2009年03月10日

さるおのハリポタ辞典[魔法/呪文] Engorgio

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、魔法/呪文を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

Engorgio (Engorgement Charm)

エンゴージオー。英語だと"engorge"、意味は"めいっぱいまで大きくなる"ですね。
『CoS』でハグリッドがハロウィン用のかぼちゃに使ってますねー。それから『GoF』では、QWCに行くためにウィーズリー家がハリーをダーズリー家から救出するシーンで双子が使った名菓"Ton-Tongue Toffees"、あれにはこの魔法が使われているだろうとアーサーが言ってます。続いて同作の、ジュニア演じるマッドアイが"Cruciatus Curse"のデモンストレーションのためにクモをでっかくするシーンもこの魔法。最後に『DH』ではハリーがやはりクモにこの魔法を使いました
同じ効果をもたらす魔法に"Growth Charm"というのがありますね。
『The Tales of Beedle the Bard』中では『The Tales of Beedle the Bard』に関するダンブルドアのメモ書きにも登場します。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2008年05月26日

さるおのハリポタ辞典[人物] マーカス・ベルビー

さるおです。
世の中にはかなしすぎる事件が山のようにありますが、スーパーポッタリアンとしてはもう、悔しいのなんのって、ちくしょー、かわいそうだ。
25日、18歳の若手俳優ロブ・ノックス(Robert Knox)さんが、刺し殺されてしまいました。最後の1ペニーを自分ではなく人のために使うような子、優しくて思慮深くて人助けを厭わない、とてもよい子だったらしい。ロンドンの地下鉄のメトロ・バーの外で、16歳の弟ジェイミーを守ろうと戦ったらしい。
ロブは映画『HBP』で、なめくじクラブに所属するレイヴンクロウ生のマーカス・ベルビー(Marcus Belby)を演じるはずのよい子でした。写真のロブを見ると、ホグワーツの制服を着てマーカスになってるとこが目に浮かぶ。ちょい役だけど、うーん、似合っただろうになぁ。

ということで、スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、登場人物を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

【人物紹介】
なめくじクラブ(Slug Club)に所属するレイヴンクロウ生、マーカス・ベルビー(Marcus Belby)。ハリーたちより1年お兄さんです。

【名前の意味】
不明

【特徴】
ちょっと神経質で小柄な(thin and nervous-looking)青年。

【杖】
不明

【パトロナス(守護)】
不明

【好きなもの/趣味】
不明

【こわいもの(ボガートが姿を変えるもの)】
不明

【持ち物】
不明

【功績】
不明

【特殊技能】
不明

【家族/血筋】
とっても複雑なレシピの"Wolfsbane Potion"を発明したのはマーカスのおじさんにあたるDamoclesさん。このクスリは『PoA』でスネイプ先生がリーマス先生のために調合してあげてた、ウェアウルフが満月期も人の姿でいられるようにするクスリです。
ちなみに、チョコレート・フロッグのおまけカードにもなっているセレブリティ、Flavius Belbyさんと親戚筋かもしれません。この人は1782年パプアニューギニアで、Lethifoldという眠っている人を襲う魔法生物に襲撃され、パトロナスを使って生き延びたという武勇伝の持ち主です。地元のGobstones(クィディッチと並ぶ魔法界の代表的なスポーツ)クラブの会長さんなんかも務めていたらしい。

【経歴/これまでの人生】
不明

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 21:29| Comment(2) | TrackBack(2) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

セヴルス・スネイプという人物

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、セヴルス・スネイプという人物が、きっともともと背負っているだろうモノについて考えてみたいと思います。
ネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

夜行性で、ハイカラーの黒いマントを着て、血色の悪い白い顔をしてて、夜な夜な喉に噛みついては血を飲むモンスター、ヴァンパイア。
こんな感じに。(こちらでも確認できます)

セヴのイメージ.jpg

マントがひゅーっとなびいてます。歩いてるんじゃなくて、滑るように進んでる感じ。怖そうな人ですねー。
が、じつはこの絵はJoがノートに描いたものですよ、題材はセヴルス・スネイプさん。
そうです。さるおはずっとこれを気にしていました。つまり、スネイプさんは、そうなんじゃないかと。

『PS』にはこう書いてあります。
"You'll be g-getting all your equipment, I suppose? I've g-got to p-pick up a new b-book on vampires, m-myself." He looked terrified at the very thought.
リーキーコルドロンにて、初対面のハリーに向けたクィレル先生のセリフ。「入学準備の買い物に来たんですね。私は吸血鬼に関する本を買いましたよ」と、恐れている様子で言っている。
そして後にクィレル先生が職場で恐れるのがスネイプさんです。詰め寄られてしどろもどろになってます。クィレル先生は後に"弱いフリ"をしていただけだとわかりますが。
His classroom smelled strongly of garlic, which everyone said was to ward off a vampire he'd met in Romania and was afraid would be coming back to get him one of these days ... they had noticed that a funny smell hung around the turban, and the Weasley twins insisted that it was stuffed full of garlic, as well, so that Quirrell was protected wherever he went.
クィレル先生の教室はニンニクくせぇ。どうやら以前ルーマニアで遭遇した吸血鬼が追っかけてくるんじゃないかと恐れているようです。フレッドとジョージは、クィレル先生のターバンの中はニンニクがぎっしり詰まっていると思っています。
ニンニクで吸血鬼から自分を守ろうとしているわけです。
"Severus?" Quirrell laughed, and it wasn't his usual quivering treble, either, but cold and sharp. "Yes, Severus does seem the type, doesn't he? So useful to have him swooping around like an over-grown bat."
さらに、ハリーと対決するシーンでは"Mirror of Erised"の前に立ったクィレル先生がこう言います。「セヴルスはいかにも悪役やから、あいつが悪もんやと思ったんやろ。育ちすぎたコウモリみたいにうろうろしててくれて好都合やったわー」

『CoS』ではセヴルスが、ギルデロイへの「あいにくだな」というセリフを、"悪意に満ちた大きなコウモリのように、滑るように動きながら"しゃべっています。
"A bad idea, Professor Lockhart," said Snape, gliding over like a large and malevolent bat.

そして、さるおの疑問に対する"ほとんど答え"だ!と思う記述は『HBP』に出てきます。
スピナーズエンドのスネイプ邸に姉妹が訪ねてきたところです。
A sliver of a man could be seen looking out at them, a man with long black hair parted in curtains around a sallow face and black eyes.
戸口に立つ姉妹をカーテンの隙間からちらりとのぞき見る、長い黒髪と黒い瞳で顔色の悪い(sallow)男の姿が見えた。
They had stepped directly into a tiny sitting room, which had the feeling of a dark, padded cell. The walls were completely covered in books, most of them bound in old black or brown leather; a threadbare sofa, an old armchair, and a rickety table stood grouped together in a pool of dim light cast by a candle-filled lamp hung from the ceiling. The place had an air of neglect, as though it was not usually inhabited.
姉妹は、入ってすぐの小さい居間に入った。壁が古い本で埋め尽くされたその部屋はまるで、暗い安全保護室(壁にクッション材を張って患者が暴れてぶつかっても安全なようにした部屋のこと)のようだった。天井からぶら下げられたキャンドルの薄明かりが届く範囲に、すり切れたソファー、古いひじ掛け椅子、がたつくテーブルが置かれていた。その居間は手入れされておらず、普段使われていないようだった。
Snape poured out three glasses of blood red wine and handed two of them to the sisters.
スネイプは3つのグラスに、血のように赤いワインを注ぎ、2つを姉妹にそれぞれ渡した。
But Snape had gotten to his feet and strode to the small window, peered through the curtains at the deserted street, then closed them again with a jerk.
しかしスネイプは立ち上がり小さな窓に大股で歩み寄ると、人気のない通りをカーテンの隙間からのぞき、そしてすぐにカーテンをさっと閉じた。

そうそう、顔色の悪い(sallow)セヴルス、いつだってそう紹介されていました。『PS』で"sallow skin"、『CoS』で"a thin man with sallow skin"、『PoA』でも『GoF』でもそうです。
『DH』ではホグワーツ入学前のセヴルス少年がすでに"sallow, small, stringy"(血色が悪く小柄で痩せた)だったこともわかりました。
He flapped after the girls, looking ludicrously bat-like, like his older self.
セヴルス少年は、オトナになったときの彼と同じ、滑稽なコウモリのように、少女たちを追って大きすぎるコートをバタバタとはためかせた。
顔色が悪い、つまり白い顔、これはヴァンパイアのイメージで、なんとなく、ご飯食べてないからかな、と思ってしまう。そうです、吸血鬼は普通の食事をしません。では、ハリポタにセヴルスの食事のシーンがあるかというと、ないんです。食事の席にいても、"食べる"という描写がない。
『PoA』ではクリスマスのディナーに同席してます。シビル・トレローニーがセヴルスとミネルバ女史の間の椅子に座ろうとして、13人になっちゃうと騒ぎ出すシーンです。でも、セズルスが"食べた"とは書いてない。
それどころか『OotP』では、騎士団指令本部となったブラック邸のディナー前のオトナの会話を、ハリーたちがフレッドとジョージの発明品"Extendable Ear"を使って盗み聞きしようとして憎たらしいスネイプも騎士団だと知るシーンで、なんとロンがこんなことを言ってます。"Snape never eats here, thank God."(スネイプは絶対ここで食わないんだ)と。
シリーズで唯一、口にモノをいれるのが上述の"血のように赤いワイン"です。
姉妹とのこの会合場所はずいぶん薄暗い。カーテンを閉めきった暗い家に住んでいるのがわかります。そして職場のオフィスと教室は日の差さないdungeon(地下牢)です。映画『PoA』でスネイプ先生がリーマスの代役を務めるDADAのクラスの始まりにはぞくぞくしましたよ。黒いマントをなびかせて、教室のカーテンを閉めて歩くセヴルス、ヴァンパイアそのものじゃないか。暗いところが大好きなんですね。

『HBP』にはまだあります。non-verbalの魔法を教えるセヴルスが、生徒の練習を見て回る様子が、"これまで以上に、育ちすぎのコウモリそっくり"だと。He swept between them as they practiced, looking just as much like an overgrown bat as ever...
この表現を言葉通りに受け取れば、セヴルスはどんどんコウモリになってきている(笑)。
そしてついに『DH』では、こうなります。
With a tinge of horror, Harry saw in the distance a huge, batlike shape flying through the darkness toward the perimeter wall.
飛んだーっ!
ダンブルドアのときとは違って彼は杖を持ったままだから死んでない。"スネイプ型に穴の開いた"窓際に立って外を見ると、遠くに巨大なコウモリのようなシルエットとなってセヴルスが闇夜を飛んで行くのが見える。

さるおはそうだと信じています。
Joは「違う」というよーなコメントをしてたと思いますが、それでもさるおは信じています。信じずにはいられない。セヴルスはヴァンパイアだと。
ママさんはヴァンパイアとの混血で、セヴルスにもその血が流れているのではないか。1/4でも、1/8でも、1/16でも、きっとその血は強力で、薄まってもヴァンパイアとしての性質が消えてしまったりはしないはず。
そしてもしこれが当たっているなら、セヴルスはもともと空を飛ぶことができたかもしれません。ヴォルディに教えてもらわなくても。

