、仲良しです。
【名前の意味】
ナギニ(Nagini)はヒンドゥー語で雌コブラの名前。
【特徴】
12フィート(3.5m以上)もある巨大な雌ヘビ。正確な種類は不明ですが、猛毒を持っていて、形状からするとコブラの一種。
【功績】
『GoF』のオープニングでは、「ドアんとこにマグルのおじちゃん(Frank Bryce)がいるよ」と飼い主におしえてあげる。
(『OotP』のネタばれ→)『OotP』ではロンの父ちゃん(Arthur Weasley)をめためたに攻撃。このときのハリーは、ヴォルディがコントロールするナギニちゃんの目線ですべてを見てますね。
【特殊技能】
不明、とりあえず、猛毒があります。
【その他】
(『HBP』のネタばれ→)ダンブルドアによれば、ナギニちゃんはヴォルディのHorcruxです。
ナギニとフォークス、悪なる象徴と善なる象徴、陰と陽。非常に美しい対比をなしています。ならば、ナギニちゃんがヴォルディのHorcruxであるならば、フォークスは?
可能性としてはありだよね、ダンブルドアのHorcrux!そしてダンブルドアには1つで充分(もちろんダンブルドアは過去に大勢殺したりしてないと思いますが)。フォークスは不死鳥だからなー。ヘビは死ぬけど、フェニックスは死なない。可能性としてはありだよね。
心ゆくまでさるお、もんち!
じつはしばらく前から遊びに来させていただいてました。ハリポタの大ファンです!
ナギニがヴォルのホークラックスではないかと、ダンブルドアが言っていますが、そう考える理由が弱いような気がしています。どうなんでしょうか?ただ、ナギニがそうであれば、フォークスも、という感じもしますし・・・
ハリポタはおもしろいですよね!また遊びに来ます。
いらっしゃいませー。
> そう考える理由が弱いような
これはまさしく同感です。DDの説明では、ひたすらタイミングの問題なんだよね。
それでもDDを信じて考えると、ナギニだけでなくフォークスもホークラックスであるというのはさらに美しい対比です。(ホークラックスにする対象物はなんでもありだとDDが言ったのは、生き物ですでに経験済みの立場とすればあたりまえの表現ですよね)
しかも、限りある命のナギニvs.永遠を生きるフォークス、"壊されにくいモノ"という意味でも完璧なチョイスで、すでに勝負あった!という雰囲気すらあります。
また来てね!いつでも待ってるよ。
考察等、大変面白く、関心しきりで拝見しています。
ナギニとフォークス、悪なる象徴と善なる象徴、陰と陽。非常に美しい対比。確かにそうだと思いました。
ですが蛇は古今東西、周期的に脱皮を繰り返すことから再生の象徴、つまり不老不死や復活の象徴でもあります。
参考までに、杖に1匹の蛇が巻きついたアスクレピオスの杖は、医学の象徴としてWHOの旗にも描かれていますし、またギリシャ神話の伝令神ヘルメスが持つリュケイオンでは、杖に撒きつくのは2匹の蛇かバジリスクとなっています。
実際の蛇にはもちろん不死性は無いのですが、人の信仰という点では、それなりに面白いと思います。
ナギニとフォークスの間に「死と再生を繰り返すもの」という共通点が見えてくるのですが、如何でしょうか?
はじめましてー。
> ですが蛇は古今東西、周期的に脱皮を繰り返すことから再生の象徴、つまり不老不死や復活の象徴でもあります。
そうです、おっしゃるとおりです。アスクレピオスの杖は救急車にも描かれてるし、カドゥケウスも蛇だね。
豊穣・多産・永遠の象徴で母なる大地の神、それが蛇。あるいは”神の使い"っす。
ハリポタでも、蛇が象徴として出てくるシーンでは蛇がどういう状態になっているのか詳しく描写されていますが、一般的に、(1匹と2匹のバージョンがありますが)とにかく尾をくわえればネバーエンディングの意味になってますね。
> ナギニとフォークスの間に「死と再生を繰り返すもの」という共通点が見えてくるのですが、如何でしょうか?
