2006年02月11日

映画鑑賞感想文『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』

さるおです。
『ハイド・アンド・かくれんぼ』を観たよ。← 隠れっぱなし。間違いを指摘しないでやさしく見守ってください(泣)。

『HIDE AND SEEK/ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』を観たよ。
監督は、俳優で監督のジョン・ポルゾン(John Polson)。
出演は、コメディもいいがほんとはやっぱりマフィアでいてほしいロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)と、最近は妹エル・ファニング(Elle Fanning)も活躍しだしたダコタ・ファニング(Dakota Fanning)。

さすがに開始5分でのネタばれは早すぎます(涙)。
涙が出たのでこの記事もさっそくネタばれます。

02:06に目が覚めたおとうちゃん、風呂場に直行した時点でもうひとりのあんたが犯人すよ。そして言動の明らかにオカシイむすめよ、あんたももうひとりいますから!どうみても多重人格親子なのがバレバレだぞ。いかんせん、早すぎる。

でも、光と影のコントラストとか、怖がらせる手法とか、観客に別の人を怪しませるセリフによる誘導とか、古典的なホラーを観ているようでおもしろかったぞ。怖くておもしろかった分、早すぎるネタばれがもったいない作品でした。
あー、廊下のイスに座ったおとうちゃんが血だらけの手で目を覆うシーンは怖かった。
あと、ラストはお絵描きはおもしろかったです。はじめから顔をふたつ描くつもりじゃなくて、ふたつめの顔は不安定に肩の上に乗ってるんだな。書いてる最中にスムーズに人格が入れ替わってるんだよね。

さらにおもしろかったのは"もうひとつのエンディング"でござる。病院に収容されたガキが「ドア開けといて」っていうシーンね。劇中に出てくるように、善良な人格の彼女は暗闇が怖い、でも邪悪な彼女はへいちゃら。さて、病室で「ドア開けといて」って言ったのはどっちの彼女なんですか?
善良な人格が言ったんなら、初めて拒絶されたことになるので、ドアが閉められた後、どーゆーことが起きてるんでしょうか。怖いでござる。
邪悪な人格が言ったとすると、これは考えなくても怖いです(笑)。
とにかくネタばれ後はもうストーリー展開に驚きがないので(あたりまえ)、(特に"もうひとつのエンディング"の)ラストの解釈におもしろさがある作品ということで、なかなかおもしろかったでござる。

ところで、ダコちゃんはもう"コドモ"の役ができないような気がしました。

心ゆくまでさるお、もんち!


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2006年02月09日

映画鑑賞感想文『メテオ』

さるおです。
1979年の『METEOR/メテオ』を観たよ。
監督は『THE POSEIDON ADVENTURE/ポセイドン・アドベンチャー』のロナルド・ニーム(Ronald Neame)。
出演はショーン・コネリー(Sean Connery)、『WEST SIDE STORY/ウェスト・サイド物語』のナタリーウッド(Natalie Wood)、『A STREETCAR NAMED DESIRE/欲望という名の電車』でアカデミー助演賞を受賞したカール・マルデン(Karl Malden)、『THE HALLELUJAH TRAIL/ビッグ・トレイル』のブライアン・キース(Brian Keith)、ヘンリー・フォンダ(Henry Fonda)、トレヴァー・ハワード(Trevor Howard)、マーティン・ランドー(Martin Landau)。

あまり評判のよろしくないこの映画、たしかにどーしよーもないんですけど、さるおはけっこう好きだぞ。
『ARMAGEDDON/アルマゲドン』そっくりな話のわりに、"地球を襲う大隕石!パニック・スペクタクルの傑作!"ではなくなってしまったし、世界の観光名所ばっかり出てきて気分はサザエさんだし、薄〜い人間ドラマが世界規模の緊張感を台無しにもしているし、米ソ間のきわどい均衡をまったく無視して唐突に恋するし、困ったことは山ほどある。
しかーし、この映画はおもしろい。
テンポが速い速い!上述の山ほどある困ったことすべてを107分で描いて、しかもメインストーリーは『アルマゲドン』だもん、目まぐるしい(笑)。スイスの雪山のシーンと、津波のシーンが最高だ!

あまり強く勧めると「レンタル代返せ!」って書き込まれそうなので、控えめに、ごくごく控えめに・・・
「観たらおもしろいよーっ!」
レンタル代は返せません。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2006年02月08日

映画鑑賞感想文『十二人の怒れる男』

さるおです。
『12 ANGRY MEN/十二人の怒れる男』を観たよ。1957年のモノクロ作品です。
監督は、初期の作品ほど素晴らしいシドニー・ルメット(Sidney Lumet)。
出演は、陪審員番号の若い順に(笑)、1番マーティン・バルサム(Martin Balsam)、2番ジョン・フィードラー(John Fiedler)、3番リー・J・コッブ(Lee J. Cobb)、4番E・G・マーシャル(E.G. Marshall)、5番ジャック・クラグマン(Jack Klugman)、6番エドワード・ビンズ(Edward Binns)、7番ジャック・ウォーデン(Jack Warden)、8番ヘンリー・フォンダ(Henry Fonda)、9番ジョセフ・スィーニー(Joseph Sweeney)、10番エド・ベグリー(Ed Begley)、11番ジョージ・ヴォスコヴェック(George Voskovec)、12番ロバート・ウェッバー(Robert Webber)。

この作品は素晴らしいぞ。そして同時に腹が立つ(笑)。さるおは13人目の怒れるさるおです。
ある殺人容疑者について、有罪か無罪か、12人の陪審員が陪審員室にこもってやんややんやと議論するだけのおそろしくシンプルなディスカッション・ドラマだけど、綿密な脚本といい、舞台劇のような構成といい、じわじわと進行する逆転劇といい、とにかく素晴らしい。しかも、ほぼリアルタイム・サスペンス。

