2007年01月09日

さるおのハリポタ辞典[スポーツ] クィディッチ

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、Quidditchを紹介します。
ネタばれコメント大歓迎なので、気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

クイディッチ(Quidditch)

ほうきに乗って飛びながら行う、魔法界で大人気のフットボールかポロに似た空中球技。世界中には多数のクラブチームがあります。

toyohashitengu.jpg
↑日本が世界に誇るクイディッチチーム『豊橋天狗』
 試合に負けるとほうきを燃やしてしまう

シーズン開幕は11月です。
4年に1度開催されるスポーツの祭典はもちろんQuidditch World Cup!こちらは国対抗です。
ホグワーツでも部活動として取り入れられていて、4つの寮それぞれにチームがあります。

【ルール】
1チームは7人(キーパー1名、ビーター2名、チェイサー3名、シーカー1名)で構成され、2チームで勝敗を競う。

pitch.JPG

両端にそれぞれ3つ高さ53フィート(16m)のゴールフープが設置された縦500フィート(約150m)横80フィート(約55m)の楕円形の競技場で行い、ボールは3種類(Quaffle1つ、Bludger2つ、Golden Snitch1つ)使用する。
Quaffleはサッカーボール大の明るい赤のボールで、落下時のみ減速、sticking charmによりつかみやすくなっている。チェイサーはQuaffleを相手チームから奪い、相手ゴールに投げ入れることができると味方チームの得点が10点加算される。
Bludgerは鉄製の重い球で、フィールド内を飛び回り選手にぶつかろうとするので、ビーターは小ぶりな野球用バットに似たクィディッチ用バットでBludgerを打ち、味方選手を守り、相手選手を攻撃する。
キーパーは自陣のゴールを守り、相手チームのチェイサーのシュートを阻止する。
Golden Snitchは高速で飛び回る小さくて翼がついた金色の球で、どちらかのチームのシーカーがこの球を捕獲した時点でゲームは終了となる。Golden Snitchを捕獲したシーカーのチームには得点が150点加算される。

gs.jpg

ゲーム終了で、得点の多いチームの勝利となる。

【歴史】
ほうきの開発がすすみ、使用者が旋回、速度、高度などをコントロールできるようになるとすぐに登場したクイディッチは、ほうきに乗ってボール(Quaffle)を投げながら競技場の端のゴールに投げ込んで遊ぶ、というのが起源です。ほうきについてはこちらの記事をご覧下さい。

broom.jpg

ここに、頭にくくりつけた釜(cauldron)で石を落とさないように受け止めるというスコティッシュゲームの要素が付加され、石を投げて邪魔をするというルールが追加されます。バットを使うようになると石では砕けてしまうため、鉄球(Bludgers)に置き変わりました。
Golden Snitchは、高速で飛行する魔法生物Golden Snidget(小型の鳥類)を捕まえるというハンティング競技から取り入れられたものです。1269年にBarberous Braggeが捕獲されたGolden Snidgetを150galleons(今の価格で100万galleonsを超える金額)で購入しようとしたエピソードから、Golden Snitchによって150点が加算されることになりました。

gsbird.JPG 絶滅危惧種 Golden Snidget

やがてGolden Snidgetが絶滅危惧種に指定されると、Bowman WrightがGolden Snitchを開発し、これが使われるようになりました。
"Quidditch"という名称が初めて登場するのは11世紀。Quaffle、Bludger、Snitchというボールの名前から命名したものでもあり、"Queerditch Marsh"と呼ばれる沼地が発祥の地。このゲームは現在のクィディッチとほぼ類似しています。
1398年に公式ルール制定、1473年のワールドカップで700種類のファウル規定ができました。

