ひさびさに、"ちゃんとした映画っぽい"のにすごい映画を観てしまった。昨日ね、WOWOWでやってた『DARKWOLF/ダークウルフ』。一切のリアリティと一切の説得力を排除した迷作D級怖くないホラームービー。くだらなすぎて、これはみなさん観るべし。
スタイリッシュな映像とエロティシズムで古典的モンスター・狼男を描いたホラー・アクションの注目作!
ということになっているが、スタイリッシュ・ホラーが観たい良い子のみんな、エロティシズムが観たい良い子のみんな、狼男が観たい良い子のみんな、アクションが観たい良い子のみんな、騙されるな!
狼はね、デパートの屋上にあるパンダの乗り物みたいなやつ。ほんで、狼メイクのおねーちゃんのハダカはメイクが濃すぎてなんだかわからない。アクションはまぁ、ありません、っていうか、てっぽう持ってるけど使わないし。だいたいね、(ここ大事→)狼女の話ですから!
狼ニンゲン族の女子(人間の姿)と交尾したい狼男が、この女子につきまとう話ね。狼女と狼男が交尾しちゃうと大変なことになるらしい。どう大変なのか説明なんてありません。"守護者"と呼ばれるばあさんがこの女子を守っているうちに1冊の本を残して狼男に殺されてしまい、刑事さんが"守護者"の跡継ぎになる。すべてはこの本の中に!
・・・ありませんでした。
狼男をやっつけるただひとつの方法は、めんたまに銀の弾丸を撃ち込むこと。それももう冒頭シーンで口頭で聞いたしね。
新守護者の刑事ね、撃ってないのに弾はよく込める。ついに最後まで撃ちません。
そして満月の夜、ついにこの女子の体に異変が!変身の時だ!
うぉ〜!こんなCG見たことないぞ〜!
一切のリアリティから縁遠いすごいマンガだ〜!
顔が毛深くなってきたぞ!行け〜!へんしーんっ!
・・・
へんしん、完了ですか?
(ここ大事→)猿んなってますけど。
(ここ大事→)猿女でしたっけ?
脚本はジェフリー・アラン・ホリデー(Geoffrey Alan Holiday)、出演はサマイア・アームストロング(Samaire Armstrong)、ライアン・アロシオ(Ryan Alosio)、みなさんこの1本に人生を賭け、この1本で燃え尽きた人たちであります。
監督はTVドラマと劇場未公開作品だけがめじろ押しのリチャード・フリーマン(Richard Friedman)。あー、これも未公開ね、2003年のやつです。
続編『サル女2』がありそうな、驚きのない急展開(笑)で終わります。ばんざい!
心ゆくまでさるお、もんち!