さて、最後に、『PoA』に描かれた重大なあのできごとについて考えてみます。
When the bell rang at last, Snape held them back. "You will each write an essay, to be handed in to me, on the ways you recognize and kill werewolves. I want two rolls of parchment on the subject, and I want them by Monday morning."
終業のベルが鳴ったとき、スネイプ先生は去ろうとする生徒を引き止めてこう言いました。「宿題。ウェアウルフを見分けて殺す方法について、各自レポートを書くように。羊皮紙2ロール分。月曜の朝までに提出しろ」
そうです。セヴルスはそれまでのDADAの授業の進み具合をすっとばして、生徒たちに"ルーピン先生の正体"に気づかせるためのヒントを与えます。
なんとこれに、リーマスは対抗してますよ!
"I was going to the library and do that vampire essay for Lupin."
ルーピンからの宿題のヴァンパイアのレポートを書くために、図書室に行こうと思ってたところ。これはハリーのセリフです。
"I'll come with you!" said Neville brightly. "I haven't done it either!"
ぼくも行く。まだ書いてないから。こっちはネビルです。
リーマスはまったく同じ仕返しをしたわけです。

セヴルスとリーマス、なんだかまるで、切り離せない1対の哀しい怪物同士のように思えてくる。
吸血鬼と狼男、人の心を持ったモンスター同士です。焦げついてこの世から消えた愛に命を捧げたヴァンパイアと、心優しいウェアウルフ。このふたりには、本で描かれなかった切れない絆があるような気がします。
憎まれながら誇り高く生きた吸血鬼と、愛されて幸せを求めた狼男。
なんと美しい対比。やっぱりさるおはそれを信じてます。
学生時代、ジェームズシリウスはセヴルスいじめに興じていた。でも、リーマスは、傍観者だった。それには理由があるんじゃないのか。その絆を、血を流す傷口を、お互いに知っていたんじゃないのか。

He certainly wasn't the only one who was sorry to see Professor Lupin go.
ルーピン先生が出て行くのを残念に思ったのはハリーだけではなかった。
"Wonder what they'll give us next year?" said Seamus Finnigan gloomily.
「DADAの先生、ウェアウルフの次はいったい何を連れてくるかな?」シェーマス・フィニガンが憂鬱そうに言います。
"Maybe a vampire," suggested Dean Thomas hopefully.
ディーン・トーマスは希望を込めて「きっとヴァンパイアだよ」とシェーマスに答えた。

そして後年、セヴルス・スネイプは本当にDADAの教諭になります。

セヴルスの最期は、なんとも哀しく暗示的です。
"Kill." There was a terrible scream. Harry saw Snape's face losing the little color it had left; it whitened as his black eyes widened, as the snake's fangs pierced his neck, as he failed to push the enchanted cage off himself, as his knees gave way and he fell to the floor.
ヴァンパイアが喉を噛み切るように毒牙に喉を噛み切られ、ヴァンパイアが命を得る血の海で、自分の血の海で息絶える。

アイリーン・プリンス(Eileen Prince)、セヴルスのママさんもまた、"a thin, sallow-faced, sour-looking woman who greatly resembled him."(息子そっくりに痩せて顔色が悪くしかめっ面)の女性でした。
Half-Blood Prince
セヴルスは自らをそう名乗った。
本当は、ハーフ・マグルという意味ではなくて、アイリーンから受け継いだヴァンパイアの血のことではないのか。だからアイリーンの旧姓を名乗ったんじゃないのか。
セヴルスの得意科目がポーション(魔法薬)だったのは、そのスキルが必要だったからかもしれない。後にリーマスの1年間をたすけたように。
つまり、もしかしたら、アイリーン・プリンスその人を指しているのかもしれないな。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:34| Comment(20) | TrackBack(1) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月21日

シリーズが終わったときにひとつだけ残されている謎とは何か

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、読後の謎を想像しながら『DH』が届くのを待とうと思います。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。さらに最後の最後に『DH』情報があります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

"There is plenty to guess at... at least one thing I think people will probably deduce, there is a mystery left at the end, but I think they might already know the answer if they think about it."
シリーズが終わったとき、謎がひとつだけ、そのまま残されている。もう気づいている人もいるかもしれないけど。

もう気づいている人もいるかもしれないだとー!
ということは、読む前から想像できるはずですね。

『DH』のエンディング、とにかく、なにがなんでも、メガネをかけた黒髪の"額に傷跡のない"少年が本を閉じて終わり、なんちゅーことは許さねぇ。そんな"夢オチ"みたいなことになったら、このブログをどーしてくれるんだと、JoにBat-Bogey Hex(ジニーの得意技)をぶっかけてやりたいところですが魔法が使えないのでしょーがないから首を絞めます。
ですがまぁ、最終章は戦いを生き延びた人々のその後らしいので、"夢オチ"にはならずに、号泣したまま終われると思います。

謎は、小さなモノではないと思う。魔法界の存在自体には影響しないけれども、壮大な、根本的な、ハリポタワールドの根幹に関わる謎じゃないかな。
そもそも、残る謎が"ひとつだけ"というのがすごいです。
たとえば魔法省のDepartment of Mysteries、あそこには思わせぶりな部屋がいっぱいあって、どれもこれも重要そうです。
The Thought Chamber(別名The Brain Room)にはたとえば4賢者の思考が凝縮されていそうだし、Time-Turnersが全部壊れちゃってもThe Time Chamberから時間旅行ができるんじゃないかとか、The Space Chamberには占星術的な秘密があるかもなとも思うし。
あと、The Death Chamberにある、古いカーテンのかかった古いアーチは何なのか。シリウスが、犬でもなんでもいいから再登場してくれるといいなと、そしてずっとこの世界にとどまれるといいなと、すごく思う。ハリーが飼い主、シリウスは飼い犬、約束したとおり、広い空の見える家で、家族として暮らして行けたら、それはすごく嬉しいです。もしかしたらシリウスは、ハリーの元へ帰り家族として一緒に暮らすために、いったんこの人生を終わらせなければならなかったのかもしれないなぁ。シリウスの死は、事故とは思えない、事故というより、定められた運命です、だって遺書があるんだもん。
あるいはシリウスとはあの"ささやき声"で会話できるかもしれません。
なんならあのベールとtwo-way mirrorの組み合わせで。

これらがすべて『DH』で説明されて、残す謎はただ1つ。すげー、ほんとか。

さるおの予想では、ダンブルドアに関する謎だと思う。
フォークスの正体。これは言い換えると"ダンブルドアの正体"と同義です。そーゆー感じの、ダンブルドアに関する根本的な謎。

あ!
来たよ、たった今『DH』が!

DH表紙.jpg

ぐわぁー、気になるもくじがいっぱいで大コーフン。
(以降、もくじだけですが、早くもネタばれです。気をつけてー)










The Seven Potters
なんだそれー!
ルナちゃんもスネイプさんも活躍しそうだし。まるほいも、杖屋さんも。
いちばん気になるのはこれです。

willofad.jpg

llofad.jpg

そして最後のこの空白はなんなんだ。

DH空白.jpg

『さるおのHarry Potter and the Deathly Hallows大予想 その2』がぜんぜん書けてないんですが、もう本が届いちゃったので、えっと、どーしよー、つまり、その、本をおあずけにはできないので、すみませんが、読みはじめます。ふんがー。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 14:30| Comment(14) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダンブルドアの瞳の"a gleam of triumph"は何を意味するのか

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ダンブルドアのa gleam of triumphが意味するものを考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

"For a fleeting instant, Harry thought that he had saw a gleam of something like triumph in Dumbledore's eyes ..."
a gleam of triumphは直訳で勝利の微光。ハリーは一瞬、校長の目が「これで勝ったな、むははー」と言っているように感じた。
これは校長がハリーに、ヴォルディがハリーの血を使って復活の儀式をした、と聞いたときのことです。
明らかに、ハリーの血を使ったのはヴォルディの致命的なミスだと、そーゆーことです。

抜け目なく狡猾そうなヴォルディですが、じつはけっこう"うっかり屋"さんです。それまでにもフェニックスの涙にヒーリングパワーがあることを忘れていたり、愛といういにしえの魔法が強力なプロテクションとして働くことを忘れていたり、けっこう大事なことを忘れてしまう。
ということは基本的には今度もそれです。

ヴォルディはハリーの血を使って復活を遂げた直後、かなーり有頂天で、「ひゃっほー!もうおまえにも触れるぞー」とよろこんでいました。それを読んだときはね、さるお、まずいと思った。もうヴォルディはハリーを怖がってなくて、プロテクションももう効かない、これじゃ負けちゃう、どうしよう。
ところがダンブルドアは「むははー」ですよ。
何か、今度こそ本当に致命的な、ヴォルディ消滅の決め手となるミスがあったはずです。なんだろう?

4人の賢者の資質を兼ね備えたハリーにはスリザリン以外の血が流れていて(3賢者の子孫)、スリザリンの資質は後天的にヴォルディからもらった、とするならば、復活したヴォルディもまた4賢者の融合ということになり、ハリーと等価です。残酷なことを言うならば、ハリーとヴォルディのどちらが生き残っても、ゆくゆく世界は安泰だと、そーゆー可能性もあります。
あるいは、ハリーがグリフィンドールの子孫で、ヴォルディの中にグリフィンドールの血が流れてしまったとするならば、ヴォルディの体内でグリフィンドール対スリザリンのバトルが勃発。ヴォルディにとっては毒かもしれません。
またあるいは、ハリーは(というよりリリーが)スリザリンの子孫で、"愛"を体現するスリザリンの血が今のヴォルディの中に流れている。ヴォルディのママさんの実家ゴーント家はずいぶんトチ狂った感じに怖いうちでしたが、それはスリザリンの悪の部分で、愛を貫き誰かのために命を捧げることができる賢者としてのスリザリンの血が、つまり、ヴォルディにはぜんぜん似合ってない善良な血が流れてしまったのかもしれない。
いや、血筋よりもリリーのプロテクションが大事で、『DH』でハリーが残りのHorcruxを破壊した後、またヴォルディがハリーにAKを使ったら、今度もまた跳ね返ってくるかもしれません。『PS』でダンブルドアが言ってました、"to have been loved so deeply, even though the person who loved us is gone, will give us some protection forever."、とても深く愛されたら、愛してくれたその人がたとえ去っても、ずっとずっと守ってくれる。リリーの血が今も生きるダーズリー家をhomeと呼ぶ限り、つまりオトナ(17歳)になって自分の力で歩きはじめるまで、ハリーはヴォルディやデスイーターから守られていた。けど、すべての守護が17歳で消えるわけではない。ダンブルドアの実践的な守護は消えても、愛は消えない。リリーは永遠にキミを愛している、いつまでも、キミを守ってくれる。その強大なリリーの愛が、今度はヴォルディの体内からも、ハリーを守ってくれるかもしれません。

えーっと、いろいろ考えられます。こまった。
さるお的には初心に帰って、ヴォルディの復活シーンで最初に思った2つのことを書いてみます。

ハリーは、(リリーによって移植されたのかもしれない)ヴォルディの部分を持っています。そして今度はヴォルディに、ハリーが混ざった、と思いました。なんだか、これでやっと本当に互角だと、そう思いました。
そして次に、自分が"すでに"殺した者の血を使ったんだ、とも思いました。ハリーにはリリーの血が流れている。そのリリーはとうの昔にヴォルディが殺した。よりによって、宿敵ハリーを守るために立ちはだかったリリーを、殺害し、ずいぶん時間が経ってから、その被害者の血を使ったようなもんだ。

なんだか、こちらに書いたように、フィレンツェ(Firenze)の言葉を思い出します。純粋に深い愛を我が子に捧げる無防備のリリー(ユニコーン)を殺し、自分の復活のためにその血を使ったんだと。ユニコーンでは呪われたhalf-lifeとなり、死ぬことはないけれど生きることもできない状態になる。今度は、full-lifeとなり、死ぬんだと思います。
ダンブルドアは、殺したリリー(ユニコーン)の血を使い、"復活"した(full-lifeを手に入れた)ならば、その行いのために滅びると確信して「むははー」と思ったのかもしれません。
なんかもう、主役のハリーさんをおいといて、リリー対ヴォルディになりつつあります(爆)。

