『SPIDER-MAN 3/スパイダーマン3』を劇場で観たよ。もちろん前2作も観て、けっこう感動してます。
監督はサム・ライミ(Sam Raimi)。この人はアラン・スミシー・Jr.(Alan Smithee Jr.)だったこともありますね、わはは(笑)!
ところで、この"アラン・スミシー"とは誰かというと、実在しない、架空の映画監督の名前。"Alan Smithee"は"The Alias Men"(偽名の人)のアナグラム。アメリカでは、監督さんが諸事情(制作者と意見が合わずに降板)により降板した場合や、諸事情によりその作品に関する責任を負いたくなくてクレジットから自分の名前を削除すると、全米監督協会の審査・認定によりこの"架空の名前"が使われます。ということは、アラン・スミシー作の作品は、何かトラブルがあったんだなーと言うことになる(笑)。この名前が有名になりすぎちゃったので、全米監督組合の取り決めで、最近はトーマス・リー(Thomas Lee)を使うようになりました。
ということで雑学はここまで。
原作はスティーヴ・ディッコ(Steve Ditko)とスタン・リー(Stan Lee)。
出演はトビー・マグワイア(Tobey Maguire)、『若草物語/LITTLE WOMEN』の頃から顔が変わらないキルステン・ダンスト(Kirsten Dunst)、ジェームズ・フランコ(James Franco)、『SIDEWAYS/サイドウェイ』のトーマス・ヘイデン・チャーチ(Thomas Haden Church)、『TOM & VIV/愛しすぎて -詩人の妻-』の名女優ローズマリー・ハリス(Rosemary Harris)、『OCEAN'S/オーシャンズ』シリーズにも出ているトファー・グレイス(Christopher Grace)、そしてあまりに濃い化粧で最初誰だかわからなかったブライス・ダラス・ハワード(Bryce Dallas Howard)!
スパイダーマンは好きです。大好き!ちっちゃい頃マンガ持ってたよ。
さるおがちっちゃい頃はアメコミなんて身近じゃなかったと思うのに、なんか、うちには1冊だけあった。時期的に、たぶん、『THE AMAZING SPIDER-MAN』(1963年創刊)か『SPECTACULAR SPIDER-MAN』(1978年創刊)のどっちかじゃなかったかな。(見つけたら写真載せます)
少しね、赤と青のコスチュームが怖くて、外壁なんかに貼り付けちゃうのも気味が悪かった。でも、なぜか必死でマネして、廊下の幅なら、手足をぐーっと広げて、天井付近まで軽々と登れるようになって、意味無くしばらくそこにいたりして、今度は家族に気味悪がられたもんです。(まさかの泣ける展開)
スパイディはすごい。
10tの物体を持ち上げ、常人の40倍の敏捷性を持ち、跳躍力・平衡感覚・身の軽さは驚異的、動体視力も超人的。壁や天井にクモのようにくっついて、超感覚(スパイダーセンス)で危険を感知する。クモ糸投射器ウェブシューターを自分の手の中に持っていて、脱皮して蘇生する。すっげー!
しかーし、相対的にはじつはそれほどすごくないところが、さるおがスパイディを愛する最大の理由です。
たとえばスーパーマンは、クラーク・ケントの視点とスーパーマンの視点でさるおたちを見てるわけですが、スーパーマンの視点ちゅーのは、異星人(エイリアン)の視点で、"救世主の視点"に近いものがある。彼は、空を飛んで、宇宙を飛んで、さるおたちを"地球規模"で見てるわけです。
ところが、スパイディは空を飛べないフツーの子で、どんなに高く登ったところでビルのてっぺん、その街しか見えない。"ヒーローの視点"でニューヨークだけを見ている。スパイディにはニューヨークがすべてっす。そして自分もニューヨークの人と街と、自分自身に振り回されて、悪戦苦闘している。そこがええんですわー!
がんばれスパイディ、と思います。
えーっと、3作目『スパイダーマン3』に関しては、たしかまだMJに指輪をあげてないと思うので、話がぜんぜん終わってません。ワイズクラッキング(Wisecracking)を駆使して、がんばれスパイディ、と強く思いますね。
心ゆくまでさるお、もんち!