2012年11月01日

映画鑑賞感想文『127時間』

さるおです。
『127 Hours/127時間』を観たよ。
監督はダニー・ボイル(Danny Boyle)。
出演はジェームズ・フランコ(James Franco)。

アーロン・ラルストン(Aron Ralston)さんの体験談。実話ですかー、そーですかー。こりゃ大変っすね。
これまた究極のソリッド・シチュエーションですな。手持ちの小道具を駆使して脱出しなければなりません。しかも絶望の果てに、疲れきったところで、ついに、自分で自分をアレしてしまうという、ある意味『SAW』そっくりの展開。アウトドアとインドア(インドアどころか地下ですが)でこーも違うかというね、犯人がいるかいないかでこーも違うか(そりゃそーでしょー)というね、とにかくぜんぜんそっくりじゃないのでご安心を(笑)。
出演者がジェームズ・フランコでよかったな、と思います。この役者さんにはとてもとても明るい雰囲気があるから。
他の人がやったら、見ていられないほどの絶望感と痛みで、ほんとに見られません。
いい作品です。おもしろかったっすよー。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2012年09月08日

映画鑑賞感想文『スリーデイズ』

さるおです。
『THE NEXT THREE DAYS/スリーデイズ』を観たよ。
監督・脚本はポール・ハギス(Paul Haggis)。
出演はラッセル・クロウ(Russell Crowe)。

いやー、すごい。何がって、ハギス節が。素晴らしいのですが、素晴らしすぎておなかいっぱいになるほどのハギス節(笑)。

フレッド・カヴァイエのデビュー作『POUR ELLE/すべて彼女のために』のリメイクですね。これは話そのものがおもしろいので、オリジナルも観なくちゃな、と思いました。
初めての裏社会にはじめてのおつかい。教授がすばらしく痛々しいんだけれど、覚悟がハンパないのでなりふりかまわず突き進んで行きます。
観ているとね、壊れていくのは奥さんよりも教授に思える。奥さんも自殺未遂なんかしてギリギリなんだろうとは思うけれど、やっぱそれよりだんなの崩れっぷりのほうが桁違いに見えるんですね。ところが、ついに決行という奥さんの移送のタイミングで、教授のたよりんなること!お、このひと、そーいえばグラディエーターなんだっけ!ぐらいに頼もしい。ふっきれる、というやつですかね。決死の覚悟っすから、とにかく、やるときゃやる。しかも“教授”らしい冷静さは失いません。度胸と頭脳で大勝負っす。
物語が劇中ずーっと、“逃げ切れるのか”の一点に集中しているのがまた、観客をほどよく疲れさせて、ステキっす。
ほんで、けっきょくそーなるわけですね。ステキ。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2012年08月11日

映画鑑賞感想文『アイ・アム・キューブリック!』

さるおです。
『COLOUR ME KUBRICK: A TRUE...ISH STORY/アイ・アム・キューブリック!』を観たよ。
監督はブライアン・クック(Brian Cook)さんで、脚本はアンソニー・フルーウィン(Anthony Frewin)さん。うーん、お二方とも知りません。
が。
出演はジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)!
この作品をここまでとてつもなく魅力的に仕上げたのは、マルコヴィッチ、あんただよ、ほんとに。

今までいろんなマルコヴィッチを観てきました。『BURN AFTER READING/バーン・アフター・リーディング』も素晴らしかったし、『JOHNNY ENGLISH/ジョニー・イングリッシュ』とか『THE LIBERTINE/リバティーン』もよかった。
しかしまぁ、とにかく、今作ですわ。すごいっす。もう笑っちゃう。
今作が、わたくしの大好きな『THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY/銀河ヒッチハイク・ガイド』と同時期だということがまたたまらなく嬉しいっす。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2012年08月08日

映画鑑賞感想文『グリーン・ランタン』

さるおです。
『GREEN LANTERN/グリーン・ランタン』を観たよ。
監督は『CASINO ROYALE/007カジノ・ロワイヤル』のマーティン・キャンベル(Martin Campbell)。
出演は、ちょうちんまんの役が合っているのかどうかまるでわからないライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)。

セクターいくついくつだとか、地球から観える星の1000倍だとか、みどり色の意志の力で充電だとか、宇宙の平和を守るのだとか、地球のちょうちんまんじゃどーせ弱いのだーとか、地球なんかどーでもいいじゃんだってちょうちんまんは宇宙警察なのだからーとか、でかそうなことばかりさんざん言っておいて、地球出身のちょうちんまんが地球周辺でたったひとりで悪を滅ぼしめでたしめでたし。
わたくしは、涙が出ました。
それでも、敢えて言いたい。行け行けぼくらのちょうちんまん!

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2012年02月27日

映画鑑賞感想文『ツーリスト』

さるおです。
『THE TOURIST/ツーリスト』を観たよ。
監督は『THE LIVES OF OTHERS/善き人のためのソナタ』(原題:DAS LEBEN DER ANDEREN)のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(Florian Henckel von Donnersmarck)。
出演はアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)とジョニー・デップ(Johnny Depp)ポール・ベタニー(Paul Bettany)

ジェローム・サル(Jrme Salle)の2005年フランス映画『ANTHONY ZIMMER/アントニー・ジマー』のリメイクっすね。オリジナルはソフィー・マルソー(Sophie Marceau)で。

えー、この作品は、まさに、非常に、牧歌的。すばらしくクラシックな、よい明るさとのんびり感があります。
そんなことを感じるのはさるおくらいかもしれませんが、とにかく、歩行者のすぐ後ろをクルマで尾行したり、ありえない至近距離で主人公を撃ちまくったり、特殊部隊さんは何の役にも立たないか超頼りになるかのどちらかで働きぶりにムラがあり、古い映画を観ているような感覚に浸れるという、ひたすら牧歌的な作品ですよ。
ハラハラするとかどんでん返しとか、そーゆーのはないですが、とても楽しく観られます。キャストは今どきで豪華だし。
映画はこれでいいんだよー!ととても思いますね。心地よく、おもしろかったっすー。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2011年11月10日