そういえば、うっかり屋のヴォルディと違い、ダンブルドアはなぜかいつでも、すべてのことについて知っているような感じがします。まるで、ハリーを鍛えているかのようです。まるで、この時代を1度生きたかのようでもあり、いつでもどこにでも存在するかのようです。そう、たぶん、ダンブルドアは本当にとっても特別な存在で、何でも知っている。それをハリーには言わずにいる。
そのダンブルドアが、ただ1度だけ、過ちを犯したと思います。1度だけ、"わからなかった"ことがある。
それはシリウス・ブラックの無実です。シリウスのいきさつと、ピーターの生存。それだけが、彼にはわからなかった。これはオカシイ。何かあると思う。ダンブルドアには"シリウスに関して"見えないことがあるんでしょうか?
親友ジェームズとその妻リリーが殺された夜と、きっと関係がある。
その夜、ヴォルディの横には、シリウスがいたんだと、今では思います。だって、ハリーを救出したハグリッドは、そこでシリウスと会い、バイクを借りているんだもん。
それを、さるおのこの記事のとおり、ダンブルドアは見た。見られていることをシリウスは知りません。だからそこにいる言い訳はできません。そしてダンブルドアは、シリウスが裏切ったと思った。


心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 10:43| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

"either must die at the hand of the other"の本当の意味

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、プロフェシーの本当の意味を考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
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たぶん多くのポッタリアンのよい子たちが心の奥のほうで密かに思っていること、それを書こうと思います。まさに、"He-Who-Must-Not-Be-Named"ならぬ、"a Question-Which-Must-Not-Be-Say"(言ってはいけない疑問)です。
アルバス・ダンブルドアとフォークスが、フォークスとゴドリック・グリフィンドールが、ゴドリック・グリフィンドールとアルバス・ダンブルドアが、あたかもイコールであるかのように思えるのと同様に、ハリーとヴォルディがとてもよく似ている点です。ハリー自身も気づいてます、ほんで不安になったりしてますね。
つまり、思い切って書きますが、ハリーとヴォルディはイコールなんじゃないか。
理由はもちろん、容姿が同じ言葉で形容され、言動がそっくりで、スリザリン寮に入れられそうだったこと。そして、名前です。Harryはすごく平凡な名前ですが、harryには"繰り返し攻撃する/苦しめる/悩ます"というまさかの意味があるから。

ハリーは、ジェームズとリリーの子です。ヴォルディはトム・リドル・Sr.とメローペ・ゴーントの子です。だから別人です。
ところが、ヴォルディのポッター襲撃でハリーに放ったAKと同時に、ヴォルディのある部分がハリーに移った。そのため、今のハリーの中には"ヴォルディの部分"が共存しています。
ほんとはね、さるお大暴走で、ハリーはAKで死んじゃったんじゃないか、ぐらいのことを書いてしまおうかと思ったんですが、ダンブルドアもソーティングハットも「ヴォルディとは違いがあって、あんたはグリフィンドール」みたいなことを言ってるので、さるおも暴走一歩手前で踏みとどまった(笑)。

さるおはこの"共存"という状況について、ハリーはHorcruxだと(やっぱり暴走)言っているわけですが、Horcrux以上、つまり"生きたHorcrux"である可能性もあると思うわけです。
"生きたHorcrux"ということは、ヴォルディの分割された魂の1つが生きた肉体に入っている状態ですから、"復活したヴォルディ"(にわか作りの肉体に魂の本体部分を入れるという儀式で復活)となんら変わらないということになる。だからさっき、"ハリーとヴォルディはイコール"という書き方をしたんですね。
これでハリーがAKで死んじゃってたとしたら、空になった赤ちゃんの体にヴォルディの魂の一部が入った、つまりハリーの人格が死んで、ヴォルディの人格がハリーの体で生きていると、そーゆー話になるわけですが、気持ち悪い暴走なのでそこまでは言いません。
けど、ハリーはリリーに守られたおかげでちゃんと生きていて、体内でヴォルディと共存していると、その共存している部分に関しては"生きたHorcrux"。1人(ヴォルディ)の魂がふたつの肉体を持っていることになります。

!!!
これが、予言の"either must die at the hand of the other for neither can live while the other survives"(一方が他方の手にかかって死なねばならぬ。一方が生きるかぎり、他方は生きられぬ)の本当の意味じゃないかな。1人で肉体を2つ持ってるのはおかしいんだ。片方は消滅しなければならない。2つの肉体を持つに至ったその人物が自ら始末しなければならない。これが本当の意味なんじゃないかな。だってほら"the Dark Lord will mark him as his equal,"だもん、イコールって、"="←こーゆーのだもん。

ではどっちが死ぬのかというと、ヴォルディです。彼の誕生日は長いこと、12月31日と1月1日の間だと言われてきました。それを最近になってJoは、12月31日だと明言している。大晦日、1年の終わりです。予言で7月末を"the seventh month dies"(七の月が死ぬ)と表現するように、1年が死ぬときに生まれた。ハリーは1年の途中で生まれたけれど、ヴォルディの誕生日は、ヴォルディが死ぬことを表しているんじゃないかな。

ちなみに、リリーが移したのはヴォルディの"よい部分"だと思います。ソーティングハットによれば、ハリーが持っているのは"a nice thirst to prove yourself"(自分を証明したいと思う気持ち)、評価されたいという思いです。悪いもんじゃありません。スリザリンがよしとした、夢、志、野心、そーゆー部分です。
ということは、スリザリンの悪い部分とよい部分の戦い。よい部分は、ダンブルドア、グリフィンドール、そしてヴォルディが決して持ち得なかったかけがえのない仲間とリリーを味方につけている。
そうして、スリザリンの夢や志や野心が、ホグワーツへ、世界の中心へ、帰って行くんじゃないかと思います。

そういえばJoは、ハリーはもう1度タイムトラベルするかもしれないと行ってました。どの時間に戻るのか、何を見るのか気になりますが、ひょっとしたらホグワーツのはじまりを見るために、1000年の時をさかのぼるかもしれません。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 20:02| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

"able" and "prepared to die for their son."

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ゴドリック・ホロウ襲撃直前に何があったのか考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ハリーの両親は、"息子のために死ぬ覚悟ができていた"し、死ぬことが"できた"。
"able" and "prepared to die for their son."

そりゃそーでしょー、とは思います。
ある日わるもんがやってきて、我が子を殺そうとする。おとうちゃんは戦います、たとえ相手が自分より強そうでも。おかあちゃんは我が子を連れて逃げようとするか、それが無理なら庇おうとする、たとえ自分が殺されても。それが親ってもんです。親というのはいつだって、我が子ためなら死ぬ覚悟はある。自分が身代わりになれるのなら、それでいい。愛だの犠牲だの、そんな"言葉"はどーでもいいんだ。
ハリーのパパママだって、そうです。ただただ一直線に、ハリーをたすけようとした。

そうなんだけど、それ以上のモノがあるはずです、今回は。なぜなら、ヴォルディの襲撃は、事前にわかっていたはずだから。
ダンブルドアは、弟のパブでシビル・トレローニーの予言を聞きました。
ヴォルディをやっつける力を持った者が現れる。その子は7月末に、ヴォルディと3度戦って生き延びた両親のとこに生まれる。ヴォルディが自分で、その子を自分に比肩する存在にする。
そして考えます。えーっと、ヴォルディと3度戦って生き延びたカップルって誰かいたっけなー。そうそう、ロングボトム夫妻とポッター夫妻がいんじゃんよ。
その2組のカップルには7月末にベビーが誕生しました。
ダンブルドアが、どっちか迷ったのか、それとも30日より31日のほうが月末だ!と思ったのか、それはわからない。でも少なくとも、ポッター夫妻には警告したんじゃないか。その子はすごい子だよ、だけどヴォルディがその子を怖がって、小さいうちに殺しに来るよ、と。

ポッター夫妻はハリーを連れて逃げます。逃げ切れると思ったかもしれない。親友シリウスの提案でピーターをシークレットキーパーにし、ダンブルドアの発案でゴドリック・グリフィンドールゆかりの地に隠れれば、だいじょうぶかもしれない。でも、ダンブルドアが考えたことは少し違ったと思います。
ダンブルドアはハリーに、キミは愛で守られていると言いました。愛は、"いにしえの魔法"だと言いました。さるおは、それはマグル界でも同じことで、いつの時代も、愛は魔法だと、そう思いました。それは真実です。だけど、もうひとつ意味があったんだと考えています。
"いにしえ"っちゅーことは"大昔"です。1000年前とか、そんくらい大昔。いにしえの魔法なら、いにしえの魔法使いがよく知ってるはずです。
ダンブルドアは、理由があってゴドリック・ホロウを推薦した。いにしえの賢者ゴドリック・グリフィンドールの力を借りて、おまえたちの愛でその子を守れ。そう言ったんじゃないか。
ただし、逃げ切れはしない。予言では、ヴォルディが自分でその子を自分に比肩する存在にする、つまり、その子とヴォルディは対面する運命です。ダンブルドアはシリウスがシークレットキーパーだと思っていた。シリウスが裏切るような人物ではないと確信していた。でも、なぜか、どこへ逃げてもヴォルディはどうせ居場所を嗅ぎつけてやってくるに決まってる。どこにいても見つかるんなら、ゴドリック・ホロウへ行き、グリフィンドールの加護の元で戦え、そう言ったんじゃないか。

ヴォルディが来る。うちの子を殺しにやってくる。そりゃ来たら戦うけれども、自分たちに勝ち目はない。
ポッター夫妻はゴドリック・ホロウで、自分たちの命と引き換えにハリーを守る準備した。
"prepared to die"
死ぬ準備はできていた。
"able to die"
予言を理解し、ハリーがヴォルディをやっつける運命を背負っていつか戦えるように、そのためなら、自分たちは死ねると知っていた。

ただ、ジェームズは"リリーとハリーを逃がすために"先に戦って死んだことになっています。ということは、もしかしたら、ジェームズのほうは"いにしえの魔法"を知らなかったかもしれません。
でも、少なくとも、リリーは知っていたと思います。
"step aside"
リリーは動かなかった。それどころか、私を殺して、この子はたすけてくれと懇願します。

さるおにはここが疑問です。リリーほど勇敢で聡明な騎士団のメンバーが、ただただ懇願などするだろうか?
この一瞬のやりとりの間に、リリーは何かを仕掛けたんじゃないか。
たとえば、ユニコーンの呪い。つまり、わざと、something pure and defenseless、抵抗しなかった。無防備にただ立ちはだかり、殺されるままに殺された。
リリーは知っていた。"いにしえの魔法"で、母親の深い愛で、必ずこの子を守れる。
もっと言ってしまうと、おそらく、"ヴォルディの力の一部"がハリーに移ったのは、リリーがヴォルディに仕掛けた罠だと思います。

リリーは、それまで誰も止めたことのないヴォルディの必殺技Avada Kedavraを防ぎ、しかもヴォルディに跳ね返してみせた。
そして、ハリーがオトナ(17歳)になり、ヴォルディと戦う日まで、守り続けた。
さらに、ヴォルディとハリーの力を互角にした。

ハリーはゴドリック・ホロウを訪ね、そこでいきなりHorcruxを見つけるのではなく、リリーの決意の痕跡を見るんじゃないかな。
リリーさん、とんでもないスゴ腕だと思います。殺されたけれども、それはまさしく勝ち戦だったんだと思いますね。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 12:49| Comment(1) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月19日

