『BROKEN FLOWERS/ブロークン・フラワーズ』を観たよ。
監督・脚本は、なんといっても『STRANGER THAN PARADISE/ストレンジャー・ザン・パラダイス』のジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)。
出演は、ドン・ジョンストン役にビル・マーレイ(Bill Murray)、ウィンストン役にジェフリー・ライト(Jeffrey Wright)。ドニーを取り巻くかつての恋人たちにシャロン・ストーン(Sharon Stone)、フランセス・コンロイ(Frances Conroy)、ジェシカ・ラング(Jessica Lange)、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)。ジュリー・デルピー(Julie Delpy)、クロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)。
哀愁まるだしのオフビート・コメディ。おもしろいっす。切なく笑える。
3着のジャージを着回すかつての"ドンファン"が、「あなたには息子がいるの。19歳。父親探しの旅に出たわよ」というピンク色の謎の手紙を受け取って、探偵気取りのお隣さんに背中を押され、スーツに着替えて花束片手に昔の恋人たちを訪ね歩いてけっこう切ない目に遭います。
昔の女のリスト作れなんて言われると、そんなことやらない、かなんか言いいながら作っちゃう。旅には出ない、かなんか言って、それでも行っちゃう。ピンクの花束持って、そんなのばかげてる、かなんか言って、それでも行っちゃう。唯一の手がかりはピンク色。っつっても登場する女子はもうみんなピンク色なわけです。
傷心旅行から街に戻ってくると、やっぱアレですわー。ジャージですわー。
女たちは総ピンク、少年たちは総ジャージ、もうすべてが怪しい。
http://brokenflowersmovie.com/
ジム・ジャームッシュの作品って久々に観ましたが、音のない"間"だとかね、やっぱりジムはジムでした。いいね。
そういえば、どんどんウェス・アンダーソン(Wes Anderson)的な切なさとばかばかしさが加速しているようで、なによりだよ思いました。壁に掛かった絵だとかね、小物使いがね、特にね。こーゆーの大好きです。おもしろかったー。
心ゆくまでさるお、もんち!
いいですよねこの映画。なんか滑稽だけど切なくて。
どうしようもなく取り戻せない日々、それでも時間は流れていく。
いつまでも胸に残る一本です。
さるおさん…私このタイトル見た途端に
「やった!私の好きな映画だ!」と欣喜雀躍してしまいましたよ。
でも残念、同じような名前の全く違う作品でした。
私が最初思ったのは『Broken Blossom(散り行く花)』。
1917年という映画黎明期の傑作で、ごくクラシックな悲恋物です。
ブログにも書いてます。よかったらご参照ください。
http://oka002.exblog.jp/m2005-12-01/#2792687
滑稽で、切なく哀しく情けなく、ばかばかしい。そーゆー作品大好きっす!
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』とか『アバウト・シュミット』とか『バス男』とか、ほかにもたくさん。ずっと心にに残るねー。
『Broken Blossom(散り行く花)』は本も読んだのか、すごいなぁ。クラシックな悲恋モノ、これはこれでどっぷり浸かりたいっすね。