スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーもHorcrux探しの旅に出かける準備をはじめます。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
6:The Ghoul In Pajamas
朝食でふたりきりなったハリーとロン。「ハーちんがもういろいろ調べてるよ、キミが来たときに少しでも準備ができてなきゃって言ってたから」
そうです、Horcruxです。
一刻も早くホークラックスハントに出かけたいハリーは思わず「あと4日。7月31日になったらぼくは17歳で、魔法も使えるし、すぐに出かけられる」と言いますが、ほんとはあと5日。ビルとフラーのウェディングに出席するからです。
「どれほど重要か、みんなわかってないんだからなー、まったくー」ハリーに言わせればハントのほうが重要で一刻を争う。そりゃそうだ。自分も含め、多くの命がかかってますから。
「そりゃわかってないよ、みんなほんとのこと知らないんだもん。そのことをね、話したかったんだ」とロンちん。ロンは誰にも聞かれないようにひそひそ声でこう言います。「ママがね、ぼくとハーから聞き出そうとしたんだ、なんで出かけなきゃならないんだって。次はキミんとこに行くと思う、覚悟しといて。パパとルーピンにも聞かれたけど、ダンブルドアに口止めされてるって言ったらそれ以上は追及しなかった。けどママは違う、手強いよ」
ロンの予測は数時間後には現実のものになりました。
モリーは「ちょっと靴下を見てー、あなたのかしらー?」かなんか言いながら用事もないのにハリーを呼び出し、根掘り葉掘り聞きます。
ロンとハーがあなたたち3人とも自主退学するって言ってたけどほんと?何をするの?どこへ行くの?なんで?なんでなんで?
ダンブルドアに口止めされたと言っても聞かないモリー。「私とアーサーと、ハーのパパママには知る権利があるのっ!ダンブルドアは教育第一って思ってるはずなのに、退学なんてよろこばないわ、あなたはダンブルドアのことがわかってないのよっ!」
正しい、モリーは正しい。知る権利があります。珍しくハリーに対して熱くなるモリー、とても真剣に心配してくれてます。
だけどハリーも正しい。言わないって約束したから言わない。モリーには深刻さがわかってない。
ハリーも口を割らないとわかると、モリーは別の作戦に出ます。ウェディングの準備と称して、3人を別々の場所でこき使う。ロン曰く"ハウスエルフのように"、しかも"達成感があるだけハウスエルフのほうがマシ"。トリオの秘密プランを進行させないためですね。
ジニーはハリーが、"some stupid, noble reason"("ばかげた"気高い理由)により、"you've been too busy saving the wizarding world,"(世界を救うのに忙しい)ことを知っています、そして"that's why I like you so much."(だからあなたが好き)とわかっていて、自分とハリーには別れが訪れることも承知していました(『HBP』)。だからハリーが途方もないことにチャレンジする気だと気がついています。「ママは3人がこっそり相談するのが嫌なのよ、出て行くのを止めようとしてる」と言うジニーに、うっかりハリーは「彼女はぼくらがここにいる間に誰かがヘビ男を殺してくれるとでも思ってんのかな?」と言ってしまいます。「ほんとなの?それがあなたのしようとしていることなの?」さすがのジニーも顔面蒼白。
この日はアーサーとビルが一緒、みんなと情報交換しながら食事です。
ダンブルドアの死後、ウィーズリー家(The Burrow)はシリウスの家(Grimmauld Place)に代わってオーダー本部となりました。
ダンブルドアが信じたメンバー20人全員が交代でシークレットキーパーを務めることにしました。ただし、"Fidelius Charm"が20倍希釈。魔力が弱まった上に、DEにとっては聞き出すチャンスが20倍。うーん、いつまで持つかわかりません。
スネイプさんには、マッドアイが生前、口止めの魔法をかけたようですが、これもどれほど強力か未知数。
リーマスとビルは未だにマッドアイの遺体を回収することができず、葬儀は先延ばしになっています。デイリープロフェット新聞にもマッドアイのニュースは載っていません。
ハリーは空中戦で魔法を使ったけれど、裁判所(魔法省)への出廷命令は出ておらず、それは、魔法省がアーサーにヘビ男のことをしゃべってほしくないかららしい。時の大臣スクリンジャー(スクリムジョール)はヘビ男のことやアズカバン大量脱獄のことを避けてるわけですね。