ついに、さるおのHarry Potter and the Deathly Hallows大予想(たぶん)その1

さるおです。
2007年7月21日『DH』発売、もう秒読みっす。
なんとか大予想を展開したいさるおとしては必死で泣きながらラストスパート中ですが、なんかしらんうちにもう直前で、かなーり焦っています。
さるおは『DH』を予約してあるので、21日に届いちゃうわけで、そしたらもう、飯は食うけど寝るのは忘れて号泣しながら読み続けますから、っつってもなぜかじつは忙しいらしくて時間かかりそうなんですが(涙)、とにかく、つまり、21日には"さるおのハリポタツアー"が始まるわけです。えっと、ゴドリックホロウに現地集合だと思いましたが、まずはダーズリー家に戻り、ビルとフラーの結婚式に出席するために"The Burrow"に赴き、それから探検なので、まさかのプリベット通り集合で、ポッタリアンのよい子のみなさん、よろしくお願いします。

でね、『DH』が届いちゃう前に『DH』のストーリー予想もしたいんですが("その2"ですね)、じつはその前に書きたいことがまだまだある。

1. DDが飲んだ液体は何だったのか(そして作ったのはスネイプさんかなとか)
2. DDの"The gleam of triumph"は何を意味するのか
3. DDはいかにして"London Underground"の傷跡を負ったか
4. DDは魔法省で何の魔法をヴォルディにかけようとしたのか
5. ハリーの両親の"able" and "prepared to die for their son."はどーゆーことか
6. シリーズが終わったときひとつだけ残っている謎とは何か
7. ホグワーツ教員の既婚者情報はなぜ"restricted"なのか
8. アーサーとルシウスが殺し合う可能性について
9. 予言の"either must die at the hand of the other"の本当の意味
10. two-way mirrorの使い道


ざっとこんくらいはあります。っちゅーことは間に合わねーじゃねーか(爆)。
せめて、2番と5番と6番と9番は書きたいんですが。(多い)
間に合うのか、さるお。ふんばれるのか、さるお。(泣きながら)
書けるだけ書きますが、明日は別件で出かけたりもするし(シゴトを別件扱いしないように)、ほんとに"その2"が書けない可能性が大。まいった。

このエントリー(その1)では、ストーリーはともかく、Joがインタビューで語ったヒントのうちいくつかについて、(なぜかできるだけびっくらこけるような)答えを予想して書いてみたいと思います。
心優しいよい子のみなさん、外れていても決してさるおを責めないように、くれぐれもよろしくお願いします。

●ジェームズとリリーが殺された夜、ヴォルディの横には誰かいた
 スネイプさんもありだけどなー、やっぱりアルバス・ダンブルドア。

●ハリーの傷跡の意味
 Horcruxで、形と意味についてはハーが解説。

ペチュニアについてのあること
 彼女は魔法使い。
 トンクスが"片づきすぎ"だというダーズリー家のキッチン、魔法を使わないでそんなにキレイになってるわけねぇ。

●ダンブルドアからペチュニアへの手紙とは(Remember my last.の本当の意味)
 期日までハリーを守らないと、ダッダちゃんの潜在能力を開花させるぞ。

●珍しいことに、誰かが魔法を使えるようになる(マグルが魔法を使えるようにはならないし、ペチュニアはスクイブではない)
 ダッダちゃん。ほんとは、願わくば、非運の努力家アーガス・フィルチ。

●ディメンターに襲われたときダドリーが何を見たか
 ディメンター。あるいは幼い頃に魔法を使ってペチュニアが発狂せんばかりに怒った、というおそろしーい記憶(笑)。

●シリウスが再登場するかもしれない(どんな形態かは不明)
 犬です、犬。

●シリウスとスネイプの間の秘密
 とりあえず、リリーのとりあい。あるいはまさかのナルシッサ絡み。

シリウスはなぜ死ななければならなかったか
 リリーに会うため(ジェームズに会うため)。または"黒"(錬金術)だから

●スネイプについて、おどろくべき展開になる
 最後の最後までヴォルディ側のふりをするはずですが、ほんとの最後にはハリーのために犠牲を払う。もういいかげんDraught of Living Death登場かな。

●スネイプの恐れるもの(ボガートが化けるもの)と最も幸せな経験(パトロナスに必要)がわかる
 太陽。自分が作った惚れ薬の効果でぼくに優しいリリーさん。

●スネイプは愛されたことがある
 アイリーン・プリンスに愛された、と言いたいところですが、自分が作った惚れ薬の効果でぼくに優しいリリーさん。

●ドラゴンの血の12の使い方(うち1つはオーブンクリーナー)
 なんだかわかりませんが、オーブンクリーナーっちゅーことは、とにかくペチュニアが使ってると思います。

●ヴィクター・クラムが出てくる
 ハーと最後に会って、何かをハーに渡す。

●Grawpが役に立つ
 Forbidden Forestから、ある方法でホグワーツを守る。

●ウィーズリー家の人々は、ある裏切りから家の秘密を知る
 裏切り者になるのはパーシーです、が、これはまさかのImperio(The Imperius Curse)のせい。秘密は"King"という血筋。

●ハリーのクラスメイトのひとりはホグワーツの教員になる
 ハーか、ネビル

ふぅ。なんかやたらと、リリーさんが大人気になってしまいました。さるお、想像力の限界か。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:57| Comment(8) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

We will learn more about the relationship between wands and their wizards/witches in book 7.(杖と持ち主の深い関係)

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、(フェニックスのコア以外の)杖が持つ深い意味を考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。
フォークスが生んだ2本の杖についてはこちらこちらをご覧下さい。

杖について、詳しくはこちらを参照してくださいねー。

さて、まずは誕生木の持つ意味に注目して、ロンの杖について考えてみます。
ロンの1本目は、ウィーズリー家の次男坊チャーリーの1本目だった杖です。
チャーリーの誕生日は12月12日なので、ニワトコの杖を持つはずだった。ところが何かの事情でトネリコ材になりました。そして買い替え、トネリコの杖はロンにあげた。ドラゴン・チェイサーのチャーリーに"水"を支配する杖は合わないもんな。おそらく今はニワトコの杖を持っているだろうと思います。
ロンの誕生日は3月1日、誕生木はトネリコ。チャーリーの1本目であってます。ハリーと一緒にヴォルディと戦うロンに"水"を支配する杖は似合ってます。だけど折れちゃった。しかたがないから買い替えると、ヤナギの杖になりました。お、またまた"水"つながり。

ヤナギの杖といえば、リリー・ポッターの杖です。そう、リリーの杖は水の象徴、なんだかこの記事を思い出します。リリーの杖は重要だとJoが言ってました。うん、やっぱり彼女のルーツを表すのかもしれません。
さらにJoは、リリーがしたことをハリーもやらなければならない、とか言ってましたよね。リリーがしたことといえば、自己犠牲と引き換えに我が子の命を守ったこと。ここでハリーの杖、ヒイラギが象徴するものを見てみると、まさかの"犠牲"です!もしやハリー、ヒロイックに死んでしまうんじゃ(涙)?
で、話をロンに戻さないといけないんですが(笑)、リリーと同じヤナギの杖を持つということで、ロンの命もかなり心配です。リリーの杖のコアは現在わかっていませんが、もしかしたら、ロンと同じユニコーンだったかもしれない。ユニコーンについては下に書きます。

ここで、こちらに書いてくださっているコメントをご覧ください。なんと、"誕生木(誕生樹)"のように、誕生文字というのが、ルーンにはあるらしい。しかも月ごとではなく"日ごと"です。そしてヴォルディの誕生日のルーンはイチイの木のユル(Yr)、彼は誕生木ではない異色の杖を持ち、そのイチイの杖でイチイ型の傷をハリーの額につけたわけです。
だけど司る神(樹木)はユグドラシル!
ユグドラシルというのは、北欧神話で世界全体を体現すると言われる木のことです。世界樹とか、宇宙樹とか呼ばれます。で、絵を見ると、姿が似ていることから、トネリコの別名だとも言われています。ユグドラシルとトネリコが同一だとすると、ふんがー、水を操るヴォルディに"水を支配するトネリコ"はなんとお似合い!
つくづくJoは芸が細かい。おもしろいっすね。

次はドラコ。ナルシッサに愛されているドラコにぴったりのサンザシの杖、愛の祝福です。花の名を持つ女性を母に持ち、ともに愛されているハリーとドラコ、このふたりは宿敵同士だけど、共通点もありました。
そしてこれまたJoの言葉と一致します。
"all of her main characters except for Voldemort can be considered redeemable."
(ヴォルデモート以外には救いがある)
"Harry believes that Draco would not have killed Dumbledore even if he had all the time in the world. Indeed he would not have; this will have implications for Draco's future."
(ハリーは、たとえどんなにチャンスがあってもドラコは決してダンブルドアを殺さないと信じていて、そして実際、ドラコは校長を殺せなかった。これは彼の将来に関係してくる)
つまりドラコは、こちら側に戻ってくる。そこには"赦し(愛の祝福)"が待っている。
"ヴォルデモート以外"と言うからには、スネイプさんにも平穏を!と思いますが。

今度は中身(コア)を見てみると、なんだかやたらと目につくのが”ユニコーン”。ロンの1本目と2本目、セドリック、ネビルの2本目、多いです。男子ばっかですが、ユニコーンには女子しか近づけないはずなので、女子がユニコーンの杖を持った場合と何かが違うかもしれません。
『PS』のフィレンツェ(Firenze)の言葉を思い出します。
"The blood of a unicorn will keep you alive, even if you are an inch from death, but at a terrible price. You have slain something pure and defenseless to save yourself, and you will have but a half-life, a cursed life, from the moment the blood touches your lips."
(ピュアで無防備なユニコーンを殺しその血に口をつけたら、生き長らえるけど、永遠に呪われる)
正直で校正で勇敢で無防備だったセドリックが殺害されたシーンと重なります。
そしてもし、リリーの杖のコアがユニコーンだったとしたら、まさに"a terrible price"を支払っているヴォルディさん。優しく強く勇敢で至上の愛を我が子に捧げる無防備のリリー(ユニコーン)を殺したがために、ハリーへのAKが跳ね返ってきてヨレヨレなんです。
うーん、ユニコーンの杖を持った登場人物の身が心配。ロンはダブルで心配っすね。いや、じつはトリプルだけど。

最後に、とっても気になるネビルの2本目です。
ヴォルディの"イチイ"よろしく、月別誕生木ホロスコープにない樹木(ホロスコープには地域差がありますが)。桜とユニコーン、"ヴォルディの杖"と同程度に"特別"な杖なんじゃないかな。
さるおは、レイヴンクロウの杖がネビルを選んだのかもなーと思っているので、つまり問題は、桜+ユニコーンとレイヴンクロウの関係です。
Joはネビルについてこう言ってます。
"Refers to Neville as "the boy who was so nearly King" but does not tell us if he will ever find this out. Also refers to Neville as an "also-ran" and a "might-have-been"."
(ネビルは、""ほとんど王だった"少年か、"失格者"か、"だったかもしれなかった"のどれか)
さらにこうも言っている。
Neville does have a "significant part to play in the last two novels and the fight against Voldemort."
(ネビルは最後の2冊でヴォルディに戦いを挑む!)
グリフィンドール生で、ヴォルディとベラ姐さんに恨みのあるネビルは戦います。
Ravenclaw "Will get their day, if you know what I mean!"
1000年の昔、ゴドリック・グリフィンドールがロウェナ・レイヴンクロウに贈った杖で(たぶん)。

桜は、日本なら潔さやエレガンスの象徴っぽいですが、欧州ではどう扱われているのかな。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 14:06| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月18日