父親殺しの容疑で捕まった18才の少年を、電気イスに座らせるかどうか。少年の命がこの評決にかかっている。少年は、スラム育ちの"けしからん連中"のうちのひとりに過ぎない。充分すぎる状況証拠もある。物的証拠もある。おまけに目撃者までもがいる。
12人のうちの11人は有罪主張。ただひとり8番さんがその主張に反論する。理由は、どの証拠にも疑問があるから。
ほんでもってあーだこーだと議論するんだけど、有罪主張のみなさんの言い分は集約してしまえば結局のところ、「けしからんクソガキだから死刑でいーじゃねーか」と、まぁそーゆーことになる。どれほど証拠が崩れても、人間を見た目で判断し、あくまでも個人的な偏見で裁こうとする。
そんでもどーにか、10対2になり、9対3になり、確実と思われたすべての証拠が崩れ、ついに全員一致で評決を無罪へと導いて、物語は終わります。

民主主義の本質ですね。
「ここで私が有罪を主張したら、いとも簡単に少年の将来が決まってしまう。とにかく話し合おう」
民主主義の本質ですよ。たしかに。
でもさるおは、なんか知らんけど怒っちゃうYO(笑)!
この作品を観る多くの人は、"当然のように"8番の席に座ってんじゃないのか。本当は、長テーブルをぐるっと囲んだ対角線上、3番の席、そこが多くの人の座るはずの場所じゃないのか。
さるおね、この12人は世界を代表してると思います。8番の後ろに何億もの人々が、3番の後ろにも何億もの人々が、それぞれいると思う。つまり、人を見た目で判断し個人的な偏見で裁こうとする何億もの群衆がいる、それがこの世界だと思います。その偏見に満ちた人々が、自分のことは棚に上げ、すっかりヘンリー・フォンダになりきって、正義とやらに感動しているのではないのか。人は、この作品を観ても、自分の何たるかを学ばないのではないか。最後には個人的なトラウマをも乗り越え偏見を捨てる3番の変貌を観ても、それでもなお、一切学習しないのではないか。
この作品、アメリカでは社員教育の教材にまでなっていますよ(笑)。やっぱり人間というものは、学ばないですねぇ。
この作品に描かれた"民主主義の本質"は、"民主主義の(机上の)理想"であり"民主主義の欠点"であると思います。そもそも、人の生死を多数決で決められたんじゃたまりませんわ。
とまぁ、いろいろと考えさせてくれる映画だぞ。なかなかの秀作でござる。

ベルリンでは最優秀作品賞を獲ったけど、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞の3部門でノミネートされながら無冠。
97年に『THE FRENCH CONNECTION/フレンチ・コネクション』のウィリアム・フリードキン(William Friedkin)がテレビ映画『12人の怒れる男/評決の行方』としてリメイクしてます。そんときは8番がジャック・レモン(Jack Lemmon)、敵対する3番がジョージ・C・スコット(George C. Scott)です。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2006年02月02日

映画鑑賞感想文『フライトプラン』

さるおです。
『FLIGHTPLAN/フライトプラン』を劇場で観たよ。これは良作です。素晴らしいです。おもしろかったぞ!
監督は『TATTOO/タトゥー』でデビューしたドイツの新鋭ロベルト・シュヴェンケ(Robert Schwentke)。
脚本は、監督デビューも決まっているイギリス人ピーター・A・ダウリング(Peter A. Dowling)と、『SHATTERED GLASS/ニュースの天才』のビリー・レイ(Billy Ray)。
出演はジョディ・フォスター(Jodie Foster)と、『BOYS DON'T CRY/ボーイズ・ドント・クライ』『DEAD MAN WALKING/デッドマン・ウォーキング』『SHATTERED GLASS/ニュースの天才』のピーター・サースガード(Peter Sarsgaard)、『THE LORD OF THE RINGS/ロード・オブ・ザ・リング』のボロミアとは思えないショーン・ビーン(Sean Bean)、ハイスクール・サスペンス『SWIMFAN/プール』のエリカ・クリステンセン(Erika Christensen)、舞台女優だけどTVでも活躍してるケイト・ビーハン(Kate Beahan)、そしてジョディが絶賛したらしいが天才オーラはまだない子役マーリーン・ローストン(Marlene Lawston)。

ジョディ・フォスター(Jodie Foster)という人は、知性の塊のような気がする。頭のよさが、見るからにもう溢れんばかりの、思いっきり知的な人だと思う。ジョディ自身も自分の頭のできが飛び抜けていることをよくわかっていて、自慢はしないが隠しもしない。さるおはそんなジョディが大好き。彼女はこれでいいと思う。決してブレない、自信というよりもものすごい強さを感じるなぁ。
いちばんの女優さんって誰?と聞かれたら、さるおは絶対に「ジョディ」って答えます。もう長いこと、これは変わってません。
ジョディの演技のどこがすごいのかというと、たぶん、観客を引き込む力が強いんじゃないかと思う。役柄を理解するとか、なりきるとか、みんなよくそーゆーこと言ってるみたいですが、きっとその度合いが、他の役者さんとはケタ違いなんじゃないか。それに、理解と判断にすごい重きを置いてるんじゃないか。そんなふうに思えるなぁ。ジョディの知性(理解力と判断力と想像力)の賜物です。
13歳のときの『TAXI DRIVER/タクシードライバー』で売春少女になりアカデミー賞助演女優賞ノミネート。『THE ACCUSED/告発の行方』と『THE SILENCE OF THE LAMBS/羊たちの沈黙』ではアカデミー賞主演女優賞を獲りました。他にも『NELL/ネル』とか『ANNA AND THE KING/アンナと王様』とか『PANIC ROOM/パニック・ルーム』とか、自分にぴったりな役選びでも彼女の理解力と判断力が光ってますよ。ただ者ではない。堅実で、いい意味で地味で、いい意味でエキセントリックで、そのすべてを支えるに足る知性の持ち主です。女優(スター)ではなく、役者さんでござる。

『フライトプラン』は正統派サスペンス・アクション映画です。涙が出るほど正統派です。
被害妄想か現実か区別のつかないオープニングから、サイコ・ママかもしれないぞという観客とスクリーンの心理戦を経て、比較的早い段階でネタばれます。それが素晴らしい!今どきの映画に多い、最後まで引っぱってどんでん返らせろ!みたいな無理オチに持っていかない。観客は推理する必要はなく、映像に伏線もなく、ただジョディに遅れないように右往左往してついていけばよろしい。頭を使わずのめり込んでいれば、あとはジョディの動きとシンクロする繊細な心理描写で勝手にどんどん引っぱっていってくれます。
ネタばれ後、かあちゃん早く見破れよ!と応援していると、今度はジョディと容疑者との心理戦。ガッツのあるアクションとサスペンスが交互にやってくる。そしてついに見破って、1対1のガチンコ対決。ここまでくるとあっさり勝負がつくのもいい。
サスペンスの裏にある陰謀めいた事件はついに言及されず、犯人の動機はきわめて単純です。うぉー、涙が出るほど正統派っすよ!