映画鑑賞感想文『ロビン・フッド』

さるおです。
『ROBIN HOOD/ロビン・フッド』を観たよ。
監督はリドリー・スコット(Ridley Scott)。『GLADIATOR/グラディエーター』コンビっすね、
出演は、ロビンにラッセル・クロウ(Russell Crowe)、マリアンにケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、悪役ゴドフリーには『SHERLOCK HOLMES/シャーロック・ホームズ』でも悪役だったマーク・ストロング(Mark Strong)、マーシャルにウィリアム・ハート(William Hurt)、修道士クックにマーク・アディ(Mark Addy)、おバカが治らない王様ジョンにオスカー・アイザック(Oscar Isaac)、ウォルター・ロクスリー卿にマックス・フォン・シドー(Max Von Sydow)。

いやー、おもしろかったっす。
勧善懲悪で心地よく、単純でわかりやすく、そして最後におバカ王に恩を仇で返されて報われないというオトナっぽさもありーの、悲しい過去があろうとも追放されようともロビンがたくましいので心が痛まないという、ステキな作品っすね。
ジャケットでは武器が斧という、まさかのロビン像。ほんの少し心配しましたが、なんのなんの、ちゃんと弓の名手でかっこよかったっす。それにこの戦い方、伝説っぽくなくてリアルでよろしいっすね。
劇中、ロビンの名前はロビン・ロングストライド(Robin Longstride)ということになってます。"大股歩きのロビン"、よい名前っすね。当然、ロビンがロビン・フッド(頭巾のロビン)になる前の話です。観る前はてっきり、ねずみ小僧だと思ってましたが。
Rise, and rise again. Until lambs become lions.
何度でも立ち上がれ、羊が獅子になるまで。
素晴らしいお言葉です。が、ロビンが「諦めるなという意味なのだー」なんつって、一言で片づけてしまい、少しもったいなかったっす(笑)。

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2011年10月11日

映画鑑賞感想文『ザ・ロード』

さるおです。
『THE ROAD/ザ・ロード』を観たよ。
原作は『NO COUNTRY FOR OLD MEN/ノーカントリー』のコーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)、脚本は『ENDURING LOVE/Jの悲劇』のジョー・ペンホール(Joe Penhall)、監督はジョン・ヒルコート(John Hillcoat)。
出演はヴィゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen)

えー、なんと言ったらよいのか。
ちょっとやりすぎなほどのボロボロ感。いや、ものすごいリアリティっす。言ってることがオカシイのは重々承知しておりますが、"リアルすぎる"(笑)。"惨め"というのを見せつける映画ですな。
なぜ文明が崩壊したのか、というのはなぜかあまり気にならなかったっすね。それより、南に何があると信じて歩き続けたのかが、気になります。寒そうだから、南に行く理由はまぁあるんだけれども。
えー、最愛の息子のイノセンスを守ろうと、おとうちゃんは必死です。自分は死にそうだなということになって、最期には我が子に鉄砲を持たせる。それまでは、自殺という最後の逃げ道のために持っていたものですが、最期には我が子に歩き続けろと言うんすね。観ているこっちはもうずいぶん頭のほうからすでに、この親子を死なせてやりたいと思っているわけですが。
で、コドモひとりになって、オトナに出会ってね、この子はちゃんと警戒して鉄砲かまえるわけです。共食い集団に襲われてもなお反撃を嫌った子が、ついに鉄砲をかまえる。生き延びたいと、戦い始める。でもまぁこのとき出会ったオトナさんは拾う神で、4人家族に入れてもらうんですが、うーん、このご家族には少し拍子抜けしました。あくまでもこの世界観の中での比較ですが、けっこうコギレイ。殺気立ってないし、なんとも品のあるご家族でございます。そ、そっか、そんなに余裕ぶっこいてた家族も、いたのか、そ、そっかぁ〜。
なので、内心、このご家族とほかの対比もありーの、ちょっとやりすぎだなと、感じてしまったのでした。
でもね、拾う神がいてよかった。あの子が行き倒れて終わりとか、襲われて終わりとか、それもいいんですが、落ち着いた善人一家と出会うほうがひねりがあって、おもしろいんだと思いましたよ。

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2011年09月18日

映画鑑賞感想文『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

さるおです。
『BATTLE: LOS ANGELES/世界侵略:ロサンゼルス決戦』を劇場で観たよ。
監督はジョナサン・リーベスマン(Jonathan Liebesman)、ははーん、『THE KILLING ROOM/実験室KR-13』の監督さんですな!
出演は、アーロン・エッカート(Aaron Eckhart)、ミシェル・ロドリゲス(Michelle Rodriguez)。というか、そっかー、これがクレジットの順番なんすね。

海兵隊2-5小隊の大活躍のおはなしです。カメラはこの10人(減ってくわけだけど)に張り付いていて、戻ってみたら壊滅してた、というでかい話。絶望的でね、もうだめだもうだめだと思って観ているんですが、急にでっかく状況把握できた瞬間にはさすがに笑ってしまいました。おもしろい。
戦争モノというところでは王道っすね。隊の中に仲間外れがいて、だんだんと仲間になって、ヒーローになって、信頼関係を構築するという感動の展開。さらに、絶望的に追い込まれて、ある時点でふっ切れると突然強くなって猛反撃できる、そんで少人数なんだけれども決死の覚悟で立ち上がってついに敵の中枢を叩くわけです。
でもね、おもしろかったっす。
敵の中枢を叩いたと言っても、それもう遅いだろ、他の戦場ではきっと負けちゃってるよ、というタイミングなので、うーん、きっとだめだよね、なんて思う。
人類がしてきたことを他の誰かにやられてるだけというアイロニーも常套手段なわけですが、なんかね、おもしろかった。