ハリーとジニーの"仕組まれた"出会い

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハリーとジニーは出会うように仕組まれていたんじゃないかと考えてみます。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
ネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ジネルバ・モリー・ウィーズリー(Ginevra Molly "Ginny" Weasley)、通称"ジニー"。
ウィーズリー家が数世代ぶりに授かった女子です。モリーはなんで7人も(女子を授かるまで)コドモを産んだのか?さるおは、ウィーズリー家には女子が生まれる必要があったんじゃないかと思っています。そう、家柄はもちろん、たぶんジニーは、とっても特別。

ハリー・ジェームズ・ポッター(Harry James Potter)、彼についてはまだ背景がわかりません。
"able" and "prepared to die for their son."
両親は、"息子のために死ぬ準備ができていた"し、死ぬことが"できた"。
そうして2人の命と引き換えに守られた、選ばれし者。それがハリー。こっちも特別です。

さるおは以前書きました。ハリーとジニーは恋に落ちる運命だったと。もしかしたら、ポッター家男子は"赤毛のスゴ腕の女子"を好きになると決められていそうな感じすらします。
一方ではジニーも、ハリーを一目見た瞬間から好きになっている。"一目見た瞬間"ということは、『PS』でハリーがホグワーツに入学するときのキングスクロス駅です。これはすごい!このときジニーはママと手をつなぎ、ハリーとは一言もしゃべっていないのに、『CoS』の"The Burrow"ではナイトドレス姿でうっかりキッチンに現れるとあっと言う間に去って行き、ロンによれば"She's been talking about you all summer."、これぞ一目惚れ。

できすぎだ(爆)。

ハリーとジニーは出会うように仕組まれていたと思います。出会いさえすれば、あとはお互いに惹かれ合うとわかっていた。
ハリーと"ウィーズリー家"は、接近するように仕向けられていたと思います。ロンとハリーは仲良くなることが決まっていた。

ハリーは、バーノンおじさんのクルマで、10時半にキングスクロス駅に到着します。そして映画とちがい、到着と同時にひとりぼっちになります。汽車の出発時間は11時。そして、プラットフォームの見つけ方がわからなくてパニクりかけます。
Hagrid must have forgotten to tell him something you had to do, like tapping the third brick on the left to get into Diagon Alley.
ハグリッドは、ダイアゴン横丁への行き方同様(プラットフォームに辿り着くために)やらなければならない何かを、自分に言い忘れたに違いない、ハリーはそう考えます。ハグリッドは、ハリーが魔法界のことを全く知らないのを分かっていました。けど、駅に連れてってくれなかったし、プラットフォームへの行きかたも教えてくれなかった。他のことでは世話を焼いてくれたのに、これは不自然です。
するとそこへ、"- packed with Muggles, of course -"という言葉が聞こえ、ウィーズリー家登場。モリーは「うちのロンも1年生よ」とハリーにロンを紹介します。
後々の本でわかることですが、ウィーズリー家は"時間ギリギリに行動する"のがパターンの慌ただしい一家。つまり、キングスクロス駅に最後に現れる魔法使い一家になる可能性が高いです。
ハグリッドが"わざと"プラットフォームへのアクセス方法を言わずにいたとする。すると、ハリーが道をたずねる相手はウィーズリー家である可能性が高くなります。他にも周りに誰かいるだろうとか、ウィーズリーに道をたずねるとは限らないとか、いろいろ思いましたが、時間的にギリギリな状況で、大人数でがやがやとやってくる集団はみなさん赤毛で目立ちまくり、これはもう、あんたたちに道を聞くしかない!"誘導された"と言ってもおかしくないです。
もしもハリーが道をたずねなかったら?これはどうでしょう、モリーの方から声をかけたのかどうか。けれども、ハリーには自分から声をかける勇気があるはずだったと思います。
そして9と3/4番プラットフォームにつきホグワーツ特急に乗りますが、なにしろギリギリ行動なので、その時にはすでに空いているコンパートメントが少なくなっている。つまり、ギリギリ同士のロンと同室になる可能性が高くなる。
こちらもまた、出会いさえすれば、必ず"友達"になるふたりだった。すでにハリーに一目惚れしたジニーは友達の妹。1年後にはホグワーツに、そしてグリフィンドールにやってくる子です。

これを、運命的と言えばいいのか、ダンブルドアやハグリッドやアーサーやモリーに仕組まれたと思えばいいのか、それはわかりません。でも、ポッター家の背景、ウィーズリー家の秘密、それらはここにつながってくるような気がします。
『HBP』のエンディングで、決死の覚悟で臨戦態勢に入るハリーを、冷静に、でも強い決意を持ってみつめるジニー。"恋人"などという甘い関係ではなく、まちがいなく戦友。『DH』ではジニーもモーレツに戦いそうです。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハグリッドにはなぜセストラル(thestrals)が見えるのか

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハグリッドが誰の死を目撃したのか考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ハグリッドにはセストラルが見える。なぜなのか。
セストラルは、死を目撃し、死を受容した人にだけ見ることができる、翼の生えた黒い馬です。ハグリッドはいったい誰の死を目撃したんでしょう?
パパさんかなーと、一瞬思いますが。
"Dad raised me ... but he died, o'course, jus' after I started school."
(さるお訳:とうちゃんがオレを育てた。けど死んじゃった、オレが入学してまもなくね)
学校というのはホグワーツのことです。そしてホグワーツは全寮制。親元を離れて、寮住まいになる。家に帰るのはクリスマス休暇と夏休みだけです。just afterということは、入学してからそれほど時間は経ってません。9月中か、10月、せいぜい11月のできごとで、"クリスマス休暇に家に帰ったらちょうどパパさんが亡くなるところだった"というのは考えにくい。
"親が病気になって、介護が必要で、諸事情によりヘルパーさんに来てもらうことができないので、ぼくが看てあげないといけなくて、だから休学してうちに帰ります"というエピソードも出てきたことがありません。

ということは、ハグリッドがホグワーツにいるといきに、パパさんは亡くなったんじゃないかな。ハグリッドはもちろんその知らせを聞いたはずですが、"死"そのものは目撃していないと思います。

ならば誰の死を見たんでしょうか?
さるおは、対ヴォルディ戦というストーリー上の重要人物である誰かの死だと思っています。なぜなら、そこにはダンブルドアも無関係ではないと思うから。
I would trust Hagrid with my life.
ダンブルドアはハグリッドを強く信じている。ハグリッドになら、私は命をあずけると。ハグリッドを、命がけで信じていると。

もちろん、ダンブルドアがハグリッドを信じるに至った理由のひとつは『CoS』より50年前の事件です。
あらゆる生物に優しいハグリッド。ハーフ・ジャイアントの孤独や迫害を自分ひとりで飲み込んで、すべての命を尊ぶハグリッド。たとえ自分のキャリアを捨てることになっても、真の正義を貫き通したハグリッド。
そのハグリッドになら、ダンブルドアもさるおも命をあずける。

だけど、それだけではないかもしれない。
ダンブルドアが同じように強い信念を持ってセヴルス・スネイプを信じていることと似て、そこには何か別の強力な理由があるかもしれません。ハグリッドが、誰かの死に直面したときのあるできごと(ハグリッドの行動とか)により、ダンブルドアはハグリッドを、ずっと、命がけで信じていくことに決めたんじゃないかな。
そしてそれは、対ヴォルディ戦に関わる死ではないのか。

たとえば、不死鳥の騎士団のオリジナルメンバー、Gideon and Fabian Prewett(彼らのイニシャルはG&F)かもしれないと思いましたが、ならば、いつかどこかでモリーが話しそうです。これがないとなると・・・もしかして、1981年、ハロウィンの夜、あの場所にいた人物、それはハグリッドなのかもしれません。そこにいて、すべてを目撃し、そして事件が終わった後でハリーを救出したのかもしれない。
ヴォルディが、dark creatureたちを味方につけ、巨人族(Giants)を率いた時代。そのとき、ハーフ・ジャイアントはどうしたのか。
ハグリッドにとって、いちばん過酷な時代です。

ハグリッドは、そこにいた。そしてそのとき、たとえば、戦わなかった。ある言いつけを守って、ジェームズとリリーをたすけようと戦うのではなく、すべてを見たとします。
そしてたとえば、さるおのこの推理も正しくて、すべてを目撃するハグリッドを、ダンブルドアが見たとします。
そして思った。I would trust Hagrid with my life. ハグリッドになら、命をもあずけよう。

太陽の象徴、ルーベウス・ハグリッド。賢者の石の赤い色は、ハグリッドの色です。森の王者です。
ハグリッドの、まだまだ明かされていない過去やヒミツ、それが『DH』で明らかになるような気がします。もちろん、すぐ上のリンク先に書いた、もっと深刻な問題も含めて。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 11:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月16日

ハリーの額の傷跡の"形"の意味

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ハリーの額の傷跡の"形"について考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
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Joによれば、『DH』「ハリーの額の傷跡の意味がわかる(傷跡の"形"は最重要ではない)」だそうです。
でまぁ、傷跡の意味についてさるおはこんなことを言ってるわけですが、一方で、最重要ではない"形"の意味は、こちらです。
これぞズバリ。
キケンなパワーを表す。
この形はルーン文字らしいですが、北欧ルーンではめったに見られないアルファベット。
おもしろいのは、この文字がときどき他の文字に置き換えられる、ということです。"W"を90度回転させたような太陽を意味するルーン文字、あるいは、2画目を垂直にしたかたちの、yew treeを表すルーン文字、これらに置き換えられる。

!!!
ふんがー!
yew treeというのはイチイです。毒のある、死と再生の木。ヴォルディの杖。

また、ドイツにおけるルーンの解釈では、2画目を垂直にしたyew treeを表すルーン文字が、勝利、軍事力、暴力、戦い、死、そして戦争を表します。
さるお、またしても、ふんがー。

Joは最重要ではないと言うけれど、大コーフンだYO!

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2007年07月13日

ロン・ウィーズリーの金時計とアルバス・ダンブルドアの金時計

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、ロンと校長のオカシナ金時計について考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ロンは、ダンブルドアなんじゃないか。ロンが、もう年とってる未来からある目的でやってきて、それがダンブルドアなんじゃないか。そーゆー噂があります。
根拠は、ふたりの共通点と、そして、時計です。

ロンは、青い瞳と、燃える炎のように赤い髪をしている。そして背が高くて、痩せてひょろ長い。そばかすのある顔、手足が大きくて、長い鼻。(主に『PS』第6チャプターより)
ダンブルドアは、明るい青の瞳と、若い頃は赤褐色(auburn)の髪。背が高くて、痩せていて、今は銀色の長い髪と髭から察すると高齢。長いローブ、ハイヒールのブーツ、銀の半月めがね。鼻はとても長くて、少なくとも2度折れたように曲がってる。(主に『PS』第1チャプターより)
これが共通点。まさにそっくり。

ロンは17歳になって、パパママに金時計をプレゼントされます。
"Seriously good haul this year!" he announced, holding up a heavy gold watch with odd symbols around the edge and tiny moving stars instead of hands. "See what Mum and Dad got me? Blimey, I think I'll come of age next year too ..."
(さるお訳:「まじで今年はすごくね?」ロンは、針の代わりに星が回ってる、縁におかしなシンボルが描かれた、重い金時計を持ち上げて言いました。「パパママがこんなんくれて、すごくね?また来年も成人式だったらなー」)

ダンブルドアが持ってる時計については『PS』にこう書かれてます。
Dumbledore gave a great sniff as he took a golden watch from his pocket and examined it. It was a very odd watch. It had 12 hands but no numbers; instead little planets were moving around the edge.
(さるお訳:ダンブルドアがポケットから金の時計を出して、鼻から大きく息を吸うと、その時計を読みました。それはとてもオカシナ時計。12本の針があって、数字はなくて、縁を惑星が回ってる、不思議な金時計でした。)

そう、ふたりとも"ヘンな時計"を持っている。
ロン = ダンブルドア、そう考えてもおかしくありません。ロンはオトナになると同時に時計をもらった。そしてそれをずっと持ち続け、あるとき、アルバス・ダンブルドアとして時をさかのぼった。
たしかにこれはおもしろい。すごくおもしろいです。

でも、なんだかとても回りくどくて、不自然すぎる気もします。
あるとき、アルバス・ダンブルドアとして自分が生まれるより前の時代に戻り、ホグワーツに就職して、トム・マーヴォロ・リドルという少年をホグワーツに入学させ、グリンデルバルドをやっつけ、トムを卒業させ、トムの就職を拒み、トムと戦い、自分が生まれて11歳になるとハリー・ポッターを入学させ、ヴォルディと戦えと言い残し、この世を去った
これはちょっとやりすぎな感じです。
ハリー・ポッターを守るために、ハリーの時代に戻ってきた未来の人、それならわかる。けど、"自分が生まれるはるか前"にさかのぼったら反則な気がする。さらに、ダンブルドアのホグワーツ生時代が1860年ごろに存在することは、NEWT試験官グリゼルダ・マーチバンクス(Griselda Marchbanks)によって客観的に証明されているので、うーん、やっぱり理論的に難しいです。
それに、Joも否定している。ダンブルドアは、ロンでもハリーでもないと。(「ハリーがもう1度タイムトラベルするかもしれない」とは言ってますが)

ならば、ロンの時計とダンブルドアの時計は無関係なのか?