さらに、ただのサスペンス・アクション映画を上回る良さがある。
ひとつは母親としてのひとり心理ドラマ。ヒステリックなほどの焦燥感には彼女なりの理由があり、激高したかと思うと、エンジニアらしく理論立てて物事を考えようとする。何でも自分の目で見たがって、誰かに頼ろうとはしない。それでも、乗務員と425人の乗客すべてが敵かもしれないと思うとある時は冷静さを欠き、絶望を受け入れてしまいそうになる。それでもまた自分の信念に立ち返り、怒りに震え、涙を流し、懇願し、そして走り出す。誰もたすけてくれない。もうだめだ。ついに人を信じてしまいそうになったとき、やはり彼女は自分の目に見える証拠をもとに確信とともにもう1度立ち上がる。こんくらいに揺れる揺れる。絶望の淵に片手でぎりぎりぶら下がったかと思うと盛り返す。このお母ちゃんのひとり根性ドラマが泣けるほど素晴らしいんでござる!
ジョディ・フォスター、あんたが大将!
なんか最初は"父親"主役(しかもショーン・ペン(Sean Penn))の予定だったらしいけどね、そんじゃ凡作になってました。"母親"にしてよかったぞ。

そして、まだ素晴らしい点があります。
主人公の強さや勇気や闘志、悲しみと優しさ、どれをとっても感動モノだが、他にも描いたものが非常に多い。
集団と個のパニック心理を描き、深すぎる喪失感を描き、記憶の曖昧さをつき、他者への無関心という凶器を描き、そして何よりも、偏見を共有してしまう群衆、偏見のみで人を裁こうとする群衆が描かれている。

これはジョディの映画です。でもね、トムによるトムのためのトムのカクテルとか(例です、例。トム好きの方すみません)、そーゆーレベルじゃないです。一瞬、年齢はしょーがないとしてヒラリー・スワンク(Hilary Swank)あたりでもふんばれるか?と思いましたが、やっぱジョディ以外にこれができる人はいません(断言)。

お母ちゃんの頬骨が折れなかったのは奇跡ですけど、いいね、いいよ、素晴らしくおもしろかった。エンドクレジットんときの絵もいいな、ガキ探さなきゃと思いましたよ。
お母ちゃん、最後アラブ人に謝らなかったですねー。そこがまた、不愉快ながらリアリティがあって、ついにお母ちゃんをヒロインにしていない。深いです。それに、冷静に観れば、"のぞき"とハイジャックが別件の可能性は否定されていないわけで、一人娘を持つ母親が彼と親しくならないのは、母親の心理としては自然だよね。もちろんお母ちゃんは"アラブ人"を怪しんだのでない。見覚えのある顔を怪しんだだけです。やんややんやと"アラブ人"を怪しんだのは周囲の乗客である。
人を信じることは美しい、と説く作品はよくありますが、『フライトプラン』は違います。簡単に人を信じない、やたらと人を頼らない、まず頼るのは自分自身であり最後に頼るのも自分自身だとおしえてくれる作品です。深い。
むきだしになった意志の描写だなーと思いました。

浅丘ルリ子も悪いヤツっすねー。満足です。目の回りが1周真っ黒い感じですよ。いやぁ、満足です。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 17:16| Comment(21) | TrackBack(51) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月31日

映画鑑賞感想文『フレイルティー/妄執』

さるおです。
『FRAILTY/フレイルティー 妄執』を観たよ。
監督は、『TWISTER/ツイスター』『A SIMPLE PLAN/シンプル・プラン』の俳優ビル・パクストン(Bill Paxton)。
出演は、脱ぐとマッチョなくせにポスト・ヒュー・グラント(ニヤケ俳優)のマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)、あー、さすがに笑ってません。サバイバル映画が似合って表情の動かないパワーズ・ブース(Powers Boothe)、子役マット・オリアリー(Matt O'Leary)、本作が実質上のデビュー作となるジェレミー・サンプター(Jeremy Sumpter)、そしてビル自身。

ある意味似た設定の映画だと『DOGMA/ドグマ』とか『CONSTANTINE/コンスタンティン』とかね。『フレイルティー/妄執』に出てくるのは天使とかじゃないけど、ある日神の啓示でフツーの人間が、授けられた武器と特殊な能力とかで悪魔退治を始める。正義ですよ、正義。

ところが、まー、どー見えているかっちゅーと、ただのイカれた連続殺人鬼です。FBIもお手上げのバラバラ死体連続殺人事件。殺人鬼は"神の手(ゴッド・ハンド)"っていう謎のメモを現場に残す。ある夜FBIに男が現れて、「ゴッド・ハンドはおいらの弟なんじゃー!しかし死んでしもうたよ」と衝撃告白ですよ。
弟はなぜゴッド・ハンドになったか、何が弟を怪物に変えたのか。
すべては兄弟の少年時代にはじまる。兄弟とそのお父ちゃん、3人家族です。幸せな家族に潜む闇、父の狂気、殺人強要、父への恐怖、目撃、監禁・・・かなり怖いなー。父親の狂気におびえる兄、長男を悪魔だと思い始める父、父の価値観がすべての幼い弟。3人のギリギリの均衡がまさに崩れそうだぞ。まだ無垢な弟もすべての目撃者でありすべてが記憶に刷り込まれています。これじゃもうサイコな連続殺人鬼への道をまっしぐら。
悪魔狩りか、連続殺人か。後者に決まってんじゃねーか、誰か早く止めてあげてください。
しかも凶器は"斧"っすから、いやぁ、怖い。

そして悪魔が眠るあの場所で衝撃のラストでござる。うわぁー、悪魔は誰でござるのか!で、この映画に善人はいるのかよ?うわぁー、そっちでござるか!んじゃ今までのアレは、アレでござるか!

