2006年12月01日

映画鑑賞感想文『ミリオンズ』

さるおです。
『MILLIONS/ミリオンズ』を観たよ。
監督は『TRAINSPOTTING/トレインスポッティング』『THE BEACH/ザ・ビーチ』のダニー・ボイル(Danny Boyle)。
出演は、歴史上の聖人が見えてしまうキリスト教マニアの信心深い8歳児ダミアンにアレックス・エテル(Alex Etel)、投資の素質がパパよりすごいダミアンの兄アンソニーにルイス・オーウェン・マクギボン(Lewis Owen McGibbon)。ふたりともデビュー作です、いい感じ。パパは『Waking Ned/ウェイクアップ!ネッド』のジェームズ・ネスビット(James Nesbitt)、パパの恋人ドロシーはデイジー・ドノヴァン(Daisy Donovan)、"貧しい男"というかどろぼうさんにクリストファー・フルフォード(Christopher Fulford)。

いい映画だね。すごくいい映画。
ダニー・ボイルが「自分の子どもたちに堂々と観せられる映画」を撮りたいって、今まで何やってたんだとか思いつつ、そーゆー、最近のジョニー・デップと同じ心意気(なぜか涙)で撮り上げた、ファンタジー・ドラマっす。
優しいな、この作品は。大事なことがたくさんつまってる。
ダニーの作品なので、かなりスタイリッシュです(笑)。

秘密基地で遊んでると突然ね、バッグに入った大金が降ってくる。で、どう使おうかと、コドモなりに苦しんでみるわけです。もちろんパパにはヒミツ。
さるおによこせと、そーゆー話です。(ちがいます)
時は2001年クリスマス、か、2002年クリスマス。舞台はイギリス。
ユーロんなるときの話っす。ユーロという通貨が誕生したのは1999年のお正月ですけど、実際にユーロ紙幣(硬貨も)が市場で流通しはじめたのは2002年1月1日からで、2003年3月1日から正式に、ユーロ圏の法定通貨になってます。
で、降ってきた大金はポンド。あと数日で"紙くず"になる大金。
"貧しい人に分けてあげよう"と思うんだけど、コドモふたりじゃユーロに交換はできないわ、"寄付"はうまくいかないわで、どうもうまく使えないんだな。で、近所のモルモン教徒にあげてみたり、募金したり、まーいろいろ試してみる。ところが、それが、盗まれたお金だったことがわかって、"貧しい男"かと思っていたどろぼうさんに追われる羽目になる。ついにパパとパパの彼女も巻き込んで、せめてユーロに換えようと、銀行めぐりが終わったところで奇跡が起きます。"貧しい人に分けてあげる"というのが実現します。

お金はいちばん大事かどうか。"貧しい人に分けてあげる"というのは本当はどーゆーことなのか。いろんなことを教えてくれます。世界にはいろんな人がいる、そーゆーことも教えてくれる。

ダミアンは聖人の姿が見える子なのね。で、聖人の仲間入りをした、死んだママにも会える。
歴史上の聖人たちが天国から降りてきて、出てきちゃうところが楽しいっす。けっこうスレてたりして。
さるおね、まだあんまり観光コースに入ってない頃にアッシジに行ったんだよ。イタリアのね、真ん中らへん。すごい小さい町で、というか、牧歌的なおらが村で、散歩しようと思うとあっという間に村1周し終わってる(笑)。有名な聖フランチェスコの教会があるところっす。フランチェスコも出てきたし、仲間の聖クララも出てきたよ。今はアッシジは観光名所になっちゃってるのかな。

ダニーの作り出す映像はすごい楽しいっすね。
オフィシャル・サイト(日本語)
http://millions-movie.net/
オフィシャル・サイト(英語)
http://www.foxsearchlight.com/millions/

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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