わたくしが大好きなミシェル・ロドリゲスさんが、他の隊にたすけられて途中から合流するんだよね。で、彼女をたすけた人たちはすぐ死んじゃって、2-5小隊の生き残りと彼女だけになる。彼女はそもそもマリーンではないので、基地に戻ったら「じゃ、わたしはここで、みなさんごきげんよう」ということになるはずのころ、次のバトルに自らついてっちゃう。
となるとわたくしは、合流前に彼女に何があったのかが知りたいのでございます。どこで誰とどーゆー状況になって自分だけが生き残ったのか。そこを描いてくれーい。

しかしまぁ、なんだかおもしろかったっすね。
『THE KILLING ROOM/実験室KR-13』も感想書かなきゃ。

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2011年09月11日

映画鑑賞感想文『リミット』

さるおです。
『BURIED/リミット』を観たよ。
監督のロドリゴ・コルテス(Rodrigo Cortes)、脚本のクリス・スパーリング(Chris Sparling)、ともにまぁ映画人ではあるけれども処女作っすからね、ソリッド・シチュエーション・スリラーの衝撃作には共通点? 新人監督のデビュー作はウケる!という法則どおり。
出演はけっこう売れっ子なライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)のみ、舞台は棺桶の中のみ、という究極のフィールド設定。

なにしろすごい、ソリッドすぎて(笑)。
狭すぎんだろ。
これで94分もつのかと、もたせるのかと、まずそこがスリル(爆)。
もたせるために、電話があったとか、メモがあったとか、しまいにはヘビが来たとか、いろんな手を使うわけです、非常に限られた手なわけですが。そこもおもしろい。
最後もね、どんでん返し的になっていますが、どうなのあれは。やっぱ見え見えだよな。なのでどんでん返らないですが、さるおとしては理想のエンディングっすね。

ちなみに、さるおは軽く閉所恐怖症でございます。でも、地底人映画『THE DESCENT/ディセント』よりだいじょぶでしたよ。

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2011年08月07日

映画鑑賞感想文『ローラーガールズ・ダイアリー』

さるおです。
『WHIP IT/ローラーガールズ・ダイアリー』を観たよ。
監督はドリュー・バリモア(Drew Barrymore)
出演は『HARD CANDY/ハードキャンディ』のエレン・ペイジ(Ellen Page)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(Marcia Gay Harden)、ジュリエット・ルイス(Juliette Lewis)、クリステン・ウィグ(Kristen Wiig)、そしてもちろんドリュー。さらにアンドリュー・ウィルソン(Andrew Wilson)てもう、好きな人ばっかり出てんな。

ドリュー、ドリュー、ドリュー。わたしはあなたが好きです。とっても。
女子による、女子のための、ばかばかしく愛おしい青春ガールズムービー。こーゆーのはもう、ドリューの真骨頂っすね。とっても楽しく、少し切なく、女子っておバカで強くて、すげーなと。
まずね、エレン・ペイジのね、普通っぽさが最高っす。まるでオーラがない自然っぽさ。素晴らしい女優さんだ。
ちょっとコワモテのマーシャ・ゲイ・ハーデンがまた(これはいつものことですが)素晴らしすぎる演技で、もっとコワモテのジュリエット・ルイスも(笑)ステキ。ドリューがやっている"スマッシュリー"もはてしなくバカっぽいし、アンドリュー・ウィルソンはレイザー役ハマりすぎてっしな。

青春というのは、居場所探しだと、ほんと思います。
みんな自分の居場所がなくて、もがいて、焦って、溺れそうになりながら、焦げ付きそうになりながら、絶望感と夢の狭間を歩き続ける。それが青春っすよね。自分の居場所を求めて、きっとどこかに辿り着けると信じて、見えない明日をつかもうとする。それが青春っす。
みんなの青春がそうだった。だからとても共感できるし、あるいは居場所のみつからない自分のかわりにどこかへ辿り着こうとしている主人公を、ほんのちょっと羨ましいと思ったり。
青春そのものを描いた、爽やかでステキな作品っす。好きっすねー、こーゆーの。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2011年08月03日

映画鑑賞感想文『トランスフォーマー -ダークサイド・ムーン-』

さるおです。
『Transformers: Dark of the Moon/トランスフォーマー -ダークサイド・ムーン-』を劇場で観たよ。
やっぱ映画は3DだよNE!(舌の根がぜんぜん乾いてないと、うっすら気づいておりますよ)
監督は、でっかい映画ならおまかせのマイケル・ベイ(Michael Bay)
出演は、25歳にして名優かもしれないな、と思うシャイア・ラブーフ(Shia LaBeouf)。やはり彼はおもしろくてですね、さすがコメディアンなんだけれども、もうコメディアンじゃないなという感じに純愛顔もふんばり顔もキメまくり、比較的安いギャラで大きく稼ぐ(←すでに卒業したでしょうか)ドえらい俳優になったもんだ。そしてさるおが好きで好きでたまらない、お約束の名優ジョン・タトゥーロ(John Turturro)
で、変形ロボコンの話なんかに出てくれる大御所といえばジョン・タトゥーロぐらいしかいないんだろ、なんて思っていたら、ジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)も出てきてしまい、ははーん、あなたらしい、というだけにとどまらず、フランシス・マクドーマンド(Frances McDormand)なんていうものすごいお方まで登場し、豪華絢爛。
さらに、バズ・オルドリン(Edwin E "Buzz" Aldrin Jr.)や、ウォルター・クロンカイト(Walter Cronkite)や、ビル・オライリー(Bill O'Reilly)なんかはもう、ご本人がご本人役で出てしまうという、ありえない豪華さ。
す、すごい。『トランスフォーマー』はすごいことになったんだな、と。ちょっとコーフンして震えてしまいましたよ。
ダッチ役のアラン・テュディック(Alan Tudyk)とワン役のケン・チョン(Ken Jeong)もおもしろすぎてやばい。パトリック・デンプシー(Patrick Dempsey)さんは悪役ですか。