ビル・パクストン(製作者側)の"徹底的に騙そう"みたいな意気込みが伝わってくるほどにシロクロはっきりした人物描写です(笑)。

父子とか兄弟とか、そーゆー関係性そのものにサスペンスを組み込んだ、素晴らしい脚本です。おもしろい映画なので、脚本のブレント・ハンレイ(Brent Hanley)はたぶん今作が出世作だなー。次作『The Good Sailor』も2006年映画化目指して動き出しているみたいです。
この映画はね、krock@555のk53さんがおしえてくれました。楽しかったよー、ありがとうでござる。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 05:11| Comment(8) | TrackBack(5) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月28日

映画鑑賞感想文『サウスパーク/無修正映画版』

さるおです。
すみません。記事中、出現頻度のいちばん高い言葉は"ちんぽこ"です。よい子はおかあさんと一緒に読もう!読んではいけません。

『SOUTH PARK:BIGGER, LONGER & UNCUT/サウスパーク 無修正映画版』を劇場で観たよ。
ちゅーか、『SOUTH PARK/サウスパーク』をご存知ですか?

映画サウスパーク.jpg

『SOUTH PARK/サウスパーク』は1997年8月から全米ケーブルTVのお笑い番組専門チャンネル"コメディ・セントラル"で放送されたバカなオトナ向けの切り絵アニメです。R指定です。過度な下ネタや暴力描写が多すぎて非難轟々です。
コロラド州の雪深い山中にある超保守的ド田舎町サウスパークに住む小生意気な小学生4人の日常や町の事件や不思議現象を描いたバカ丸だしなストーリーがバカなオトナに圧倒的な人気を博し、ケーブル・テレビ史上最高視聴率(スポーツ番組を除く)を記録、社会現象ともいえるような大ブームを巻き起こしました。
日本での放送は1年遅れのWOWOWです。それ以来大ファンですよ。
どーでもいいですけど、ここ↓楽しいです。サウスパークの住人になれます。
http://www.sp-studio.de/

1999年の夏には劇場版『SOUTH PARK:BIGGER, LONGER & UNCUT』が全米チャート4位にランクイン!バカなオトナって多いんだYO!
この映画は2000年夏に日本上陸。さるおも渋谷に観に行ったんだ。

作者はトレイ・パーカー(Trey Parker)とマット・ストーン(Matt Stone)の超バカな2人組。シェフ以外の男性キャラの声は全部自分たちでてきとーにごまかしているし、音楽も自分たちで手がけている。たくさん出てくる女性キャラも声優さん1人で無理矢理やっつけていますよ。素晴らしい!

サウスパーク作者.jpg

トレイ・パーカーはかなりの親日家で、ストーリーには日本ネタも多いっす。根底に流れるニッポンへの愛を台無しにしておつりがくるほどの過激な内容が放送コードに触れてしまい、日本未公開となったエピソードがあるYO!(なかなか映画の話にならない)
その名も『ちんぽこもん』
Season3 : Episode10 “CHINPOKO MON”
出たーーーっ!ちんぽこもんすたー!!!

ぽけ1.jpg ぽけ2.jpg

そうです、これは世界的に超有名なニッポン発のあの黄色い子リスです。英語で、Pocket Monsterというのはおちんちんのことです(俗語)。英語のできない日本人がひねりだしたあの黄色い子リスが世界で思わぬ人気を獲得してウハウハだけど、コドモが「行け!おちんちん!戦え!おちんちん!」なんて遊んでいるのは目も当てられないのでしかたなく略語ポケモン(発音はポキモン)を完全固有名詞化することで、全世界が必死になっておちんちんから目をそらそうとしている、あの黄色い子リスです。(←長い)
で、#310『ちんぽこもん』がどーゆー話かというと・・・
サウスパークの子供たちに"ちんぽこもん"は大人気!ちんぽこもん・ゲーム『真珠湾を爆撃せよ!』に夢中だよ!そんなある晩、おもちゃ屋さんでちんぽこもん人形が喋り出す。「オレを買え!アメリカを落とし入れろ!」
これをみつけた店員が巨大企業ちんぽこもん・コーポレーションを訪ねると、「アメリカ人のちんぽこはなんて大きいんだ!日本人のちんぽこはかなわないよ!」「大きなちんぽこ、素敵だわ〜」とおだてられ、嬉しくなっておうちに帰りました。
一方、コドモたちも"ちんぽこもん"に洗脳されていく。「アメリカを征服せよ!」
やがて洗脳されたコドモたちは、パールハーバーに向けて進軍。コドモたちを救え!今こそオトナが立ち上がるときだ!そしてオトナたちも叫ぶのであった「ちんぽこもーん!」

これを観て、いったいどうすればいいんだ。涙の出そうなストーリーである。バカ2人のバカな才能が遺憾なく発揮された名作ですね(泣)。
サウスパークなんて知らない(知りたくない)まじめな方がこれを見ると、そのあまりに低俗で屈辱に満ちた内容に、本気で怒ると思います。
ということで、ブラック・ジョークの頂点を極めたオトナのアニメ『SOUTH PARK/サウスパーク』の映画版はこーゆー感じです。(すでに気分を害してしまった方はもう読まないでください。バカになるので要注意だYO!)

映画『SOUTH PARK:BIGGER, LONGER & UNCUT/サウスパーク 無修正映画版』はR-15のミュージカル映画です。テレビ版ではセリフにピー音頻発ですけど、劇場で自主規制は無いです。放送禁止用語(Fワードなど)炸裂です。
大人気のおなら芸人テレンス&フィリップ(Terrance & Phillip)のR指定カナダ映画の影響で、コドモたちが下品な言葉を使いまくっていると、それに不安を覚えたPTAは、Fワードを使うと電流が走るVチップをコドモに埋め込み、映画を製作したカナダを糾弾。コドモたちを救え!今こそオトナが立ち上がるときだ!で、アメリカとカナダは全面戦争に突入する。アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた名曲『ブレイム・カナダ(Blame Canada)』を歌いながらPTA・アメリカ軍の連合軍がカナダと死闘を繰り広げ、ついにテレンス&フィリップはアメリカに捕らえられてしまった!テレンス&フィリップを救え!今こそコドモが立ち上がるときだ!レジスタンスを結成し救出作戦だ!
そして、アメリカ軍もカナダ軍もコドモたちもオトナたちもテレンス&フィリップもサダム・フセインも、みんなで大合唱しながら仲直りします。

