『PHONE BOOTH/フォーン・ブース』を観たよ。
監督は『THE CLIENT/依頼人』『A TIME TO KILL/評決のとき』『TIGERLAND/タイガーランド』のジョエル・シューマカー(Joel Schumacher)。
出演は、さるおが大好きなコリン・ファレル(Colin Farrell)。
フットボーラー一家に産まれた1976年生まれの28歳(5月31日生まれ)。そうだよな、この人まだ若いんだった。映画デビューは22歳、ティム・ロスの『素肌の涙』で今からわずか7年前だもんね。憧れている人が自分より若いというのは、非情なものなんです。さるおのこの無駄な年のとり方はいったい何なのか。
同監督の『タイガーランド』にも出たね、2000年の作品、それ以降出演作は目白押しだぞ。本作『フォーン・ブース』以外で、好評だと(さるおが)思う作品だけでも『AMERICAN OUTLAWS/アメリカン・アウトロー』『MINORITY REPORT/マイノリティ・リポート』『THE RECRUIT/リクルート』『INTERMISSION/ダブリン上等!』、『VERONICA GUERIN/ヴェロニカ・ゲリン』ではカメオ出演。本当にいい仕事してるなー。
おまわりとか兵隊とかがかっこよく似合うので『S.W.A.T.』も観てしまったが、まぁいいや。というよりも、あの映画にコリンが出ていなかったら、それはもう果てしなく悲惨だっただろうと思うので、人助けだと思って水に流そう。
水に流せないのは『ALEXANDER/アレキサンダー』である。それを言うなら『DAREDEVIL/デアデビル』はどうしてくれる!と言われそうだが、『アレキサンダー』のあの金髪のほうがはるかに問題なんであ〜る。
『Phone Booth』はほとんどコリンのひとり舞台なんだけど、もうひとりの出演者フォレスト・ウィティカー(Forest Whitaker)(鶴瓶師匠)もいいねー。
舞台はニューヨーク、携帯電話に駆逐されつつある公衆電話の最後の聖域、8番街53丁目の電話ボックス。軽薄なギョーカイ人のスチュがその受話器を手にした瞬間に、死のゲームが始まった。電話を切れば、殺される。声の主はどこかからライフルでスチュを狙っているぞな。どうする、スチュ!
正統派シチュエーション・スリラーである。
今どき、"電話ボックスの中だけで展開する映画"という脚本家ラリー・コーエンのアイデアもおもしろい。街は人であふれていて、人々がすぐそばにいるのに、見えているのに、たすけを求めることができない完全に閉じた世界。丸見えなのに、中で何が起きているのか外側からはまるで見えていないのであるよ。
その電話ボックスの最後の使用者となったスチュが、虚飾をはがされ懺悔する描写は、惨めで愚かな人間というものを浮き彫りにするドラマでもある。とんでもない不条理と格闘し惨めな告白をする主人公を演じたコリンの演技が素晴らしくて、思わずしみじみと感動してしまった(笑)。ぜんぜん感動させる映画じゃないんだけど。
気に入らないのは犯人の動機。スチュの傲慢さを罰して反省させるためなんだと。
最近多いな〜、そーゆーの。犯人が神のごとき視点で迷える子羊を罰する話、ちょっと飽きた。そーゆーどうでもいい背景を考えなくていいのが"シチュエーション・なんとか"のいいところなのに。『SE7EN/セブン』的な戒めの映画にするなら、そこにもっと厚みを持たせて完璧にサイコな犯人像にしたらええのに。この犯人は何から何まで中途半端な感じがする。犯罪を完成できなくても、反省したんならまぁいいや、みたいなね、徹底してないんだよね。
しかも、コリンの他に誰が出てるのかとか予備知識をまったく持たずに観たさるお、最後に犯人が出てきたときには力が抜けたぞ。不気味さをまったく感じさせないソフトなどんでん返しだな〜とは思っていたけど、それにしても、何の伏線もなく突然出てきてこの役者、おとうちゃん似で24時間忙しいあの人。かる〜く足元がふらついた。
不満を後に書くと評価が悪いように読めてしまうけど、そんなことない。気持いいくらいにシチュエーション・スリラーの王道だし、スチュと観客が同じ時間の経過をたどっているのも観客をイライラさせるいい設定である。
いや〜、それにしてもコリンは素晴らしい。コリンの表情をまじまじと見つめてみて、あらためていい俳優さんだと思った。無いようでいて(笑)、華がある。アクションも、コメディも、演技力を試される人間ドラマも、悪役も、なんでもできるかっこいい俳優。見た目もタイプもまったく違いそうだが、"ポスト・デ・ニーロ"だと思うくらいに、さるおのご贔屓さんであ〜る。
男子の目から見てもすげーかっこいいコリン。コリン好きの女子なら絶対に観るべきだな。ワイルドなコリンがセクシーなスーツ姿で出ずっぱりだもんな。
心ゆくまでさるお、もんち!
コリンかっこいいですよね。
彼自身には特に興味なかったのですが、あの演技には感服しました。
さっすが!
TRBありがとう御座いました!(^^)!
