スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
【人物紹介】
アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア(Albus Percival Wulfric Brian Dumbledore)は、慈愛に満ち、ちょっと風変わりな、最強の魔法使い。ホグワーツの校長先生です。
純血であることに優位を与えず、生まれや血筋ではなく何を選びどう成長するかが人を決定づける、と信じている。えらい!
不死鳥の騎士団(Order of the phoenix)を率いヴォルデモート卿に対抗し続ける。不死鳥の騎士団(Order of the phoenix)はすなわちフォークス(Fawkes)の騎士団、つまり、ゴドリック・グリフィンドール(Godric Gryffindor)の騎士団ですね。

これが直筆サインです。
* この人の名前は"DD"と表記することがあります。
【名前の意味】
アルバス(Albus)はラテン語で白い(white)という意味で、"善"の象徴。『THE LORD OF THE RINGS/ロード・オブ・ザ・リング』に登場する白の魔法使いガンダルフ(Gandalf)とか『ARTHUR OB BRITAIN/アーサー王伝説』のマーリン(Merlin Ambrosius)と同じ発想です。良い魔法使い、善良な人なんだ。
ダンブルドア(Dumbledore)は"bumblebee"(マルハナバチ)をイメージした造語。"ブーン"という羽音を出す、つまり、この校長、ホグワーツ城内を歩き回りながらいつも鼻歌を歌っている、という様子を表現した名前らしい。これを映画で反映したのが『PoA』のラスト、7時の鐘が鳴り終わる前に医務室(hospital wing)のドアの前に駆け戻ってきたハリーとハーマイオニーに「何がじゃぁ〜?」と寝ぼけたような一言を残し階段を下りていくシーンだと思う。
ついでにミドルネームもちょっと見てみると、パーシバル(Percival)はアーサー王の騎士の名で、ただひとり聖杯をいただいた純粋で高潔な人物です。意味はなんと"破壊者(destroyer)"。うーん、力強い。パーシー・ウィーズリー(Percy Weasley)とも同じのようですが、あちらはあくまでもパーシーであって、パーシバルではないようです。ブライアン(Brian)はケルト語派の名前で意味は高貴。
風変わりなのはウルフリック(Wulfric)っていう名前。これはグリンデルバルド(Grindelwald)を倒したことと関係がありそうです。グリンデルバルドの名前の由来は、8世紀のノルウェー叙事詩『ベーオウルフ』(Beowulf)に登場する怪物の名前グレンデル(Grendel)と、ワルド(Wald)は森で、すなわち"怪物の森"です。ベーオウルフはこの叙事詩の主人公で怪物を倒すヒーロー。分解するとBEO=powerful bear(強い熊)とWULF=wolf(狼)になって、要するに"wolf-power"なんとも強そうです。このベーオウルフは後に王となり、"Wiglaf"という若い騎士の力を借りで新たな敵ドラゴンと戦い、そのとき負った傷が元で死亡。ベーオウルフの家系は途絶える。
ダンブルドアの名前ウルフリック(Wulfric)は分解するとWULF=wolfとRIC=power ruleに分かれます。なんとなく、"狼+支配する者"という感じでかっこいい名前だぞ。
【特徴】
のっぽで痩せて、指も長いし、髭も長い。明るく輝く青い瞳にHalf-moon spectacles(半月型めがね)、今は白髪(銀髪)だけど若い頃は赤褐色(auburn)の髪でした(信じられん)。
ハリーの額の稲妻型の傷跡と違って、膝に『ロンドン地下鉄路線図』の傷跡を持つ(なんじゃそりゃ)。
ヴォルデモート卿(Lord Voldemort)を名前で呼ぶことを怖れていない。
【杖】
不明
【パトロナス(守護)】
癒しをつかさどる聖なる鳥、フェニックス(Phoenix/不死鳥)。『GoF』で倒れているヴィクター・クラム(Viktor Krum)が見つかったとき、ハグリッド(Hagrid)に知らせるために使っています。

【好きなもの/趣味】
室内楽、10ピンボウリング、お菓子(校長室のパスワードはお菓子の名前ばっかり)、ニット(の靴下)、文学、錬金術、そしてホグワーツの生徒。
【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
不明
【持ち物】
フェニックスのフォークス(Fawkes)。
Put-Outer、これは1作目『賢者の石』のオープニングに出てくる、電気の(ある意味)スイッチ。
数字の代わりに惑星が描かれた12針の懐中時計。
Pensieve、これは記憶の保存・再生装置。
ひょろ長い脚のテーブルに乗った銀のデバイスは、用途不明。
半月型めがねは、見えないはずのモノが見える魔力があるかもしれないらしい。(未確認)
その他、たくさん。
ほかに、ジェームズ・ポッター(James Potter)の透明マントをあずかっていて、後にハリーに返します。どうしてあなたが持ってたんですか?あの晩あなたはどこにいたんだい?