ロンの時計は、針がない、代わりに星が回っている、縁にシンボルが描かれている。
ダンブルドアの時計は、12本の針がある、数字はない、縁を惑星が回ってる。

よーく思い浮かべてみると、同じモノじゃない。これってまさか、2つで1組じゃないかな?
どう読んだらいいのかわからないけれど、ロンの時計は、回っている星の位置を縁のシンボルで読むモノのはず、そしてダンブルドアのは、針の位置と縁の惑星の位置で読むはず。
シンボルは何か意味のあるルーン文字かもしれないし、それは方角を表したりとかして、星の方角がわかって、ほんで12本の針だから、12っつったら"月(1年)"とかを表すのかもしれなくて、つまり、"時"と星の巡りから何かものすごいことがわかる、すんばらしい時計たちなんではないかと、ぜんぜんわからないなりに思うわけです。
トレローニー先生なら2つを合わせてうまく読めそうですが、それよりも、なんとなくシンボルは古代ルーン文字じゃないかと思うので、ルーンに夢中のハーが頭脳を駆使して時計を読むと思います。そう、『DH』ではルーンが謎を解く鍵になり、ハーの明晰な頭脳がフル回転だと思いますね。
また、星がぐるぐるしているあたりが、魔法省Department of MysteriesのThe Space Chamberと密接な感じも大いにありますね。

でも、なぜにロンとダンブルドア?
やっぱり、"まさにそっくり"なところにヒミツはあると思う。必ず、何か重大なつながりがあると。
ロナルド・ビリウス・ウィーズリー(Ronald Bilius Weasley)、あんた何者?
パパママは、成人したロンが使うモノ、必要なモノ、とても大事なモノを贈ったはずです。
ウィーズリー家の秘密ってなんなんだ?そしてそれは誰の裏切りにより発覚するのか。ジニーちゃんなのか、パースなのか。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2007年07月10日

ハリポタ『DH』最後の言葉は"Scar"じゃなくなるし、The Shrieking Shack ではさるおの予想が大きく外れるし

さるおです。
"Scar? It was so for ages, and now it's not. Scar is quite near the end, but it's not the last word."
(さるお訳:傷跡?あー、そーいやずっとそのつもりだったけど、結局は違うのになっちゃった。 傷跡って言葉は終盤に出てくるけど最後じゃないや)

そ、そうですか。ま、いいけど。

そしてThe Shrieking Shackの最後のquestionは・・・ズバリ、Will Harry's Scar Vanish?(ハリーの額の傷は消えるか)じゃないかと思いましたけど、違いましたか。(号泣)

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What are the Deathly Hallows?
本のタイトルは何を意味するか?っちゅー質問ですが、選択肢はまさかの、1.序盤で判明する、2.まんなかへんでわかる、3.最後にわかる。
それは物語そのものじゃなくて、構成のはなしじゃねーか。んも〜、みんなが思っているとおり、中盤でいいんじゃね?

ところで、いつもいつもルパート・グリント(Rupert Grint)は最高だな、イギリスの若者はこーでないとな、と思ってるんですが、今度もまた、彼はすごい。こちらのビデオをご覧下さい。LAプレミアの赤じゅーたんをものともしない、なんといういでたち。エマやダンのキラキラした晴れ着と大違いの、まるで日常。惚れますね。着てるTシャツがまたすごい。イギリスの若者はこーでないと。かっこええです。

心ゆくまでさるお、もんち!
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2007年07月08日

兄弟杖はなぜ生まれたか -2

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、兄弟杖ついて考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

ダンブルドアの飼い鳥、フォークス。不死鳥は飼い慣らすのが難しく、"ペット"として人間のそばにいるなんて激レア中の激レアです。
深紅と黄金の羽を持つ美しいその鳥は、自然発火のように自ら炎に包まれ、そして灰から再生します。
飼い主のアルバス・ダンブルドアは、青い目と、銀のメガネ、銀の髭。シルバーとブルーの印象があります。そして同時に、グリフィンドールの赤とゴールドのイメージもある。若い頃は赤毛だったダンブルドア、フォークスにように、あるとき自然発火して、嬉しそうに旅立って行きました
ダンブルドアとフォークス、フォークスとグリフィンドール、グリフィンドールとダンブルドア、この赤毛の3者の関係は、ものすごーくニアリーイコールな感じがします。

さて、フォークスは2本の杖を世に生み出しました。
不死の杖と、聖なる癒しの杖。
それはなぜなのか。

ゴドリック・グリフィンドールサラザール・スリザリンは親友でした。1000年の昔、共にホグワーツを創設し、一緒に仲良く教鞭を振るってたわけです。ところが、大ゲンカ。スリザリンは純血のみに価値を見出し、グリフィンドールは、友人のヘルガ・ハッフルパフとロウェナ・レイヴンクロウと、これに反対した。思想としてスリザリンと真っ向から対立しているのはヘルガ・ハッフルパフです。だけど彼女は争うタイプではなかった。だから、戦士であるグリフィンドールがリーダーとして指揮を執った。
4人は壮絶なバトルを繰り広げます。おそらく、『Harry Potter and the Deathly Hallows』の表紙に描かれている、ヘビのエンボスになった甲冑や、ドラゴンの飾りとルビーのついたヘルメットや、楯を使って戦った。そしてもちろん、ロウェナが造ったRoom of Requirmentに保管されているa heavy blood stained axe(血のこびりついた重い斧)を使って戦った。
戦い方がマグル的な気もしますが(笑)、とにかくこれらを用いて死闘を繰り広げた。
そしてスリザリンは、"いつの日にか私の子孫が私の意志を継ぐだろう"とChamber of Secretsを造りバシリスクを遺し、ホグワーツを去るわけです。

そうです、スリザリンは、将来自分の子孫が自分の純血主義を継ぐだろう、そう考え、予言し、この世界を呪った。
ならば、グリフィンドールだって同じように考えたはずです。"いつの日にか現れるスリザリンの野心を継承した子孫とはまた戦わなければならない"と。つまり、1000年の時を経て、グリフィンドールとスリザリンは、決着をつけなければならない。ホグワーツ創設時の戦いは、まだ終わってないわけです。
ダンブルドアやハグリッドのように純血主義の価値を否定したからなのか、それともこの世界にはかつての親友スリザリンが抱いたような"夢(志)"が必要だと知っていたからなのか、それはわかりません。前者であれば、魔法界の存続のために、後者であれば、この世界のバランスのために、グリフィンドールは準備した。(さるお的には後者ですね)
いつか現れるスリザリンの末裔を、必ず捕らえ、決着をつける(さるお的には"連れ戻す")、その準備。それがフォークスの生み出した2本の杖なのではないかと思います。

フォークスは、グリフィンドールのペットではなかった。そうJoが言ってます。
ならば、グリフィンドール自身がフォークスになったのかもしれない。不死鳥となり、スリザリンの子孫をいつまでも待とうと考えたのかもしれません。
あるいは、組み分け帽子にそうしたように、フォークスに自分の一部を移したのかもしれません。
そして、2本の杖を作った。スリザリンの継承者がそれを使い不死を手に入れようとする、とても強力な運命の杖。そして、スリザリンの継承者と決着をつけることになる、もう1本の運命の杖。
つまり、スリザリンの"野心"を継承する者が、必ず手に入れるであろう杖。スリザリンの継承者をおびき寄せる罠のようなものです。

グリフィンドールにはこうなることがわかっていた。わかっていたというよりも、自分が仕組んだ1000年越しの罠です。
オリバンダーさんはハリーがその杖を購入した直後に、「あの杖の持ち主が決まった」とダンブルドアに報告しています。そう、たぶん、"もう1本の運命の杖"の重要度はオリバンダーさんにもわかっていた。グリフィンドールの忘れ形見フォークスとともに過ごしたダンブルドアにもわかっていた。
当然、1本目の杖の持ち主が決まったときも、オリバンダーさんはダンブルドアに知らせたと思います。ダンブルドアは、スリザリンの血を引くトム・マーヴォロ・リドルを見守るために、最初の出会いから自ら孤児院に出かけて行ってトムを観察した。そして、あの強力な杖を手に入れたと知り、在学中目を離さなかった。トムがヴォルデモート卿になってからも、ヴォルディの運命の敵となる"杖に選ばれし者"を待ち続けた。そして予言を聞き、その者は、ヴォルディに対抗し得る血と守護を持った"The Boy Who Lived"だと知り、守り続けた。
ヴォルディに対抗し得る血とは、こんな意味かもしれないし、あるいは3人分か4人分混ざっているかもしれませんが。
"The Boy Who Lived(生き残った少年)"はグリフィンドール対スリザリンというバトルの運命を決するその杖の持ち主になりました。それは、1人欠けた千年紀の終わりを意味するんじゃないかと思います。グリフィンドールとスリザリンが死闘の果てに定めた運命の1000年なのではないかと思います。
1本の杖はトム・リドルに、もう1本はハリー・ポッターに、定められたとおり所有され、Priori Incantatemのように、トレローニー先生の予言のように、2本同時には存在できない。1本だけが残ることになります。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:47| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

兄弟杖はなぜ生まれたか -1

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、兄弟杖ついて考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

"Every Ollivander wand has a core of a powerful magical substance, Mr. Potter. We use unicorn hairs, phoenix tail feathers, and the heartstrings of dragons. No two Ollivander wands are the same, just as no two unicorns, dragons, or phoenixes are quite the same."
すべてのオリバンダー製品は強力な魔法の核を持っている。私たち(オリバンダー)はユニコーンのたてがみと、フェニックスの尾羽と、ドラゴンの心臓のを使う。まったく同じユニコーンが2頭いないように、ふたつとして同じオリバンダー製品は存在しない。

ふたつとして同じオリバンダー製品は存在しない。
これはどういう意味かな?
天然素材だしハンドメイドだから、同じに作ろうと思ったところで同じにはならない。そーゆー意味でしょうか?
それとも、人が十人十色なように、杖も十本十色であるべきで、同じ素材の組み合わせのものは作らない。そーゆー意味でしょうか?
前者はあまりにマグル職人的な発想なので(笑)、後者で考えてみます。

