100年かけて、世界を獲った。
独立心ゆえに"まとまることができない"と言われたラ・ロハは、世界最高のチームになりましたよ。
オランダといえば"美しいフットボール"の総本山。世界のフットボールの最先端っす。
でも、この日のオランダは違った。美しく撃ち合うこともできたかもしれないけれど、彼らの選択はそうじゃなかった。
醜くていい、無様でいい、汚くていい、それでも勝ちたい。
美しくない選択をしたんだなぁ。それが少し残念っす。そのハートは、感動的であるけれども。
守って守って、1発のカウンターを決めてくる。それも美しい。本家オランダの美しさとは異質であっても、守備+速攻という戦い方に美があるのは事実なわけで。
でも、実際の彼らの美しくない選択は、ゲームを壊すことだった。正直言うと、さるおの嫌いな、ゲームを完全に破壊するという戦略。元同僚の足でも容赦なく蹴りまくるボメル兄さんはなぜか好きなのに(笑)。
退場者が3人くらい出てたはずのところ、延長後半になって1人だけ減る、というかなりのおまけをしてもらったな、と思います。
オランダに他の選択肢は無かったんだろうか。
スペインが、それほどまでに怖かったんだろうか。
そう考えたとき、これは両方ともYESだったんだよなぁと思いました。
思い出すのは2年前のEUROっすね。
決勝戦で、スペインがボールを持ち、ドイツは観ていた。あのときはただ、巧いほうが勝った。
で、同じ組み合わせになった今W杯の準決勝でも、結局は同じことなりました。ドイツは巧く美しくなったんだけれども、いざとなったら自信をなくして臆病に振る舞った。やっぱりスペインのほうが、まだまだ、はるか上にいる。
心ゆくまでさるお、もんち!