【功績】
1945年、奇しくもマグル界の第二次世界大戦の終結と時期を同じくして、グリンデルバルドをやっつける。(グリンデルバルトとそのフォロワーは、魔法界のアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)とナチス(Nazis)のイメージらしい。)
ニコラス・フラメル(Nicholas Flamel)と共に賢者の石を発明。
ドラゴンの血の12の使い方を発見。
最高裁判所(Wizengamot)のChief Warlockだし、国際評議会(International Conference of Wizards)の最高位議員だし、超VIPです。
その他、たくさん。
【特殊技能】
"永遠の炎"を灯すことができる。
透明マント(invisibility cloak)がなくても透明になれるし、透明マントを透かして見える。
半魚人(Merpeople)の言語(Mermish)がしゃべれる。
Legilimency(感情や記憶を引き出す術、Occlumencyの逆)とOcclumency(人の心を読心し、自分の心は読心から守る術、Legilimencyの逆)の達人。
パトロナス(Patronus/守護霊)を使ったコミュニケーション方法を発明し、不死鳥の騎士団(Order of the phoenix)だけの秘密のコミュニケーション方法として共有している。
その他たくさん、なんでもできそう。
【家族/血筋】
1844年(頃)生まれ。血筋は不明。
家族で明らかになっているのは弟のアバーフォース・ダンブルドア(Aberforth Dumbledore)のみ。
【経歴/これまでの人生】
ホグワーツ入学は1855年でグリフィンドール生。NEWT試験官グリゼルダ・マーチバンクス(Griselda Marchbanks)は「見たこともないような、杖の一振りでなんでもやっちゃう子」とダンブルドア少年を回想する、生まれながらにして最も偉大な魔法使い。
卒業後しばらく経ってから、ホグワーツで変身術(Transfiguration)の先生になる。グリフィンドール寮の寮監にもなる。ほんで、トム・マーヴォロ・リドル(Tom Marvolo Riddle)をホグワーツに入学させる。
副校長の職も経て、1956年12月、112歳で、前任者アルマンド・ディペット(Armando Dippet)から引き継いでホグワーツの校長に就任。変身術教師もグリフィンドール寮の寮監も、ミネルバ・マクゴナガル(Minerva McGonagall)に引き継ぐ。
変身術の先生時代に1度と校長になってから1度、トム・マーヴォロ・リドル(Tom Marvolo Riddle)のホグワーツ就職を拒否。
1996年春からの数ヶ月間、校長の職を憎たらしいドロレス・アンブリッジ(Dolores Umbridge)にゆずるが同年6月に復帰(『OotP』)、その後1年間校長を務める。
(『HBP』のネタばれ→)1996年夏、右手(杖を持つほう)を燃やされてひどく負傷しながらも戦って、トム・リドルの日記に続く第2のHorcruxの指輪を破壊。セブルス・スネイプ(Severus Snape)に命を救われる。ところが翌年6月、第3のHorcruxを目前に、ドラコ・マルフォイ(Draco Malfoy)君の意志薄弱なダンブルドア暗殺計画のせいで、諸事情により、セヴルス・スネイプ(Severus Snape)がAKでダンブルドア殺害。享年153歳(くらい)。ホグワーツで死にホグワーツに眠る(お墓はThe White Tomb)初めての校長となる。
校長の椅子は後任者ミネルバ・マクゴナガルに引き継ぐ。
【その他】
なんでもできそうな偉大な魔法使いなんだけど、シリウス・ブラックの無実を証明し魔法省の決定を覆すことはできなかったり、恐ろしい真実をハリーにいつ話そうかってけっこう悩みも抱えていて、人間的です。
ヴォルデモート卿には"(that) champion of commoners, muggles and mudbloods."(平民・非魔法族・穢れた血筋の者の大将)なんて呼ばれたりする。
心ゆくまでさるお、もんち!
