※ネタばれコメント大歓迎です。これから映画をご覧になる方はコメント欄にも気をつけてねー。
今回は、『SAW 2』で大規模ゲームに放り込まれる8人と、新たにジグソウを追う立場となったエリック刑事について考えてみたい。んですが、これについては『SAW』(1作目)の中に手がかりを探してもみつかりそうもないので、想像です。
目覚めると金庫がおいてある部屋
出口の無い館に集められた8人の男女
"さあ、ゲームをしよう"
それぞれのために作られたゲーム
ひとりずつ消えてゆく
外に出られるドアはどこにあるのか?
目覚めると、金庫はあるけど出口が無くて(笑)びっくらこけるこの8人。エリック刑事に逮捕されたことがあるみなさん。
ということは、人生を台無しにされて怒っているかもしれんですよっ!
エリック君がどれほど優秀かはわからんけどね、誤逮捕だってあるかもしれないし、あるいは悪い刑事さんで、この8人は陥れられたかもしんない。逆恨みだろうとなんだろうと、とにかく怒っている可能性はあるよね。
それぞれのために作られたゲーム
ということは、それぞれ異なる罪を背負ってるんでしょう。『SAW』のときも、プレイヤーそれぞれにぴったりのゲームを用意したジグソウ、今回もシゴトが丁寧で、好感持てます(笑)。
みなさんエリックに恨みがあるけど、この館では初対面。
Jigsaw continues his next game on a group of unlucky victims, who are locked away and forced to kill each other, while a Detective Eric Mason tries to track him down - unknowingly that the game is going on right in front of him...
でもいきなり、お互いに殺し合うのがルールです。

そんなことしてないで(笑)、逃げ出すために力を合わせればいいものを、そうはさせないのがジグソウ君。"ひとりずつ消えてゆ"かないことには、"外に出られるドア"もみつからない、そういう緊張感たっぷりのルールに従うしかありません。
このゲームから、エリックとその息子ダニエルのゲームへと、どうなだれ込んで行くのか。ここは想像の発揮しどころで楽しいなー。
たぶん、ジグソウにとってこの8人はプレイヤーではなく、最後のゲームを始めるためのプロローグでしかない。なぜなら、But for Jigsaw, getting caught is just another part of his nefarious plan.(つかまるのも計画のうち)だから。
What Eric doesn't realize is that another game is slowly unfolding right in front of him, one which may cost Eric his own life....(エリック自身の命にかかわるもうひとつのゲームが、目の前で始まろうとしていることに、エリックは気づいていなかった)
a strained relationship with his son, Daniel, who is now one of Jigsaw’s victims...(緊迫状態にあるエリックの息子のダニエル君が、今ではジグソウの被害者のうちのひとりに・・・)
親が死ぬか、子が死ぬか、ふたつにひとつ!
なんかきっとそんな感じだぞ。
"ダニエルがジグソウの被害者のうちのひとりに"ということは、指をくわえて観ているだけだとダニエル君はまんまとやられてしまいます。たすけるためには、おとーちゃんが死なねばならんっぽい。
ちなみにこのダニエル役のエリック・ヌドセン(Erik Knudsen)、金髪に青い瞳で女子に人気の(らしい)、17歳の俳優さんです。
女子のみなさん、よろしくね。(さるお、あんた母親か)
ところで、ジグソウ自身はどうだろう、エリックをプレイヤーとして選ぶ理由はあるだろうか?
『SAW』(1作目)では、タップ刑事とシン刑事は"選ばれた"わけではないのに、ジグソウの機転によって急遽始まったゲーム(マネキン工場にてドリルで頭に穴開けられるかわいそうなジェフ君のシーン)に巻き込まれたんだっけ。気狂ってリタイヤしたタップ刑事は他手にゼップを追っかけて来たんだっけ。ジグソウが選んだんじゃない。彼らの方からやって来たのである。
ところが『SAW 2』では、自分を追うのがエリック刑事だとわかっているから、エリックと関係のある8人を選んでいる。
うーん。ここはもう個人的すぎてわかりません(笑)。あえてヒントを探すなら、リー先生のこの言葉であろう。
Jigsaw is dying, but he's looking to beat his illness. And he believes, with his last set of games, it will provide him with the cure for his cancer. And what is the cure for death... Immortality.
(ジグソウは死んでいってるんだけど、病気に他ちそうな感じに見える。そして、ジグソウは信じているんだ、最後のゲームをやったら、ガンが治る、死さえ克服できるもの、それは"不死"だって信じているんだ。)
うーん、やる気まんまんだけどね、気狂ってきましたよ。不死だなんて、なんだかすごくマジカルな分野になってきました。
とにかく、ジグソウにとっては、不死身になれるかどうかってゆー最後にして最大の賭けです。さるおだったら弱気になって、もう早く楽に死にたいな、なんて疲れてしまうかもしれんのに、ジグソウはどうしても死にたくないんだ。生きていたいんだ。エライ!そこまで生に執着するなら、邪魔するエリックの存在はがまんならんぜよ。そんで、邪魔者エリックをやっつけるために、息子ダニエルをひっぱりだすことになる。
弱いなー。もう少し、個人的で決定的な理由がほしい。少なくとも、ジグソウがローレンス・ゴードンに抱いていた復讐心と同等またはそれ以上の強い気持ちがほしいなー。
さるおも以前、"完全解読マニュアルのあとがきと『SAW 2』予想"の中に書いていたこと。
"死の恐怖がジョンを神格化したのかどうかはわからない"
『SAW 2』ではこの辺がすっきりしそうだな、ジグソウ物語になるんだもん。
People will get to see what makes this guy ticks.
何がジグソウを突き動かすのか、さるおもそれを知りたいぞ。
心ゆくまでさるお、もんち!