いやー、そうとうにおもしろかったっすねー。さるお的には大絶賛です。
やっぱ映画は3DだよNE!というのはたぶん、とても正しい観方だと思います。つまり、話なんかどーでもいいんだ(←褒めていますよ)、という快感がありますな。考えるとか、作品のテーマ的なもんとか、そーじゃなくて、うわぁ、すげぇ、正義が勝ったぜ、それがいいんだ。
赤いおじいさんにしか扱えないテレポーテーション用の柱状装置を、シアトルグレースの外科部長がボタンひとつで起動してしまって簡単だな、なんてことは考えなくてよろしい。
ロボコン同士もいろいろと感情的なもつれがありまして、ナンバーワンになりたいのに頭が悪い破壊大帝メガトロン様が人間女子にほだされて突如赤いおじいさんを襲ったり、赤いおじいさんは自分自身を裏切ったのだぁ!なんていう深いセリフがあったり、ついに赤いおじいさんを殺したコンボイとその仲間たちは赤いおじいさんにしか扱えないということになっているあの装置の片づけをどーするのかなとか、そーゆーことも考えなくてよろしい。
呪いの腕時計のせいでプランを聞き出そうとするサムに、コンボイはノープランだっつって、ほんであとで「じつは生きていたのだぁ!」なんつって、きっとコンボイにはわかっていたのだわっ!なんてくだらねーことはまったく考えなくてよろしいのです。
ついにロボコンから生々しく血が噴き出すようになりましたが(という記述の正確さもどーでもいいんです)、んなこたぁかまわない。
ロボコンも白髪か。いーじゃねーか、それで。
どーんと何かにぶつかるたびにバラバラバラバラと破片なのかとれちゃった部品なのか、ものすごい大量にばらまきながら戦っていますが、あれで戦ってる最中に身体の体積が足りなくならないのか(笑)。あんたたちはどんな金属でできているんだ、補充はだいじょうぶか、地球の金属で間に合ってるのか、カーになるといつも新品のようだが修復は自分でできるのか、どーなんだ。といったことがじつは1作目からずっとひそかに気になっていますが、んなことも、かまいません。

本当に素晴らしい作品です。
わたくしはこのような映画が好きだ。
ポーズキメキメのコンボイ兄さんが少し恩着せがましく、世界警察アメリカ的だとは思いますが、それでもわたくしはこのような映画が好きだ。

ただ1点だけ残念だったのは、ミーガン・フォックス(Megan Fox)がいないということくらいです。スピルバーグに監督にスタッフ、とにかく全員を敵に回して大ゲンカになったんだから、もうしかたない。おかげで、あのカノジョさんとは別れたんだぁ、あんなに仲良かったのにねぇ、なんていうまったくもって余計な説明を展開するはめになりました。こんなことになるなら、毎回カノジョさんが入れ替わるボンドガール形式にしておけばどんなに楽しかったことか、と悔やまれてなりません。

そうそう、正義のロボコンはちんまりとした二つ目で、敵のかっこいいロボコンがモノアイ、というのはどっかでとてもよく知っているような気がしましたが、ガンダムでした(敵ロボコンはもちろんザク)。ショックウェーブさんは『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に紫色で登場していて、アメリカデビューが1984年、日本デビューはその1年後、ということはガンダムの方がぜんぜん先で、なんとなく嬉しいような気持ちが致します。

ところでこの映画は、やっぱ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』との比較も楽しいっすね。どこが協力会社としてつくか(GM、メルセデス、フェラーリとか)でやりくりするわけですが。
主役の黄色い5代目カマロさんは、『戦え!〜』ではビートルだった。これはもう、ビートルだと可愛いすぎてこの映画は撮れなかったよね、と思います。
GMCトップキックさんは、単に"ワンボックスカー"で、ハマーH2(レスキュー車)さんはもともと、"同じワンボックス"の救急車。このへんはうまく納めた感じっすね。
で、シボレー・コルベット・スティングレイコンセプト・コンパーチブルさんは、えー、ロボコンの名前がサイドスワイプさんというんですが、『戦え!〜』ではランボルギーニ・カウンタックで呼び名はまさかのランボル(笑)。すごい、コドモの夢そのまんま、ランボル。
あとおもしろいのは新カノジョさんがもらったベンツSLS AMGで、あのロボコンは昔はクルマでなくて、カセットテーププレーヤーだった。時代を感じますよ。
F-22のワルモノは昔、F-15でした。これはまぁ、変更なし、っちゅー感じっすね。
そしてもしも、トヨタさんのハイラックスとか日産さんのZとかスバルさんのインプレッサなんかが使えたとしたら、どんな感じに仕上がっていただろうと想像し、それはそれでとても観たいなと、なんとなく切なくなって少し涙を流したりするさるおでありました。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2011年07月16日

映画鑑賞感想文『ハリーポッターと死の秘宝 PART2』

さるおです。
『HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II/ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を劇場で観たよ、3Dで。

