2008年01月07日

さるおのハリポタツアー Harry Potter and the Deathly Hallows Chapter 32 (1)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、さるおのハリポタツアーは、泣きながら読みましょう。
『DH』の完全ネタバレです。コメント欄も含めて、すごーくご注意ください。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

32:The Elder Wand

世界は終わってしまった。なのになぜバトルは終わらない?。
だめなのに。あっちゃいけないのに、こんなこと、絶対に。大好きなフレッドを失うなんて。そんなこと。そんなこと。
もう、心が折れそうです(涙)。
追い討ちをかけるように呪文が下からぼかんぼかんと飛んでくる。
パーシーは動きません。愛する弟を、これ以上傷つけさせるもんか。フレッドの亡き骸に覆いかぶさり、自分を楯にして弟を守ろうとしています。もうね、魔法がどーとかではないんだよね。パーシーは、魔法をはるかに超えた戦いをしているんです。捨て身のパース、あんたって子は。
「パーシー!来て!」ハリーが叫びます。ロンは涙に濡れたまま、パーシーを無理矢理亡き骸から引き剥がそうとします。動かないパーシー。
ハーの悲鳴に振り返ると、でっかいクモ、来たぁー!小型乗用車くらいあるアラゴグのお子さんたちが、よじ登ってくる。"向こう"についたわけです。
ロンとハリーが同時に叫ぶと呪文はクモに当たり、真っ逆さまに落ちて行きます。見ると、うじゃうじゃと巨大グモが登って来てますよ。
ここから逃げなきゃ。ハリーはフレッドを抱えて動かそうとします。何をしているのか気づいたパーシーも一緒に弟を抱き上げます。鉄の鎧が立っていた隙間に、そっとフレッドを横たえる。ここならきっと傷つかない。ハリーはフレッドを直視することができません。
トリオとパーシーが角を曲がると、「ROOKWOOD!」パーシーが吠え、突進して行きます。
追いかけたいロンですが、ハーが突然ふたりを強引にひっぱり、タペストリーの裏に引きずり込みました。
「聞いて!ロンちん!聞きなさい!」パーシーに続こうとするロンを、ハーが必死で止めます。
「行かなきゃ!DEどもを殺してやる!行かなきゃ!」ロンが怒りに震えています。
「ロンちん!戦争を終わらせる方法はひとつしかないのよ!お願い、聞いて!ナギニちゃんを殺すの!」
ハリーにはロンの気持ちが痛いほどわかります。ホークラックスを壊すだけでは気が済まない。何が何でも、リベンジしてやる。フレッドを殺したやつらを、殺してやる。
「わかってる!戦うわよ!わかってるってば!ナギニちゃんを仕留めて、この戦いを終わらせるの!」
ハーだって泣いてます。ぼろぼろに破れた袖で涙を拭き、バトルに勝とうと死に物狂いで自分をコントロールしているんです。
「ハリー、ヴォルデモートの居場所を突き止めて。ヘビ男の心の中を見て!」
ハリーの額の傷跡は、ハリーにヴォルディを見せようと、ずーっと激痛のまま。ハリーは目を閉じます。

見覚えのある部屋にいます。壁紙は剥がれ、窓は1ヵ所を除き板が打ち付けられた、オイルランプ1つの暗い部屋です。遠くに、ホグワーツのバトルの音が聞こえ、開いた窓からは城が見える。
長く白い指で杖をもてあそび、あの部屋のことを考えています。自分だけが知っているあの部屋。そう簡単には誰も入れないんだ。ガキに王冠を見つけられるはずがないのだぁー。むはははー。
「卿、お願いです、息子を・・・」
まるほいパパの悲痛な声です。暗い部屋の隅に座り、罰のマスクをかぶらされ、片方の目が腫れ上がってなんだかヨレヨレっすね。
「おまえんちのガキが死んでもな、それ、わしのせいやあらへんで。あの子はわしんとこに来ぇへんかった。今ごろすっかり裏切って、ハリー・ポッター君とオトモダチやないんか!」
「ポッターがうっかり殺されてもいいんですか?ご自分でやっつけたいって言ってたんだから、ご自分で城に捜しに行ったらええのに」声は震えてますが、まるほいパパのせめてもの抵抗で、怖い親方にイヤミのひとつも言っておけ。
「なんやごまかしやがってルシウス、こら、ドラコ捜しに行きたいだけやろ。ほっとけばええんや、ポッターの方からこっちに来よる。それより・・」
杖を見る。私をてこずらせているニワトコの杖。なんとかしなければ。
「スネイプ連れてこいて」
意外にも退室が認められたまるほいパパが出て行きました。
「他に方法はないんや、ナギニちゃん」
話しかけながらペットを見ると、その巨大なヘビは、飼い主が作ってくれた半透明のタンクのような球体の中にすっぽりおさまって宙に浮いています。