なんだかほっとしますね。存在感があって。
どっちかというと、リチャードハリスさんのほうが、そうなんですけど。
マイケルガンボンさんだと後々になって、はまってくるのなら、4をみるのが楽しみです。
膝に『ロンドン地下鉄路線図』の傷跡を持つとは面白いね(笑)
でもすごく複雑な傷になってそう。
それに、透明マントがなくても透明になれるのはいいね。
でも透明マントを透かして見えるということは、もしハリーがマントで透明になってても、ハリーがよく見えるということですか?
>校長室のパスワードはお菓子の名前ばっかり
ここら辺がまたファンタジーだよね。
そういうの、なんだかかわいいなぁと思った(笑)。
リチャード・ハリスだと賢者で、マイケル・ガンボンだとヒッピーです(爆)。
でもマイケル・ガンボンはたしかにはまってくるんでござる。元気な校長がだんだん疲れてくると、そのコントラストが際立って効果あるんだ。
> 膝に『ロンドン地下鉄路線図』の傷跡を持つとは面白いね(笑)
うん、おもしろい。なぜか『東京メトロ』はどうかと思ってしまうけど、『ロンドン地下鉄路線図』は素敵。しかも迷子になったら便利。
> ハリーがマントで透明になってても、ハリーがよく見えるということですか?
これは映画『ハリポタ2』にも出てきたね。ハグリッドんちで、ロンとハリーがマントかぶってたら、校長がしっかり目を合わせて話しかけてる。
> 校長室のパスワードはお菓子の名前ばっかり
これはさるおもすごく好き。校長、かわいいんだよなぁ。
確かに(笑)。ヒッピーみたいね。
>元気な校長がだんだん疲れてくると、そのコントラストが際立って効果あるんだ。
偶然にしちゃあ効果ありとは、製作側としてもラッキーなことでしたね。
>これは映画『ハリポタ2』にも出てきたね。
そういえばそうだね。確認したら、やっぱそうでした。
校長がいい人でよかったよ。
見える人が、ドラコのお父ちゃんとか、スネイプ先生だったら、やっかいだもんね(笑)
でもスネイプ先生、一作目の時に、廊下で気配を感じていましたよね。
> 見える人が、ドラコのお父ちゃんとか、スネイプ先生だったら、やっかいだもんね(笑)
それは大ピンチを免れない。やっかい極まりないです。
> スネイプ先生、一作目の時に、廊下で気配を感じていましたよね。
うーん、あれはドキドキしました。うわぁー、みつかる!って汗かいた。
この直筆サイン、カッコイイですね。でもビジュアルで納得のいく物は見たことがありませんね。(映画、イラスト共)
私の好きな漫画家が漫画にしてくれないかな。紫堂恭子先生とか
> Horcruxを作ってるんじゃないか、とか。
これねー、可能だもんね、誰か殺してればいいわけだから。
さるおね、校長はそーゆーのやらないような気がするんだよなぁ。何しろHorcruxを作るということ自体が邪悪な黒魔術で、苦痛を伴う作業。善人には無理なんじゃねーか?と思っています。
それよりも、謎のプリンス(←混血でいいじゃないか!)のAKがフェイクの可能性が高いと思うんだけど、どう?
確かにHorcruxは校長のキャラに合いませんね。でもなあ、Avada Kedavraって唱えながら別の魔法って使えるんですか?周りのDeath Eaterが偽呪文を見破る危険もあると思いますし。
むしろ私の期待としては、校長・“俺様”クラスのS級魔法使いは杖なしで魔法が使え(仮にドラ息子が切れて殺そうとしても自力で防げた)、ホウキ無しでも飛べる。そんな理由がいいです。
“我輩”見方論支持派の私としては、校長がこれで死んでたら無責任すぎるので当然生きていると思っていますが、それでも“我輩”かわいそうです。あっちからもこっちからも損な役割押し付けられて。
ちゃんと地位と信頼の回復してやってよね、校長
> Avada Kedavraって唱えながら別の魔法って使えるんですか?
