美しいサッカーを観たぞ!流れるようにつながる速いパス回しからフィニッシュまで、あ〜、いいもん観たぞ!
セットプレーも含めて、攻撃のあらゆるバリエーションを、まるで絵本をめくるように、万華鏡をのぞくように、次から次へと観せていただいた感じ。うっとりだな〜。ビスカ、バルサ!
結果にも文句ありません。2-0、ヘタフェ戦勝利。
チアゴ・モッタ復帰!これはもう何にもたとえようがないくらい嬉しい。モッタちゃん、おめでとう!"水を得た魚のよう"とは今日のモッタのための言葉。ちょっとの時間だったけど、チャビと入れ替わり本来の位置(これでチャビも本来の位置ね)に入り走り回る姿はなんともいえない感動もんだぞ。迎えるロニとみんなの笑顔がやさしい。
マクシのゴールもそろそろ観たいが、まぁいい、今日は1日酔いしれるのだ。本当によかった!
ところで、じつは、近ごろのさるおを悩ませている大問題がある。
"ボールポゼッションサッカーは、カウンターサッカーに勝てないのか"という重々しい命題ですわ。
CLチェルシー戦しかり、ベルナベウ・クラシコしかり、早い段階で主導権を奪われ2-4で敗北したバルサ。さらに前々節のベティス戦もしかり。カウンターにやられっぱなしだぞ。
まず、守備面でまずいところがある。バルサのオーバーラップ好きな両サイドバックは弱点なんである。ぜんぜん認めたくはないが、そうなんである。もちろん長所だってあるぞ。波状攻撃が可能なのは彼ら両翼のおかげさまな部分も多い。問題は、あたりまえだけど、留守にしているときスペースができてしまうことなんだよね。こういう場面では、センターバック(プジョルかオレゲール)が横にずれて、センターにはマルケスが下がってなんとかしているんだけどね、観ているこちらは両サイドバックに対して「どこまでもどこまでも出かけてないで、もう戻ってきてくれよ〜」とハラハラドキドキだぞ。
守備は守備として、よくはないが置いといて、ポゼッションサッカーとカウンターサッカー、どっちが優れた戦略かと問われると、さるお監督はいわゆる"ストライカーの決定力"に行き着いてしまう。
どっちが好きか?という問いならば、ポゼッションサッカーに決まってんじゃん。さるおのバルサが実践するボール持ってなんぼ、という方が観ていて断然おもしろい。
ところが、勝つために優れた戦略となると難しいのだぞ。
チャンスを量産しつつも得点できない時のバルサをこれまで何度泣きながら観てきたことか。ペナルティーエリア内は敵様だらけ。バルサのみなさんはがまん強くゆっくりとパスを回して、"穴"探しである。穴がなければできるまで待つか、後ろに戻してミドルを狙う。蹴球職人だけが見つけることのできる、ごく小さな穴からゴール前に入り込みシュートする、ってもう匠の世界。すでに人だらけの場所から、すぐ近くのすでに人だらけのゴールに、確実にシュートというのは難しいと思う。
これに対してカウンターというのは効率がいいよね。速攻だもん、うまくいけばフリーでGKと1対1だぞな。そりゃ決定力も発揮できようて。実際に「決定力がありますね〜」と形容されるFWはカウンターアタック主義なチームの飛び出し系の人たちが多い。
ならば、ボール持ってなんぼという"遅い攻撃"のバルサのストライカー、エトーには決定力が無いか?その答えはエトー自身が充分すぎるほどに証明してきた。ピチーチレース首位独走中で決定力が足りないわけがない。エトー君だって瞬発力はピカイチの飛び出し系だぜ。遅攻で決定力に欠けてしまうのは、飛び出し系ではない状況でのキッカーたちであろうね。
つまり、問題は、個人の決定力というより、"効率"なんじゃないか。ボールポゼッションサッカーというやり方が、効率を下げてしまっているんじゃないか。
もちろん今のバルサが弱いとは思わない。栄冠はもうすぐそこ、歴史に名を刻むメンバーであることに疑いもない。
ただ、結果を残す"近道"はボールポゼッションサッカーではないかもしれないなぁ、と思うんであるよね。
スペイン全体を見渡せば、総じて"ボール持ってなんぼ"というのは文化である。スペインのサッカー哲学である。
そして、最近のスペインは勝てない。ついこないだも、スペイン勢はCLの舞台から早々に消えた。なぜか・・・ほかのみんなはもっと"近道"を進んでいるのではないか。いいか悪いか(または好きか嫌いか)は別の話なんだけど。
スペクタクル至上主義者にとっては鬱々たる悩みなんだけど・・・。
ライカールトも、本心では頭を抱えているかもしれない。
ただ、さるおはライカールトのやり方が好きだ。ライカールトだって今のやりかた"つなぐサッカー"が好きだと思う。せっかく築き上げた夢のようなチームだもんな。
さるおの悩みは今日、ちょっと解消されたぞ。いい勝ち方して、モッタも復帰。モッタがいれば、マルケスとDFのみなさんと、そのへんがちょっと頑丈になるのだ。プジョルもいるんだし。だいじょうぶ、だいじょうぶ。今日は酔いしれることに決めたんだからな。
ちなみに試合終了時点のレートは1ユーロが139円なので、60ユーロのグローブは8340円、5000組ということは41,700,000円!サンチェス・ブロト様、お買い上げでござーい!