「やつは"Shrieking Shack"にいる。ナギニちゃんも魔法で守られてそこにいる。で、まるほいパパがスネイプを捜しに行った。やつはぼくがホークラックスをハントしてるのを知ってるから、ナギニちゃんを手元においてるんだ。ぼくの方から来るぞって、待ってるんだよ」
殺し合いをさせておいて自分は安全なところで待ってるなんてずるいと激高するハー。
「なら行っちゃだめだ。行ったら敵の思う壷だもん。ここでハーと待ってて。ぼくが行く」「違うよ、ロンとハーが待つの。ぼくが透明マントかぶって行く」「だめだめ。あたしが行く。あたしが行くほうが好都合だもん」
相手は強敵。よっぽどの秘策でもないかぎり、行けばヴォルディとガチンコ勝負です。それはほぼ間違いなく死を意味します。なのにこのトリオは、それぞれが決死の覚悟で友達を守ろうとしている。
「ポッター!」そこへ2人のDEが現れます。
"Glisseo!"
ハリーとロンが杖を振り上げるより素早く反応するハー。滑り落ちて行くトリオにDEの呪文は当たりません。
"Duro!"
タペストリーめがけ、続けざまにハーが吠えます。DEたちは石になった壁掛けに激突です。
目の前を、動物みたいに"机"が突進して行きました。一緒にいるのは髪を振り乱し頬に深い傷を負ったマクゴナガル先生。「行けぇーっ!」机に号令かけてます。
ハリーは透明マントを3人でかぶることにしました。足がちょっとくらい見えたって、どさくさに紛れてなんとかなるさ。そして階下へと駆け降ります。
そこは、対決する戦士で溢れかえっていました。肖像画も「後ろに敵だ!今だ、ぶっぱなせ!」と参戦しています。ディーン・トーマスは杖を手に入れドロホヴと、パーバティ・パティルはトラバースと、1対1の死闘を繰り広げている。
"Wheeeeeeeeeeee!"
ピーヴスもやって来て"Snargaluff"をDEの頭へ投げ落としています。
Snargaluffはロンにもヒット。「そこに誰かいるぞ!」とトリオの居場所はDEにばれてしまいました。とっさにStunning Spellをぶん投げてくれたのはディーン!パーバティはBody-Bind Curseをドロホヴにぶん投げた!
みんなにたすけられて先を急ぐトリオの前方に、DEと対峙しているドラコが見えます。「ぼ、ぼくまるほい。卿の味方だってば!」
ハリーはStunning SpellでDEを気絶させ、裏切り者かと怪しまれているドラコを救います。ロンはすれちがいざまに「今夜おまえをたすけるの2度目だぞ、ペテン師野郎!」と言ってやりました。
エントランスも一大戦場です。フリトウィック先生はヤクスリーと大決闘、キングスレーさんも仮面のDEと戦っています。生徒の何人かは、激しい戦火のさなか負傷した友達をたすけようとしています。ネビルが"Venomous Tentacula"を腕いっぱいに抱えて現れると、蔦がDEに絡んでいきます。ポイントを記録しているスリザリンの砂時計が割れ、ガラスの破片とエメラルドの雨が降る。バルコニーから誰かが落下し、そこに襲いかかる灰色の4本足の獣!
「だめぇーっ!」
叫んだハーの杖の先から、耳をつんざくほどの爆音とともに閃光がほとばしり、フェンリル・グレイバックを吹っ飛ばしたぞ!ハーちん、強ぇ!ラベンダー・ブラウンを救いました。
そこへすかさず水晶玉が降ってくる。見上げると、シビル・トレローニー先生が戦ってます。「水晶玉ならもっとあるわよ!食らえぇーっ!」テニスのサーブのように杖を振り、水晶玉をDEめがけてぶん投げる。シビル、行けぇーっ!
エントランスの扉が開き、アラゴグのお子さんたちが大挙してなだれ込んできました。これは怖い。DEも"Hogwartians"も戦いながら逃げ惑います。雪崩のようなクモの大軍に、ピンクの花柄の傘を振り回しながら飛び込んで行ったのはハグリッド。クモたちが味方を襲うのを止めようと必死です。
ハグリッドが死んじゃう!
ハリーはすべてを放り出します。ハグリッドをたすけたい一心で、あらゆるものをかなぐり捨てて、クモの群れに飲み込まれようとしているハグリッドのほうへ走り出します。ところが、クモの群れはハグリッドを捕らえると、あっという間に暗い校庭に退却してしまいました。必死で追いかけ校庭に出ると、目の前には・・・ジャイアント、出たぁーっ!
身長20フィート(6m)、顔なんてもう見えません。ただただ大木のようです。この巨人は"向こう側"ですから、城から人をつまみあげようとしています。
"HAGGER?"
明らかに"小柄な"グロウプもやってきました。ジャイアント同士のバトルです。
ハリーはハーの手を取り走り出します。後ろをロンが走ります。きっと、きっと救える!
そのときです。急に寒くなりました。夜よりも黒い影が飛んでくる。フレッドが死んじゃった、ハグリッドも死んじゃう、みんな死んじゃう、もうだめぽ。そんな気分です。
ロンの銀のテリヤが、夜の校庭を駆ける。ハーの銀のカワウソが闇の中を泳ぎます。
「ハリー!早くパトロナス出して!」喝を入れてくれたのはハーちん。でもハリーにはできません。
銀の野ウサギが、銀の雄豚が、銀のキツネが、トリオの頭上を駆け抜けて行きます。駆けつけたのはルナ、アーニー・マクミラン、そしてシェーマス!トリオの危機を救いに来たぞ。
「そうよ、ハリー、だいじょうぶ。幸せなこと考えよう。私たち、まだここにいるもん。戦い続けてるもん。だいじょうぶよ、ほら」
ルナに励まされ、ハリーの杖からも銀の牡鹿が飛び出した!
ピンチを抜け出し、大きな地響きに辺りを見回すと、別のジャイアントが森から出てくるのが見えます。棍棒をぶんぶん振り回して襲いかかってくる。ルナたちを見失ったトリオは、"The Whomping Willow"へと走りました。

