さるおです。
倒れそうになりながら、年賀状を着々と作ってます。完成間近。ふんがー。
そーいえば1年前、いつも行ってる近所の小学校のとなりの文房具屋さんがね、「もうこれからプリントゴッコのものは置かなくなるから、今お店に残ってるインクとか、さるおくんにあげるよ」って言ってね、いろいろくれたんです。赤のインク3本と、茶色のインク2本と、ゴッコペンを2本と、とかね。
売れ残り品ですけど、さるおとしては嬉しい。ありがたく頂戴して使わせてもらってます。どーせほら、さるおはインクをそのまま使ったりしないからさ、混ぜてヘンな色にしてみたりとか、そんなことばっかりやってるわけですよ。だから、赤ばっかり3本もらって、ぜんぜん困らない(笑)。
で、これはこれでいいんですが、ランプとかスクリーンとか、どこで買おうかなと、これが困った。きっとね、今までだってその文房具屋さんは、"ほとんどさるおのために"プリントゴッコ用品を置いていてくれたのかもしれんっちゅーくらいなんです、じつは。つまり、近所のどこにも売ってない。
売ってないのは"売れないから"で、要はみなさんいまどき、プリントゴッコなんか使わないわけです。みんなおうちにパソコンとプリンタを持ってて、美しいのを作るのが主流っすよ。あるいはほら、写真とかをハガキにするやつをどっかに頼んだりする。
さるおはそれをやらないと決めているので、プリントゴッコ用品が買えないというのは大ピンチだYO!
しょーがないから去年は東急ハンズさんに行きました。で、今年も行ったら、もう消滅しそうなサイズの売り場に縮小されておりましたよ。ランプなんてもう、10個入りの箱じゃなくて、まさかの4個入りの小箱になっちゃって、あまりの哀しさに、クリスマスのパーティ用品を買いまくる楽しそうなよい子たちやはしゃいだカップルさんたちでごった返す東急ハンズでひとり、さるおは泣きましたね。この売り場が消えたら、いったいどーすればいーんだと。
で、意を決して、クリスマスプレゼントを買うためにやってきたカップルさんたちがエルメスさんやブルガリさんやプラダさんやグッチさんなどなどさるおが入ったこともないおしゃれなお店につめかけて、並んでまでして何か買おうぜと、どーせそんなことになっているに決まっている銀座まで行きました。伊東屋さんです。ここは、
さるおが名機プリントゴッコB6を買ってもらった場所です。さるおんちの年賀状のルーツっす。ここなら、ここならきっとある。そうだよね、かあさん。10個入りの箱が、ここならあるんだ、かあさーん!と思いながら強い気持ちで行きましたよ。
そしたら、「2号館の1階と2階にございます」とか言われるわけです。裏通りの2号館というのははなはだ不吉だと思いましたが、いや、待てよ、1階と2階にございます、1階と2階にだぞ、こ、これは、まさかの売り場拡張。2号館はそもそも1階と2階しか存在しないはずなのに、1階と2階にございます、ということはそれは奇跡のプリントゴッゴ館の誕生か!IT時代に逆行する、伊東屋の、これが反骨精神なのか。かあさん、ついに見つけたよ。歩き始めたこの場所に、今こそ戻る時なんだ。アナログ万歳!ただいま、かあさーん!ということで、鼻の穴を広げて入って行ったわけです、プリントゴッゴ館に。
泣きましたね。本気で涙でました。ハンズさんとまったく同サイズの、消滅しそうなプリントゴッココーナーの前で、泣きました。泣きながら店員のキレイなおねーさんに「プリントゴッコのもの、おかないようにならないでください。おねがいですから、ずっとおいてください。ほかにないから。ほかにいくとこないから。ここでかえなくなったら、こまるんです。うちのねんがじょうが、すごくこまるんです」というようなことを訴えましたね。(←本当の話)
キレイなおねーさんの前でまさかの奇行(涙)。
ちなみに、ランプを4個入りの小箱にしたのは理想科学さんでした。訴える相手を間違えました。ということで、訴えなおそうと思います。
理想科学さんへ
さるおんちはプリントゴッコB6でずっと年賀状を作っています。これからもずっとそーするつもりです。
プリントゴッコのほうが楽しいから。プリントゴッコのほうが、かっこいいのができるから。キレイじゃなくても、ちょっと失敗したりもするけど、温かくて良い年賀状ができるから。
だから、プリントゴッコのものはずっと作り続けてください。あんまり売れないかもしれないけど、やめたらだめです。
どうかよろしくお願いします。
さるおよりところで、今回もまたさるおの渾身の力作をほしいと言ってくださる心優しいよい子たちから、コメントやメールでご要望をいただいています。嬉しいっすねー、ありがとーう。
2007年のはたしか、5枚くらいお送りできたんだよな。書く枚数はいつもあまり変わらないので、また何枚かお送りできるかもしれません。ご希望スタメンのよい子たちは、お送り先(住所と名前)をおしえてもらわないといけないので、メールくださいね。何枚になるかわからないので、行き届かないかもしれないですが、それはごめんなさいということで。
(もしもいつか、プリントゴッコが世界から消滅したら、木版画を極めることにします)
心ゆくまでさるお、もんち!