同じ素材の組み合わせのものは作らない。
それはたとえば、"ユニコーンとオークという組み合わせ"のことを指すのか、あるいは"このユニコーンの尾っぽとそのオーク"を指すのか?
これまた後者のはずですね。
オリバンダーさんはフェニックス、ユニコーン、ドラゴンしか使いません。そして木材はおそらく誕生木の13種類。もしも前者だとすると、39通りの組み合わせしかないです。ユニコーンの場合は尾髪を使ったりたてがみを使ったり、使える部位がいくつかありそうだけど、それにしたって足りない。だから後者です。
ある1頭のユニコーンの尾髪と、このオークの木、この組み合わせでは1本しか作らないよと、そーゆーことです。

では次に、1頭のユニコーンが尾髪とたてがみの両方を杖職人に提供することはあるのか?
これはYESだと思います。魔法界広しと言えどもそうそうユニコーンがうろついているとは思えないので、手に入れるのは容易ではないはずだから、1頭の生物が一生を通じて1本しか杖を生み出せないとすると、これでもやっぱり足りません。

ならば、1頭のユニコーンが、尾髪複数本やたてがみ複数本をひとりの杖職人に提供することはあるのか?
Priori Incantatem(詳しくはこちら)という現象がある以上、答えはYESです。ただ、兄弟杖が敵としてぶつかり合うことは非常に珍しいはず。シリウスはPriori Incantatemについて多くを知らず驚いてました。ダンブルドアも"... a very rare effect will take place."と言ってます、この現象は非常にレアだと。

さてさて、オリバンダーが使用する杖のコア素材となる生物は、おそらく、捕獲しやすい順に、ドラゴン、ユニコーン、フェニックスだと思います。
ドラゴン・チェイサーなる職業がある以上、ドラゴンの捕獲は可能。
通常はユニコーンに近寄れるのは女子のみなので、ドラゴンより難しそうです。
ただし、ドラゴンに心臓は1つしかないわけで、これが手に入るときというのはドラゴンが死んだときということになる。一方で、たとえば1頭のユニコーンから尾髪13本とたてがみ13本を採取するという効率のいい仕入れ、これは可能かもしれません。
ところがフェニックスは捕獲が非常に難しい。ほとんど不可能と言っていい。それに、たとえ捕まえたとしても、フェニックスは瞬時に姿を消すことができるので、無理矢理に羽をむしろうとしたら逃げるに決まってる。
いや、もちろん、先ほどの例えのユニコーンだって、1度に尾髪13本とたてがみ13本を引っこ抜かれるのはムカつくだろうと思うので、そんなに自由に採らせてくれないとは思いますが(笑)。
となると、そもそもの疑問は、魔法生物は自ら杖の材料を提供してくれるのか、それとも魔法使い(杖職人か猟師か)が無理矢理奪うものなのか、あるいは、その生物が死んだときに初めて手に入るものなのか、ということです。
ドラゴンの場合はともかくとしても、ユニコーンについてはまぁ無理強いが可能だとしても、少なくともフェニックスは自ら杖の材料を提供してくれた場合にだけしか材料は手に入らない。つまり、その杖の存在は、フェニックスの意志(同意)だということになります。

フォークス(Fawkes)は、オリバンダーさんに、杖2本分の尾羽を提供した。なぜか?
オリバンダーさんは、毒を持った不死の象徴イチイで1本、そして邪悪を祓う神聖の象徴ヒイラギでもう1本を作ります。なぜか?

ここで、誕生木を思い出してみます。樺、ななかまど、トネリコ、ハンノキ、柳、サンザシ、オーク、ヒイラギ、ハシバミ/ヘーゼル、ぶどう、ツタ、葦、ニワトコ
!!!
ぶわぁーっ、イチイなんてないじゃないの。
ヴォルディの誕生木なら樺です。
オリバンダーさんはハリーの杖の材質の組み合わせを"unusual"だと言ったけれど、ヴォルディの杖のほうがもっとレア品じゃんかYO!

不死の鳥の羽を、不死の象徴のイチイに入れる。杖もヴォルディも不死に向かってまっしぐら。つまり、もしかしたらHorcruxに向かってまっしぐらな杖です。どうしてオリバンダーさんはこんなキケンな杖を作ったんでしょう。

そして同時に、癒しの鳥の羽を、邪悪を祓うヒイラギに入れた。不死の杖がもし邪悪な存在になるのならば、まるで、あらかじめ、それを片づけようとしたかのように。

あまりに長くなりそうなので、えっと、続きはまた次回書きますね。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月06日

オリバンダーさんはなぜヴォルディを"great"だと言ったのか

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、オリバンダーさんについて考えてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

"Ah yes... yes, yes. I thought I'd be seeing you soon. Harry Potter."
ハリー・ポッター、あなたが来るころだと思ってましたよ。
"You have your mother's eyes. It seems only yesterday she was in here herself, buying her first wand."
あなたはママさんの目をしている。彼女が杖(10と1/4インチ、ヤナギ、Charm向きのよい杖)を買いに来たのが昨日のようだ。
Mr. Ollivander moved closer to Harry. Harry wished he would blink. Those silvery eyes were a bit creepy.
オリバンダーさんはハリーに近づいた。ハリーはまばたきができなかった。オリバンダーさんの目はちょっと不気味だった。

これがオリバンダーさんとの出会いです。
ハリーが来ることを知っていたオリバンダーさん、驚異の記憶力で顧客全員を覚えている人だけど、それでもやっぱりリリーの目は、とても"特別"だったんだな。
そのリリーが来店した日のことを、ざっと20年以上の昔なのに、"昨日のようだ"と言ってます。オリバンダーさん、おいくつなんでしょうか?まさかあんたも長生きしてるんじゃ、とさるおは少し疑っています。どことなく、creepy(不気味)なオリバンダーさんを。

そしてジェームズの杖の話(マホガニー、11インチ、しなやかで、力強い、Transfiguration向きの杖。それがジェームズにはぴったりだった)から、"杖が魔法使いを選ぶ"という話へ。

Mr. Ollivander had come so close that he and Harry were almost nose to nose. Harry could see himself reflected in those misty eyes.
オリバンダーさんはもっとハリーに近づいた、鼻と鼻がぶつかるくらいに。ハリーは、自分がオリバンダーさんの瞳に映っているのが見えた。
じーさん、近づきすぎ(爆)。

"And that's where..." Mr. Ollivander touched the lightning scar on Harry's forehead with a long, white finger.
「それは・・・」オリバンダーさんは白く長い指でハリーの額の稲妻型の傷跡に触れた。

!!!
これとそっくりな場面が後々出てくるんですが。

Voldemort raised one of his long white fingers, and put it very close to Harry’s cheek. “His mother left upon him the traces of her sacrifice … this is old magic, I should have remembered it, I was foolish to overlook it … but no matter. I can touch him now”
Harry felt the cold tip of the long white finger touch him, and thought his head would burst with the pain.
ヴォルディは、白く長い指を、ハリーの頬すれすれのところまで上げた。
彼の母親は犠牲の跡を残した。いにしえの魔法、そんなことはを覚えているべきだったのに、私は愚かにもそれを見落としてしまった。でももういい、私はもう彼に触れることができる。
ハリーは、白く長い指の冷たい指先が触れるのを感じた。頭が痛みでいっぱいになった。

例の墓場で、ヴォルディも同じように、ハリーにものすごく近づいて、そして白く長い指でハリーに触れた。

何か変だなぁ。
なんだかやたらと近づいて来て、そして大事なことを言い、白く長い指で傷に触れる。

ハリーは、なぜか鼻の穴を巻き尺で測られて(笑)、いろんな杖を試しますね。
"Tricky customer, eh? Not to worry, we'll find the perfect match here somewhere -- I wonder, now - - yes, why not -- unusual combination -- holly and phoenix feather, eleven inches, nice and supple."
Harry took the wand. He felt a sudden warmth in his fingers. He raised the wand above his head, brought it swishing down through the dusty air and a stream of red and gold sparks shot from the end like a firework, throwing dancing spots of light on to the walls. Hagrid whooped and clapped and Mr. Ollivander cried, "Oh, bravo! Yes, indeed, oh, very good. Well,
well, well... how curious... how very curious... "
難しいお客さんだな。でもだいじょうぶ、あなたの杖は必ず見つかる。これはどうか、そうだ、これかもしれない、めずらしい組み合わせの杖、ヒイラギとフェニックスの尾羽、11インチのしなやかなよい杖ですよ。
ハリーがその杖を手に取ると指があたたかく、振るとゴールドと赤のスパークが花火のようにほとばしり壁を照らした。ハグリッドは声を上げて手を叩き、オリバンダーさんも叫んだ。
ブラボー!そうだ、これだ、たしかにこれだ。なんと、なんと興味深い。とても興味深い。

何がそんなに興味深いのかというと。
"It so happens that the phoenix whose tail feather is in your wand, gave another feather -- just one other. It is very curious indeed that you should be destined for this wand when its brother why, its brother gave you that scar."
"Yes, thirteen-and-a-half inches. Yew. Curious indeed how these things happen. The wand chooses the wizard, remember.... I think we must expect great things from you, Mr. Potter.... After all, He-Who-Must-Not-Be-Named did great things -- terrible, yes, but great."
Harry shivered. He wasn't sure he liked Mr. Ollivander too much.
あなたの杖にはフェニックスの尾羽が入っている、そしてもう1本だけ、その不死鳥の尾羽が使われた杖がある。その兄弟杖があなたにその傷を負わせたときに、あなたはこの杖を持つように運命づけられた。13と1/2インチ。イチイ。こんなことが起こり得るとは。
杖が魔法使いを選ぶ。あなたは偉大なことを成し遂げるでしょう。"名前で呼ぶことができない彼"は偉大なことをした・・・たしかに恐ろしいけれども、偉大なことを。
ハリーは身震いした。オリバンダーさんのことはあまり好きじゃないと思った。

"great"の意味は、"でかい"ということの他によい意味があります。素晴らしいとか。通常はグレートだっつったら褒め言葉です。
オリバンダーさん、なんでヴォルディを褒めるんだ。
大量虐殺のことだとしたら、恐ろしいだけでグレートだとは言えません。ということは、"不死に至る方法をみつけた"という意味だと思います。方法は恐ろしいけれども、"不死"というのは偉大なことだと、誰にもマネできないようなすごい状態に辿り着いたと、そーゆー見解かもしれません。
ただやっぱり、"白く長い指"以外にも、オリバンダーさんとヴォルディに共通点があることは否めません。"不死"というものはグレートだと思っている。

オリバンダーさんは、(『HBP』のネタばれ→)最後の顧客ネビル・ロングボトム(Neville Longbottom)に杖を売り、1996年7月31日、奇しくもハリーの誕生日に行方不明になります。それと時を同じくしてデス・イーターのみなさんは活動を活発化します。
オリバンダーさんは、"ショーケースに飾られていた紫色のクッションの上のあの杖のヒミツを知って、もしもネビル(ロングボトム家)に"返したのでないならば、杖とともにどこかに消えたんじゃないかと思う。
行く先は、2つに1つ。ハリーの元か、あるいはヴォルディの元へ。
オリバンダーさんはこう言ってます。
"in the wrong hands... well, if I'd known what that wand was going out into the world to do...."
持ってはならない者が持つことになった、もしどうなるかわかっていたら・・・
そしてハリーに、"great things"を期待するとも言ってます。
ならば、この言葉を信じて、オリバンダーさんはデス・イーターのみなさんから逃げているんだと思います。ヴォルディから、あの杖を守ろうとしているんじゃないか。そしていつか杖を持って、ハリーの元に現れるんじゃないかな。

さて、オリバンダーさんは、ある2本の杖を作りました。杖は自らオーナーを選び、1本は悪用された。月日が経って、今、兄弟杖がその”尻拭い"をしようとしています。
ここまで考えてくると、そもそも、なぜ兄弟杖が存在するのか、気になります。