※ケニーの素顔は劇場版でしか見られません。

これを観て感動するようになったらさるおの人生もおしまいだと思っていたが、最後は感動してしまいました。

サウスパーク

いやいや、まじめに観るとするならば、『ブレイム・カナダ(Blame Canada)』♪社会が悪いのか、映画の暴力表現が悪いのか、いや、やっぱりカナダがいちばん悪い!♪からも映画全体からも、皮肉の矛先を見出さなくてはいけません。くだらなさに完全に隠れてますけど(笑)、じつはいい作品です。

サントラ最高!2曲目の『UNCLE F**KA』とやはり4曲目の『BLAME CANADA』、14曲目の『SHUT YO FACE (UNCLE F**KA)』、16曲目『KYLE'S MOM'S A BIG FAT B**CH』が好きです。17曲目のシャウトもたまらないですよ。いや、どれもすごい、名盤です。
デブのカートマン(Cartman)ももちろん好きですが、あまり出てこないアイク(Ike)がいちばん好きです。Kick the baby!!

追伸:ちんぽこもんすたーについてさらに知りたい方はこちらをご覧下さい。(全員スルー)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:29| Comment(15) | TrackBack(0) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月27日

映画鑑賞感想文『フォーガットン』

さるおです。
『THE FORGOTTEN/フォーガットン』を観たよ。
監督は『SLEEPING WITH THE ENEMY/愛がこわれるとき』のジョセフ・ルーベン(Joseph Ruben)。
出演は『HANNIBAL/ハンニバル』『THE HOURS/めぐりあう時間たち』のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)、『CHICAGO/シカゴ』のドミニク・ウェスト(Dominic West)、(デヴィッド・リンチの『IT』と同じ衝撃(笑撃)の奥の手で)さるおをずっこけさせた『MISSION TO MARS/ミッション・トゥ・マーズ』があまりに鮮烈なゲイリー・シニーズ(Gary Sinise)、ほか。

ものすごい評判の悪さに、ある種の不純な期待を(つまり笑いと脱力感を)抱いて観賞したぞ。だって、映画の途中で思いっきりジャンルが変わる驚きの展開って聞いてたからさ。そしたらそーでもなかったなぁ。ある意味期待外れです(笑)。
たぶんさ、サイコな映画が最近多いからそーゆーの期待しすぎてると、SFかよーっ!って驚いちゃうんだと思う。
たしかに、サイコな映画だとすっかり思い込んだまま、まじめな気持ちで劇場で観てたら、とりあえずお金は返してもらいたいだろう。リメイクではなくオリジナルで勝負しようとするとこの程度の脚本になってしまう現在のハリウッドの停滞ぶりもおそろしいとは思う。が、方向転換の決定打となるジュリアンのセリフはけっこう早い段階で出てくるし、そのセリフはその後のほとんどを予測可能にするので、ま、別に驚きはない。そもそもまじめに観ていないところが、さるおの決定的問題と言えば問題ですよ。

「で、結局何の実験なのよ?」とか「もう実験やらないのかな?」とか、そーゆー根本的な疑問はさておき、一応ね、映画としては疑問も矛盾もたいして残らないですね。記憶を放しにくい体質のおかあちゃんだった、ということですっきりです。
あー、ひとつあげるとするならば、おまわりのおばちゃん、なんでさっさとクエスト航空の社長宅に行けたんでしょう?
どーでもいいね、どっかーんと笑わせてくれなかったっちゅーことですでに期待外れの(つまり全然フツーのダメ)映画だったので、そんな考えてもなぁ、楽しくないもんなぁ。

我が子は存在する(した)と信じている母親と、ガキの存在を否定する周囲、どっちが正かっていう、よく似た印象の映画が、ジョディ・フォスター(Jodie Foster)主演の『FLIGHTPLAN/フライトプラン』。こっちは気になるなー。ジョディもまぁ『CONTACT/コンタクト』で驚かせてくれた過去もありますが(笑)、我が子を取り返すために"地上でおかあちゃんが宇宙人と対決"するよりは"機上の密室劇"の方がおもしろそうです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 21:08| Comment(26) | TrackBack(9) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月05日

映画鑑賞感想文『ザ・インタープリター』

さるおです。
『THE INTERPRETER/ザ・インタープリター』を観たよ。
監督は、監督も製作も俳優もなんでもできちゃう俳優出身のシドニー・ポラック(Sydney Pollack)。『TOOTSIE/トッツィー』とか『EYES WIDE SHUT/アイズ・ワイドシャット』とか『COLD MOUNTAIN/コールドマウンテン』『OUT OF AFRICA/愛と哀しみの果て』などなど。もちろん本作にも俳優として出ているぞ。
出演はニコール・キッドマン(Nicole Kidman)とショーン・ペン(Sean Penn)。

ホンモノの国連本部ビル、ついに映画に使ってしまいました。
ふーん、そうなってるのかぁ。と建物ばかり観察していると、登場人物の立ち位置を見失います(笑)。ちゃんと観てればそんな難しい話じゃないのに。
この映画は、国連ビルまで使ったリアリティ溢れる仮想社会の物語。でもね、冒頭が哀しくてすごくいいんだ。
乾いた大地、砂ぼこり、まっすぐにのびた道、サッカー場。少年たちが銃を持っている。バンバンバンッ!あ、これ本当の話だ!って思いそう。このシーンで見たものの意味は、あとでわかります。
そしてこの作品のニコールは、すごく南アフリカの人って感じがします。すごいなぁ。

通訳のシルヴィア・ブルームとシークレット・サービスのトビン・ケラー、ふたりとも、重苦しい欠落を抱えているんだけど、それをどう補完していくか。マトボの言い伝えが絶妙の伏線になってるねー。復讐して、自分も地獄を見るのか、乗り越えて先に進むのか。