使えると思ってます。
理由は2つ。
・「Expelliarmus!」で武器が手から離れるどころか、ふっとんだりしてます。呪文と効果が食い違うことがある、ってことだと思うんだ。
・The Cruciatus Curse(拷問する魔法)がハリーには使えなかった、というシーンがあるんだけど、理由は「本気で拷問しようと思ってて、しかもそれが楽しい」という気持ちが強くないと効かないから。つまり、魔法は"意志"がないとどーにもならんちゅーことです。
なので、 AKを唱えたけれども別の魔法になってるっていうのはあり得ると思うでござる。
> 周りのDeath Eaterが偽呪文を見破る危険もあると思いますし。
スネイプさんはOcclumency(自分の心を読心から守る術)ができるので、どーにか騙せるんじゃないかな。
> 校長・“俺様”クラスのS級魔法使いは杖なしで魔法が使え、ホウキ無しでも飛べる。
わはは!“俺様”クラスはたしかに杖なしで魔法が使えるけど(魔法は意志依存なので)、そんなことより"ホウキ無しでも飛べる"がステキ(笑)。どーゆー体勢で飛ぶんでしょーか。
> “我輩”見方論支持派の私としては、
ヴォルサポっすね。さるおの仲間っすね。
> “我輩”かわいそうです。
ダークロードのおおいに同情しましょう。ほんと、かわいそうな人です。
両手両足自由で、好きな体勢で、です。舞空術です。
何かバラエティ番組で、芸人が実験してましたけど、ホウキにまたがって股間で全体重を支えるのは大変みたいです。けつが割れそうに痛がってました。
未熟な魔法使いは大変なんですよ、きっと
ところで、Avada Kedavraフェイク説が正しいとすると校長の死んだふりということですよね。Order of the phoenixもグルでハリーたちを騙していると。
私はやっぱりHorcrux説にします。単に好みの理由ですが。
舞空術!すっげぇー、大コーフン。
> けつが割れそう
競技用のほうがペダルがあって楽そうだなー。
> 校長の死んだふりということですよね。Order of the phoenixもグルでハリーたちを騙していると。
死んだフリかどうかはわかりません。騎士団がグルでハリーたちを騙しているとも言ってません。あ、もちろんスネイプさんはハリーやみんなを騙していると思うけど。
> 私はやっぱりHorcrux説にします。
ますます今後の展開が楽しみでござるね!
さるおさんの大ファンでいつも楽しく読ませていただいています :)
いまダンブルドアについてのニュースを読んで、超特急でここまで飛んできてしまいました。
(わわわ、こっそりファンだったのに、ついに声を掛けてしまったよ…!でもどうしてもさるおさんに一番にコメントが聞きたくて。ドキドキ)
どうやら彼、うわさはされていましたが、やっぱり同性愛者だったそうなんです。お相手はグリンデルバルド。…辛い恋でしたね。
はじめましてー。来てくださってありがとーう。
ファンだなんて、光栄っす。
> 同性愛者だったそうなんです。お相手はグリンデルバルド。…辛い恋でしたね。
これは嬉しいです。さるおまだ『DH』途中だからさ、DDのことがわからなくて、この先読んだらもっとDDのことが書いてあるんだろうなって、すごい楽しみなんだ。ハリーが"自分はDDをぜんぜん知らない"って感じるのと少し似た気持ちっす。
だから、DDにも愛した人がいて、愛ゆえに苦しんだことがあるって知るのはすごく嬉しい。相手がグリンデルバルドなら、相当きつかったはずだもんなぁ。ラブラブな写真が残ってるわけだから、一時はうまくいってたんだよね、きっと。でも彼氏はどんどん自分から離れて行って、暗黒面に落ちちゃって、元カレを止められるのは自分しかいなくて、そんで決闘なんて、うーん、涙出る。DDは悲劇の人だなぁ。
DDは聖人として生まれたわけじゃなくて、愛を知って、痛みを知って、自分の手に負えない運命に押し流されて、ある日それらを全部飲み込んだときに、いい意味での楽観性を身に付けたんだろうな。
うーん、素晴らしいニュースっすね。