まだそんな甘っちょろいこと言ってんのかと、ナイフを握りしめるハリーの手の甲には今も残る"I must not tell lies."の文字。ロンも「魔法省には戦おうって人、いないのかよ?」とイライラ。
「みんな怖がってるんだ。おっかない噂ばっかりだもん、ホグワーツのマグル学の先生も辞職して、しばらく姿が見えないらしいしな」と答えるアーサー。
少しの沈黙の後、フラーがしゃべりはじめます。「私たちの結婚式に来る人たちはみんなDEなんかじゃないけど、警戒しないとあぶないわー、シャンパンなんか飲んじゃったら、誰かがうっかり口を滑らせるかもしれない」
そうです、フラーはまだハグリッドを疑っている。
そしてウェディングの話題に飛びつくモリー(笑)。「そうだわ、ロンは部屋片づけて、ハリーはアーサーとニワトリ小屋の掃除、ハーはフラーのパパママ(デラクール夫妻)のためにシーツをとりかえてねー」
さて、ハリーがアーサーを手伝いに行くと、じつは掃除なんてはじめっから終わっててやることないわけですわ。で、テッド・トンクスが送ってくれたシリウスのバイクのいろいろを見せてもらう。
「バイクをここにね、モリーの目から隠して、いや、保管してあるわけよ、あはは。すごいね、これは!」
仕組みを調べて、モリーがいないときに、いや、時間のあるときに、組み立ててみるつもりだと。こんなときでもアーサーは可愛いっすねー。
で、やってもいない掃除を終わらせて家に戻ると、ハリーはモリーの目を盗んでロンが片づけているはずのロンの部屋に行きます。するとぜんぜん片づけなんかやってなくて、ハーが来てました。
「マッドアイのこと話してたんだ。ぼくは、マッドアイが生きてると思う、シールドチャームを使ったかもしれないよ」とロンが言います。
ハーは積み上げた本の山に"Numerolog and Grammatica"を乗せ、"The Rise and Fall of the Dark Arts"を別の山に乗せ、"Quidditch Teams of Britain and Ireland"を手に取ります。
「どっちにしろあの高さから落ちたのよ」と泣きそうなハー。
「そのときマッドアイはすでに杖を奪われてたってフラーは言ってたよ」とハリー。
「死んだとしたら、死体はもうDEたちが持ってっちゃたんだ。だから見つからないんだよ」とロン。
ハリーは、マジカルアイだけがヒューヒュー動いて生きている、マッドアイの残骸を思い浮かべます。哀しいけれど、怖いようなオカシような。「うん、ハグリッドの庭に埋められたバーティ・クラウチみたいに、DEが埋めちゃったのかも。彼を何か"物"に変えちゃったかもしれないし」
「もうやめてよー!ダンブルドアの次はマッドアイ、こんなのってない。彼は強かったのにぃ」あーぁ、ハーが泣いちゃった。"Spellman's Syllabary"の上に涙が落ちる。ロンがハーを抱いて、さっきオーブンを掃除するのに使ったやたらと汚いボロ布をハンカチに変えて差し出します(笑)。
マッドアイが生きていたらこう言うはず、"Constant vigilance"(常に警戒しろ)。彼の死から何か学ばなければなりません。ハーが学んだのは、マンダンガスを信じちゃいけないということ。
「この本の山どうするの?」と聞くロンに、ハーは「持ってく本を決めてるの」と答えます。「ルーンの辞書、持ってたほうがいい気がするな」そして"Hogwarts, A History"を手に取ります。
「聞いて」ハリーは言いました。「学年末にふたりともぼくと一緒に行くって言ってくれたけど、でもね」
ハリーはふたりを止めようとしてるわけですね。本当にあぶないんだから一緒に来るなと。
ところがそれをハーが遮ります。話を聞くのはハリー、あなたのほうよ。あたしらはあなたと一緒に行く。それはもう1ヶ月も前に決まったこと、いや、何年も前から、そう決めてるんだよ。
さぁ、ここから先が泣けるところですが、次の記事で。
【メモ】
ロンの予測は当たった。
もしもこれが伏線ならば、マッドアイは生きてるはず!
心ゆくまでさるお、もんち!
英文の読み方や理解するコツ教えてくれてありがとうございます。とても助かります。
だって読み進めるのすご〜く苦労しているから^^;最初に何度も読んで、でもわからない単語がズラズラあるわけで、それを調べて(この作業にかなり時間かかってます)、再度何度も読むわけです。で、気づいたのですが、和訳とは比べものにならないほど素晴らしい物語だと感じたことです。やっぱ和訳は日本風の味付けが加わってるなぁと思いました。(今頃気づいた私って…少し恥ずかしィ)原書はとってもナチュラルで軽快ですよね!