パート1のほうは"ちゃんと話についていける映画"だと思いましたが、うーん、これはどうなの。少し物足りない感じっす。けどまぁ、はしょらずにやるというのは不可能なわけで(涙)。
肖像画のあのギャルは誰だろうとか、それが秘宝だ!というのはただの勘かなとか、スネイプさんの記憶はなぜ綿飴ではなく涙に?とか、その記憶の内容が、いやー、なんか速すぎて何が何だか、とかね、いろいろありそうっす。
はしょるのはしょーがない、けど物足りない、と思うのは、泣き所が無くなってしまったためのような気がします。どこで感動すればいいのやら、どこで泣けばいいのやら、まるでわからん。感動のしどころで思いつくのは、どこまでもコミカルな(覚悟ゆえですな(笑))マクゴナガルさんが兵隊たちを起こして先生たちが学校にプロテクションを設ける、あのあたりか。けど、マダム・ポンフリーがおらんしなぁ。ほんとは、いちばん泣かなければならないのは、スネイプさんの過去話なんだけれども、そんなこたぁかまってられないという感じっすな。
はしょられなくてよかった、と思ったのは、ハリポタで最初で最後の汚い言葉(笑)、"BITCH"です。
ヘレナ・ボナム=カーターは巧いなぁとか、エマ・トンプソンが出てくれてよかったとか、細かいことはいろいろあります。

そうそう、残念だったのは、ダンブルドアやハリーの過ちや弱さが描かれなかったこと。
キングスクロスにいたアルバスの長っ話をいちいちやっていたら映画が終わらないわけですが、それでも、アルバスの告解を聞きたかった。
自分が飼い殺しにされる豚だと知ったハリーさんもかなり潔く覚悟を決めてしまい、遺言はネビルではなくロンとハーに託されてしまい、最後の反撃はハリーの生還が合図になってしまったわけで、つまりはハリーさんがヒーローすぎたわけです。
つまり、愛が描かれなかった。人々の、人間らしさが、省略されてしまいました。

でもとにかく、楽しかったっす。さるおも魔法界で7年間がんばった、と思いました。大冒険でした。ぶつぶつ言ってるわりに、ほんとはね、文句ないのです。

ハリポタというのは、きっと今後の世代は、映画で出会うのもいいかもしれない。そんで、よくわかんないやって言って、本を読む。そしたら、すげぇや!(wicked!)っなるわけですよ、ロンちんのように。
彼ら(魔法族、そしてUKだけでなく広く"フツーの"現代社会)の世界がぶち壊されているようなので日本語訳は薦めません。
7巻だけですが、さるお訳でよければお読みくださいな。

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2011年06月14日

映画鑑賞感想文『脳内ニューヨーク』

さるおです。
『SYNECDOCHE, NEW YORK/脳内ニューヨーク』を観たよ。

シネクドキというのは、提喩(ていゆ)というやつですね。モノの捉え方に上位と下位がまずあって、どっちかでどっちかを表すタイプの比喩のことです。
靴履かないで飛び出してっちゃったよ、なんつって、ほんとは下駄でも草履でも好きなもん履いてりゃいいんだ。でも、「靴履かないで飛び出してっちゃったよ」って言われたら、裸足だって理解できるわけです。履き物全般が上位概念、その中のひとつである靴は下位概念。靴(下位)と聞いて履き物全部(上位)のことだってわかる。これが提喩。
逆もあります。お花見って言ったら桜なわけで、全体を表す"花"(上位概念)でもって"桜"(下位概念)だってわかっちゃう。

さてさて、脳内という邦題はかなり素晴らしいと思いますが、妄想だよ的に少し薄っぺらいので、やはり提喩だと思って受け止めてみたいです。
奇妙奇天烈。カウフマンらしい。
それで済ませるのはもったいないからな。

監督・脚本は『BEING JOHN MALKOVICH/マルコヴィッチの穴』や『ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND/エターナル・サンシャイン』のチャーリー・カウフマン(Charlie Kaufman)。
出演はフィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)サマンサ・モートン(Samantha Morton)ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)キャサリン・キーナー(Catherine Keener)、エミリー・ワトソン(Emily Watson)。

えー、理解するといっても、物語を理解しようというのはナンセンスかもしれない。
何の脈絡もなくテレビコマーシャルとか広告に登場するケイデン、そのCMをぼーっと眺めているケイデン。これはもちろん"劇中の自身を演出する演出家ケイデン"のひとつの姿っすよね。
持ち主不在のオリーブの日記帳は開くたびに内容が書き加えられ、内容はオリーブの年齢(ケイデンが思う"MUST"年齢)に応じていてどんどんオトナの文章になる。これもまた娘に関する妄想かもしれないんだけど、それよりも娘についての演出と解釈できそうなわけです。
ケイデン役の女優が演出し始めるのを見て「才能が枯渇した」と言ったケイデンが目覚めると、舞台(倉庫に作り上げたニューヨーク)も枯渇していて、7時45分(死)がせまっているわけですね。枯渇したニューヨーク(舞台)のケイデンは役者になっていて、そのケイデンを演出するのはケイデンを演じた女優で、その女優を演出したのはもちろんケイデン。つまり、自分自身も演出の対象なわけで、すると冒頭の病気の話やマッカーサー・フェロー賞の受賞や、すべてのことがわからなくなる。歪んで惨めに滑稽に血を流し続ける"あのニューヨーク"の、すべてが演出なのか、どれが現実なのか。

燃えてる部屋に住んでるし、ビジュアルとしてはものすごいシュールっすよね。けれどそれとは対照的に、ケイデンの感情は観ているこちらが痛く感じるほど生々しい。まさに生身のアートなわけで、感情に追いかけられ芝居がいっこうに完成しない。純粋っすねぇ。
ケイデンが女優のかわりにカギを開けようとして言われるセリフ「観客との壁を破るつもり?」が、うーん、素晴らしい。
で、これは妄想(脳内)ではなくて、提喩(演出)なんだとすれば、ひとつひとつの奇妙な歪み(下位)は、人や街やこの世界(上位)の象徴なのですね。この世界の内側、人間の内側、感情のさらに内側にあるモノを、見せてくれてるんだなと。人生は舞台だ、とか言うとなんだか陳腐ですが、大きな倉庫にニューヨークを作って心の内側へ内側へと入っていく、そんな怖さと倒錯と奔放がまぜこぜになった良作だと思います。
アデルの書いている絵なんかはまさに提喩の下位っすね。こまかく観るとおもしろい"下位"がたくさんあります。
飼っている鳥の絵を描いていて、鳥が動くから絵を書き終わらないわけですが、"方向性が見えた"。わたくしは、こーゆーのがとても好きっすね。感動してしまいましたよ。
エンドクレジットで流れる曲がすごくいいっすね。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2011年06月12日

