スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは第4章のモーレツなアタック直前まで進みます。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
4:The Seven Potters
ハリーは階段を駆け上がり、2階の窓から外を見ました。よかった、間に合ったね、もう見ることはないであろうダーズリーの、後ろ姿に間に合いました。夕陽を反射して、クルマの窓ガラスが真っ赤です。さるおは号泣です。
ハリーは、ヘドウィグとファイヤーボルトとリュックサックを階下に下ろし、家の中を見回します。「最後にもう1度、家の中を見るでしょ?」ハリーはヘドウィグに話しかける。いや、本当はハリーが質問している相手はハリー自身です。この家には思い出がたくさんある。たくさんの悪い思い出と、とても少ない良い思い出だけど、それでもたくさんあります。できるだけ、良い思い出だけを覚えておこう。もうずいぶん暗くなって、家は静まり返ってます。階段下の物置きも、今見ればこんなに小さかったんだっけ。
そこへ突然轟音が鳴り響き、ハリーが裏庭を見ると、まるで暗闇を切り裂き空気を震わすように、どんどん人が現れました。オーダーの第2弾(ハリー救出隊)到着。
ヘルメットとゴーグル着用で黒いサイドカー付きのどでかいバイクで現れたハグリッドと、その周りになんと12人も来たぁー!
マッドアイによれば、ほんとは1人で来る予定だったけど、プランの変更により大勢でお出迎えになりましたと、そーゆーことらしい。ほうきに乗ってる人もいれば、セストラルに乗ってる人もいますね。
いつも見慣れたひょろ長い大親友のロン、もうひとりの大親友ハーはこんがらがったようなその髪を後ろに束ねて、フレッドとジョージはいつものようににやりと笑い、傷だらけで長い髪のビル、優しい顔のウィーズリーおじさんはメガネがちょっと曲がってて、明るい青の義眼をソケットにはめ戦歴を刻んだ片足のマッドアイ、鮮やかなピンク色の短い髪がかっこいいトンクス、またちょっと年をとったようなリーマス・ルーピン先生、銀色の髪ですっきりと美しいフラー、ずんぐりとした肩のキングスレー、そして、小さくて薄汚く役立たずのマンダンガス・フレッチャー(笑)。ハリーは嬉しくなります。
キングスレーはマグルの首相をほったらかして駆けつけたんすね。トンクスの指には指輪が光っています。
マッドアイはこう言います。
我々は当初のプランAを捨てざるを得なくなった。魔法省のPius Thicknesseがフローネットワークもポートキーも瞬間移動もみんな監視下に置いちゃったから、ヤツはポッター警護のつもりだろうけど、すべてヴォルディに筒抜け。しかもキミは未成年だから、魔法そのものも監視されてる。キミの周辺で誰かが魔法を使えば、Pius Thicknesseが察知する、ということはDEも察知する。だからと言って誕生日まで待ってたら一気に襲いかかって来るわけで、Pius Thicknesseがキミを追いつめちゃった格好なのですよ。
っちゅーことで、えっと、飛びます。魔法をいちいち使わなくてすむのは、ほうきとセストラルと、ハグリッドのバイクだけ。我々に残された移動手段はこれしかない。
さてと、キミのプロテクションが消失する条件は2つ。キミが17歳になるか、この家を"home"と呼ばなくなったとき。
おじさんもおばさんも、もう一緒には暮らせない、本当の別れだって、ちゃんと理解して出て行ったんだよね?
ならば、空になったこの家はもう、"home"ではなくなる。この家から1歩外に出たら、もう後戻りはできない。いいかい?
オーダーはキミの移動に関して(ダウリッシュを使って)偽の情報を流した。敵は、30日までハリー・ポッターは動かないと思っている。上空はDEにパトロールされるだろう。っちゅーことで、裏をかいて早めに動くんだ。
それと、敵を撹乱する大作戦。キミの移動先がわからないように、ダミーとなる家をいくつか用意した。キングスレーの家や、モリーのおばさんムリエルの家、どこもみんなオーダーと関係のある家ばかりね。で、実際はキミは、トンクスの両親の家に行く。そこに着けば、魔法省とオーダーによる新しいプロテクションがかかるから、その後ならポートキーでウィーズリー家(The Burrow)に飛べるよ。
つまり、14人の団体さんでトンクスの両親の家にぶっ飛んでったらバレバレなので、「パラララッパラ〜!ぽりじゅうすぽおしょん〜!」
「ドラえも〜ん!」
「これでのび太君をあと6人つくって、キミを入れた7組が別々の方向に飛ぶんだよ」(by ドラえもん)
ロンもハーも、フレッド&ジョージも、フラーも、偽ハリーになって命を賭けようというんすね。さるおは涙がとまりません。
ハリーは懸命に、そんなのだめだと、あぶないじゃんかと抵抗しますが、ジョージに「ハリーの協力なしじゃ無理なプランだけど」、フレッドに「オトナ13人対コドモ1人だぜー」なんてからかわれ、ほとんど無理矢理(笑)髪の毛を提供させられる。こんな時でも明るくからかってくれるフレッド&ジョージ、なんて優しい子たちなんだ、なんて強い子たちなんだ。
そしてオーダー7名と、ハリー7名ができあがります。
偽ハリー6名はマッドアイが持ってきた服に着替えるわけですが、何の躊躇もなくばかすか脱いでいきますね(笑)。たとえばフラーがフラーのままだったら、人前で景気よく素っ裸にはならないわけで、ハリーの体だから遠慮がないみなさんに、ハリーは「ワタクシのプライバシーはいずこ?」と、ちょっと文句のひとつも言いたいなと、そう思っている(笑)。
アーサーとフレッドはほうき、リーマスとジョージもほうき、ビルとフラーはセストラル、キングスレーとハーもセストラル、トンクスとロンはほうき、そしてマッドアイは、マッドアイ曰く"信用できない"マンダンガスとほうきで、ハリーはハグリッドのバイクのサイドカーに乗り込んで、一斉に飛び立ちます。
ペアを作るときのマッドアイをからかうフレッド&ジョージ、いいなー、このやりとりは過去にもありました、モリー母さんと。
ハリーと組むハグリッドが「オレでいいか?」とハリーに心配そうにたずねるところ、ここは素晴らしくハグリッドを表現してますね。自分でいいなら、自分を信じてくれるなら、そうと決まればたとえ命と引き換えでも、ハリーを守る。それがハグリッド。
ハグリッドが乗っているのはシリウスのバイクです。緊急事態になったらこれを使えと、アーサーが"改造を加えた"カスタム仕様になってます。どんな改造をほどこすか、オレがアイデアを出したんだと、ハグリッドが胸を張ります。
さて出発。
ダーズリー家を最後に一目見る前に、気づいたらプリベット通りはみるみる小さくなりました。
そして、次の瞬間、ぶわぁーっ!DEに囲まれてるぅーっ!