ところで、この章は戦う前だから、つかのまですが気持ちが楽です。いや、みんなは大変で、それぞれの立場で必死な姿は伝わってきますが。私は泣いたハーに声をかけるロンとそれに答えるハー、そのやりとりが好きです。Constant vigilance(常に警戒しろ)、ほんとにその通り!マッドアイ口癖のように言っていたよね(多分)。しっかりスネイプ対策もしてたし、よくわかってたんだなって今更ながらわかります。
あ〜実は私、最初に大反則やらかしまして、自分の読みたいとこだけ読んじゃってます。(最後の少し前の章です)どうしても気になって気になって…それで毎日泣いてます。
少々怒りも混じってますが。その章だけではわからない部分がまだあって、だから反対の謎解きになってます。とにかく邪道な私です。そして、さるおさんのお笑いポッターに救われてます。
待ってます!
ハンカチ用意して待ってます!
想像させるように書いたつもりはありませんでしたが、配慮が足りませんでした。
深く反省しております。どうかお許しを…
第6章はこんな感じなのか〜。と、さるおさんの文章を読んで思います。(他にこんなに詳しく書いてあるところは少ないです)
さて、第6章は3人組がメイン(泣)私としてはあまり嬉しくない章です。(ストーリーとしては良いのですが)私は、3人組より親世代、親世代より、ダンブルドア世代な人間ですから、早く、3人組以外を、、、!なんて願ってます。にしても、、、ムーディは生きているの!?
否、顔面にAKで生きていられるのは厳しい、、、。
でも、ロンの推測は気になります。
ロンの推測は当たるのでしょうか?
そして、ロン&ハーマイオニーはついていく気満々ですね♪
第6章の後半気になります!
では、さるおさん頑張ってください!
本を読む時間が少ないとのことなのに、丁寧にまとめられていて頭が下がる思いです。
このあたりは、読み手としてはちょっと一休みって感じですね。
でも、読んでいるときは、いつ何が起こるかわからないのでドキドキだったりしますが。(笑)
読書は、先が気になって後戻りできる状況ではないので、辞書無し読みで25章まで先走っちゃいました。
辞書読みは4章で止まっているので、当分(というか最後まで?)さるおさんに追いつきそうにありません;
無事に読み終えられたら、また追いかけたいと思います。
ということで、頭の中は“さるお版お笑いポッター風味の訳”で変換されていって、いい感じです。(笑)
くれぐれも、忙しさと暑さでとろけませんように・・・。
時間ができたら、続きお願いしますね!
文章を読んで、"たぶん"でいいから、こんな意味かなと思えたら、単語なんて調べずに先に進んでみたらどーかな。ぜんぜんわかんないや、と思ったときだけ、動詞の意味と目的語らしきものの意味を調べるとか、形容詞っぽいのを調べるとか。
辞書ひくんで疲れて嫌んなっちゃったらもったいないもん。ピンクさんがおっしゃるとおり、(おそらく和訳とは比べものにならないほど)素晴らしい物語だから。
> 原書はとってもナチュラルで軽快ですよね!
そうそう!そうです。自然だし、だから等身大の青春の話だし、とにかく"軽快"!そのとーりだ。
> よくわかってたんだなって今更ながらわかります。
マッドアイはね、自分がとても強いのをわかってたと思います。ヘビ男が、自分といるのがホンモノのハリーだと判断して、自分たちをまっすぐに追っかけてくるだろうことも、予測してたと思います。自分たちは囮。だからハリーの友達とは組まなかった。わざわざマンダンガスを連れてきて組んだんだと思う。犠牲になる覚悟は決めてきたと思うんだよね。えーん、マッドアーイ!
> (最後の少し前の章です)
> それで毎日泣いてます。
なんですとー!ふんがー、気になる。
> 少々怒りも混じってますが。
まさか、おそれていた"夢オチ"じゃねーだろうな、Jo。
きっと、何人か死んじゃうんだろうなぁ。心配な人ってけっこういるしなぁ。
> ハンカチ用意して待ってます!
バスタオルがおすすめ!
> 3人組より親世代、親世代より、ダンブルドア世代な人間ですから、早く、3人組以外を、、、!なんて願ってます。
わはは。閑さんおもしろい。
ムーディ、生きてるかな?ハリポタの中には"死んだふり"というトリックが、きっとどこかにあるんだとは思うけど。
> 辞書無し読みで25章まで先走っちゃいました。
すげー!速ぇぞ。
辞書読みはしなくてもだいじょーぶなんじゃないかい?