DVDに収録されているシドニー・ポラックのおしゃべりもおもしろいし、"もうひとつのエンディング"も素晴らしい。さるおね、"もうひとつのエンディング"の方が好き。

さるお的にはね、観ているほうは途中から「ニコール、あんたがやるんだろー!」と思っているので、サイモン(あんちゃん)のノートにシルヴィアが書き足した最後の1行をからめつつ、刺し違えそうな復讐ぎりぎりの緊張感の果てに取引成立で"もうひとつのエンディング"へ、ってゆーのだとさらに好きだなぁ。
つまり、川に沈めた殺人者を、殺すのか、たすけるのか。そこでもうちょっとだけドキドキしたかったわけでござる。
いや、べつに文句無いんだけど。まじめな映画で見応えあったしおもしろかったぞー。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 19:50| Comment(26) | TrackBack(65) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月04日

映画鑑賞感想文『シンプル・プラン』

さるおです。
『A SIMPLE PLAN/シンプル・プラン』を観たよ。
監督は『THE EVIL DEAD/死霊のはらわた』から『SPIDER-MAN/スパイダーマン』までのよろず屋サム・ライミ(Sam Raimi)。
原作はスコット・B・スミス(Scott B. Smith)。
出演は『TITANIC/タイタニック』『ALIENS/エイリアン2』『APOLLO 13/アポロ13』『BOXING HELENA/ボクシング・ヘレナ』『TWISTER/ツイスター』そしてTVドラマ『A BRIGHT SHINNING LIE/U.S.プラトーン』のビル・バクストン(Bill Paxton)、名優一家のブリジット・フォンダ(Bridget Fonda)、他にもいっぱい出てるのに『BAD SANTA/バッド・サンタ』にしか見えなくなったビリー・ボブ・ソーントン(Billy Bob Thornton)、『THE MAJESTIC/マジェスティック』の保安官ブレント・ブリスコー(Brent Briscoe)。

雪の森で発見した現金440万ドルをこっそり3人で山分けしたら、欲望が引き起こす疑心暗鬼で大変なことになりました。そういう平凡な話なんだけど、けっこうおもしろかったなぁ。
現金をすっきりと(誰にも疑われずに)自分らのモノにするために、"シンプルな計画"(要は"嘘")で口裏を合わせても、嘘が嘘を呼び、毎回"シンプルな修正計画"で対応しつつ、悲劇のクライマックス(誰も死なないわけがない!)に向かって否応なく突き進んでしまう。

なんかさ、エンディングが小説と違うんだって?
そっちも知りたいなぁ。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2006年01月03日

映画鑑賞感想文『オープン・ウォーター』

さるおです。
『OPEN WATER/オープン・ウォーター』を観たよ。
監督は『GRIND/グラインド』に続き今回もまた奥さん(ローラ・ラウ(Laura Lau))と二人三脚しているクリス・ケンティス(Chris Kentis)。
出演は『SEX AND THE CITY』のゲスト、ブランチャード・ライアン(Blanchard Ryan)と、ダニエル・トラヴィス(Daniel Travis)。

ガキん頃本気で震えるほど怖くて海に入るとキョロキョロとサメを見張っていた挙動不審者さるおのトラウマ映画『JAWS/ジョーズ』、『オープン・ウォーター』を観た今となっては、あんなもんぜんぜん怖くないぜ。人間が安全なところから道具を使ってサメ攻撃してやっつけるっちゅー安全な話です、たいしたことないんだぜ。

実話ということになっていますが、生存者がいなきゃ誰にも詳細がわからず、映画になるわけなかろうて。最後まで観たら、そこに気づかないといけません。"本当は(食われたかもしんないけど)ひとり以上が生還した"実話を基に、アレンジした映画化です。でないとおかしい(笑)。

筋金入りの低予算映画ですが、大海原に置き去りにされてしまったダイバー夫婦がサメに食われるだけの話だからね、リアリティ満点でかなりこわい。CGなし、スタントなし、本当に本物のサメにぐるぐると取り囲まれて海の中で撮影ですよ。すげーっ!
ブランチャード・ライアンのサメに噛まれたふくらはぎがアップになるシーン、あれは本当だそうです(笑)!ますますすごいぞ!

蚊が飛んでて眠れなくって夜中に電気つけて起きるシーン、あそこで笑ってる場合じゃなかった。本当にこわいよぅ。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2006年01月01日

映画鑑賞感想文『バス男』

さるおです。
元旦早々、お正月にぴったりのバカ映画の話ですみません。
お正月なのにヨタばなしを読んでしまうあなたは、是非、くだらなすぎてお正月ムードをぶち壊すこの映画を観てね!

dynamite.jpg

劇場未公開映画『NAPOLEON DYNAMITE/バス男』を観たよ。
監督は、奥さんのジェルーシャ(Jerusha Hess)と共に脚本を書いたジャレッド・ヘス(Jared Hess)。
製作のショーン・コヴェル(Sean Covel)とクリス・ワイアット(Chris Wyatt)、製作総指揮のジェレミー・クーン(Jeremy Coon)(兼編集)とジョリー・ワイツ(Jory Weitz)、撮影のマン・パウエル(Munn Powell)、音楽のジョン・スウィハート(John Swihart)、みなさんこの作品が1発目!
出演は、ナポレオン・ダイナマイト役のジョン・ヘダー(Jon Heder)、キップ・ダイナマイト役のアーロン・ルーエル(Aaron Ruell)、ペドロ役のエフレン・ラミレッツ(Efren Ramirez)、みなさんこの作品が1発目!
デビー役のティナ・マジョリーノ(Tina Majorino)、リコおじさん役のジョン・グリース(Jon Gries)、レックス役のディードリック・ベーダー(Diedrich Bader)、おばあさん役のサンディ・マーティン(Sandy Martin)はちゃんと俳優経験のある人たち。
そしてサマー役のヘイリー・ダフ(Haylie Duff)よ、目の回りが黒い妹ヒラリー・ダフ(Hilary Duff)がハンパないセレブなのに、姉さんあんたはこれがデビュー作でいいのか。

4万ドルに満たない製作費?す、すごい安い映画!
しかし破壊的なばかばかしさと愛おしさ(観ればわかります)で熱狂的な支持を集め、なんと全米で40億円以上を稼いでしまった、大傑作の脱力系学園コメディ。