いきなりの大ピンチだYO!
【メモ】
複製を6人作って、ハリーが全部で7人。マジカルナンバー7です、まるで発想がヘビ男。マジカルナンバー7はやっぱりパワフルで特別な数なんだなー。
ついでにシリーズも7話完結で、Joも発想がヘビ男(笑)。
心ゆくまでさるお、もんち!
考えてみたら7巻は最初から戦争なんですよね。最初『The Seven Potter』これ何?どういう意味??と思いましたが、ポリジュース薬とは…正直これには意表をつかれました。ハリーがみんなの命心配しているとこなのに、ごめん、少し笑いました^^;それにしても移動にこれだけ手厚いガードが必要だということはそれだけ緊迫しているということですよね。騎士団はDDいなくなってもしっかり機能している。やっぱ大人だナ。でもマンダンガスがいたのにもビックリ!だってシリウスの家からいろいろ盗んでいてハリーから逃げた過去があったからてっきり騎士団から外されたと思っていました。マッドアイが信用しないのもわかる。
シリウスのバイクはなつかしかった〜1巻思い出しちゃった。
読んで納得、そういうことか・・・と。
それにしても、ダミーハリーには若者たちがたくさんでハリーじゃなくとも心配になっちゃいます・・・が、命懸けで助けてくれる仲間達の存在は本当に温かく力強いですね。
この章の続きは、ハラハラドキドキの連続ですね・・;
この章はまだ辞書読みは追いついていませんが、辞書無し読みでだいたい読めているっぽいです。
私もさるおさん並に号泣したいと思います。
それにしても、この章の最後はどういうこと!!
ドキがムネムネですぅ〜!!(Byクレヨンしんちゃん)
いきなりのバトルで、辛いこともいっぱいあって・・・、みんな命かけてるんだね。。
だけど不思議なことに3章くらいから、英語がわからないなりに胸に響いてくるような気がしてます。
自然と涙が頬を伝わっていたりして・・・。
これも全部さるおさんのお陰です!
まだまだついて行くからね〜
> 『The Seven Potter』これ何?どういう意味??
さるおも読む前は、きっとポッター御先祖の話だ!と思いました。が、まさかのポリジュース。ほんと、考えてみればわかりそうなものを、まったく意表をつかれたYO!
> ごめん、少し笑いました^^;
笑っとる場合じゃねーずら(笑)。
> でもマンダンガスがいたのにもビックリ!
マッドアイはダングを利用したと思います。まずは"マッドアイと一緒にいるハリー"が狙われるだろうと、予測もしていた。ダングこそが本当のダミーで、自分が組んで囮になる、これは計画していたと思うなー。
シリウスのバイク、ものすごいカスタムバイクになっちゃった(笑)。この改造が力を発揮するシーン、早く映画で観たいなー。
ポリジュース、なんだか初心に戻った気がしたな。複雑なレシピらしいけど、ハーのおかげで2年生んとき体験済みだから。
とてもベーシックな魔法が決定的になったり、ハリポタの魅力のひとつだねー。
> 命懸けで助けてくれる仲間達の存在は本当に温かく力強いですね。
みんながハリーを大切に思っているのが感動的なんだけど、同時に、みんながハリーの重要さ理解していることが素晴らしいな。
> 辞書無し読みでだいたい読めているっぽいです。
すごいっす!まだまだ先が長いので、その調子でふんばれー。応援しとるよ。
> ハリーは皆に愛されていますねぇ〜
これはまぎれもない事実っす。そこには"両親を殺された"かわいそうな子、という同情も混ざってる。だけどね、本当はもっとシビアな気もします。こちら側の世界(ダークサイドではない"よい"魔法界)の存亡が、この子の肩にかかっている、それをみんな、具体的にではないけれど、わかっているんだと思う。この子だけは死守しようと、そんな感じっす。
> この章の最後はどういうこと!!
空中戦に突入だYO!
> みんな命かけてるんだね。。
ほんとに、若者たちまで。(号泣)
本当は、それ以上のモノを賭けてるんだと思います。もっと大きな、もっと重い、世界(魔法界の"よい"側)の存亡を賭けてる。守る価値がある、っちゅーことなんだと思います。
> 英語がわからないなりに胸に響いてくるような気がしてます。
こりゃ素晴らしいっす!その調子でふんばれー。
ツアー、最後まで一緒に行こ。