この共通性に重大な意味がありそうな気もするし、単にキリスト教(もちろんユダヤ教もイスラム教も)の"蛇=悪魔の化身"という世界観を拝借しただけかもしれないし・・・。ヴォルディが憧れちゃってる不死に、ぴったりだね、蛇は。
さるおは、ハリポタをいろんな角度から眺めたときに何度も浮かび上がる、ハッフルパフとの関係性が気になっているので、大地母神としての蛇はちょっと気になってます。たぶんハリポタには"蛇=悪"という背景は無いはずだと思ってるんだ。スリザリンは悪魔ではなく賢者だし、その象徴も悪ではない。そう思う。
どうかな?
だいぶ前からこちらのサイトを楽しく拝見させて頂いていました。(さるおさんの考察、見識、ホント凄いですよね!いつも感心してます。)
さて、ナギニについての私見ですが、1巻でハリーがホグワーツ入学前に動物園で逃がした大蛇いましたよね?僕はこの蛇がナギニなんじゃないかと思ってるんです。
根拠が薄いんですけど、あえて根拠を挙げるとJoの伏線好き&ハリポタには意味の無い場面がほとんど無い、という点です。(う〜ん、薄い根拠ですねぇ・・・。)
ただ、僕は訳本しか読んでいないので、1巻で出てきた蛇のセリフがオスとして設定されて書かれている点があって、全然確信は持てないのですが。
ちなみに、原書でも1巻の蛇は「オス」なのでしょうか?(もしそうならこの説はハズレですね・・・。)
お時間がある時に、さるおさんの見解を教えて頂けるととても嬉しいです!
これからも楽しみにしてますので、体調に気を付けつつ、頻繁な更新をして下さいませ!
それではまた書き込みさせて頂きます!
はじめましてー。ずいぶん前から来てくれてるんすね。どうもありがとうだぞ。嬉しいっす。
> 1巻でハリーがホグワーツ入学前に動物園で逃がした大蛇いましたよね?僕はこの蛇がナギニなんじゃないかと思ってるんです。
原書によれば、『PS』冒頭の蛇は、バーノンおじさんのクルマを2周しそうなサイズの"Boa Constrictor Brazil"で、なんと蛇のほうからハリーにウィンクして話しかけてきてるんです。ボア・コンストリクターというのは"ヘビ亜目ボア科"のヘビで、映画の日本語訳では"大ニシキ蛇"となってます。ちなみにBoa Constrictorは締めつける(Constrictor)大蛇(Boa)という意味らしいっす。んで、本の記述からの推測ですが、爬虫類館から脱走後はおそらくブラジルを目指していると思われます。
一方のナギニはヒンズーの女性名詞でコブラという意味です。
爬虫類館にいた子はボア、ナギニは(おそらく)コブラ(ヘビ亜目コブラ科)だろうと思われ、両者は種類が違うこと、また、ボアの行き先がアルバニアではないことから、同一個体ではないだろうと思ってます。
爬虫類館にいた子はね、向こうから話しかけてきているあたりが気になりますが。
Joの伏線好きはほんとすげーな。意味のないシーンもほとんどないっすね。
で、『PS』冒頭のこのシーン、ハリーには蛇の言葉がわかる、ということを強烈に印象づける役目は果たしたよね。しかも後の巻でこれがどんどん重要になってるし、伏線としても充分機能したと思います。1発目の伏線ということでずいぶんわかりやすいんだけど、その後のストーリー展開を考えても究極の伏線でしたね。"伏線が張り巡らされてるよ"と、そーゆータイプの本だよという、自己紹介になってたように感じます。
> 原書でも1巻の蛇は「オス」なのでしょうか?
sheでもheでもなく、the snakeあるいはitです。性別不明。
でも、katsumasaさんの目のつけ所は鋭いっす。上述のはさるおの見解であって、完全否定はできないです。