【類似競技の歴史】
10世紀以降現在までスウェーデンで行われているブルームレースは、コッパルベリ(Kopparberg)からアレェプルイ(Arjeplog)までの300マイルを、ほうきに乗って競争する競技で、現在では正式な国際競技。優勝者には銀製のSwedish Short-Snoutトロフィーが授与されます。
また、12世紀(1105年)ドイツの有名な絵画資料でもクィディッチの変型のような競技の様子がわかります。高さ20フィートのポールの先にドラゴンの満タンの膀胱をくくりつけ(笑)、ほうきに乗った1人の選手が10フィートの長さのロープでそのポール先端とウェストをしばり膀胱のキーパーに(笑)になり(10フィートしか飛び回れない)、残りの選手は順番に、先をとがらせたほうきでその"水風船"をパンクさせようとする競技。キーパーは杖を帯同し、魔法でこの攻撃から"水風船"を守らなければなりません。

【競技中の事故】
死者が出ることは稀ですが、たいていは、呪文や飛行生物を用いた不正行為による事故です。ハリーもホグワーツで不正行為に遭遇しています。

【その他の競技】
『Quidditch Through the Ages』によれば、クィディッチの変型である"Quodpot"はアメリカ合衆国や南米諸国で人気です。

books.JPG

両チームは11人で、Quodという(Quaffleを改変した)時限装置付きボールを投げ合い、Quodが爆発する前にゴールに投げ入れる競技です。ゴールは爆発を止める溶液の入ったcauldronで、Quodがゴールに入ると、新しいQuodが投入されます。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 21:31| Comment(8) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Quidditchのシーンは読むのも映画で見るのも大好き。
でも、私が一番喰い付いたのは「豊橋天狗」豊橋って竹輪で有名な豊橋でしょうか?
魔法使い、ほうき、ちくわ・・ちくわって天狗の鼻に似てるよね。
Posted by マーガレット at 2007年01月09日 22:56
娘たちに「PS]を読み聞かせていて気づいたんですが、フーチ先生の「飛行訓練」ってどうしていつの間にかなくなっちゃったのでしょうか?
ふくろう試験であの科目があればハリーは2個目の「O」ゲット確実でしたのに !!!
Posted by ニンフ at 2007年01月10日 09:17
豊橋天狗〜!!

あー魔女になってサポーターになりたい!

                闇1
Posted by sinobu m at 2007年01月10日 16:56
マーガレットさん
愛知県豊橋市であってると思うぞ。ちくわね、リーマン時代によく豊橋出張があってね、ちくわ買って帰ったよ、うん、懐かしい。天狗の鼻だ。
Jo視点で"にっぽんのウィザード"っていうと天狗なんだな。おもしろいっすねー。
Posted by さるお at 2007年01月11日 17:02
ニンフさん
マダム・フーチの飛行訓練、試験科目に入ってれば"O"まちがいねーっす!
たとえば、クィディッチの養成学校とか、体育大みたいなのがあればそこでは"飛行"とか"体育"って最重要試験科目だと思うけど、オリバー・ウッドなんか見てると、ホグワーツ卒業前にトライアウト受けてとか、場合によってはクラブ側のスカウトもあるかもだけど、卒業と同時に入団っすね。練習とか訓練よりも、才能なのかな。
Posted by さるお at 2007年01月11日 20:56
闇1 sinobu mさん
豊橋天狗サポ。ステキ。さるおもなるー。
Posted by さるお at 2007年01月11日 20:58
さるおさんのリーマン姿見てみたかったですね。
聞いた話では豊橋の近くには天狗伝説があるらしいです。今度、天狗さん探しに行ってきま〜す。(割と近くに住んでます)
Posted by マーガレット at 2007年01月11日 21:58
マーガレットさん
さるおのリーマン姿、見せられたもんじゃねーです。まるでやる気なしな研究員で、ビシッとスーツで決めてたりとかしなかったですから(爆)。

天狗伝説ね、聞いたことあるぞ!津具とか、奥三河のなんとかいう所だよね。天狗さん探してくれ。どーゆー伝説だかおしえてください。
Posted by さるお at 2007年01月12日 00:37
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック