『CLOSER/クローサー』を観たよ。
監督は、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)が主演した『THE GRADUATE/卒業』のドイツ人監督マイク・ニコルズ(Mike Nichols)。
出演はジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)、ジュード・ロウ(Jude Law)、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)、クライブ・オーウェン(Clive Owen)。
これはたぶん舞台向き。もともと戯曲です。うーん、そっちの方がよさそうだなー。
ロンドンを舞台に繰り広げられる男女4人の超複雑な恋愛模様なんだけど、要はみなさん、本当のことをなかなか言わない。嘘ばっかりの騙し合い劇です。4人の嘘と真実、交錯した愛の向かう先を、とにかくひたすら"台詞"で綴っていく。
小説家志望でジャーナリストのダン(ジュード・ロウ)
ニューヨークから来たストリッパーのアリス(ナタロー・ポートマン)
フォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)
医師ラリー(クライブ・オーウェン)
4人の職業が絶妙のコントラストを醸し出している。
表の顔と裏の顔を持つのはストリッパーと医者。観察して文章にするのが仕事のジャーナリストにも、人を写し出すのが仕事のフォトグラファーにも、皮肉なことに裏の顔が見えません。
ジャーナリストのダンは二兎追って一兎も得ず、ストリッパーのアリスは二兎追って二兎を得、フォトグラファーのアンナは二兎追って一兎を得、医師ラリーも二兎追って一兎を得るんだけどね、そこに至るまでの道程に深みがあってなかなかおもしろいぞ。
アリスはなぜニューヨークからやって来たのか。服は脱いでも心は脱がないストリッパーの勝ちであーる。
涙ですら、後々覆ることになる騙し合い。それでも、そこここに垣間見たであろう、真実を探すと、ほんのりと切なかったりもするんだぞ。
心ゆくまでさるお、もんち!
うーん、私はいまいちでした・・・。
さるおも、映画としてはいまいちでした。ひたすら台詞で綴る作品なので、舞台だったらちょっとおもしろいかな?