映画鑑賞感想文『パイレーツ・オブ・カリビアン -生命の泉-』、というか、3部作のなんと素晴らしかったことか

さるおです。
『PIRATES OF THE CARIBBEAN: ON STRANGER TIDES/パイレーツ・オブ・カリビアン -生命の泉-』を観たよ。全作もれなく劇場で観てますねぇ。
わたくしは、てっきりこうだと思ってました、この作品のタイトルは、『PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE FOUNTAIN OF YOUTH』だと。ええ、自信に満ち満ちて。(うなだれながら)

えー、監督はロブ・マーシャル(Rob Marshall)ですね、『CHICAGO/シカゴ』の人。3部作のほうはゴア・ヴァービンスキ(Gore Verbinski)の渾身の力作っす。脚本は3部作でお馴染みのテッド・エリオット(Ted Elliott)とテリー・ロッシオ(Terry Rossio)のコンビです。
出演はジョニー・デップ(Johnny Depp)、ペネロペ・クルス(Penelope Cruz)、ジェフリー・ラッシュ(Geoffrey Rush)、ケヴィン・マクナリー(Kevin McNally)、イアン・マクシェーン(Ian McShane)。さらにキース・リチャーズ(Keith Richards)、リチャード・グリフィス(Richard Griffiths)、ジュディ・デンチ(Judi Dench)と、なんとも豪華っす。

えー、3部作の素晴らしさのひとつは、トリオの化学反応だったと思うのです。それは、ジャック・スパロウとエリザベス・スワンとウィル・ターナーのばかばかしい化学反応であったり、メンバーが入れ替わってバルボッサやギブスが入ることもあれば、ジャックとウィルとノリントンさんになることもある、いずれにしてもばかばかしいコントです。
今回は、それがなかった。
しかたないのかもしんない。だって、登場人物総とっかえだしな。宣教師のフィリップと人魚のシレーナを"化学反応"の域に昇格させるとも思えねーし。
ということは、あんまり、えー、おもしろくなかったっす、おもしろかったけど。
今後はどーするんでしょーか、ジャックとギブスとバルボッサで華のないトリオ(笑)?

ストーリーとしても、うーん、なんかな、なんでもないという感じ。3部作は"海賊話"の部分でいろいろつながっててステキだったんですが、今作はスペイン海軍とイギリス海軍の競い合いにもスポットライトが当たっているので、どうも焦点がボケた感じっす。3部作はある意味ジャック・スパロウの逃れられない運命の話というか、加速する冒険にみんな巻き込まれて行く感じなんですが、生命の泉はなんというか、ほんとはべつに行かなくてもいいんだけど行かなくてはならないことにしないと映画がはじまらない的な、やっぱりね、無理矢理このシリーズを再開する雰囲気が出ちゃってますな。まぁ、おもしろかったんだけど。
ジャック・スパロウが船(これはパール限定でしょう)を持てない(取り返せない)船長だという一貫性もいいんだけれど、4作目では船コレクションを手に入れちゃったしね、今後は違う展開で『5』、『6』とやるんすかね。

3Dで観ましたよ。メガネもずいぶん軽くなって、3Dの質もどんどん上がってる感じです。あいかわらず、必要性はぜんぜん感じませんが。
あー、3Dね、予告でやってた『TRANSFORMERS: DARK OF THE MOON/トラスフォーマー:ダークサイドムーン』、あれがきっと素晴らしいだろうと思います。『TRON: LEGACY/トロン:レガシー』より抜群によさそうっす。3D云々より、"鮮明すぎる映像"向きの作品ということかもしれませんが。とにかくよさそう。

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2011年04月26日

映画鑑賞感想文『シャッター・アイランド』

さるおです。
『SHUTTER ISLAND/シャッター・アイランド』を観たよ。
監督はマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)、原作はデニス・ルヘイン(Dennis Lehane)。
出演はもちろんレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)と、マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)ベン・キングズレー(Ben Kingsley)、モンタナ顔だなぁと常々思っている(笑)ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)、そして『SCREAM 3/スクリーム3』の劇中劇『スタブ3』でシドニー役だったのエミリー・モーティマー(Emily Mortimer)。

えー、これは盗作かな、と思いました(汗)。
おもしろくなかったわけではないし、レオ様の演技はやっぱりすげぇ。

ただ、どーしても、半分くらいまでは『CALVAIRE/変態村』(THE ORDEAL)にそっくりで、全部観ると『ドグラ・マグラ』にそっくりだよね、という感じがしてしまう。
『ドグラ・マグラ』が書かれたのは昭和10年ですが、さすがにそんなもんをデニス・ルヘインが知っているはずもなく、っちゅーかもし知っていたなら露骨すぎる盗作はまずいだろーという話になっちゃうわけで、そもそもデニス・ルヘインという人は『MYSTIC RIVER/ミスティック・リバー』『GONE BABY GONE/ゴーン・ベイビー・ゴーン』の原作者ですからさるおとしてはもう期待大だったわけですが、どーしてこんなに似ちゃったんだかわかりませんが、とにかく、似すぎ。