【メモ】

ロンちんとパースによる敵討ち、さるおも手伝う!と強く思いましたよ。涙が止まらないっすね。
で、シビルも戦ってるぞ、と思ってまた号泣。野ウサギと雄豚とキツネが出てきてまた号泣。震えながら読みましたよ。

"Glisseo!"は階段を平らにする呪文。滑っちゃうわけね。ドリフみたいなもんです(笑)。
"Duro!"はターゲットを石に変える呪文です。

ところで、海パン姿のピーヴスの"Wheeeeeeeeeeee!"は、まさにおっぱっぴーだと思いましたね。"Snargaluff"は食人植物。ツタを絡めて獲物(人間)を獲ります。

"Venomous Tentacula"は赤黒いトゲだらけの植物です。毒もあります。お花には歯が生えてますよ。

ちなみに、ハグリッドの身長は"2倍"と書かれているので11.5フィート(3.5m)、弟さんは16フィート(4.9m)です。

心ゆくまでさるお、もんち!
この記事へのコメント
私も戦いに参戦したいけどできそうもありません(/_ ;)かなり辛い。
涙が止まらず苦しいです。
Posted by ピンク at 2008年01月08日 01:27
 初めまして。さるおさんのところにおじゃまして早4年!とうとう最終巻となってしまいました。英語で足引っ張っている私が、待ちきれず、横文字を読むことになってしまいました!でもやっぱり、登場人物と雰囲気しか読みとれない私。さるおさんがいなければ、ひとり妄想の世界へ飛んでいくことになっていたことでしょう。今一人、PCに向かって涙しながら、みんなを応援しています。こんなに身近な人が亡くなるなんて!でも悲しみに浸っている場合じゃないし!ピンクさん同様、苦しいです!
Posted by rinsou at 2008年01月09日 22:04
いつもルナちゃんが登場すると、ホントに救われるなぁ〜!彼女にはなにか人を勇気付けるというか、癒すというか、そんな不思議な力があるように思います。巻が進むにつれて、ネビルらとともにトリオの次の準主役扱いになってきましたね。最後の最後に、違う意味でハリーを救うのも、やっぱり彼女なんです。頑張れ、ルナちゃん!
Posted by ルートヴィッヒ at 2008年01月10日 02:33
ピンクさん

> 私も戦いに参戦したいけどできそうもありません(/_ ;)かなり辛い。
> 涙が止まらず苦しいです。

さるおも、ものすごい悲壮感と戦ってます。(敵と戦え)
どんどんきつくなってくるなぁ。
Posted by さるお at 2008年01月12日 19:48
rinsouさん
はじめましてー。でもさるおんとこにずっと来てくれてたんすね。嬉しいなぁ、どうもありがとう!(3年す、3年)

> 待ちきれず、横文字を読むことになってしまいました!

そうそう、さるおも訳本が待てないの。
今となってはね、原書読んでよかったなぁとすごく思う。
もう読み終わったんですか?それともさるおと同じくらいんとこ?
残り少なくなって淋しいし、愛する人に死なれたらもうヘコみまくりですけど、あきらめないで最後までハリーについて行こうと思います。
苦しいけど、ヴォルディやっつけなきゃ。(必死)
Posted by さるお at 2008年01月12日 19:56
ルートヴィッヒさん

> 不思議な力

ルナちんという人は、ほんとにでっかい。ほんとに深い。
ハリポタ登場人物のなかで、いちばん素晴らしい人だって、すっごく思います。
いじめられっこの不思議ちゃんであるルナは、じつは不思議ちゃんじゃないんだ。自分の居場所を持って、揺らがず、ブレず、周囲を思い遣って、自分の信念に忠実に生きている、ものすごい強くて魅力的な人っす。

> 最後の最後に、違う意味でハリーを救う

おっしゃるとーっりっす!
ルナちんは読者も救ってくれたよね。
Posted by さるお at 2008年01月12日 20:03
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