主人公はナポレオン・ダイナマイト君。す、すごい名前。
シャツの裾を、まさかのハイウェスト・ジーンズにしっかりしまって、す、すごい立ち姿。立ってても座ってても、ものすごい内股。痩せてて背が高くて、驚きの、ゆっくりした低音ボイスがものすごいギャップ。惚れた!
アイダホのド田舎に暮らすどーしよーもなく冴えないオタク高校生のはてしなくイケてない日常が、超ダルなリズムで、なぜかドラマチックに、ひたすら綴られていく。
着てるTシャツがどれもすげーかっこいい!
イジメられ三昧のナポレオン・ダイナマイトの周囲は変人ばかり。兄キップはチャット中毒で、リコおじさんは通販のタイムマシンを買うために怪しげなビジネスを始める。ナポレオンがバスで通う高校にやってきた、すっかりオヤジ顔のメキシコ人転校生ペドロがまた淡々としていておかしい!
クライマックスは、無謀にも生徒会長に立候補したペドロの演説後、まさかのナポレオン・ダンス・ショー!目に焼き付いて忘れられんね。新年早々すごいものを観てしまった。後から後から、じわじわ来る。
主人公ナポレオン・ダイナマイトがほとんど変身しないで映画は終わります。そして続編を予感させる終わり方。
そうそう、金の代わりに手間をかけたオープニング・クレジットも最高に素晴らしい。

『SPIDER-MAN 2/スパイダーマン2』や『KILL BILL: VOL. 2/キル・ビル Vol.2』とMTVムービーアワードを競ったら勝ってしまったあたりも笑える。

日本語のキャッチコピー"キタ――――(゜∀゜)――――!!!!!"は気にしないでおきましょう。『電車男』とも無関係な話ですから、邦題も忘れて観てね。おすすめです。
みんなもライガーの絵を描こう!(全員無視)

というわけで、あけましておめでとうございました(泣)。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2005年12月29日

映画鑑賞感想文『砂と霧の家』

さるおです。
『HOUSE OF SAND AND FOG/砂と霧の家』を観たよ。
監督さん、キエフの人ヴァディム・パールマン(Vadim Perelman)です。いつか行ってみたい場所。キエフ出身ってことと関連づけていいのかどうか知らんけど、影のある映像といい、絶望と安らぎのバランスといい、なんつーか、重苦しい、いい作品です。
出演はポール・ベタニー(Paul Bettany)の妻ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)、やっぱり今でも『GANDHI/ガンジー』のベン・キングスレー(Ben Kingsley)、『SLEEPERS/スリーパーズ』『GHOST SHIP/ゴースト・シップ』のロン・エルダード(Ron Eldard)、TVドラマ『24』に出ているショーレ・アグダシュルー(Shohreh Aghdashloo)。

アンドレ・デビュース三世(Andre Dubus III)の小説(原作)、読んでみたくなるなぁ。ずっしり重いヒューマン・ドラマね。

続きはココだYO!
posted by さるお at 15:16| Comment(4) | TrackBack(21) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

映画鑑賞感想文『アイランド』

さるおです。
『THE ISLAND/アイランド』を観たよ。
監督は『BAD BOYS/バッド・ボーイズ』シリーズ、『ARMAGEDDON/アルマゲドン』『PEARL HARBOR/パール・ハーバー』『THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE/テキサス・チェーンソー』など効率よくヒットを生み出すマイケル・ベイ(Michael Bay)。
出演は、リンカーン・6・エコー役に『TRAINSPOTTING/トレインスポッティング』『BIG FISHビッグ・フィッシュ』ユアン・マクレガー(Ewan McGregor)、ジョーダン・2・デルタ役に『LOST IN TRANSLATION/ロスト・イン・トランスレーション』にも出たけど『EIGHT LEGGED FREAKS/スパイダー・パニック』にも出てしまったスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)、『GLADIATOR/グラディエーター』のジャイモン・フンスー(Djimon Hounsou)、そしてさるおが愛して止まない『BIG FISHビッグ・フィッシュ』『ARMAGEDDON/アルマゲドン』のスティーブ・ブシェーミ(Steve Buscemi)。

生きのびろ、地上でもっともピュアな塊!
ちがった。
カタマリじゃない、タマシイでしたね、魂。
(いきなり全員ドン引き)

続きはココだYO!
posted by さるお at 11:16| Comment(44) | TrackBack(98) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月21日

映画鑑賞感想文『トゥルー・オブ・アメリカ』

さるおです。
2002年の劇場未公開映画『OUR AMERICA/トゥルー・オブ・アメリカ』を観たよ。
監督はドラマ『MONDAY NIGHT MAYHEM/マンデ・ナイト・センセーション』のアーネスト・ディッカーソン(Ernest Dickerson)。
出演は『DEAD POETS SOCIETY/今を生きる』のジョシュ・チャールズ(Josh Charles)、『SOUL FOOD/ソウル・フード』のブランドン・ハモンド(Brandon Hammond)、『ALI/アリ』ではドン・キング役だった名作の名脇役ミケルティ・ウィリアムソン(Mykelti Williamson)。

実話です。
麻薬、犯罪、窃盗、強盗、殺人、そんなの日常茶飯事、そういう地域ってあるんだよね。そういう地域で、コドモらって育ってるんだよね。うーん、困った。
2人の高校生ロイドとルアランが、ラジオのドキュメンタリー番組のレポーターになるんだ。ほんで、自分たちが住む貧しいスラム地域を題材に取材を敢行する。麻薬犯罪も窃盗事件も殺人事件も毎日のように起きて、毎日友達たちが死んでいく、小さい子も麻薬や銃の犠牲になるのが日常。そーゆー環境をね、克明にレポートしてラジオに乗せる。
これっていわば"告発"なので、取材する方もされる方もちょっと勇気がいるんだけど、淡々と取材の様子が描かれて、まるで"メイキング・オブ・ドキュメンタリー番組"みたいな感じだなー。
取材の合間がすごくいい。ロイドとルアラン、親友間の、親愛と確執と友情と嫉妬、いろんな思春期のドラマがあるんだよね。

コドモらに必要なのは刑務所なのか助言なのか。
この街の悪循環を指摘しながらも、この映画は、何の結論も出さないし、何も解決していません。それでいいんだと思う、時間のかかる問題だから。理想なんて何の意味も持たない、だから、まずは見せることから始める。第2のロイドとルアランにこれを託せる日が来るといいんだけど。
ロイドとルアランは大学に進学してます。彼らにも、またいつか会いたいなー。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 03:00| Comment(3) | TrackBack(1) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月04日