こーゆーのは"どんでん返し"と言ってもいくつかのパターンしかないわけですが、えー、『ドグラ・マグラ』を知らなければ、かなりおもしろいのでしょーか。

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2011年02月20日

映画鑑賞感想文『噂のモーガン夫妻』

さるおです。
『DID YOU HEAR ABOUT THE MORGANS?/噂のモーガン夫妻』を観たよ。
監督は『MISS CONGENIALITY/デンジャラス・ビューティ』の脚本・制作で『MUSIC AND LYRICS/ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス(Marc Lawrence)。
出演はヒュー・グラント(Hugh Grant)とサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)。

あはは。おもしろいっす。けっこう笑ってしまう。緊張感が、微塵も無い。
ヒューがやっぱりイギリス人だというところがすごくいい。
頼りなくてひとりよがりで、繊細で鈍感、そーゆーばかばかしいモテ男というのはもう、ヒューがやるとほんとうにバカに見える。さるおはこの俳優さんが大好きです。
同様に、サラが素晴らしいバカっぽさ炸裂。ちょっとシゴトができるオーラを出すニューヨーク依存症のニューヨーカーということで『SATC』とまったく同じ役どころなんですが、こーゆー役はあなたしかいないなと、ばかばかしい安心感があります(笑)。
サム・エリオット(Sam Elliott)のクレイ・ウィーラー保安官もハマってましたが、エマ・ウィーラー役のメアリー・スティーンバージェン(Mary Steenburgen)がまたかっこええ。
マイケル・ケリー(Michael Kelly)の殺し屋さん、すごいのかどうかぜんぜんわからなくていい感じだし。
ロデオ大会には行くもんだ、と思いましたね。

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2011年02月12日

映画鑑賞感想文『ジュリー&ジュリア』

さるおです。
『JULIE & JULIA/ジュリー&ジュリア』を観たよ。
監督・製作・脚本は『WHEN HARRY MET SALLY.../恋人たちの予感』の脚本家ノーラ・エフロン(Nora Ephron)。
出演は、メリル・ストリープ(Meryl Streep)エイミー・アダムズ(Amy Adams)
原作が、ジュリー・パウエル(Julie Powell)とジュリア・チャイルド(Julia Child)のクレジットになっているのはとてもステキっすね。

何を演じても、主演でも助演でも、画面に映る時間が長くても短くても、さるおにとってメリルさんは絶対的な存在です。これほどまでにチカラを感じる役者さんはいません。これほどの迫力を持った役者さんはいません。こんなに明るく、内側から輝く人はいません。
あぁ、わたくしはあなたが好き。
特に、"おばちゃん"をやっているときのあなたはすごい。
今作のジュリアもすごいっす。天真爛漫で食べるのが大好き。あぁ、わたくしと同じでんがな。ジュリアさんは、おもしろくって、可愛いくって、えらい。そしてわたくしは、ごはんが食べたい。
とても素晴らしい作品っす。
ジュリーが自分のブログに振り回される姿もいいし、365日ですっきりと止めるあの感じもすがすがしい。とてもとても、いい映画です。

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2011年02月10日

映画鑑賞感想文『いつか晴れた日に』

さるおです。
『SENSE AND SENSIBILITY/いつか晴れた日に』を観たよ。
理由は豪華だからです。
どーして理由が要るんだ。
だって、つまんないんだもん(爆)。
監督はアン・リー(Ang Lee)。
出演は、長女エリノアがエマ・トンプソン(Emma Thompson)、次女マリアンヌがケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)、末っ子マーガレットがエミリー・フランソワ(Emilie Francois)、ママさんがジェマ・ジョーンズ(Gemma Jones)。男子部門まいります、ブランドン大佐はアラン・リックマン(Alan Rickman)、エドワードがヒュー・グラント(Hugh Grant)、ジョン・ウィロビーがグレッグ・ワイズ(Greg Wise)。取り巻く人々がまたじつに豪華で、イモジェン・スタッブス(Imogen Stubbs)、ロバート・ハーディ(Robert Hardy)、エリザベス・スプリッグス(Elizabeth Spriggs)、トム・ウィルキンソン(Tom Wilkinson)、ヒュー・ローリー(Hugh Laurie)、イメルダ・スタウントン(Imelda Staunton)、ハリエット・ウォルター(Harriet Walter)、ジェームズ・フリート(James Fleet)、ご、ごうか。

これは『若草物語』じゃないんだ!『若草物語』じゃないんだよ!
それに、ジェーン・オースティン(Jane Austen)の『分別と多感』です。文芸っすよ、文芸。
というわけで、わたくしはとにかく、『LITTLE WOMEN/若草物語』が好きです。(ここは断固)


金持ち貴族も貧乏貴族も、毎日毎日、ヒマだという話なので、えー、つまらない。女子4人の家族のケッコン話で、似たような展開の物語はけっこう多い。わたくしは、こーゆーのはあまり好きではないのです。が、好きで好きでたまらないイメルダ・スタウントンが観たい、そしてどんな映画に出ようがとにかくたいてい陰気な嫌われ者のアラン・リックマンが観たい、ジェマエマケイトという競演が観たい、そーゆー理由で観ているので、文句ありません(笑)。
いい意味で孤高のオタク色を放つエマ・トンプソンが脚色した作品ですが、えー、やっぱ、原作が原作なので、くれぐれも、つまらない。
けど、今回のは邦題が好きです。『分別と多感』とか『知性と感性』とか、もちろん『高慢と偏見』というのも同じですが、センスがなさすぎるのです。正しいけれども、そして「あ、それジェーン・オースティンでしょ」とすぐにわかっていいんだけれども、とても"いびつ"な邦題だと思うのです。その点、好きっすね、『いつか晴れた日に』。