オリバンダーさんの、自分とこの商品説明をもとに、なぜ兄弟杖を作ったのか、次の記事で考えてみようと思います、かなり壮大な妄想ですが(爆)。
"Every Ollivander wand has a core of a powerful magical substance, Mr. Potter. We use unicorn hairs, phoenix tail feathers, and the heartstrings of dragons. No two Ollivander wands are the same, just as no two unicorns, dragons, or phoenixes are quite the same."
すべてのオリバンダー製品は強力な魔法の核を持っている。私たち(オリバンダー)はユニコーンのたてがみと、フェニックスの尾羽と、ドラゴンの心臓のを使う。まったく同じユニコーンが2頭いないように、ふたつとして同じオリバンダー製品は存在しない。

なるほどー。

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 22:34| Comment(4) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

さるおのハリポタ辞典[魔法生物] Thestrals

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、セストラル(Thestral)を紹介します。
が、訳本を読んでいないので日本語訳がたまにヘンだYO!
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

【紹介】
毎年入学する1年生を乗せたキャリッジを、ホグスミード(Hogsmeade)の駅から学校まで運んでくれている翼のある馬。
ホグワーツは、Forbidden Forestにセストラルの群を持っています。
人間ほど大きな生物は挑発されない限り襲わないけれど、優れた嗅覚で死肉や新鮮な血を嗅ぎ分ける肉食のセストラルは、いわば"掃除屋"。ときどき鳥を狩りますが、ホグワーツのセストラルは"ふくろう便"を攻撃しないように調教されてます。

【特徴】
セストラル(Thestral)は、"dragonish face"(ドラゴンっぽい顔)で"blank, white, shining eyes"(空っぽの白く光る目)を持ち、"long, black manes"(黒く長いたてがみ)と"great leathery wings"(大きな革のような翼)の"skeletal body of a great, black, winged horse"(骨格だけで筋肉がない、黒くてでっかい翼馬)です。牙もあります。
"死"というものを目撃し、そして受け入れた人にだけ、その姿が見えます。このためセストラルを見ることは"不吉な前兆"だと思われている。

【特殊技能】
普段は地上で過ごしているけれど、ものすごいスピードで数時間飛び続けることができ、抜群の方向感覚を持っている。空を飛ぶ姿は、巨大なコウモリか、竜(または翼手竜)のよう。

【その他】
現在わかっている"セストラルが見える人"はハリーの他に、ハグリッド(Rubeus Hagrid)ネビル・ロングボトム(Neville Longbottom)ルナ・ラブグッド(Luna Lovegood)、そして、セオドア・ノット(Theodore Nott)のみ。
デス・イーターの子セオドア・ノットは、スリザリン生だけれどもドラコと友達じゃないし、他のスリザリン生とも仲良くしません。ハリーがノットの父ちゃんデス・イーターだと、"The Quibbler"にバラした時にはモーレツに怒ってました。セオドア・ノットは、スリザリンの中ではなんだかちょっと異質です。まるで、グリフィンドールのピーター・ペティグリュー(Peter Pettigrew)の反対みたいで。
そして、ハグリッドにはなぜセストラルが見えるのか。これがものすごく気になりますねー。ハグリッド、あなたはいったい誰を失ったんだ?

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:34| Comment(8) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

The Shrieking Shack で決戦の勝敗を予測する

さるおです。
『DH』に関する7つの質問を2週間に1問ずつ投票・討論するscholasticさんの『7 Questions of Harry Potter campaign』も6問目っす。あと1問で、そして『DH』発売。ドキドキします。
さるおの『DH』大予想も終わらねーんじゃねーかっちゅーくらいにそうとう切羽詰まってきているよNE!(涙目)

"Will Voldemort be defeated?"
ヴォルちゃん退治か?
またしても究極の命題。

vote6.jpg

撃退されるだけじゃなく死ぬ
撃退されるけど死なない
無傷
休戦

純粋な"悪"として描かれているであろうヴォルディには死んでもらわにゃならんと思います。これが"スリザリン"だったらさるおが選ぶのは2番目のになるけどなー。
休戦っちゅーのもいろいろ難しくなりすぎるので、ないんじゃないかな。
結果をみると死ぬと思ってる人が圧倒的に多いっすね、やっぱ。

で、さるおの『DH』大予想がほんとに涙目なので、なんとなく、7番目のquestionでも予想してみようかと思います、まずは、とりあえず、苦し紛れに。

1: Who Will Live? Who Will Die?
 誰が生きて誰が死ぬか
2: Is Snape Good or Evil?
 スネイプさんはいいもんかわるもんか
3: Will Hogwarts Reopen?
 新学期は始まるか
4: Who Winds Up With Whom?
 誰と誰がくっつくか
5: Where are the Horcruxes?
 ホークラックスはどこか
6: Will Voldemort Be Defeated?
 ヴォルディは撃退されるか

と来て、最後のquestionは・・・ズバリ!

7: Will Harry's Scar Vanish?
 ハリーの額の傷は消えるか

じゃないかと思いますね。
(何もかも外れてたらどーしようかなと、少し怯えつつ)

心ゆくまでさるお、もんち!
posted by さるお at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月28日

アバフォース・ダンブルドアの役割

さるおです。
スーパーポッタリアンなので、愛を込めて、アバフォースの役割はアルバス校長のバックアップだ!と断言してしまった理由を書いてみたいです。
基本的にはネタばれエントリーなのでご注意ください。(究極の重要ネタばれ個所は反転色にしてあります。)ネタばれコメントも大歓迎なので、そっちも気をつけてね。
ハリポタ辞典のもくじはこちらです。

アバフォース・ダンブルドア(Aberforth Dumbledore)ホグワーツ魔法学校(Hogwarts)の地元、ホグスミード村(Hogsmeade)のホグスヘッド(The Hog's Head)という酒場でバーテンダーをやってます。ホグホグホグホグうるさいんですが、おそらくホグワーツとホグスミードは"城と城下町"の関係だと思うのでしょーがないです。
ホグスミードの詳細はこちら。ホグスヘッドについても書いてあります。

さて、まずはこれが今日必要な英語の辞書だYO!

hog
1. ブタ
2. (けなして)貪欲な人、利己的な人、がつがつ食う薄汚い奴、消費の激しいもの

wart
1. いぼ
2. (木の)こぶ

mead
はちみつ酒

head
1. 頭、首から上の部分
2. 頭脳、理性、分別
3. 長、頭(かしら)

ホグワーツはhog + warts(複数形)で豚のイボです(笑)。
"豚のイボ高等専門学校"、ぜんぜん入りたくないですが(笑)、校歌の♪Teach us something, please♪にぴったりの、好奇心旺盛な(貪欲な)コドモたち(イボイボ君たち)の学校です。
別の、ちょっと意味深な感じのアナグラム説も含めて、詳しくはこちらの記事の終わりのほうに書いてあります。

ホグワーツの御膝元ホグスミードは、hogs(貪欲に勉強する生徒)たちのmeade(はちみつ酒+e)、遠足で気分転換するにはもってこいの遊び場です。

そしてホグスヘッドはhog's headだからもちろん豚の頭!
酒場らしく"樽"っちゅー意味もありますが、それよりも"豚の頭"なんだな、だからあんなおっかない看板ぶらさげてるんだ。

hogshead.jpg

二重の意味を持たせるなんて、Joは凝ってるなぁ!

というわけでうっかり通りすぎそうですが、ホグスヘッドの意味は、じつはもうひとつ、三重なんじゃないかと思います。
headの意味の3番目、"長、頭(かしら)"、つまり、hogのトップの人物を指すのではないか。hogのトップ、hogのHeadmaster(男性)あるいはHeadmistress(女性)。ずばり、校長先生です。
これに気づいたときは、ひとりで勝手にびっくらこけました(笑)。そのまんまじゃねーか。
あるいは"ホグワーツの頭脳"として、たえず情報提供者アバフォースが常駐する、まさにアルバスのアンテナショップ(笑)。
たとえば前任者(Armando Dippet)がアルバス同様そこに密偵を置いたかどうか、それはわりませんが、"ホグワーツ校長の出先機関"であることは間違いない。

では、なぜアバフォースなのか。密偵として、彼は本当に適役なのか。切れ者とは思えないアバフォースじいさん、あんた本当はにいちゃんに匹敵するスゴ腕の"賢者"なのかよ。
これがさるおの疑問です。
アバフォースは不死鳥の騎士団のメンバーです。正義の人のはず。だけど、騎士団にして盗っ人(笑)のマンダンガス・フレッチャー(Mundungus Fletcher)と仲良くしてるわ、実の兄に「字が読めねんじゃね?」とか言われるわで、かなりヘタレた人物なんですが。

アルバスは、例のヤギ呪文のことを新聞のトップ記事にされて笑い者になった弟についてこう言ってますね。
"held his head high,"
気にしないで、顔を上げて、毅然として、いつものように生活してたよ。
"I'm not entirely sure he can read, so that may not have been bravery..."
毅然としてたんじゃなくて、字が読めなかっただけかもしんねーけど。

さるおは、重要なのは前者だと思います。"held his head high"、アバフォースは笑われても凹まなかった。これだけでももう"どえらい人物"だ。アルバスと同じ心根を持っている。
また、ハリーはアバフォースについて"familiar"だと感じた。見た感じもアルバスとよく似ているわけです。

変だと思いました。
兄弟で、見た目も気質もとてもよく似ているのに、にいちゃんばかりが天才で、次男坊は怒られたあげくに笑われ者、能力に差がありすぎる。
"本当はにいちゃんに匹敵するスゴ腕の賢者"なのだとしたら、これはもう今まで隠れていただけで、長男にもしものことがあった場合に躍り出るバックアップとしか思えません。
校長職に就くという意味ではなくて、そっちはミネルバ・マクゴナガル(Minerva McGonagall)がいるから大丈夫で、他のことね。たとえば、ハリーを導き、騎士団を率い、頭脳と魔術を駆使してヴォルディと戦う。
ならばどうして仮の姿(しがないヤギ臭ヘタレバーテンダー)で潜んでいるのか。

そこで思い出しました、例の歌を。
He whipped me off his head
The founders put some brains in me
So I could choose instead!
グリフィンドールが帽子を取って、4人のホグワーツ創設者がそこにそれぞれの"脳"を入れた、だから私は4人の代わりに組み分けができる。

なんと、"脳を入れる"(知恵・頭脳・能力・資質を、別の場所に移す)っちゅーことが可能でしたYO!
"脳を入れ"られた側は、元の持ち主に代わってその能力を使うことができる。
"にいちゃんに匹敵するスゴ腕の賢者アバフォース"は持てる力を兄アルバスに与えたのかもしれない。そして自分は控えていると。にーちゃん2倍の力でがんばれよと。

これは、ハリーがヴォルディの資質を持つようになってヘビ語をしゃべったりすることと似ています。
ヴォルディは自身が持つスリザリンの資質を、ハリーに移してしまった。そして自分はヨレヨレんなっちゃった。
スゴ腕の賢者だったアバフォースは、何らかの理由で兄に資質を与え、自分はヘタレバーテンダーになった。
アルバスは自分が体験したからこそ、ハリーがパーセルマウスである理由を説明できたのではないか。

それなら逆もまた起こり得るかもしれない、と思いました。"もしものとき"にアルバスは、ついに見つけた答えと類い稀な頭脳をアバフォースに残し、そして去ったんじゃないか。私の代わりにハリーを導けと。
これなら、アバフォースがある役割において、アルバスを継承し、バックアップとして機能する可能性があります。

心ゆくまでさるお、もんち
posted by さるお at 00:01| Comment(6) | TrackBack(0) | ハリー・ポッター大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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