心ゆくまでさるお、もんち!
【追記】
さるおです。
R・マドリーとレバンテのゲームも観だぞ。おもしろい試合だったな、レバンテがんばってました、負けちゃったけど。
ところで、さるお君、もうどことどこの試合なんだか、わけがわからなくなりました。ブラウグラナなバルサユニは遠目な映像をTVで観ると、まぁ、むらさきチームに見えるじゃん。クラシコはむらさき対白の対決で、それは先週終わったはずなんだけど、今日のバルサの試合もクラシコの続きみたいになってたんだよね。(R・マドリーびいきの)ヘタフェがわざわざ白いの着てきたからさ。またまたむらさき対白。
ところがそれで終わってはいなかった!今度はセルヒオ・ガルシア(バルサからレバンテに貸し出し中)のいるレバンテがR・マドリー相手に(遠目で観ると)むらさきユニ。
むらさきチーム対白チームの試合ばっかり、3つも続けて観ていると・・・なんだか頭がぐるぐるして来ました。さるおの目はビジャレアルが恋しい。
心ゆくまでさるお、もんち!
ラベル:カウンターサッカー ポゼッションサッカー
いやー見事に勝ってくれましたね!このままなら、マジ優勝ですよ。次もすっきり勝ちたい!
それにしても、ロナルディーニョとモッタの抱擁は号泣もんでした。
懲りない男サンチェス君、同じ内容の賭けを2度やって2度敗北。計画もクソもない・・・計画的なのか(笑)?どうしたいんだか、よくわかりませんね。
ポゼッションかカウンターか。さるおもliga-barcaさんと全く同じ意見です。強いチームはボールを持ってスペクタクルを観せてくれるもの。それがバルサ。それがサッカー。
チェルシーのような戦い方は好きじゃないし、バルサにはそうなってほしくないです。"蜂の一刺し"も決まればかっこいいけれど、とりあえずそれはサッカーではない気がします。
バルサのサッカーはたとえ負けても誇り高きサッカーですね。
ただただ、敗北という覆しようのない事実が悔しくて(ヘタフェ戦は勝ってよかったね!)、グルグル考えてしまいます〜。
これからは1つも落とせません、突っ走れバルサ!!
ほんと、見事な勝ち方でした!スペクタクルとリアリズムの融合、わかります!それに今節のロニは比類なきかっこよさでした。プジョルの闘魂、乗り移ってましたね。モッタと抱きあう(というか乗っかる)姿には泣きましたよ!プレーといいモッタの復帰といい、まさに華のあるゲームでしたね。
優勝するその瞬間、他の負傷者も勢ぞろいできるといいなぁ。ってまた泣いちゃうけど。
おかしな賭けで挑んできたわりに、"一蹴"でしたね。支払いが大変です(笑)
モッタ復帰の感動シーンで泣いてしまった今となっては、エジミウソンを見てもラーションを見てもガブリを見てもまた泣いてしまいそう(優勝間近で気が高ぶってるんです、さるお君は)ですが、みんな揃って歓喜の瞬間を迎えたいです。
ここまできたら連勝街道まっしぐらです。気をひきしめて、ひとつずつ確実に討ち取っていかなければ。バルサと一緒に突っ走りましょう!(白い追手はさるおがパンチングでやっつけます)
戦術論・・足りない脳味噌で考えて少しばかりの持論は自分の中にあれども、ここまでしっかり文章にして投稿する力の無い僕には、ちょっと羨ましい投稿でした。これからも勉強させてもらいますね!
何をおっしゃるか。脳みそがまるで足りてないのはさるお君です。
憧れ(真のサッカー)か現実(結果)か、さるおの悩みはまるで人生そのものかもしれんね(笑)。と言いつつバルサ愛は変わらないので"つなぐサッカー"を応援し続けます。セットプレーで敵様をフリーにしてしまうミスを修正すれば断然なんとかなるのだ〜。
ところで、アニさんとのオフ会、超楽しそう!だんだんと"コンドーム話"になってきているところが笑っちゃいました。
これからもよろしくお願いしますね。
ほんまに難しい問題ですよねー。
でも観てる側からしたら“おもしろく且つ強い”のが一番なので、ポゼッションサッカーの中で、カウンターサッカーを打ちのめしちゃえるような画期的な戦略なんかがあればイイナーと思うのですが。。
まったく同感です!強いチームはポゼッションサッカーをやるんです。みっともないまねはしたくないもん。そしてさらに、カウンター対策ができている、それが最強のチームですよね。
すごい難問なんだけど、強いバルサが、"最強"になってくれたらめちゃめちゃ嬉しい。バルサならきっとできるはずだよね。