> 頭の中は“さるお版お笑いポッター風味の訳”
本当に、みなさんへもハリーさんへもご迷惑をかけ、ハリポタへの冒涜だと思いますね。(泣きながら)
私って面白いでしょうか?私はもう3人組の事をどんだけ軽蔑しているのやら(汗)
そして、校長&バーテンをどれだけ贔屓しているのか、、、。ひどい奴だなあと自分で思っちゃいますね。
そして、ムーディ!
生きているのかどうなのか、、、。
生きていることを願います。
さるおさん、返事ありがとうございました。
またコメントしにきます!
> 私はもう3人組の事をどんだけ軽蔑しているのやら(汗)
えーっ。そうなんすか?なぜに軽蔑まで?
依怙贔屓はあり得るかもだなぁ。
こう、3人組に関するネタバレみても「そうなんだー」ぐらいで、ダンブルドアとアバーフォースに関するネタバレ見ると、「ぎゃーっ!やったど〜!」とその日一日は興奮状態。
こんな風に全然反応が違うんですよね。
最近はアリアナちゃんに関する情報を見た時にかなり興奮していますよ。
3人組は関心が薄い。
親世代はそこそこ好き。(リーマス&シリウスが好きで、スネイプが気になる。)
ヴォルディ世代はミネルバ様が好き。
サブキャラなら、ギデオン&フェービアンが気になる。
肖像画なら、フィニアス・ナイジェラスとフォーテスキュー。
あ、アンドロメダとトンクスも好き。
ベラ&ナルシッサも闇側では好きな方。
ルシウスはやられキャラとして好き。
スラグホーン世代は、スラグホーン自身。
ファッジ&アンブリッジは嫌い。
で、ダンブルドア大好き。そして、アバーフォースも大好き。
キングズリー、双子、ビルあたりも好き。
こんな感じです、自分は。
あ、ドビーは好きです。(誕生日一緒ですし。)
で、一番気になっている事はアバーフォースの出身寮(笑)
本当にずれとるわ、自分。
こんなおかしい返答すみません、、、。
> 軽蔑ではなく、関心が薄いのだと思います。
そうか、蔑んでるんじゃないんだな、よかった(汗)。
トリオ以外だと、閑さんは"性格がよろしくない"人たちが嫌いなんすね(笑)。よい子の多くがそうだと思いますが。
> 最近はアリアナちゃんに関する情報を見た時にかなり興奮していますよ。
DDの背景に関することはさるおも詳しく知りたいっす。アバフォースの出身寮はグリフィンドールだよ。
> ドビーは好きです。(誕生日一緒ですし。)
あー、ちょっと過ぎちゃったね。
まあ、性格よろしくない人は嫌いです。(皆そうだと思いますが)
そして、アバーフォースの出身寮は、グリフィンドールなんですねー。なら勇敢なはずですよね???
私、アバーフォースはグリフィンドールではないと思っていました。レイブンクローかな、とか案外スリザリン??とか。先輩はハッフルパフかな?と言っていました。逆にグリフィンドールだと予想外!
やっぱ、兄ちゃんと同じなのか、根っこは!でも性格とかは違うなぁ。兄ちゃんは茶目っ気たっぷりだけど、アバーフォースは茶目っ気なんて断片もないし。でも、心の底の優しさと勇気とか本質は同じなんですよね!?
そして、魔力の程が気になります。アバーフォースは、兄ちゃんに嫉妬していたのか、憧れていたのか。
そして、アリアナちゃんは、、、。ちょっとだけアリアナちゃんの情報も入りました。
早く、ダンブルドアの過去の詳細が知りたいです。結末よりも、そっちが知りたい〜!
と、誕生日は過ぎてしまいました。ドビーと同じです。アバーフォースとアルバスは誕生日いつだよ!?
と、さるおさんの誕生日はいつでしょうか?
アバフォース、兄ちゃんと根っこは同じだと、さるおは信じています。なにか深刻な理由があって、仲がよろしくないだけだと思う。魔力も気になるね。
アバーフォースとアルバスの誕生日もこれからわかるかな。さるおさんの誕生日は2月だよ。
そしてアバじいさんは魔力気になりますね。
そして兄弟の仲がどんなんなのかも気になりますね。
兄弟の関係は7巻でわかるのでしょうか?
さるおさんはどう思いますか??
> 兄弟の関係は7巻でわかるのでしょうか?
わかるんじゃないかな。ここはけっこう大事だろうし。
もしわからなかったら、「アバーフォース・ダンブルドアと〜」が「アルバス・ダンブルドアと〜」という本を出してくれたらいいな、と思います。でもローリングさんは物語に直接関係ないことは書かないか(泣)
兄弟関係が早くわかるといいです。