映画鑑賞感想文『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

さるおです。
『HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE/ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を観たよ。

さるおのハリポタ大辞典はこちらをご覧ください。もくじはここです。

スーパーポッタリアンさるお、『賢者の石』も『秘密の部屋』も『アズカバンの囚人』も、もれなく劇場で観たオトナ(34歳、子連れじゃねーぞ)としては、『炎のゴブレット』だけじゃなくてちゃんと全部感想を書こうっと。

ついに(やっとこ)話が動き出した4作目にして、とうとう(やっぱり)"映画化不可能"になりました(笑)。おもしろくなかったという意味ではなくて、つまりね、単に原作が長すぎるんだ。それを2時間40分にしたんだからしょーがない。

ほんで、原作が長いのは、それはそれでしょーがないんだ。理由は2つあります。

続きはココだYO!
posted by さるお at 07:19| Comment(38) | TrackBack(49) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月02日

映画鑑賞感想文『ブラザーズ・グリム』

さるおです。
『THE BROTHERS GRIMM/ブラザーズ・グリム』を観たよ。
監督は、69年にコメディ集団モンティ・パイソンを結成し、当時は監督・脚本・出演の3役をこなす大活躍、『TIME BANDITS/バンデットQ』『BRAZIL/未来世紀ブラジル』『THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN/バロン』『THE FISHER KING/フィッシャー・キング』『TWELVE MONKEYS/12モンキーズ』『FEAR AND LOATHING IN LAS VEGAS/ラスベガスをやっつけろ!』などのシニカルなヒットを飛ばすテリー・ギリアム(Terry Gilliam)!
30年以上に及ぶ監督人生の割に作品が少ないな、知ってるだけざっと数えるとね、10作品ぐらいしかありません(笑)。なぜかと言えば、気難しくて偏屈で、不機嫌になると超頑固者、映画界きってのトラブルメイカーだからである。彼は監督人生の大部分を製作者側ともめることに費やしていますから、忙しいんです。そして、彼の映画の企画はことごとく暗礁に乗り上げます(笑)。『ブラザーズ・グリム』なんか、1998年の『ラスベガスをやっつけろ!』以来じつに7年ぶりの作品。
じつは間に『The Man Who Killed Don Quixote』(出演:ジョニー・デップ(Johnny Depp))というのを撮ろうとしていたが、出演俳優(ドン・キホーテ役のジャン・ロシュフォール(Jean Rochefort))が椎間板ヘルニアでロバに乗れず降板、上空をNATOの戦闘機が飛び交い、豪雨と大洪水によりセットもフィルムもどこぞへ流れていってしまう、という前代未聞の悪夢におそわれ完成を見なかった。しかもかわいそうに、その完成しなかったドン・キホーテ映画は『LOST IN LA MANCHA/ロスト・イン・ラ・マンチャ』(監督:キース・フルトン(Keith Fulton))というドキュメンタリー作品として公開され、テリーったらその主役として醜態をさらしっぱなしになっちゃった。かわいそうだ。さるおはそんなテリーが大好きです。

続きはココだYO!
posted by さるお at 22:50| Comment(16) | TrackBack(51) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月22日

映画鑑賞感想文『クローサー』

さるおです。
『CLOSER/クローサー』を観たよ。
監督は、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)が主演した『THE GRADUATE/卒業』のドイツ人監督マイク・ニコルズ(Mike Nichols)。
出演はジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)、ジュード・ロウ(Jude Law)、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)、クライブ・オーウェン(Clive Owen)。

これはたぶん舞台向き。もともと戯曲です。うーん、そっちの方がよさそうだなー。

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posted by さるお at 22:31| Comment(2) | TrackBack(3) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

映画鑑賞感想文『サイドウェイ』

さるおです。
『SIDEWAYS/サイドウェイ』を観たよ。
全米で2004年の映画賞を席巻した話題作なんだけど、脚本でオスカーも獲ってる作品なんだけど、そんなことよりひたすらワインが飲みたくなる映画です。

続きはココだYO!
posted by さるお at 11:12| Comment(0) | TrackBack(13) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

映画鑑賞感想文『ミリオンダラー・ベイビー』

さるおです。
『MILLION DOLLAR BABY/ミリオンダラー・ベイビー』を観たよ。
監督は、さるおが愛してやまない荒野の用心棒にして夕陽のガンマン、ダーティ・ハリー!『許されざる者』のオスカー監督でカリフォルニア州カーメル市の元市長、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)!
出演は、ダーティ・ハリーご自身と、『ボーイズ・ドント・クライ』のオスカー女優ヒラリー・スワンク(Hilary Swank)、モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)。

この映画は泣くぞ。さるお、号泣です。

続きはココだYO!
posted by さるお at 12:34| Comment(41) | TrackBack(80) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

映画鑑賞感想文『アビエイター』

さるおです。
『THE AVIATOR/アビエイター』を観たよ。
監督は、『TAXI DRIVER/タクシー・ドライバー』『GOODFELLAS/グッドフェローズ』『CASINO/カジノ』『BOXCAR BERTHA/明日に処刑を・・・』『GANGS OF NEW YORK/ギャング・オブ・ニューヨーク』『THE COLOR OF MONEY/ハスラー2』など名作だらけのマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)。
出演は、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)、ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ケイト・ベッキンセイル(Kate Beckinsale)、ジュード・ロウ(Jude Law)、アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)、ジョン・C・ライリー(John C. Reilly)、アラン・アルダ(Alan Alda)、イアン・ホルム(Ian Holm)、ダニー・ヒューストン(Danny Huston)、グウェン・ステファニー(Gwen Stefani)、アダム・スコット(Adam Scott)、マット・ロス(Matt Ross)、ケリ・ガーナー(Kelli Garner)、ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)・・・豪華すぎる!

うーん、これはオスカーにふさわしい(オスカーっぽい)ね。実在したアメリカの大富豪ハワード・ヒューズの波瀾の半生、その光と影を描いた伝記ドラマ。
つまるところ、ハワード・ヒューズは、映画監督だったのか、飛行家(アビエイター)だったのか、歴史に名を残す偉人だったのか、狂人だったのか。

続きはココだYO!
posted by さるお at 07:28| Comment(6) | TrackBack(17) | 映画の感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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