コリン・ファレルの抑えた演技が素敵ですネ〜
気がついてみたら コリン・ファレル作品を
探して鑑賞している という、何時の間にか
FANになってました。
「S.W.A.T.」のような“動”の彼もいいですが
今回の“静”の彼もカッコイイですね。
コチラからもTRBさせて頂きました〜♪
はい、コリンまじかっこええです。アクションとか、ちょっとキレた役とかが最高なんですが、あれほど素晴らしいともっとドラマ系とかコメディとかも観たくなりますね。
> 「S.W.A.T.」のような“動”の彼もいいですが今回の“静”の彼もカッコイイですね。
映画自体はともかく(笑)、『S.W.A.T.』のコリンはかっこよすぎですね。『Phone Booth』では設定も舞台も"静"だったおかげで、コリンも、コリン演じるスチュのパニくりぶりも、すべてが断然映えたと思います。
正直コリン・ファレルが、こんな素晴らしい
演技をする方たとは全く知らなかった私です。
彼の出演作はほとんど観たことがないので
今回の映画を機に観てみようと思いました。
(お薦めあったら教えてください)
犯人役の方・・。
>おとうちゃん似で24時間忙しいあの人。
この表現に大爆笑しました。
読ませてもらって勉強になりました。
私は予備知識も何もなしに見る方なので役者とかも詳しくないのでした。
ところで花札シャツ、イイですね。
コリン、ほんといい役者ですよね、まだ若いってゆーのに。これからもますます楽しみな旬の人ですね。
コリンのいちばんのお勧め映画は本作『Phone Booth』だと思うな。出ずっぱりというのも理由のひとつですが、なといってもコメディ&人間ドラマの要素があるのが見どころですよね。他には『アメリカン・アウトロー』とか『ダブリン上等!』。
>> おとうちゃん似で24時間忙しいあの人。
> この表現に大爆笑しました。
さるおも書いててちょっとおかしくなっちゃった。だってあの人、本当にモーレツに忙しいんだもんなー(笑)
さるおも予備知識なしで映画を観ちゃうので、見終わってから気づくいろんなことがけっこうあります。でもまぁいいや、なんて思っているうち、好きな俳優さんとか好きな映画のジャンルとか、偏ってしまってます。
> 花札シャツ、イイですね。
おぉ〜!それは最高に嬉しいぞ。どうもありがとう。気が向いたらお店にも遊びに来てください。待ってます。
さるおは怠け者で店長に怒られてばかりいるので、ほめてくれる人がいると本当に本当にたすかるのだ!
24時間忙しいCTUのおとーちゃん、私も気になりました!(笑)
コリンかっこよかったです☆
余談ですが、コリンというとコリン星の優子リンを思い出すのは私だけでしょーか?(笑)
(決してファンなわけではありません^^;)
また遊びに来まーす!!
そういえば、ゆうこりんさんはコリン星からいらしたんでしたねぇ。(さるおも決してファンなわけではありません^^;)
こっちのコリンはめちゃかっこいいぞ!
僕もコリン・ファレル好きで、早口で捲し立てるシーンが格好よくて気に入ってます!
彼は熱い演技でもさらりとこなせる貴重な役者さんですよね。
これからも活躍してもらいたいものです。。。
いいですよね、コリン。いろんな演技する人ですね。世間ではおそらく"華がない"俳優に分類されていそうで腹が立っていますが(笑)、これからまちがいなく"くる"と思います。
私もフォーンブースを観たんですが、やはりコリン・ファレルは私も大好きです。色んな役が型にしっかりと嵌る感じで、何をやらせても似合うなぁと思います。
今回の映画に関しても、ラストのオチがちょっといまいちかなぁとは思ったんですが、全体を考えると何度もハラハラさせられて、とても80分とは思えませんでした。
丁度私のブログの方にもフォーンブースの記事があったので、TBさせていただきました。
宜しくお願いします(^^)
コリン、いいですよね。そんじゃなくても過小評価され気味なのに、なぜ今アレクサンダー大王か!と歯がゆい思いをしながらも応援しています。この人、力あると思うんだけどな。
ラストのオチにはまいりました。それまで秀逸だった映画が、台無しとまでは言いませんが、"オチ"というより"オカシナ方向に曲がった"感じで納得いきませ〜ん。
でもトータルで考えると、やっぱりおもしろかったですねー!
これからもどうぞよろしくお願いします。
TBドモですw
いやー、この記事嬉しい!何がってフォレスト・ウィテカーの事を鶴瓶師匠と!さすが!
やっぱ似てますよねえ。大好きです、このおっさん。鶴瓶も大好き。
で、コリンファレルっつーのは眉毛が無駄に太くて嫌いだったんですが、コレ観て印象変わりましたね〜。
(今までこの映画見て見ぬ振りしてたのも、コリン嫌いだったから)
演技力に眉毛は関係ないと僕の中で証明されましたわ。
彼の映画は初めて観たと思ってましたが、タイガーランドにも出てましたっけ???
いやー、おもしろかった。かなり今更だけど。
さるおも好きだぜ、鶴瓶師匠。ちがった、フォレスト・ウィテカー。
> コリンファレルっつーのは眉毛が無駄に太くて嫌いだったんですが、コレ観て印象変わりましたね〜。
たしかに、演技力に眉毛は関係ないと思われます。証明されてなによりです。が、しかし、コリンの眉毛が無駄に太いのも事実です。もう少し普通の眉毛でも、充分に汗が目に入るのを防げるぜ!防ごうぜ!(なんだそれ!)