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2011年02月06日

映画鑑賞感想文『マッハ!弐』

さるおです。
『ONG BAK 2/マッハ!弐』を観たよ。
原案・監督はトニー・ジャー(Tony Jaa)とパンナー・リットグライ(Panna Rittikrai)。パンナさんはアクション監督なので、いつものコンビっすね。
出演はトニー。

タイ映画はおもしろい。
このへんの作品は、アクション映画観たぞ、ホンモノ観たぞ、そーゆー感じで大好きっす。
しかし、これはほんとに『マッハ!!!!!!!!』の第2弾なのでしょうか。主人公は"ティン君"なのですが、"あのティン君"ではないし、あの物語の設定もない。快感だった勧善懲悪までが姿を消し、最後には、主人公の悲劇のヒーローでいいもんの"今度のティン君"が負けて、悪(アユタヤ勢力)が勝ってしまう。うーん、意外性を追求してしまったのか。それどころか、善悪で語れない、深〜い話になってしまったのでございます。
さらなる極限のアクションに挑んだんだろうなぁ、きっと。と思いたいのですが、この点も『マッハ!!!!!!!!』のほうがすごかったし美しかった。
『マッハ!!!!!!!!』の続編はどっちかっちゅーと『トム・ヤム・クン!』だよNE!
でもまぁ、まったく別のおもしろさも加わりましたよ。敵は虚無僧笠(こむそうがさ)をかぶった浪人と、浪人の手下の忍者風ウォリアー。タイなのに黒ずくめで日本刀をぶんぶん振り回す強敵っす。すっげぇーっ!

http://www.ongbaktwo.com/

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2011年01月28日

映画鑑賞感想文『シャーロック・ホームズ』

さるおです。
『SHERLOCK HOLMES/シャーロック・ホームズ』を観たよ。
監督はガイ・リッチー(Guy Ritchie)。
出演は、シャーロック・ホームズ役に『IRON MAN/アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)、ジョン・H・ワトスン役にジュード・ロウ(Jude Law)、アイリーン・アドラーはレイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)、わるものブラックウッド卿はマーク・ストロング(Mark Strong)、レストレード警部はエディ・マーサン(Eddie Marsan)。

えー、製作にスーザン・ダウニー(Susan Downey)が入っているからなのですか、主役のシャーロックをだんながやることになったのは。えー、いいけど、んまー、いいけど、シャーロックが想像以上に"俗っぽく"なっていて、少し残念でしたよ。
さるおはね、シャーロック・ホームズさんの大ファンなのです。ファン歴は35年くらいか。ホームジアンとかシャーロキアンとか言うほどではないですが、とにかく、自分で本を読めるようになるまで、せがんでママさんに読んでもらっていたくらいに、好き。わたくしは将来、めいたんていになろう、と本気で考えていましたよ、いや、まだあきらめたわけではないのでこれからなるかも、めいたんていに。
さるおを"知恵比べ"好きにしたのは、もちろん明らかにサー・アーサー・コナン・ドイルさんでございます。
特に好きだったのは『シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes )』の『まだらの紐(The Adventure of the Speckled Band)』『赤毛連盟(The Red-Headed League)』、『シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)』に入っている『踊る人形(The Adventure of the Dancing Men)』。長編はどれも好きです、『緋色の研究(A Study in Scarlet)』はもちろん、『バスカヴィル家の犬(The hound of the Baskervilles)』もおもしろいし『恐怖の谷(The Vally of Fear )』もいい。

ホームズさんといえば、冷静沈着で行動力に富み、現場では這ってでも手がかりを逃すまいとする、血気盛んなお人。これはまぁ、ロバート・ダウニー・ホームズさんもそうでした。観察眼も、毒舌も、女子に対する苦手感も、いい感じ。ボクシングの腕前はプロ級で、バイオリンを弾き、趣味は化学実験で毒薬に詳しく、ヘビースモーカーで薬物依存。退屈すると壁に女王のイニシャルの弾痕を打ち抜いて遊んでしまう。これもまぁ、あってるでしょう、ロバート・ダウニー・ホームズさん、ファイトクラブで楽しそうだったし。
ところが、ボクシングやフェンシングとともに得意だったはずの"ステッキ術"が、まさかの三節棍に変わっておりましたよっ!出ました、少林寺三十六房。ほぼ完璧なはずのシャーロック・ホームズが、少林寺により、コナン・ドイルの描いた人物像と大きくかけ離れた気がするのはなぜなのか。すさまじい武闘派になられて、まことにワイルド、ワールドワイド。
ホームズも実は頼りにしている実直な常識人ワトスン君、彼の最大の魅力は、すごく適度な(ホームズと比較した場合の)"頼り無さ"のように思っていたのですが、このワトスンさんはなんだかやたらと力強い。

そうそう、宿敵といえばモリアーティ教授(James Moriarty)。前述の『恐怖の谷(The Vally of Fear )』にも登場するワルモノっす。で、映画の最後に、実は背後に教授がいたのだぁーっ!ということになるので、続編はホームズの弱み(大泥棒アイリーン・アドラーにとっても同じこと)を握っている教授がさらにアイリーンを巻き込んで大騒動、という感じになるんだろう、と思えば思うほどに、ブラックウッドさんがわからない。話の流れからすれば教授より小者のブラックウッドさん、はたして手強かったのかどうかもなんだかよくわからない。一話完結のための保険という雰囲気が拭えないのです。でもそーなると、最後のあの、教授なのだぁーっ!というのも成功していないように感じてしまい、えー、おもしろいんだけれども、とてもびみょー。
さらに、この作品を残念にしているのが、盗作かな?というこの思い。吊るされた豚ちゃんがラインを流れてきてノコギリがぶおーんと回ってて大ピンチ、最後にあのみゅーじっく。音楽はハンス・ジマー(Hans Zimmer)さんですな。
おもしろいんだけれども、本当に、心より残念です。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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