『KITCHEN STORIES/キッチンストーリー』(原題は『SALMER FRA KJOKKENET』)を観たよ。
この映画はくやしかった!なんでさるおはスカンジナビアンじゃないんだよぅ!
ノルウェー人とスウェーデン人というのは、お互いをかなりバカにしている。悪い意味じゃなくて、愛情を込めて悪口を言いあう仲だ。そんなことは知識としては知っているが、経験的に知らないからさ、相当笑いどころを笑い逃しているはずなのだ。くやしい。
監督・脚本・製作はベント・ハーメル(Bent Hamer)、ノルウェー人。
出演はスウェーデン人のトーマス・ノールストローム(Tomas Norstrom)と、ノルウェー人でナイトの称号を持つベテラン、ヨアキム・カルメイヤー(Joachim Calmeyer)。
1950年当時にスウェーデンの家庭研究所が実際に調査し作成した"台所動線図"がもとになってできた半実話。
ノルウェーの田舎に住む、年老いたひとり暮らしの男の元へ、スウェーデンの家庭研究所から調査員がやってくる。調査員は、独身男性の台所での行動パターンの観察記録をつけるため、台所にすみの奇妙な監視台に座りっぱなしで老人を監視し続けるのだよ、こりゃまいる。調査される側と調査員との間にはきびしいルールがあって、お互い会話してはならない、いかなる交流ももってはならない、ということになっているので、こりゃまいるのだ。会話もせず、ただ観察する男と観察される男、ふたりだけのキッチン。スウェーデンとノルウェーという国籍の違うふたりの関係が、しだいに変化してきたぞ。
ということで、心の交流、心の豊かさ、人生の意味、そして生まれた友情を、飾らずに温かい目線で描いた北欧らしい作品。
すごく大好きだけど、もっと笑いたかった。さるおにとって、"わからない"というのはすごく哀しいのであるよ〜。もったいないがどうにもならない。
スローライフをスローに描いているので、気長に観るべし。
心ゆくまでさるお、もんち!
あまりに淡々としていて、眠くなる場面もあったけど、こんなにゆっくりとした時間の流れの中ではぐくむ友情、いいですね〜。
毎日こんなにあわてて人生過ごしてどうするんだろう?
なんて思っちゃいました。
ただ、お国柄のことって、ピンとこないから、もっともっと本当は面白いことを描いているんだろうけど、わからないってのは、もったいない気がしますよね。
あの寒そうな雪の中、中年男と初老の男の関係が、微妙に変化していくのは面白かったです。
しかし、確かにこれを見て、同じ北欧の国ではそれぞれの国に対する見方の違いがあるのねと、思いましたよ。
私などは、ノルウェーもスウェーデンも違いはまったくわかりませんからね〜〜。
もう、このシチュエーションを考えた時点で◎。同じ脚本でもハリウッドならこんなにノンビリにはならなかったでしょう。そういった意味では貴重な作品ですね。
淡々としてるな〜と思いましたが、そう感じるのはさるおがスカンジナビアンのことをわからずに観ているからで、そう気がついたら無性にもったいなくなりました。冒頭の馬の置物にしても、わからなかったら笑えないですもんね。本当は、爆笑はないけれどクスクス笑いの絶えない映画なんだろうと思うとほんと悔しい。
でもあのゆったり感はなんとも心地よかったです。
雪深くて、出てくるのは中年と年寄りの男同士で、微笑ましくも哀愁が漂ってて、つつましい中でオカシナ生活をしているうちに友情が芽生える・・・って、じわじわ〜っと来るええ話ですね。
北欧の食文化とかも感じられて面白かったです。
さすがはデザイン(家具とか)の国、あの小さなトレーラーハウス、かわいいなぁ。
そうですね!ハリウッドだったらこんなふうに作れないですよね。そう考えると貴重な映画だなー。
半実話ということなので、1950年頃に実際に行ったキッチン調査でもあんな椅子に座ってたかも?と想像するとおかしいです。けっこう好きな状況設定です(笑)
キッチンストーリーの為にわざわざシアターに足を運ぶ仲間に出会えて嬉しかったです。
小さな作品って、ほんとに好きです。『キッチン・ストーリー』はほんとはもっと理解したかったんだけど・・・
やはり私も相当笑いどころを笑い逃しているのでしょうか。
本当はもっと笑える映画なのかもしれなせんね。
"わからない"ってストレスですよね。悔しいな。
> 赤い馬の置き物はスウェーデンでは伝統的な土産らしい。
というような豆知識がもっとあればなぁ、と思います。
ウインドロードさんはさるおより映画把握してそうですね。いいなぁ。
観ているうちに和んでしまう話でした。
多分、忘れた頃にまた観たくなると思います。(笑)
北欧の寒い冬の映画だけど、それと同時に、暖かい感情で春を待つ作品、そんな感じだったよね。
> 多分、忘れた頃にまた観たくなると思います。(笑)
わかるなぁ。何度も観て、ゆったりとほのぼのした感動を味わいたいなー。